Langogo、日本の翻訳機市場に本格参入 翻訳結果の文字化機能も搭載

2019年11月22日(金) 配信

(左から)黒瀬社長、張CEO

 Langogo technology(張岩CEO、中国・深セン)は12月1日(日)、言語を自動で認識して訳す音声翻訳機「Langogo Genesis」を売り出し、日本の翻訳機市場への本格的な参入を始める。同製品は音声を文字化する機能も備える。訪日客を受け入れる店舗や国際会議などを行う法人を中心に、個人にも売り出す。3年間で30万台、市場全体における5分の1から6分の1のシェア確保を目指す。

 同製品は104言語に対応。このうち、中国語と日本語、英語、韓国語はオフラインで翻訳する。本体にある翻訳ボタンを押しながら話すと、自動で言語を判断して翻訳できる。この機能はほかの翻訳機にはないという。同社は同機能の国際特許を申請している。

 翻訳機能における最大の特徴は音声認識と翻訳、音声出力の各工程で最適なAI翻訳エンジンを使用していること。

 AI翻訳エンジンはマイクロソフトやグーグル、テンセントなど24種類を用いる。他社は1社のエンジンでまとめて翻訳するため、長時間の音声で差が顕著に表れるという。

 話し掛けた音声は文字に変換し、パソコンやスマートフォンにテキストデータとして送信することができる。利用者は編集することも可能となっている。また、モバイルWi―Fiとしても使える。

 日本での販売はパルス(黒瀬一仙社長)が、国内正規総代理店として「Langogo Genesis」を含む4つの製品を扱う予定となっている。

 12月1日(日)からは、訪日客対応や利用者の海外旅行を想定する「Genesis」を2万8千円(税別)で売り出す。

 学生や会議の議事録作成の需要をターゲットにした低価格モデル「Minutes」とレンタル用の「Share」の価格と販売時期は未定。

 このほか、カメラ機能で文字の翻訳が可能で、10㍍離れた音声も拾う高性能機種「Summit」の販売は12月中の見通し。料金は5万円ほどを想定している。

Summit。画面では翻訳結果を表示中

 張CEOは11月21日(木)に開いた会見で「会議終了後の議事録作成時間の大幅な短縮が可能となっている。働き方改革に役立てることができる」とアピールした。  

 パルスの黒瀬一仙社長は「訪日客の消費動向は、モノ消費からコト消費に移行している。(コト消費は)コミュニケーションがより重要になるため、今後はさらに翻訳機の需要が伸びるはず」と力を込めた。

 

旅先で旅行用品をレンタル 配送返却もできる「flarii」開始

2019年11月22日(金)配信

「flarii」トップ画面イメージ

 リフリード(田村貴弘社長、東京都渋谷区)は2019年11月21日(木)、旅先で必要な旅行用品を一括でレンタルし、配送から返却までを行うWebサービス「flarii(フラリー)」を始めた。旅行の荷造りや荷物の持ち運びなどの手間を省き、移動も身軽になる、旅行者向けの商品レンタルサービスを提供する。

カテゴリー「衣類」の画面イメージ

 利用者は、旅行先に到着する5日前までに専用ウェブサイト上から、衣類、日用品、家電、ゲーム/おもちゃ、スポーツなどのカテゴリーの中からレンタルしたい商品を注文する。ホテルや友人宅、実家など全国で配送が可能な届け先とレンタル料の支払い方法を入力するだけで、希望用品をまとめて配送し、受け取ることが可能。使用後は旅行先から指定の宛先に郵送で返却すると、取引が終了となる。

 レンタル可能な商品数は約150点。同社は年内までに1,000点まで拡充するとしている。「flarii」はユーザー登録無料。レンタル料金は、新品購入額の約20%で設定されている。レンタルした旅行用品は、中古商品として安価に購入もできる。

 リフリードは2020年末までに、「flarii」の個人利用者5,500人、法人250社、売上2,000万円を目指す。このほか同年内中に、個人ユーザー間で商品を貸し借りができるシェアサービスや、より安価な配送料金、旅行先でのユニークな体験ができるプレミアムコンテンツを利活用できる月額有料サブスクリプションプラン、法人向けプランなどの導入を予定している。

「flarii」リリース記念キャンペーンの詳細

「flarii」のサービス開始を記念して、送料無料キャンペーン(通常約2千円)と、レンタル料金最大1千円割引クーポンのキャンペーンを実施する。

(1)「flarii」に無料会員登録

(2)「flarii」公式インスタグラムをフォロー

(3)「flarii」公式インスタグラムの該当投稿(下記ページリンク)に、旅行でレンタルしたい商品をコメントすることで割引クーポンの入手が可能

flarii on Instagram: “flarii(フラリー)リリースキャンペーン実施中!! 最大1000...
https://00m.in/RKbf6
7 Likes, 8 Comments - flarii (@flarii_official) on Instagram: “flarii(フラリー)リリースキャンペーン実施中!! 最大1000円のクーポンプレゼント中です!! やり方は簡単。 【ステップ1】 flariiのWebサイトで無料会員登録 【ステップ2】…”

キャンペーン詳細:

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この度、11月19日に手ぶらでぜいたくな旅行を提供するシェアリングECサービス「flarii(フラリー)」が公開されました。 それに伴い、期間限定で全国送料無料&最大1,000円OFFクーポンプレゼントキャンペーンを実施します!!! クーポンをもらうには、以下ステ...

「flarii(フラリー)」の流れ

「flarii」の流れ

「flarii」紹介動画:

日本初の「漁港の駅」オープン 小田原の魅力を発信する「魚のテーマパーク」を目指す 

2019年11月22日(金) 配信

「漁港の駅 TOTOCO小田原」外観

 神奈川県小田原市に11月22日(金)、小田原漁港交流促進施設「漁港の駅 TOTOCO小田原」がオープンした。施設の整備を小田原市が行い、道の駅の運営などを手掛けるTTC(河越康行代表取締役)が指定管理者として運営を担う日本初の漁港の駅。小田原漁港直送の海の幸などを販売するエリアと、海の幸を堪能できる飲食エリアからなり、小田原の魅力を発信する「魚のテーマパーク」を目指す。

 なお、「漁港の駅」とは、道の駅と同様の機能を有する施設で、小田原市が商標登録している。

 施設1階では、小田原漁港で水揚げされた新鮮活魚や、地元産の柑橘、野菜などを販売する。運営するTTCが立ち上げた練り物や塩辛など6ブランドの漁港の駅限定商品も販売している。

新鮮な魚介類が並ぶ

 2階、3階は海の幸を堪能できる飲食エリアで、2階には、海鮮丼や刺身定食などが味わえる「小田原漁港とと丸食堂」と、シーフードイタリアンが味わえる「バルRiso Divino(バル リゾ ディヴィーノ)」が並ぶ。

「小田原漁港とと丸食堂」のとと丸頂上丼

 一方3階には、お刺身や海鮮総菜など約30種類のおかずが食べ放題のビュッフェレストラン「おさしみ天国・小田原海鮮ゴーゴー」があり、59分間お刺身を思う存分味わいことができる。

ビュッフェレストラン「おさしみ天国・小田原海鮮ゴーゴー」

ジーリー、日本初の台湾限定日本酒売り出す 地方誘客の呼び水に

2019年11月22日(金) 配信

11月19日、喜多酒造で「これあらた(維新)」で完成披露記者会が開かれた。(左から)喜多社長、吉田代表

 台湾・香港向けの訪日観光情報サイト「樂吃購(ラーチーゴー)! 日本」を展開するジーリーメディアグループ(吉田皓一代表)は12月1日、台湾・台北で日本初となる台湾限定日本酒「これあらた(維新)」を売り出す。清酒発祥の地・奈良県の蔵元で、台湾人好みに作り上げた。「これあらた(維新)」を呼び水に、訪日客の地方誘客をはかる。

 企画から完成は1年を要した。日本の清酒の発祥ともいわれる「水もと」という古くから奈良県に伝わる独自の製法を採用。天然の乳酸菌を取り込んでいるため、「爽やかでフルーティーな風味が特徴」(同社)だという。同事業パートナーの老舗蔵元「喜多酒造」(喜多整社長、奈良県橿原市)で醸造し、喜多酒造では数量限定で販売も行う。

2000本限定で販売

 追い風も吹いている。近年、台湾への日本酒の輸出量は増加傾向で、とくに富裕層を中心に日本酒への人気が高いという。さらに2019年7月、台湾における日本酒の関税は、これまでの40%から、20%と大幅に引き下げられた。

 「台湾でのさらなる日本酒市場の拡大が期待される」(同社)と、今回の日本酒事業への参入を決めた。

台湾への日本酒輸出量は増加傾向にある

 11月19日には、喜多酒造で「これあらた(維新)」の完成披露記者会が開かれた。同社は「これあらた(維新)」をきっかけとし、台湾人に地方の日本酒の魅力を知ってもらうことで、地方部での観光振興に貢献していく考え。

 「これあらた(維新)」は純米吟醸(精米歩合60%)で、内容量は720㍉㍑、販売予定価格は約6700円。販売本数は限定2000本となる。

台湾限定日本酒「これあらた(維新)」

喜多酒造について

喜多酒造外観写真

 喜多酒造は享保3年(1718 年)、大和三山に囲まれた奈良橿原の地に創業した。

 「初代・利兵衞(りへい)は生来のこだわり者で、自身が納得いくまで酒屋として旗揚げしなかったと伝え聞いています」(喜多酒造)。

 その意思を引き継ぎ、300余年「美味しいお酒」にこだわり続けている。「私たちが思う美味しいお酒とは、造り手の思いが飲む人の心に伝わるお酒」(同)。

スカイスキャナー、「APACトラベルトレンド2020」発表 韓国・大邱(テグ)が人気

2019年11月22日(金) 配信

日本国内から出発する往復便について予約件数を基にしたランキング。予約件数が1千件を下回る目的地は除外してある。

 旅行比較サイトのスカイスキャナージャパンは11月19日(火)、アジア太平洋地域における直近1年間(2018年10月~19年9月)の旅行動向をまとめたレポート「APACトラベルトレンド2020」を発表した。

 予約件数の伸び率が高い都市を順位付けした「日本の旅行者に人気上昇中の旅行先トップ」では、韓国の「大邱(テグ)」が1位となり、前年同期比84%増と大きく伸長した。

 「大邱」は今年のゴールデンウイークや夏休みの伸び率ランキングでも1位を獲得した。注目度が上昇した背景には、18年10月にチェジュ航空が東京・成田との直行便を就航したことなどが挙げられる。

 2位はロシアの「ウラジオストク」で、同81%増。17年のビザ緩和が予約の大幅な増加につながったとみられ、“日本から一番近いヨーロッパ”として順調な伸びを示している。

 20年2月には、日本航空(JAL)が日本の航空会社では初となる、東京(成田)―ウラジオストク線の就航を予定しており、さらに注目を集めるエリアとなりそうだ。

ベストデイ・トゥ・フライ(日本)

 また同レポートでは、航空券の最安の曜日と、最も予約が多い曜日の差額が大きい区間をまとめた「ベストデイ・トゥ・フライ」も紹介している。例えば、東京―釜山間では最も安い火曜に出発することで、航空券の費用が23%抑えられるというデータを紹介している。

 調査は、インドとオーストラリア、韓国、シンガポール、台湾、日本、香港の7つの国と地域を対象に行った。2018年10月~19年9月にスカイスキャナーにアクセスされた航空券検索データなどを分析した。

ソラシドエア、長崎・波佐見町と観光振興へ協定結ぶ 「空恋」“陶器のまちHASAMI号”契機に

2019年11月22日(金) 配信

締結式のようす

 ソラシドエア(高橋宏輔社長)は2019年11月21日、長崎県波佐見町と観光産業の振興などに向けた包括的連携協定を結んだ。具体的な取り組みは今後詰めていくが、同町の観光PRや物産品を販売する「グリーンスカイフェスタ」などを首都圏で開いていく見通し。

 同町はソラシドエアの地域振興機体活用プロジェクト「空恋~空で街と恋をする~」の24番目のパートナーとして、2018年11月から約1年間“陶器のまちHASAMI号”を運航していた。

 これまで、同町のマスコットキャラクターを機体にラッピングしていたほか、同町に関する情報誌を機内シートポケットに設置するなどしてきた。両者は空恋プロジェクトを通し、同町の魅力をPRするとともに交流を深めてきたという。

機体ラッピング デザイン

 今回は“陶器のまちHASAMI号”が約1年間のフライトを終えたことを契機に、同協定を締結。両者は連携を強め、観光振興を軸に地域産業や地域文化の発展、地域貢献を目的として、エアラインと自治体が相互に連携してさまざまな取り組みを進めていく考え。

 同町は長崎県のほぼ中央に位置し、東および北は佐賀県、西は長崎県佐世保市に接している海洋県・長崎にあって唯一海に接していない町。

 400年の伝統をもつ「やきものの町」として栄え、全国の一般家庭で使われている日用器の約13%が同町で生産されているという。

「クリスマスミニライブinすみだ水族館」開催 ペンギンの鳴き声を聞いて楽しむ音楽イベント 11月30日(土)から

2019年11月22日(金)配信

「クリスマスミニライブinすみだ水族館」イメージ

 すみだ水族館(東京都墨田区)は、2019年11月30日(土)-2019年12月25日(水)の週末を中心に、墨田区ゆかりのアーティストたちによる音楽イベント「クリスマスミニライブinすみだ水族館」を開催する。

 「親子で一緒に楽しめる、親しみやすいクリスマスライブ」をテーマに、墨田区を中心に活動するアーティストたちや新日本フィルハーモニー交響楽団のメンバーによるジャズやクラシックの生演奏を披露する。ステージ前には、靴をぬいでくつろげるカーペットエリアを設置し、小さな子供も楽しめるようペンギンのぬいぐるみを用意する。遊ぶ子供たちを見守りながら、親子でゆったりと生演奏を楽しめるほか、少し立ち止まって聴いたり、生きものを観賞しながらなど、自由なスタイルで音楽に触れられる催しだ。「ジングルベル」などの定番のクリスマスソングや、映画「となりのトトロ」のテーマソングなど、誰もが親しみやすい曲を演奏する。

 12月24日(火)、25日(水)の2日間は、スペシャルクリスマスナイトとして、大人向けに夜のライブイベントを開催する。すみだトリフォニーホールを拠点に活躍する「新日本フィルハーモニー交響楽団」のメンバーによるクラシックの生演奏のほか、DJ選りすぐりのクリスマスの夜にぴったりなBGMで館内を演出する。

クリスマスミニライブinすみだ水族館

墨田区にゆかりのあるアーティストによる生演奏

開催日程:2019年11月30日(土)~12月22日(日)の毎週土日
演奏時間:午前11時-11時30分、午後2時-2時30分
演奏場所:5階すみだステージ ほか
出  演:
 1)すみだストリートジャズフェスティバル(※)出演アーティスト
   11月30日(土)~12月15日(日)までの毎週土日
 2)新日本フィルハーモニー交響楽団メンバー
   12月21日(土)、12月22日(日)
 出演者詳細は11月下旬に公式ウェブサイトで発表
後  援:墨田区、墨田区教育委員会

※すみだストリートジャズフェスティバル…毎年8月に錦糸町、押上、東京スカイツリー、両国、墨田区北部周辺で開催されるストリートジャズフェスティバル。「音楽都市すみだ」などをコンセプトに、楽しい街創りを目指すイベント。

<スペシャルクリスマスナイト>

スペシャルクリスマスナイト(イメージ)

開催日程:2019年12月24日(火)、12月25日(水)
演奏時間:午後6時半-7時、午後8時-8時30分
演奏場所:5階すみだステージ
出  演:新日本フィルハーモニー交響楽団メンバー
内  容:
 新日本フィルハーモニー交響楽団によるクリスマスミニライブを夜に開催する。ブルーを基調としたライティングで照らされた幻想的な夜の水族館で、ゆったりとクラシックの生演奏を。演奏時間以外には、DJ選りすぐりのクリスマスの夜にぴったりなBGMで館内を盛り上げる。​

オトモ、対応言語に「国際手話」追加 海外からのろう者に安心安全な旅を

2019年11月21日(木) 配信

11月21日に開かれた締結式のようす。(最前列左手から)砂田代表理事、平塚代表(写真=オトモ提供)

 外国人旅行者向けプライベートツアーなどを行うotomo(オトモ、平塚雄輝代表)は11月21日、日本国際手話通訳・ガイド協会(砂田武志代表理事)と連携し、新たな対応言語として「国際手話」を加えると発表した。

 同日には、両者は今回の取り組みに関する包括連携協定を結んだ。締結式では国際手話も用いて内容が発表された=写真

締結式では国際手話でも内容を発表(写真=オトモ提供)

 オトモが提供するツアーで、今後は国際手話での案内が可能になる。海外から日本を訪れるろう者が、安心安全に観光を楽しめるよう受入環境を整える。

 連携によって、日本国際手話通訳・ガイド協会に所属する国際手話ガイドをオトモのガイドとして登録。これに伴い、対応言語に新たに「国際手話」を追加して、サービスの予約受付を始める。

 同社によると、世界には約4億5千万人もの聴覚障害者がいるとされ、訪日旅行者のなかには、主に手話を使ってコミュニケーションするろう者も数多く含まれているという。

 「情報取得に制約のあるろう者にとって、観光ガイドは安心安全に観光スポットを巡るサポーターとしての役割に加え、特色ある日本各地の魅力を伝える重要な存在」(同社)だとする。

 一方で、観光庁が2018年に旅行会社を対象に行った調査では、「2020年の東京五輪に向けた障害などある外国人を対象とした企画旅行商品の販売予定」について、「はい」と答えた割合は1%にだけだった。

 高齢や障害などの有無にかかわらず誰もが楽しめるユニバーサルツーリズムの環境づくりが急がれている。

国際手話とは

 世界の地域・国々ではそれぞれ異なる手話が使用され、音声言語との関連性もなく、例えば同じ英語圏である米国と英国でも用いられる手話は異なる。

 国際手話は、世界中のろう者が国際交流を行うために作られた世界共通の手話言語。他国への旅行・交流などの私的な場のみならず、世界ろう連盟(WFD)が4年毎に開催する「世界ろう者会議」の理事会・評議員会などの公式の場でも用いられている。

日本国際手話通訳・ガイド協会とは

 国際手話を学んだろう者有志が集まって設立した「国際手話クラブ」を前身として、2008年に設立された。14年には一般社団法人化し、その翌年には事務所を市ヶ谷に設置して、毎年国際手話の講座や外国人講師を招いたセミナーを開いている。2019年現在、砂田武志を代表理事として、会員38人で活動している。

※2019年11月22日に記事更新。同21日に掲載した記事に、21日に行われた締結式の写真を追加し、内容を一部加筆しました。

5人に1人が「ハネムーン」より「試合観戦」 ブッキング、スポーツファンの観戦旅行を調査

2019年11月21日(木) 配信

「試合を観戦する際に幸運のお守りを身に着ける」は世界のスポーツファンで約3割に(画像はイメージ)

 Booking.com(ブッキング・ドットコム)はこのほど、スポーツファンの観戦旅行の動向を調査し、発表した。これによると、18年に1~5回の観戦旅行をした割合は、世界の旅行者が87%で、日本は88%となった。

 このほか、世界のスポーツファンの約5人に1人(19%)が、「自国のチームが大きな大会で活躍する姿を見るために観戦旅行へ行けるなら、 喜んでハネムーンをキャンセルする」と答えるなど、その熱心さがうかがえる結果に。日本ではとくにサッカーファン(21%)にその傾向が強かった。

 さらに世界のスポーツファンの約5分の1(18%)は、「自国のチームが決勝戦で戦う姿を見るためなら仕事を辞めてでも行きたい」と回答。この割合は、世界中のスポーツファンの18~34歳の年齢層でさらに上がり、26%にまで増加した。

 2020年は日本で東京五輪が開かれ、豪州ではクリケットの大きな国際大会、ヨーロッパの12都市では、ヨーロッパ各国の代表チームがしのぎを削るサッカー大会UEFA EURO 2020™が行われる。

 ブッキング・ドットコムのシニア・バイスプレジデント兼CMOのアルヤン・ダイク氏は、「2020年はスポーツが席巻する年になることでしょう」と語った。

観戦に向けた旅の準備

「チームが試合に負けそうだと思っても、途中で観戦を辞めることは決してない」は約8割(画像はイメージ)

 世界中のスポーツファンの多くにとって、 自国のチームがプレイする姿を見るための観戦旅行はとくに優先度が高いことが分かった。87%が「昨年だけで1~5回は旅行した」と述べ、半数以上(56%)は「自国のチームや選手を見に行くために国内旅行と海外旅行の両方をした」と答えた。

 世界中のスポーツファンの69%は、「自分の住む地域から離れた場所まで試合を見に行くために旅行したことがある」と回答。アウェーの場所でも最も多くのファンが応援しに行くスポーツはサッカーで、次いでバスケットボール(20%)とテニス(17%)と続く。

 このほか、世界中のスポーツファンのほぼ3分の1(28%)、日本のスポーツファンの29%は、「試合を観戦する際に幸運のお守りを身に着ける」と答え、15%(日本は13%)が「チームが勝つようにと試合中や前に必ず行うおまじないがある」と答えた。

 なお、世界のスポーツファンの79%は、「チームが試合に負けそうだと思っても、途中で観戦を辞めることは決してない」と回答。42%の人は「チームや選手へ敬意を払うために試合を見届ける」とし、35%は「最後までどんでん返しがあることに期待をしながら試合を見続ける」と答えた。

※調査はブッキング・ドットコムが独自に行い、29市場を対象とした18歳以上のスポーツファン2万2603人が回答した(オーストラリア、ドイツ、フランス、スペイン、イタリア、日本、中国、ブラジル、インド、アメリカ、イギリス、ロシア、インドネシア、コロンビア、韓国からそれぞれ1000人。ニュージーランド、タイ、アルゼンチン、ベルギー、カナダ、デンマーク、香港、クロアチア、台湾、メキシコ、オランダ、スウェーデン、シンガポール、イスラエルからそれぞれ500人)。 調査はフィールドワークで2019年8月8日から9月2日にかけて実施。

メセナ大賞に竹中工務店 歴史的建造物の保存公開と交流の創出が評価 「メセナアワード2019」贈呈式

2019年11月21日(木) 配信

「メセナアワード2019」贈呈式のようす

 企業メセナ協議会(尾﨑元規理事長)は11月20日(水)、芸術や文化の振興に貢献した企業、団体などを表彰する「メセナアワード2019」の贈呈式を行った。メセナ大賞には、歴史的建造物を通して社会貢献を行う「竹中工務店」が選ばれた。優秀賞は京阪ホールディングスなど5件が、文化庁長官賞はキャノンが受賞した。

 竹中工務店は、昭和初期に建てられた木造モダニズム建築「聴竹居(ちょうちくきょ)」を保存し、公開することで建築文化を発信する活動を行っている。見学時のガイドは、地元の人たちで構成された「聴竹居倶楽部」が対応し、地域全体で保存・公開活動に取り組み、交流の創出や住民の地域に対する誇りを醸成していることが評価された。

竹中工務店の宮下正裕会長

 贈呈式に登壇した竹中工務店の宮下正裕会長は「(京都府)大山崎町の地元の皆さまが中心となって行われてきた活動」と感謝した。そのうえで、今回の活動は「(竹中工務店が進める)CSRビジョンを体現する活動と考えている。今後も社会の皆さまと連携し、より一層のメセナ活動に取り組んでいきたい」と力を込めた。

 今回で29回目を迎えた「メセナアワード」は、全国149件(87社・団体)の活動が選考の対象となった。審査委員長の原島博東京大学名誉教授は選考過程を振り返り、「文化は企業の外側にあるのではなく、企業の内側にあるのではないか。自然な形でメセナ活動が行われている。企業の文化が育っている」と感想を述べた。

 企業メセナ協議会は、企業によるメセナ(芸術・文化振興による社会創造)の推進を目的に、1990年2月に発足。メセナの調査や研究、セミナー、助成認定などの事業を行っている。

 受賞活動は以下の通り。

「メセナアワード2019」受賞活動

【大賞】

「メセナ大賞」:竹中工務店 

木造モダニズム建築「聴竹居」による社会貢献と建築文化発信

【優秀賞】

「アートやで中之島賞」:京阪ホールディングス

京阪電車中之島線なにわ橋駅「アートエリアB1(ビーワン)」における社学・地域連携文化活動

「文具を超える文具賞」:コクヨ

「コクヨデザインアワードプロダクト」プロジェクト

「耳を澄ませば心に響く賞」:日本ユニシス

川畠成道コンサートプログラム

「世界と島で踊りま賞」:パソナグループ

Awaji Art Circus 2018

「花とアートの森あわせ賞」:六花亭製菓

六花の森の企画・運営

【特別賞】

「文化庁長官賞」:キャノン

綴プロジェクト