三重・中伊勢温泉郷、「未来宿泊ギフト券」を発売 クラウドファンディングを活用

2020年5月12日(火) 配信

クラウドファンディングで支援を募集している

 三重県・中伊勢温泉郷観光推進協議会(伊藤真司会長)はこのほど、クラウドファンディングでの支援募集を始めた。支援者にはリターンとして、有効期間が2年間で新型コロナウイルスの終息後に利用できる「未来宿泊ギフト券」と三重の企業「おぼろタオル」のタオルが配られる。

 三重県は緊急事態宣言の延長に伴い、県外の宿泊者の受け入れを自粛するよう要請した。休業や短縮営業を行っている観光業界では、固定費や雇用の確保が課題となっている。終息の予測がつかないなかでも未来の宿泊客に向け、終息後に安く利用できる前売り券を提供する。

 中伊勢温泉郷は三重県津市、伊賀市、名張市の中勢伊賀エリアに点在する温泉施設が広域連携した温泉郷。全国でも有数の美肌温泉として知られている。

リターン価格(税込)

磨洞温泉涼風荘:1万円

猪の倉温泉ふよう荘:1万円

榊原温泉神湯館:1万2000円

火の谷温泉美杉リゾート:1万4000円

榊原温泉湯元旅館清少納言:1万4000円

伊賀のかくれ宿 赤目温泉隠れの湯 対泉閣:1万5000円

赤目温泉山の湯湯元赤目山水園:1万6500円

霧生温泉メナード青山リゾート:1万8000円

楽天トラベル、「#おうちで旅体験」できるコンテンツを提供

2020年5月12日(火)配信

楽天市場で購入できる「楽天トラベル」登録宿の人気グルメページ(抜粋)

 旅行予約サービス「楽天トラベル」は、SNS(交流サイト)企画「#おうちで旅体験」を展開している。新型コロナウイルス感染症拡大で影響を受けている宿泊施設や、観光地を応援したい思いが込められた取り組みだ。

 同企画は、自宅でも旅行気分に浸れるようなホテルや旅館、観光地の画像や動画、関連する書籍や映画を、ハッシュタグ「#おうちで旅体験」をつけて紹介。SNS上で共有し、コロナ収束後の需要回復につなげていくことを目的とする。

 取り組みの一環として新たに、楽天が運営する「楽天市場」から購入できる楽天トラベル登録宿泊施設のグルメ商品の紹介や、ビデオ通話の背景に利用できる旅館ホテルの画像を、旅行情報サイト「マイトリップ」を通じて提供を始めた。幅広い地域から商品を選べ、自宅で日本各地への旅行気分を楽しめる機会を提供する。宿泊需要が減少したホテルや旅館の経営支援にも貢献をはかる狙い。

家族旅行の絵をインスタ投稿で宿泊券プレゼント ベッセルホテル開発

2020年5月12日(火) 配信

「夢の家族旅行 お絵かきキャンペーン」は5月31日まで

 ベッセルホテル開発(瀬尾吉郎社長、広島県福山市)は5月31日(日)まで、「夢の家族旅行 お絵かきキャンペーン」を実施する。18歳以下の子供を対象に、「夢の家族旅行」もしくは「しあわせ朝ごはん」をテーマにした絵をインスタグラムに投稿すると抽選で宿泊券が当たる。

 「あなたと家族と街を愛する。」をコンセプトに全国でホテル事業を展開している同社は、家族旅行を応援している。同キャンペーンのほかにも、「18歳以下のお子様添い寝無料」サービスや、朝食のリニューアルを推進する「しあわせ朝ごはんプロジェクト」を行っている。

「夢の家族旅行 お絵かきキャンペーン」実施概要

応募テーマ:
(1)こんな街や場所に行ってみたい、こんなホテルに泊まってみたいなど「夢の家族旅行」
(2)あなたが思う「しあわせな朝ごはん」

募集期間:2020年5月7日(木)~5月31日(日)

応募資格:18歳以下の子供 ※家族のInstagramアカウントからの応募も可能。

応募方法:Instagramアカウント(@vesselhotels.official)をフォローして、完成した絵にハッシュタグ「#夢の家族旅行」または「#しあわせ朝ごはん」と「#ベッセルホテルズ」を付けて、自身または家族のInstagramアカウントから投稿する。
※フォローを外すと当選権利が無くなる。
※非公開アカウントは当選対象外。

賞品:全国のベッセルホテルズで利用できる無料宿泊券2枚セット(当選者10人)

有効期限:2021年12月28日(火)

当選発表時期:6月予定

当選発表方法:当選者には、Instagramアカウントにダイレクトメッセージで連絡する。

2021年度の採用活動を一時中断 ANAグループ

2020年5月11日(月) 配信 

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 ANAグループは5月8日(金)、2021年度入社に向けた採用活動を一時中断することを決めた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、今後の事業計画の策定が困難になったことが理由。

 21年度の採用は、地上職や客室乗務職で合計800人、ANAエアポートサービスやANA成田エアポートサービスをはじめとする国内の空港会社各社で1750人程度など、ANAグループ37社で合計3200人程度を募集していた。

 同社は、採用活動の再開や時期について「今後の動向を見極めながら検討していく」とした。

ハウステンボス一部営業再開へ  長崎県在住者に限り

2020年5月11日(月) 配信

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 ハウステンボス(長崎県佐世保市)は5月8日(金)、長崎県の在住者に限り、5月16~31日まで一部営業すると発表した。

 同施設は4月6日~5月15日まで休業していたが、政府見解と長崎県の発表を受けて、バラ園やカフェなどの施設を営業再開する。ホテルと温泉施設は今月末まで引き続き休館する。

 なお、入場には長崎県在住であることが証明できる身分証の提示が必要となる。

 このほかにも、2週間以内に長崎県境を越える帰省や、旅行をしていないこと、2週間以内に熱や体のだるさなど、風邪のような症状がなかったこと、マスクを持参すること、などの細かい入場条件を設けている。

 入場料金は大人1000円、小学生500円、未就学児無料。

Vpon JAPAN、台湾人と香港人からみたLPの改善点 オンラインセミナーで紹介

2020年5月11日(月) 配信

オンラインセミナーのイメージ

 インバウンドに特化した広告やデータ提供事業を展開するVpon JAPAN(篠原好孝社長、東京都新宿区)は4月27日(月)、コロナ禍終息後を見据え、オンラインセミナーを行った。

 第2弾となる今回のテーマは「○○がヘン!台湾人、香港人目線からみるインバウンド向けLPの改善点とは~反転攻勢プロモーションに向けて今こそ見直しを~」と題し、LP(ランディングページ)制作のポイントや注意点について、「言語編」「内容編」「中国向けLP」に分類して説明した。

 インバウンド向けのクリエイティブ(バナー、LP)制作で最も大事なことは「ネイティブ目線で制作すること」とし、広告を見る人の立場で作ることが欠かせないと語った。これらを基に、ネイティブ目線になっていないLPの失敗例と対応策について、台湾人と香港人の視点から意見や要望を述べた。

 セミナーの講師は、同社インバウンド広告事業部エグゼクティブシニアマネージャーの長野哲矢氏と、シニアアカウントマネージャーで台湾出身のクロエ・チアン氏、同じくシニアアカウントマネージャーで香港出身のサンディ・チョウ氏の3者が務め、長野氏とチアン氏はそれぞれ日本の自宅から、チョウ氏は香港から3カ所の中継をつないで行われた。

言語編

 失敗例について、1つ目は「ネットの自動翻訳サービスへの依存」を挙げた。このようなLPについて、台湾人や香港人は「繁体字を選んでも簡体字が混ざっている」や、「言語が合っていても言葉のニュアンスが違っていたり、文章が理解できないことがある」と感じているという。チアン氏は「自動翻訳の精度は上がってきているが、頼りきりは危険」と述べた。基本的には、中国が簡体字、台湾と香港が繁体字になる。

 2つ目は「簡体字のバナーやLPを台湾人や香港人にみせること」について、チアン氏は「自分がターゲットでないと認識する」と強調。チョウ氏も「自分向けの広告でないと思い、読まない。せっかくの広告なのにクリックされないのはもったいないし、対象者にも失礼」と話した。

内容編

 LPの内容については、現地で知られていない商品を勧めてしまうことも失敗につながるという。一例として、スキー場のリフト券予約のLPを見たチアン氏は「台湾にはスキー場がなく、リフトに乗らないとスキーができないことも知らなかった」と感想を述べた。長野氏は「日本人向けプロモーションKPI(重要業績評価指標)をインバウンドに使うと失敗する」と注意を促した。

中国向けLP

 中国国内で使用されているアプリやサーバーが他地域と異なることから、「別物として作るべき」(長野氏)と強調。中国ではYouTubeをはじめ、インスタグラムやFacebook、ツイッター、グーグルマップなどが使えないため、これらのウェブコンテンツを盛り込んだ広告は「審査に出しても中国側で見られないので、落ちてしまう」と説明した。

 また、良く見られる失敗例の1つに「中国人向けにLPを作っても、日本のサーバーにあげている」とし、「これでは中国人ユーザーが閲覧できない。旅ナカの中国人向けも同様。中国現地のサーバーにあげることが必須」とアドバイスした。

日本の各行政や民間企業の動き

 コロナ禍収束後の反転攻勢に向け、日本政府観光局(JNTO)や地方自治体、各DMOなどの行政は、プロモーション開始時期について、すでに再開している事例や、日本の収束次第で早ければ6~7月に始める可能性があるという。

 民間企業もすでに再開しているところがあるほか、緊急事態宣言解除後から再開する企業、国際便が再開次第と考えている企業もある。行政、民間企業ともに、プロモーションのターゲットはアジアで、とくに中国、台湾、香港としている。

 オーストラリア政府観光局は4月25日時点で、香港向けの旅マエ広告を開始。魅力的な風景写真などを掲載し、すでに訴求広告を行っているという。

 Vpon JAPANでは、アジア全域で約1億の旅行者IDを持ち、スマートフォンの位置情報や設定言語、閲覧サイトなどから分析・解析を行っている。広告配信終了後3カ月で実際にプロモーション対象エリアに来訪したかどうかが分かるデータなども提供している。

20年春の叙勲・褒章、野口氏(野口観光社長)ら旭日双光章

2020年5月11日(月)配信

 政府は4月29日付で、2020年度春の叙勲および褒章受章者を発表した。本紙関連では、旭日双光章に野口観光社長の野口秀夫氏と、福寿荘社長の木村圭仁朗氏ら7人が受章した。

 本紙関連の受章者は次の各氏。

 【勲章】旭日双光章 野口秀夫(野口観光社長)=元全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会副会長、元北海道ホテル旅館生活衛生同業組合理事長 生活衛生功労▽木村圭仁朗(福寿荘社長)=日本旅館協会常務理事、日本旅館協会中部支部連合会副会長 観光事業振興功労

 旭日単光章 江口恭俊(ビジネスホテルエルカーサ南福岡)=福岡県旅館ホテル生活衛生同業組合副理事長 生活衛生功労

 【褒章】藍綬褒章 池田正己(ホテルオークラ東京会長)=日本ホテル協会副会長 観光業振興功績

 黄綬褒章 上田巽(いわさきホテルズ専務取締役総料理長)業務精励(調理業務)▽田邉毅一(ユーアイホテル社長)業務精励(ホテル業)▽渡邊三郎(ニュー小湊ホテル 満ちてくる心の吉夢総料理長)業務精励功労

Blue Note Tokyoとの初コラボなど27コース 郵船クルーズ、「飛鳥II」の2020年10月~21年1月出発クルーズ商品を発表 

2020年5月11日(月) 配信

客船「飛鳥II」

 郵船クルーズ(坂本深社長、神奈川県横浜市)はこのほど、同社が運航するクルーズ客船「飛鳥II」の2020年10月~21年1月出発のクルーズ27コースを発表した。販売開始は6月12日(金)で、5月中旬にパンフレットが完成する予定だ。

 同社が運航する「飛鳥II」は、21年10月28日、就航30周年を迎える。同社ではこれにあわせ、飛鳥II(クリスタルハーモニー)が生まれた地・長崎や鹿児島を訪れる5泊6日の「アニバーサリーオープニングクルーズ」(10月26日出発)などを実施。同クルーズでは、日本を代表する料理人の落合務氏と坂井宏行氏、陳建一氏、田村隆氏による、30周年を祝う和仏伊中折衷スペシャルディナーが味わえる。

 東京・南青山にあるジャズ・クラブ Blue Note Tokyoと初めてコラボレーションする「JAZZ ON ASUKA II with BLUE NOTE TOKYO」では、3組のゲストが奏でるジャズを心ゆくまで楽しめる。

 また、乗船客にはBlue Note Tokyoから公演チケットのプレゼントがあり、クルーズ終了後は東京・南青山の「Blue Note Tokyo」、丸の内「Cotton Club」、横浜「Motion Blue Yokohama」での公演も観覧できる。

 船内が煌びやかな装飾に彩られ、このシーズンだけの特別なディナーとショーが楽しめるクリスマスクルーズは、クルーズ初心者でも気軽に参加できる「Xmas ワンナイトクルーズ(横浜・名古屋・神戸発)」や、ゲストエンターテイナーを迎え音楽と共にゆったり楽しめる2泊3日のクルーズ、寄港地観光も楽しめる「名古屋発着 高知クリスマスクルーズ」を用意する。

 「横浜ゆったりクリスマスクルーズ」では、雑誌「クロワッサン」とコラボレーションし直木賞作家・角田光代氏の講演会を行う。

在宅しながら台湾通を目指す 台湾を学ぶWeb検定サイト開設

2020年5月11日(月) 配信 

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 台湾観光局はこのほど、“台湾通”Web検定サイトを開設した。緊急事態宣言を受けて自宅で過ごす人たちが、家にいながらクイズ形式で台湾を学ぶことができる。

 同検定は、台湾全土の観光スポットや交通、地理、文化、グルメなどに関する四択式の問題を数百問そろえる。難易度もジャンルも多様で、台湾ファンや、旅行業関係者にもためになる出題が多く含まれている。

 数百問の中からランダムに20問出題され回答する形で、高得点を獲得した上位100人には同局オリジナルのクーラーボックスが贈られる。点数にかかわらず、iPASSカードや日月潭紅茶ティーパックなどが抽選で300人に当たる。

 5月1~31日までの期間中、何度でも繰り返しチャレンジすることができ、上位を目指しレベルアップできるシステムなのが特徴だ。

 同局は「在宅時間を過ごされている皆様に、多彩な台湾の魅力を知っていただきたいと思い準備をした。いつか台湾の観光スポットを訪れた時に、検定で得た知識を役立てて一層楽しんでほしい」と、コロナ収束後の訪台に期待を込める。

JATAの緊急Webセミナー【第2部-3】セルフガイドの提案(ミキ・ツーリスト社長の檀原徹典氏)

2020年5月11日(月) 配信

Webセミナー画面のスクリーンショット

 日本旅行業協会(JATA)は4月28日(火)、緊急Webセミナー第2部を行った。2日目となったこの日は、企画担当者や各地のDMOなどを対象に「新たな旅行トレンドを創る~日本の旅行業界に期待する事~」をテーマとし、3人の講師がそれぞれ登壇した。

イヤホンガイドの活用

 3人目の講師は、VOX JAPAN設立準備室、ミキ・ツーリスト社長の檀原徹典氏が「FIT化する市場への新たなツール、セルフガイドの提案」をテーマに語った。新型コロナウイルス感染症拡大を防ぐ手段のひとつに、人と人との距離を保つことが重要視されていることから、旅ナカの新しいツールに「イヤホンガイドの活用」を提案した。

 檀原氏は「新型コロナウイルス感染症拡大による濃厚接触を避けるため、FIT(海外個人旅行)がより増えるだろう。一定の距離を保つためにもイヤホンガイドを導入すれば対応できる」と語った。

 さらに、新たな観光地を提案し、地方に分散させることで、人の密集を避けることができるだろうとの。

 また、添乗員の高齢化に伴う絶対数の減少なども想定。ヨーロッパのバチカン市国のサン・ピエトロ大聖堂では、オーバーツーリズムの観点からすでにイヤホンガイドの使用が義務化されていることも紹介した。

 イタリアのローマに本社があるVOXでは、イヤホンガイドのレンタルや、FIT向けオーディオコンテンツなどを展開。イヤホンガイドは多言語対応も可能で、各国の観光地に普及している。