姫路市、「姬路台灣紀行」を9月19日から開催 台湾夜市を再現したイベント

2026年9月7日(月) 配信

姬路台灣紀行

 兵庫県姫路市は9月19日(土)~21日(月・祝)まで、大手前公園で台湾の夜市を再現したイベント「姬路台灣紀行 ~ひめじ、チョット台湾になる。~」を開く。台北市との友好交流に関する協定を踏まえ、台湾の夜市や文化に触れる機会を設ける。

 イベントでは、台北市政府、台北市寧夏夜市観光協会、台北駐大阪経済文化弁事処の協力を得て、本場・台湾の夜市を再現する。飲食や物販、体験コーナーなど約30ブースが出店し、台北市の寧夏(ねいか)夜市による特設ブースも設ける予定だ。

 開催時間は各日午前11時~午後9時まで。入場は無料で、飲食や物販などは各店舗で支払う。小雨決行、荒天中止とし、開催可否は各日午前8時に公式ホームページと自動音声電話で発表する。

 姫路市は、台北市との交流を通じて両市の歴史や文化、暮らしへの理解を深め、友好関係のさらなる促進につなげるとしている。会場では台湾文化紹介の動画も公開する。

【第51回旅館100選】福島県・母畑温泉 「八幡屋」

2026年9月7日(月) 配信

別館「帰郷邸」天望大露天風呂

山里の自然と人のこころのぬくもりを感じさせる名宿

別館「帰郷邸」天望大露天風呂

 母畑温泉のはじまりは、平安時代中期のこと。前九年の役で、八幡太郎(源義家)が負傷した兵馬をこの温泉で癒し、母衣と旗を献じたのが訛り、「母畑」になったという。この霊泉の上に建つ「八幡屋」は、人と湯のぬくもりを存分に感じさせる名宿だ。

別館「帰郷邸」貸切風呂

 部屋の窓からは雄大な阿武隈の自然が望見でき、落ち着いた雰囲気にリラックスできる。

 湯処は多彩。四季の庭園と夜空を映す天然の石舟で非日常を味わえる露天風呂や、吹き抜けが心地よい開放感をもたらす自慢の内湯、さらに別館「帰郷邸」の天望大露天風呂は6階と5階に位置し里山を一望する解放感あふれるパノラマバスとなっている。

高級感あふれる和モダンの客室

 阿武隈の山海の贅を尽くした食材を、100 余年伝え継がれた技で調理した料理も自慢。趣向を凝らしたお楽しみ処も充実しており、憩いのひとときに心癒される。

「八幡屋」全景

吹き抜けのロビーとラウンジ「月の樹」

 高い吹き抜け天井からやわらかな光が降りそそぐ八幡屋の象徴的なロビーは、雅びやかな琴の調べで旅人を迎えてくれる。やわらかな照明と落ち着いた空間のラウンジ「月の樹」では、夕食後や出発前のゆるやかな時間に、こだわりのコーヒーを片手に、旅の余韻に浸れるだろう。

交通:《車》東北自動車道 矢吹ICからあぶくま高原道路 福島空港ICより母畑方面へ6km、P200台(無料)
   《電車》JR水郡線 磐城石川駅からタクシーで約10分
チェックin15:00 out10:00
食事:《夕食》宴会場 《朝食》コンベンションホール
部屋:全145室(和室112室、和洋室10室、洋室21室、特別室2室)
風呂:男女別大浴場(露天風呂、サウナ付)、帰郷邸・男女別天望大露天風呂 
泉質:アルカリ性単純泉
料金:2万円〜6万7,000円

〒963-7831 福島県石川郡石川町母畑字樋田75-1
☎ 0247(26)3131 FAX 0247(26)1220
https://www.yahataya.co.jp/
Wi-Fi:使用可 外国語対応:英

 

 

 ※この記事は、旅行新聞新社主催「第51回プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」に選出された施設で、書籍「2027年度版 プロが選んだ日本のホテル・旅館100選&日本の小宿(BEST100 HOTELS&RYOKANS IN JAPAN)」(自由国民社)に収録されている内容を紹介しています。

【第51回旅館100選】福島県・磐梯熱海温泉 「ホテル華の湯」

2026年9月6日(日) 配信

趣あふれる岩に囲まれた「庭園露天風呂」

30種類の湯舎めぐりと選べる料理プランで華のあるおもてなし

「展望ひのき風呂」

 豊かな自然林と清流に囲まれ、やさしいおもてなしで出迎えてくれる「ホテル華の湯」。自慢は毎分472?もの湯量を誇る天然温泉で、1 階の「庭園露天風呂」や最上階の「展望ひのき風呂」、貸切風呂など、30 種類ものバラエティ豊かなお風呂が揃い、湯舎めぐりに心躍る。

旬の食材を味わう個室会席膳一例

 客室もニーズに合わせたさまざまなタイプがあり、心地良さを追求した本格派の和室を中心に、洋室や露天風呂付客室で、快適に過ごすことができる。

 食事は、メイン料理を肉料理か魚介料理か選べる月替り会席で堪能。専属の調理人がオープンキッチンで調理する彩り豊かな創作和食の数々を味わえる。

メインが選べる月替り会席一例

 また、「ビュッフェダイニング」では、目の前で出来立てを調理する地産地消、新鮮な福島の食材に特化したメニューを取り揃えている。

「ツアービュッフェ」には福島の美味が満載

「離れ松林亭」プレミアルームオープン

 「離れ松林亭」に2 人だけの時間を過ごすプレミアルーム「連」と「理」がオープン。広々とした源泉掛け流し露天風呂を備え、食事はインルームダイニングでお部屋食を堪能。専用のプレミアラウンジでは、ドリンクやスイーツ、おつまみなどが用意され、ゆっくりとくつろげる。

交通:《車》磐越自動車道 磐梯熱海ICから磐梯熱海温泉方面へ4km、P400台(無料)
   《電車》JR磐越西線 磐梯熱海駅からタクシーで5分
チェックin15:00 out10:00
食事:《夕・朝食》ビュッフェダイニング、レストラン、料亭、料理茶屋、宴会場(プランにより部屋食)
部屋:全163 室
風呂:展望ひのき癒しの湯(男女別入替制)、庭園露天風呂(男女別入替制、サウナ付)、貸切風呂2
泉質:単純泉
料金:1万7,750円~5万5,150円《特別室》5万2,650円

〒963-1387 福島県郡山市熱海町熱海5-8-60
☎024(984)2222 FAX024(984)2408
https://www.hotelhananoyu.jp/
Wi-Fi:使用可 外国語対応:英

 

 

 ※この記事は、旅行新聞新社主催「第51回プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」に選出された施設で、書籍「2027年度版 プロが選んだ日本のホテル・旅館100選&日本の小宿(BEST100 HOTELS&RYOKANS IN JAPAN)」(自由国民社)に収録されている内容を紹介しています。

「観光ルネサンスの現場から~時代を先駆ける観光地づくり~(260)」祈りと採石が創った奇岩・鋸山(千葉県富津市・鋸南町)

2026年9月6日(日)配信

日本最大の摩崖大仏(日本寺)

 東京湾の湾口、千葉県富津市と鋸南町に跨る海岸部に、鋸の歯のような形をした特異な山がある。通称「鋸山」と呼ばれる高さ300メートル余の乾坤山である。ここは江戸時代から盛んに採石が行われた結果、露出した山肌の岩が鋸の歯のように見えることからこの名で呼ばれるようになった。

 その山のシンボルである日本寺は、山号を乾坤山といい、奈良時代の725(神亀2)年、聖武天皇の勅願により行基が開いたという古刹である。

 このエリア一帯は、観光地として古くから有名だが、とくに断崖からの展望スポット、いわゆる「地獄のぞき」や、高さ約30メートル級の百尺観音、石造の日本寺大仏などが圧巻である。日本寺大仏は「薬師瑠璃光如来坐像」といい、日本最大の摩崖仏である。同寺に残る羅漢石像群とともに県指定名勝「鋸山と羅漢石像群」にも指定されている。

 幕末の1862年、外交官アーネスト・サトウは、イギリス駐日公使館の通訳として赴任するため横浜に向かう途中、この奇妙な風景に驚き、その著書にも記している。この奇景には、多くの文人たちも強く惹かれ、古くは幕末の浮世絵師・歌川広重の連作「不二三十六景」にも描かれている。手前に鋸山、奥に浦賀水道越の富士山を描いた図である。また、日本寺には小林一茶や夏目漱石、正岡子規らも訪ねている。

 1960年代初頭、この山に鋸山ロープウェーが完成してからは首都圏の手軽な観光・ハイキングスポットとして人気を博した。東京方面からは、JR内房線浜金谷駅または保田駅下車だが、車だと東京湾アクアライン経由、さらに対岸の久里浜港(横須賀市)からは金谷港まで東京湾フェリーも利用できる。

 鋸山は日本寺を核とした祈りの山であると同時に、凝灰岩の山は、建築石材に適していた。そのため、江戸時代から「房州石」として盛んに採石が行われた。切出された石材は、幕末から明治、大正、昭和にかけて、主に横須賀軍港や横浜の港湾設備、東京湾要塞の資材として利用された。自然保護規制の強化により1985年を最後に採石は終了したが、その石切場や石材搬出路跡は産業遺産として観光資源にもなっている。

「ラピュタの壁」と呼ばれる石切場跡

 石切場は、「ラピュタの壁」に象徴される圧巻の景観である。また、地獄のぞきは、山頂展望台の通称であり、石切場跡の絶壁の上に張り出した岩盤上から約100メートル下を臨める。東京湾や房総丘陵、富士山などを見渡すことができるが、そのスリルはまさに圧巻である。

 鋸山は、特異な地形と立地から、古くからの祈りの地となり、また、その地形を形成した凝灰岩の存在から石切場としての産業の地にもなった。

 この物語は、日本遺産候補地域として認定されているが、この地域ストーリーのさらなるブラッシュアップとともに、首都圏近傍の観光地として、海外客を含めた多くの方々に訪れてほしい。

(観光未来プランナー 丁野 朗)

「ノン・アイロン・リネン」を開発 工学博士・内藤耕氏インタビュー 労力の大幅削減と資金流失止める

2026年9月5日(土) 配信

「ノン・アイロン・リネン」で作業性が飛躍的に向上する

 工学博士の内藤耕氏は、生地メーカーと共同で、現場の負担を軽減する「ノン・アイロン・リネン」を新たに開発した。素材は、伸縮性に富んだ3次元形状のポリエステル100%生地のため、プレスが不要。内藤氏は「リネン洗濯の内製化フローで、作業性の飛躍的向上と現場の肉体的負担の大幅軽減を実現し、固定費の大幅なコスト削減につながる」と語る。導入した宿の実例をもとに、清掃・リネン洗濯の内製化の業務フローなど、詳しく聞いた。

【本紙編集長=増田 剛】

 ――宿泊業の成長産業化に向けた取り組みが活発化しています。

 そもそも宿泊業界は大変厳しい市場環境に晒されています。人口減少による内需の縮小から、多くの地方で客数減によって売上を増やすことが難しくなっています。団体客が減って主要な客層が個人化して、大きな投資を伴う宿泊施設の業態転換も迫られています。同時にインフレにより、ありとあらゆる経費が上昇しています。

 インバウンド客が増えている地域もありますが、人手が確保できず、「客室の清掃が間に合わない」、「調理スタッフの休日を確保できない」ことが常態化しています。なんとか人手を確保するために、賃金アップを含めたスタッフの抜本的な処遇改善にも努めなければならない状況にあります。

 つまり、売上高が増えない、たとえ増えたとしてもそれ以上に経費が増える厳しい状況が今後も続きそうです。

 一方、厳しい国際競争に晒されてきた製造業は、これまでさまざまな工夫をしてきました。その一つが、部品や製造方法の標準化で、これにより各メーカーは商品の開発やデザイン、ユーザビリティなどに、より専念できるようにしてきました。

 宿泊業などを含めたサービス産業では、このような取り組みはまだまだ未成熟で、結果として各現場でサービスの提供方法を一から組み立てることに多くの労力を費やしています。

 このような問題意識から、私はこれまでサービス産業の現場に使える部品として、労働時間管理法(稼働対応労働時間)、現場業務管理法(シフト編成ソフトopsplot)、リネン内製化(ノン・アイロン・リネン)、現場の業務フロー(リアルタイム・サービス法)を開発し、これらを裏付ける科学的理論(サービス・キネティクス原則)を提案してきました(詳しくは書籍「サービス産業・労働生産性の革新 理論と実務」旅行新聞新社)。

 今回は、その一つであるリネン内製化についてご紹介します。

内藤耕氏

 ――一部の宿でリネンの洗濯内製化が進んでいます。

 固定費の大幅な削減が期待できるリネン洗濯の内製化について、私は10年以上前から高い関心を持ち続けてきました。

 ゴルフ場や健康ランドなどでは早くから、代表的なリネン類であるタオルや部屋着などの洗濯内製化を普通に行っていたので、作業工程などのノウハウは蓄積していました。しかし、宿泊業の場合、「シーツ類をどうするか」が大きな課題でした。

 ずいぶん前のことですが、ある旅館経営者から、「海外のホテルでは化学繊維製の生地のシーツを使い始めている」ことを耳にしました。もしこれが事実ならば、伸縮性がある化繊生地は、シワのコントロールが容易になり、これによりプレス加工を省ければシーツ類の形状の制約がなくなり、ベッドメイクや布団敷きの労力を大幅に削減できるだけでなく、これまで外注されてきたリネン類の洗濯の内製化で資金流失を止めることもできると思いました。

 ――「プレス加工の呪縛から解放される」ということですね。

 糊付けしてプレスすることでシワを解消できるメリットがありますが、デメリットとしてプレス機を通すために形状の制約を受けてしまうことがあります。もし伸縮性により、シワのコントロールが容易になれば、プレス機を通さないボックス型の「3次元のフィットシーツ形状」が実現し、現場の日々の作業性の飛躍的な向上につながります。

 このような考えから、洗濯の内製化に適した素材をずっと探していたところ、大手インテリア量販店がフィットシーツ(ボックスシーツ)を販売するようになり、「これだ」と思いました。しかし、仮に家庭用として使えたとしても、毎日洗濯・乾燥をする旅館やホテルで「耐用が可能なのか」という課題があり、最終的に実用に至りませんでした。

 同様の問題意識から、さまざまなメーカーから化繊生地の業務用シーツ類が販売され始めていますが、実際の現場で使おうとすると色々な課題が出てきました。

 例えば、ベッドに掛けるシーツは、下側のゴムの力で止める形状になっているものが多く、乾燥機を高頻度で使用するうちにゴムが緩んでいくことも考慮に入れなければなりません。また生地によっては、生地自身がへたり、また毛玉やほつれやすかったりもします。また静電気防止の加工がされていないと、洗濯時のスタッフの負担が大きく、また埃や毛類を引きつけます。

 しかし、ある温泉旅館で実際にリネン類の内製化に着手してみると、洗濯が意外にも手間が掛からないことが分かりました。ベッド、掛け布団、枕などのリネン類を細かく仕分けせずに洗濯・乾燥して、その日のうちに客室に戻してベッドメイクなどをしてしまうので、作業工程が大幅に減り、既存の清掃業務の中で内製化へ移行できてしまいました。

 リネン類の外注業者は洗濯工場への運搬などの手間から一般的に4―5日分の在庫を抱える必要があり、夏の繁忙期などはシーツやタオル類などの枚数が足りなくなることもあり、施設側の枚数の管理に多くの労力を費やしています。しかし、内製化すれば、使ったシーツ類を即洗濯し、1時間後に元に戻せるので、その日のベッドメイクが可能になり、極言すれば1日分の在庫で回るようになります。

 はがしたシーツ類を洗濯して元の客室に戻すため、保管する作業や、一次保管した場所にシーツ類を取りに行くといった作業も無くなります。「何枚取りに行くか」という帳票づくりの作業も不要になります。

 内製化で一見すると仕事量が増えるように考えがちですが、不要となる作業量はその何倍にもなります。ベッドメイクや布団敷きの肉体的負担減により省人化も進み、帳票づくりや枚数の管理が無くなり、現状の清掃スタッフの人員で実現できてしまうだけでなく、外注していた時よりもむしろ省人化を実現してしまうのです。

 ――具体的にどのような作業工程ですか。

 フロアごとに各客室にあるシーツ類を一斉にはがして、仕分けもせずに洗濯機1台分の容量の大きさの袋に入れて洗濯し、乾燥機に移し替えます。乾燥が終わると、取り違えないよう別に色分けした袋に戻します。このときに枕カバーとベッドのフィットシーツはベッドに取り付けることでシワが伸びて解消できますが、デュベカバー(封筒状の布団カバー)は、お客の目に直接触れる部分なので、簡易的に折り畳んで運ぶようにしています。

 当初は洗い終わったシーツ類を同じフロアにワゴンで運ぶやり方でしたが、洗濯に30分、乾燥に30分と計1時間分の時間差が生じるため、前日の夕方に洗った1フロア分を在庫として余分に持ち、それらを最初のフロアに持って行き、フロアごとにずらしてシーツ類を交換しながらベッドメイクするように変えました。

 そうすると、時間のロスなくシーツ類の回収とベッドメイクが一連の作業で同じチームででき、最後に洗濯した1フロア分のシーツ類を、翌日の最初のフロア分として持って行くため、枚数を管理する作業もありません。

 ――客室清掃やリネンの交換では静電気対策が重要です。

 リネン洗濯の内製化により、清掃前にシーツ類を集め、そしてベッドメイクしなければならないので、毛や埃を巻き込んでしまうケースがありました。そこで生地の素材に静電気防止糸をつけると、表面もツルツルして髪の毛などが張り付くこともなく、問題が解決しました。

 これまではベッドメイクを清掃後にやるので、気づかずに舞っていた綿埃が、お客が入室したときにテーブルなどに付着してしまうことも多くあります。このためベッドメイクを最初にやって、その後に、床回り、水回りの清掃を分業制で行っています。

 ――内製化した清掃をチームによる分業制にしている理由は。

 1つの客室に複数のスタッフが入ることになり、1つの客室を複数の目で見ること(チェック)が可能になります。これによってミスを発見しやすくなります。

 例えば、冷蔵庫の清掃に4人が手を触れます。①冷蔵庫の電源を切ってドアを開ける人②拭く人③仕上げる人④客室案内時に冷蔵庫の中を開けてお客に説明する人――です。 

 1人で完結すると、どうしても見落としが出てきます。作業工程の中にチェック機能が働き、「作業中に品質が上がっていく」方法を取っていて、多くの宿泊施設で行われているフロントスタッフによる客室のチェックもなくせます。

 ――現場の負担を軽減するために開発された新素材とは。

 生地メーカーとの出会いがあり、ポリエステル100%の静電気防止糸の入った「ノン・アイロン・リネン」を共同開発できました。

 開発のなかで重要視したのは、①「作業性」を上げていく②「耐久性」を担保する――の2点です。

 作業性を上げる部分では、現場の肉体的な負担が大きく軽減されるため、一度体験すると、むしろ現場スタッフから経営者にリネンの洗濯内製化を催促することが実際に起こっているところがこの内製化の特徴です。

 3次元形状のシーツは4隅を引っ掛けるだけなので、ベッドを動かすこともなく1人でベッドメイクが可能です。また、短辺と長辺、裏と表、対応するベッドのサイズを迷わず、一目で分かるように糸の色を変え、セミダブル、ダブルベッドも糸の色で見分けられるように工夫しています。デザインは無地とストライプの2種類をそろえています。

 耐久性については、毛玉やほつれ、へたりの問題をどう解消していくかがポイントです。3次元形状の下には輪ゴムを使わず、生地自身の伸縮性だけで止められる素材を採用し、不快な就寝中のシーツのズレが生じないところも強みです。

 綿の掛布団カバーは乾燥機を掛けると縮むため、少し大きめに作るため間延びした印象もありますが、開発した生地は縮むことがないので、布団のサイズに対して若干小さめに作っています。これによって全体的に布団がふっくらし、シワが目立たなくなります。

 このノン・アイロン・リネンに関心があれば、QRコードからお問い合わせください。サンプルを有償提供もしています。

 

【第51回旅館100選】福島県・東山温泉 「庄助の宿 瀧の湯」

2026年9月5日(土) 配信

2021年にリニューアルオープンした貸切大浴場「天寧温泉」

名瀑 伏見ヶ滝の景勝と会津の伝統に心やすらぐ癒しの旅亭

眺望足湯「庄助の足湯」

 民謡で有名な粋人・小原庄助をはじめ、多くの文人墨客が訪れた創業140年の老舗「瀧の湯」。「をんりーわんサービス」のもてなしで、訪れる人を温かく迎えてくれる。

食事処「花みずき」

 2021年には、貸切大浴場「天寧温泉」が誕生。建築家により、木のぬくもりと天然石の質感にこだわった浴場で、贅沢に大浴場を貸切ることができる。子供向けの備品や洗い場も充実しており、大人数や家族連れに好評だ。そのほか、敷地内の伏見ヶ滝を望む絶景風呂などが揃い「東山温泉発祥の湯」を満喫できる。また、床にプロジェクションマッピングの演出が施された食事処「花みずき」や会津地方の地酒が揃う地酒展示会場「蔵ssic」、館内随一の景色を堪能する眺望足湯「庄助の足湯」などが2022年に、2024年には庄助浪漫亭棟をリニューアルオープンし、館内の至るところで充実した時間を過ごすことができる。

図書コーナー「東山文庫」
地酒展示会場「蔵ssic」

地酒展示会場「蔵ssic(くらしっく)」

 当館3階に2022年リニューアルオープンした地酒展示会場「蔵ssic」。会津地方を中心に60種類以上の地酒を展示し、飲むことができる地酒も用意。会津、福島の日本酒の文化を学び、感じたりできるよう、さまざまな工夫がされ、日本酒が得意ではない人も楽しめるコーナーだ。

交通:《車》磐越自動車道 会津若松ICから国道49号を経由し15分、P70台(無料)
 《電車》JR磐越西線 会津若松駅からタクシーで10分またはバスで15分、東山温泉下車徒歩1分
チェックin15:00 out10:00
食事:《夕食》部屋食、料亭個室、和風ダイニング 《朝食》会食場
部屋:全60室
風呂:大浴場2、露天風呂2、貸切露天風呂3、貸切風呂3
泉質:ナトリウム・カルシウム—硫酸塩・塩化物泉
料金:1万8,000円~6万5,000円

〒965-0814 福島県会津若松市東山温泉108
☎0242(29)1000 FAX0242(27)3288
https://shousuke.com/
Wi-Fi:使用可 外国語対応:英・中

 

 

 ※この記事は、旅行新聞新社主催「第51回プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」に選出された施設で、書籍「2027年度版 プロが選んだ日本のホテル・旅館100選&日本の小宿(BEST100 HOTELS&RYOKANS IN JAPAN)」(自由国民社)に収録されている内容を紹介しています。

和多屋別荘、テーブルマークと食体験を共創 「うどん」に地域文化掛け合わせ

2026年9月4日(金) 配信

「日本料理 利休」で提供する「嬉野×テーブルマーク ほうじ茶うどん」

 佐賀県嬉野市・嬉野温泉の「和多屋別荘」(小原嘉元社長)は9月4日(金)、冷凍食品などを製造販売するテーブルマーク(松田要輔社長、東京都中央区)と共同で、冷凍うどんを起点とした新たな食体験の共創プロジェクトを始めた。11月30日(月)まで、館内の「日本料理 利休」「李荘庵」で、冷凍うどんを使用した特別メニューを提供する。

 今回の取り組みは、テーブルマークが50年以上にわたり培ってきた冷凍うどんに関する知見と、和多屋別荘が持つ旅館・レストランというリアルな顧客接点を掛け合わせるもの。実際の宿泊・レストラン利用者に料理を提供し、味やメニュー構成だけでなく、器、盛り付け、提供方法、旅館という非日常空間との相性などを含め、冷凍うどんの新たな可能性を探る。

 期間中、「日本料理 利休」では「嬉野×テーブルマーク ほうじ茶うどん」、「李荘庵」では「嬉野×テーブルマーク 地域特産3種の出汁」を提供する。いずれもテーブルマークの冷凍うどんをベースに、嬉野ならではの地域性を取り入れたメニューとして展開する。

 和多屋別荘は旅館を単なる宿泊施設としてではなく、地域と企業が交わり、新たな価値を生み出す実証の場と位置付ける。「URESHINO LIVING LAB」として、地域に存在する文化や資源と、企業、生産者、クリエイターなどが持つ技術・知見を組み合わせ、新たな事業や体験の創出を進めている。

宿の駐車場に車中泊スポットを開設 大江戸温泉グループ7施設で展開

2026年9月4日(金) 配信

大江戸温泉物語にRVパーク

 大江戸温泉物語グループの宿などを展開する、GENSEN HOLDINGS(川﨑俊介社長、東京都中央区)は9月1日(火)から、ホテルの敷地内駐車場を活用した車中泊スポットを7施設で順次開設する。24時間の有人対応サービスとホテルの施設を車中泊利用者にも提供する。

 今回の車中泊スポットは、各施設の駐車場に電源付きサイトを設け、車内で宿泊する利用者が館内設備を利用できるようにするもの。1日から山中彩朝楽(石川)、Premium山中グランドホテル(石川)、三好屋(兵庫)、Premium下呂本館(岐阜)、Premium白浜御苑(和歌山)、南紀串本(和歌山)はサービスを開始しており、Premiumホテル壮観(宮城)のみ9月下旬の開始を予定する。

 利用料金は1泊1台3500円で、電源利用は1000円。午後9時以降のチェックインには1000円を追加する。入浴、夕食は別途料金のオプションで、夕食バイキングは事前予約制で用意する。料金は各施設で異なる。

 予約はRVパークウェブサイトからの完全事前予約制で、チェックインは午後3時~9時まで、チェックアウトは午前11時まで。電源付きサイトのほか、24時間利用できるトイレと無料のごみ回収に対応する。

 日本RV協会の調査によると、国内のキャンピングカー保有台数は2025年に17万3000台となり、前年から8000台増えた。車中泊の需要が広がる一方、防犯や入浴、食事に関する課題もあるため、同社は夜間に遊休化する駐車場と施設のサービスを活用し、需要に応えていく。

【アーストラベル水戸・尾崎精彦社長】旅で社会課題を解決 誰にも負けない茨城専門の旅行会社に クラファンも開始

2026年9月4日(金) 配信

尾崎精彦(おざき・きよひこ)社長

 アーストラベル水戸(尾崎精彦社長、茨城県水戸市)が企画・運営する職場体験企画「シゴトリップ」はこのほど、「ツアーグランプリ2026」(主催=日本旅行業協会)で国内旅行部門優秀賞を受賞した。茨城県の子供たちに地域の魅力を伝えるため、「県内から県内へ」をコンセプトに、職場体験を深化させた教育プログラムを展開する。「誰にも負けない茨城専門の旅行会社」を目指す、尾崎社長に話を聞いた。

                 ◇

コロナ禍で生まれた 「シゴトリップ」

 尾崎社長は大学卒業後、旧東急観光(現東武トップツアーズ)に入社し、水戸支店に配属された。埼玉県出身の尾崎社長と茨城県との出会いはここから始まる。約10年在籍し、その後は同じく10年ほどフリーランスで旅行業を手掛けてきた。このときの縁で、2020年12月に「アーストラベル水戸」を第三者承継した。当初2人からスタートした会社は6年で10人のスタッフを抱えるまで拡大。現在の事業割合は教育旅行6割、法人・行政関係で4割だ。

 一方、事業承継した時期はコロナ最盛期。県外をまたぐ移動が制限されていた。このなかで、学校側から「近隣でコロナ禍でもできる屋外の体験はないか」と教育旅行の相談を受けたことで、茨城県内に目を向けるようになる。

 尾崎社長自ら地域の事業者に会い、体験することで茨城には多くの魅力ある場所や事業、そして人が溢れていることに気付く。「茨城からの発地型旅行をメインに扱ってきたが、茨城に人を呼び込む、または県内間の移動で地域とつながりを持ち、お金を落とす方が企業として価値が高いのではと考えた」。こうして数年前からシゴトリップの原型となる教育旅行が始動した。

 現在のシゴトリップは中学2年生時に推奨されている、職場体験を深化させたもの。バスを利用した日帰り企画で、職場体験と校外学習を合わせたような運用が行われている。午前中に各職場体験を行ったあと、午後は地域のキーパーソンによる講演、観光施設や道の駅などでの見学・買い物で構成する。

 特徴は生徒の興味や学校の特性から最適な職場体験先を組み合わせること。現在は農業や観光、福祉、製造業など200社以上の事業所と連携してプログラムを用意する。10~15人程度の少人数制で、生徒自身が関心のある体験を選ぶことができる。実績では、23~25年で延べ33校・約4500人が体験した。

日立市にて漁業体験

 内容だけではなく、教職員の負担軽減がはかられていることも特筆する点だ。教育現場では長時間労働や業務の煩雑化が課題として挙げられるなか、ときに1日数百件も電話を掛け、調整を行わなければいけない職場体験の企画や運営は学校側に大きな負荷となる。それを同社が一手に担うことで、教員に負担なく良質な体験を提供する。

 ツアーグランプリの表彰式では「緻密なリサーチのもとで少人数の職場体験を実現し、先生の負担を減らしながら、生徒の探究学習と地域の担い手育成を両立させる、業界のベンチマークとなる企画」などと評された。
 また、旅行商品では異例といえるが、現在シゴトリップ全体の仕組みに関して特許を出願中だ。理由について尾崎社長は「協力してくれる事業者や受入先への感謝と社員がプライドを持って働けるよう、カタチを示したかった」と語る。

茨城でホンモノ体験を 「あすたび」を提供

 同社のコンセプト「あすたび」は「明日に生きる旅」の略で、「一度の体験で明日からの見え方が変わる、ホンモノの好奇心を引き出す旅」の提供を掲げる。

 尾崎社長によると、県内の高校卒業後の進学者のうち8割が首都圏の学校に進み、そのまま県外へ出てしまう。「しかし、県内にも光る仕事やプライドを持って働いている人がいることを知っていれば、大学などの卒業後に茨城に戻る選択をする子が増えるかもしれない」と考える。

 教育旅行の現場では、実際に体験する前と後では考えが変わる生徒たちが少なくない。事前アンケートでは働くことにネガティブな印象だった生徒も、輝いている大人を見て、地域の魅力や自身の将来の可能性に気付きを得る。「体験は引率の先生も感動している。働く本来の意味を知ってほしいので、仕事内容というより熱意のある『おもしろい人』にスポットを当てる」とこだわる。

 シゴトリップ以外に、首都圏の私立学校の教育旅行を請け負うことも増えた。昨年度の実績は6校。生きるために必要な第1次産業から、つくば市を中心に最先端の技術や研究を学べることが進学校に受けている。尾崎社長は「東京ではできないことが茨城ではできる」と自信を見せる。

3年後に取扱10億円へ 茨城専門を極める 

 今後はこうした県外客の取り込みも積極的に行っていく。シゴトリップは業務内容から年間15~20校が限度で、現状ではほぼ最大値だが、県外の学校は3年後を目途に50校まで取り扱いを増やし、会社全体の取扱高は10億円を目標に掲げる。

 茨城県への教育旅行誘致に向け、同社は一般社団法人「森と未来の学校」も設立している。教育関係者や他産業の事業者らと新しい教育旅行を考え、オリジナルの旅を創出するのが狙い。

 尾崎社長はこうした教育旅行の取り組みをまとめた書籍を10月初旬に発刊する予定だ。

 将来的にはインバウンドの取り扱いも視野に入れる。「インバウンド客にとってディープな日本の体験は魅力だと思う。我われは県内約200事業者とつながりがあるので、多様な体験が提供できるのが強み」とし、2~3年後に本格的な誘客を実現したい考え。

 尾崎社長は「茨城に人を呼び込みたい。人口減少、円の価値が下がるなかで、外貨を獲得することが地域にとって重要だ」と強調する。

 ここまで茨城、地域活性化にこだわるのは、旅行会社の存在意義を考えた末のこと。「東日本大震災やコロナ禍で、旅行会社の価値の低さを感じ、『なくてもいいのでは』とさえ思った」。そこを経て、存在価値を高めるため「旅で社会課題を解決し、地域や小さい事業者の価値をしっかり伝えられる会社になっていきたい」と前を向く。

 取り組みを継続することで応援してくれる人も増えた。報いるためにも「誰にも負けない茨城専門の旅行会社でありたい」と力を込める。

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クラウドファンディングを開始

 尾崎社長は10月、これまでの取り組みをまとめた書籍を出版する。この一環で、教育の最前線で活躍する人々との対談動画を制作。本と動画により、地域とつくる教育旅行を広く全国へ発信していくため、このほどクラウドファンディングを開始した。

 プロジェクト名は「子どもたちに『明日に生きる旅』を。地域とつくる教育旅行を全国へ」。プラットフォームのCAMPFIREで11月21日まで展開している。

 支援は3000円~10万円で、リターンは書籍など。支援金は書籍や動画の制作費、広告、出版記念イベント運営費などに充てられる。

ピアードパパが手掛けるシューギフト店が東京駅に開業 「デセール・シュー」

2026年9月4日(金) 配信

杉本えい司本部長と「Dessert CHOUX(デセール・シュー)」常設店

 シュークリーム専門店の「ピアードパパ」などを展開するDAY TO LIFE(杉内健吉社長、大阪府大阪市)は9月4日(金)、東京駅の八重洲北口「東京ギフトパレット」内にシューギフト専門店「Dessert CHOUX(デセール・シュー)」を開業した。各駅でポップアップを展開し、満を持して初の常設店を東京にオープンした。

 同店では、ピアードパパで培った技術を生かし、フランス料理のデザート「デセール」をイメージした、土産用のシュースイーツをそろえた。前日に開催したプレス内覧会で同社事業開発部の杉本えい司本部長は「我われの調査によると、シュークリームはアイスに次ぐ王道の人気を誇るスイーツ。万人受けするシュークリームの出来立てを届けてきたが、課題はお土産だった」とし、コロナ後に本格的に土産品の開発に乗り出したことを語った。

販売する3種の商品

 とくに、常温菓子として販売する「シューもっち」は約2年かけて作り上げたこだわりの逸品。クッキー生地のパリッと感となかの濃厚なペーストチョコ、餅の食感が楽しめる品ながら、2週間の日持ちを実現させた。価格は3個入りで890円。

 焼き菓子はシュー生地にキャラメルとアーモンドスライスをトッピングして焼き上げた「パヴェ・ド・シュー」。賞味期限は2カ月ほどで、5個入り980円。

 また、冷凍で販売する「ムームーシュー」は雲のようなもっちりした食感の生地が特徴。キャラメルと抹茶、ストロベリーの3種をそろえた。解凍後2日が期限で、3入り1260円で販売する。

 杉本本部長は「東京を起点に、全国へ美味しさを広げていきたい」と意気込む。

 営業時間は平日が午前9:30~午後8:30、土日祝が午前9:00~午後8:30まで。