KNT-CTパートナーズ会、幹事事務を業務委託 適正な管理と負担軽減へ

2025年6月3日(水)配信

KNT-CTパートナーズ会の堀泰則会長

 KNT-CTパートナーズ会(会長=堀泰則・ひだホテルプラザ会長、3260会員)は6月3日(火)、東京都港区のシェラトン都ホテル東京で2025年度通常総会を開いた。能登半島地震の被害を受けた内灘地区以北の会員施設22施設の定額会費を昨年に引き続き免除するほか、支部連合会幹事の事務業務を委託することなどが承認された。

 幹事事務業務に関しては、KNT-CTホールディングスのグループ会社であるイベントアンドコンベンションハウス(ECH)とKBCが業務委託を行う。会社のコンプライアンス遵守方針に沿った適正な金銭管理と、KNT-CTパートナーズ会幹事の事務業務の負担軽減を目指す。

 業務委託を行うことにより、営業活動に注力する時間を増やし、議案書や帳票類のフォームを統一し、業務を平準化していく。また、KBCが通帳を一括管理するためにインターネットバンキングへ移行する。業務委託費はKNT-CTホールディングスが、支部連合会のインターネットバンキング使用料はKNT-CTパートナーズ会本部がそれぞれ負担する。

 このほか、25年度以降の支部連合会の改編を実施したことを受けて、本部規約の改正や本部役員の改選などを承認した。

 堀会長は、25年度は大阪・関西万博や東京開催の世界陸上、沖縄のジャングリア開業など、世間の注目を浴びる大きなイベントが多い年であると示唆した。これらを踏まえ、「会社と一体となって地域誘客に努めたい」と強調したうえで、「地域の魅力を可視化し商品化していくことが大事。地域のオピニオンリーダーとして地域共創を仕上げていくことが、今後の事業の柱となっていく」と力を込めた。

Airbnb、空き家を宿に再生する新PJ発表 モデルの水原希子さんとローラさんがデザイン

2025年6月4日(水) 配信

(左から)全国古民家再生協会の河野公宏事務局長、ブライアン・チェスキーCEO、水原希子さん、ローラさん

 Airbnb(エアビーアンドビー、ブライアン・チェスキーCEO、米国・カリフォルニア州)は6月3日(火)に東京都内で、ファッションモデルの水原希子さんとローラさんがデザインを監修した空き家を宿泊施設として展開する「Akiya Design Project」を発表した。

 空き家は現在、日本で約900万戸となり、今後10年以内に総住宅数の30%以上となることが予想されるなか、使われていない古民家の保全や空き家問題への解決、分散型観光にも貢献する。

 チェスキーCEOは日本での事業について「世界のなかで最も伸びている。地域住民や自治体とも調和をとりながら、ビジネスを拡大したい」との方針を示した。そのうえで、今回のPJに対し「地域の空き家を有効活用しながら、日本らしい空間を日本文化への造詣が深いことで知られる水原さんとローラさんが内装を監修することで素晴らしい体験を提供できる。世界中の人々に泊まってほしい」と語った。

 同PJでは、全国古民家再生協会(村田智仁理事長、東京都千代田区)が空き家となっている2軒の古民家の修繕に協力。より魅力的な宿泊施設に仕上げるため、水原さんとローラさんがそれぞれ、1件ずつ内装をデザインする。

 このうち、水原さんが手掛ける茨城県古河市の宿泊施設は築150年以上の古民家。敷地内には桜など四季折々の草花が植えられている。

 水原さんは「居心地の良さを追求し、宿泊客が施設から出なくても充実した時間を過ごせるように仕上げる」と話した。

 ローラさんが手掛ける京都府亀岡市の宿泊施設は瓦業の仕事場として使われていた築70年の建物。瓦業の歴史を感じることができるほか、田園風景を眺めることができる。

 ローラさんは「海外にいたからこそ日本家屋の魅力に気づいた」と述べ、「縁側にイスを置いて、庭を眺められるように仕上げている。習字体験も提供したい」と語った。

 両宿泊施設の予約は今秋ごろ、同社のウェブサイトで開始する。

栃木・湯西川温泉「おやど 湯の季」が全館リニューアル 6月27日にオープン

2025年6月4日(水) 配信

湯西川温泉「おやど 湯の季」外観

 温泉旅館の運営・コンサルを行う女将塾(三宅大功代表、東京都千代田区)が運営する栃木県・湯西川温泉「おやど 湯の季」は、6月27日(金)にグランドオープンを予定し、全館リニューアルを進めている。

 6つの湯処を巡る、心ほどける湯時間

 今回のリニューアルでは、貸切で楽しめる半露天風呂を新設し、既存の露天風呂にはバレルサウナを設けた。すべての湯処は3本の源泉から引いた加温・加水を一切しない100%源泉かけ流し。わずか15室の小さな宿で、6つの湯処を気ままに巡る贅沢な体験を用意した。

新設する貸切風呂のイメージ

 特別企画:湯めぐりスタンプラリー開催

 全館リニューアルを記念して「湯めぐりスタンプラリー」を実施する。館内に点在する6つの湯処を巡ってスタンプを集めると、ちょっとしたお楽しみを用意。同館は「のんびり、ゆったり、お気に入りの湯を見つけながら、遊び心も添えた湯めぐり体験をお楽しみ下さい」とアピールする。

 畳に寝ころぶような安心感を、ベッドで

 一部の客室には、畳のぬくもりとベッドの快適さを両立した「小上がりベッド」を新たに導入。足腰にやさしいつくりで、和室の心地よさはそのままに、より快適に過ごせる空間となる。

 そのほかの客室も設えを見直し、すっきりと落ち着いたシンプルな和の設えに。どの部屋でも気負わず、自分らしく過ごせるような、やさしい空間を目指した。

 食事処の拡張と囲炉裏の演出

 食事処を広げたことで、より多くのお客が食事付きの滞在を楽しめるようになった。今後は囲炉裏を使った温かい料理の提供など、食事の時間そのものが心に残るような演出も検討している。献立には地元の食材をふんだんに使い、栃木の風土を感じられるような味わいを用意する予定。

畳ラウンジイメージパース

 湯上がりの時間を味わう「畳ラウンジ」

 湯上がりの時間もゆっくりと心地よく過ごせるよう、新たに設けた畳ラウンジでは季節のアイスキャンディーを無料で用意する予定だ。畳ラウンジの一角には、湯の季オリジナルの便箋と封筒を設置予定。湯に癒されたあと、ふと心に浮かぶ想いを言葉にしてみては。

 「おやど 湯の季」は全15室(2025年6月現在)。宿泊料金は1泊1万2100円から(税込、2人1室利用時1人当たり、夕朝食付)。

「観光人文学への遡航(60)」 改めて日本の戦後教育制度の成立過程を検証

2025年6月4日(水) 配信

 私の人生で大きな影響を受けた心の恩師ともいえる人物が相次いで亡くなったことから、その足跡を残しておきたいとの想いで7回にわたって追悼記事を執筆した。今月からは、それ以前に執筆していた内容に戻す。

 その前は、あまりに拙速な議論で導入されようとしていたライドシェアに対して、その問題点を明らかにし、ライドシェア導入がどれだけこれからの日本を貧困化させるかということを主張した。その文脈で、タクシードライバーの人材不足よりも、バスドライバーの人材不足にもっと危機感を持って対応することを提言した。

 そして、バスドライバーの年収がもらい過ぎなのではないかと、寄ってたかって叩いたことが契機となって、バスドライバーの年収が下がり、結果的にそれが人材難を引き起こした。

 結局、当時は高卒なのに大卒よりも高い給料をもらっているのは許せないという議論がまかり通ってしまった。日本人の頭の中に学歴至上主義が定着し、大卒が上、高卒は下と、知らず知らずのうちに決めつけているからこういうことになる。

 果たして、大学で学ぶ経験の有無はそこまで決定的な差を生んでいるのか。高卒者よりも給料を上げなければいけない根拠はどこにあるのか、そもそも大学とはどのような存在なのか。むしろ、大学に行くことで身に着くデメリットも多いのではないか。大学内部にいる人間として、そして、専門学校でも並行して教育していることで、残念ながらそれを痛切に感じている。

 大学に入るためには、小さいころからテストの点での競争に明け暮れる。それによって偏差値の高低で人の価値を判断する。人を出し抜いて自分だけがいい思いをしようとする。できない人は色々な要因が重なってできないという結果になったという過程を無視して、できない人は努力不足と決めつけ、マウントを取り、自己責任の名のもとに斬り捨てる。

 一部の受験の成功者は万能感に浸り、普段から論破することそれ自体に快感を抱きながら、成功者仲間とその果実を分け合う。一方、大多数の普通の市民は常に劣等感を持たされ、絶望感にさいなまれる。そんな世の中が幸せなはずがない。

 お勉強ができるだけの人間だけが得をする世の中にしないために、私は観光業界と教育で最後の力を振り絞る。お勉強なんて、突き詰めれば、記憶力と高速情報探索能力だ。記憶力はクラウドに、高速情報探索能力はAIに遠く及ばない。そんなお勉強ができる人間を重用するよりも、寄り添う力、察する力、慮る力、相手の立場に立って、相手の背景も想像できる人材こそが、観光業界に必要な人材だ。

 そこで、こんな学歴社会になってしまった経緯をあらためて検証していく。

 

島川 崇 氏

神奈川大学国際日本学部・教授 島川 崇 氏

1970年愛媛県松山市生まれ。国際基督教大学卒。日本航空株式会社、財団法人松下政経塾、ロンドンメトロポリタン大学院MBA(Tourism & Hospitality)修了。韓国観光公社ソウル本社日本部客員研究員、株式会社日本総合研究所、東北福祉大学総合マネジメント学部、東洋大学国際観光学部国際観光学科長・教授を経て、神奈川大学国際日本学部教授。教員の傍ら、PHP総合研究所リサーチフェロー、藤沢市観光アドバイザー等を歴任。東京工業大学大学院情報理工学研究科博士後期課程満期退学。

伊勢パールピアホテル、1日中近鉄線の電車を眺められる「トレインビュープラン」売り出す

2025年6月3日(火) 配信

客室からの眺め

 伊勢パールピアホテル(覚田晶社長、三重県伊勢市)は6月から、近鉄線の電車を眺めることができるトレインビュープランをリニューアルし、売り出した。

 同ホテルは近鉄伊勢市駅から徒歩2~3分に位置する。この場所は近鉄山田線の伊勢市駅と宇治山田駅の間にあり、50000系しまかぜ、23000系伊勢志摩ライナー、21000系アーバンライナー・プラスなどを1日中上から眺められる。

 「電車の通過回数が1日約80本と非常に多く、電車好きにはたまらない部屋になっている」(同ホテル)とし、線路側の客室を確約する同プランには鉄男鉄女、撮り鉄らリピーターが多いのも特徴。

 とくに、カーブを通過する際に減速する車両の離合や、曲線を描くような走行シーンは、鉄道ファンにとっては魅力的なポイントという。

 プラン名は「【朝食付・室数限定】近鉄列車が間近で観れる!トレインビュー客室確約プラン♪」。1人1室(朝食付き)は1万885円~。1人1室(2食付き)は2万4085円~。

日本旅行「どこでも納税」サービス開始 その場で返礼品「地域限定旅行クーポン」が使える

2025年6月3日(火) 配信

その場で使える「地域限定旅行クーポン」(イメージ)

 日本旅行は6月1日(日)から、ふるさと納税の新しい寄附のカタチとして、三菱商事が運営する「どこでも納税」サービスを開始した。これにより、日本旅行の全国11支店の店頭で、ふるさと納税を受け付けることが可能となった。

 返礼品として、「地域限定旅行クーポン」をその場で発行するため、来店日の旅行予約にも利用できる。

 第1弾として、釧路市(北海道)、紋別市(北海道)、渋谷区(東京都)、横浜市(神奈川県)、福岡市(福岡県)、石垣市(沖縄県)の6自治体の寄附を受け付けている。

 今後対象自治体を順次拡大していく計画で、那須塩原市(栃木県)、秋田市(秋田県)、常滑市(愛知県)なども予定している。

 日本旅行の受付11支店の店舗は次の通り。

 新浦安支店▽東京統括支店▽浦和コルソ支店▽横浜ポルタ支店▽TiS金沢支店▽TiS京都西口支店▽TiS大阪支店▽TiS三ノ宮支店▽TiS岡山支店▽TiS広島支店▽TiS博多支店

日本バス協会、カスハラ防止ポスター第4弾「乗るから開けて」

2025年6月3日(火)配信

ポスター第4弾「乗るから開けて」

 日本バス協会(会長=清水一郎・伊予鉄グループ社長、東京都千代田区)はこのほど、カスタマーハラスメント(カスハラ)の防止に向けた啓発ポスターの第4弾を作成し、全国の会員事業者に配布した。同ポスターは順次、車内や案内所などに掲出される。

 同協会では、昨年9月にバス事業のカスハラに対する基本方針を公表し、バス業界として毅然とした態度で対応すると表明した。その際に併せて、啓発ポスターの第1弾を作成し、以降、3月の第3弾まで公表。今回はそれに続く第4弾として「バス停以外の場所での乗車を強要するケース」を取り上げた。

 啓発ポスターは、全国のバス事業者から寄せられた実際にあったカスハラ事例に基づいて作成した。お客からの過度な要求によってバスの運行などに支障が生じているケースを広く周知し、カスハラの抑止をはかる。

 今後もカスハラ行為の未然防止に向けた異なる事例を順次取り上げ、4コマ漫画スタイルの啓発ポスターを公表する。次回は7月ごろを予定。

JR東日本びゅうツーリズム&セールス、高橋敦司社長が辞任 生貝正之が代表者に

2025年6月3日(火) 配信

 JR東日本びゅうツーリズム&セールスは5月30日付で、高橋敦司代表取締役社長の辞任を発表した。辞任の理由は「一身上の都合によるもの」としている。

 これに伴い、6月27日に開催される第33回定時株主総会までの間は、常務取締役の生貝正之(いけがい・まさゆき)氏が代表者となる。

成田国際空港4月、外国人旅客が最多225万人に 桜やイースター休暇で

2025年6月3日(火) 配信

田村明比古社長

 成田国際空港(NAA、田村明比古社長)5月29日(木)に発表した2025年4月の国際線の外国人旅客数は、前年同月比19%増の225万1052人と過去最高だった。桜のシーズンや欧米のイースター休暇などで好調に推移した。

 総旅客数は、同9%増の345万9137人。国際線の総旅客数は同13%増の291万6843人。このうち、日本人旅客数は同9%増の54万9937人だった。

 国内線旅客数は同9%減の59万4866人。

 総発着回数は同6%増の2万870回。このうち、国際線は同10%増の1万7033回、国内線は同9%減の383回となった。

 田村社長は「5月下旬~6月上旬に連休である端午節を迎えるため、中国を中心にインバウンドは堅調に伸びるだろう」との見通しを示した。

中国前年比59%増 GWハワイも好調

 5月1(木)~24日(土)の国際線出国旅客数は同19%増の102万1600人。このうち、中国線は同59%増の16万7700人。香港線は同9%増の8万7300人。韓国線は同4%増の18万4100人。

 田村社長は「労働節で中国線の旅客が増加した」と説明。アウトバウンドについては「ゴールデンウイーク期間中、ハワイなどのリゾートや韓国などの近距離アジアの需要が増えた」と語った。

教育旅行先で注目 今年度5000人受入も視野 和歌山・日高エリア1市6町

2025年6月3日(火)配信

魚さばき体験(民泊体験会)

 和歌山県の中部、紀中地域に位置する御坊市、美浜町、日高町、由良町、印南町、みなべ町、日高川町の1市6町からなる日高エリアが、官民一体となった教育旅行の誘致に力を注いでいる。2025年度の同エリアへの教育旅行の予約は好調に推移しており、受入人数が過去最高となる見通し。23年度に記録した3906人を超え、5000人到達も視野に入れる。

【土橋 孝秀】

◇    

 日高エリアでは21年に官民が連携した教育旅行の誘致態勢を構築した。同年2月に行政主導で設立した「御坊日高教育旅行誘致協議会」と、同年3月に発足した旅行会社や学校からの問い合わせ・予約対応など総合窓口を担う民間団体「紀州体験交流ゆめ倶楽部」が連携し、受入態勢を整備してきた。

民泊体験会での交流のようす

 地域資源を活用した豊富な体験コンテンツと、家庭的な交流の場となる「民泊」が充実していることが特徴で、学校関係者からの評価が高いという。農業や漁業、林業、狩猟など自然と共生する地域ならではの実地体験を通じて、自然との関わりや生きる力を育む学びの場となっている。加えて、15年、国連食糧農業機関(FAO)によって世界農業遺産に認定された「みなべ・田辺の梅システム」をテーマにした探求型学習も注目を集めている。

 学校や旅行会社へのプロモーション活動が実を結び、教育旅行先としての知名度が徐々に高まりつつある。22年度の受入人数は2696人だったが、23年度には3906人(うち海外522人)へと大幅に増加。24年度は南海トラフ巨大地震臨時情報の発表の影響などで3210人とやや減少したが、25年度は旅行費用の高騰で遠方を敬遠する動きがあり、関西圏の学校を中心に、埼玉や神奈川県など関東の高校からも予約が増え、5千人近い受け入れを見込んでいる。

 こうした拡大の背景には、地域一体となった受入態勢の充実に加え、質の高い体験コンテンツと、家族の一員のように温かく迎え入れる民泊の存在がある。

熊野古道道普請

 体験コンテンツの農業体験ではミカンや紀州南高梅の収穫や農作業を体験し、食の大切さを体感できる。漁業体験では地引網や漁船クルーズ、干物づくりなどを通じて、古くから海とともに生活してきた人々の生業を学ぶ。さらに、間伐や狩猟体験のほか、各種手作り体験や郷土料理教室を含めると60種類以上の豊富なメニューがそろい、オーダーメイドのアレンジにも柔軟に対応しているのが特徴だ。

 なかでも最近力を入れているのが、みなべ町と隣の田辺市で受け継がれてきた世界農業遺産「みなべ・田辺の梅システム」を通じた学びだ。急斜面を利用して薪炭林を残しながら梅林を配置し、400年にわたり高品質な梅を持続的に生産してきた農業システムで、その特徴や次世代への課題などを総合的に学べる。探求型学習を重視する昨今の学習指導要領とも合致しており、学校側からのニーズも高い。

 民泊はエリア内で現在70軒が登録されている。一緒に食卓を囲み、ときには農作業を手伝ったり、周辺スポットを巡ったりと短い時間のなかで心温まる交流が生まれ、別れを惜しむ児童・生徒の姿も見られるという。

 協議会やゆめ倶楽部は、民泊の登録軒数の拡大が、教育旅行のさらなる受入拡充に不可欠として、地域の小学生を対象とした「民泊体験会」を例年夏休み時期などに実施。受け入れる家庭の新規掘り起こしに力を入れ、将来的に民泊100軒体制の構築を目指す。実現すれば一度に150人を超えるような団体も受け入れ可能になる見込みだ。

 一方、海外からの受け入れも積極的だ。これまでマレーシアや台湾などアジア各国からの受け入れ実績があり、日本の農村文化や日常生活を体験できる場所として評価されている。

 今年4月にはリニューアルした専用パンフレット「和歌山県日高エリア教育旅行 日高が選ばれる5つの理由」を発行。A4判全8㌻で、地域で提供する多彩な体験メニューや受入態勢を紹介している。

 県日高振興局の小路哲生局長は「探求型学習をテーマにした体験メニューの充実と、受入環境の整備に力を注いでいる。教育旅行の行き先として日高エリアを選んでいただきたい」と話している。