【特集No.566】富士レークホテル ワーケーションで新たな需要創出へ

2020年10月9日(金) 配信

 総合案内所の新橋会(山内一広所長、東京都大田区)と富士レークホテル(井出泰済社長、山梨県・富士河口湖町)は9月11日~12日の2日間、同ホテルが提供する宿泊とアクティビティをセットにした「ワーケーションプラン」の視察研修ツアーを行った。井出社長は「ウィズコロナを見据えた体験を新しい需要創出につなげてほしい」と企画の趣旨を説明。参加した23人は旅行会社の視点から需要創出へのイメージを膨らませた。ツアーに同行し、当日のようすを取材した。

【木下 裕斗】

自然体験など多彩なプラン 家族が楽しめる環境を整備

 同ホテルのある山梨県・富士河口湖町は、東京から車で約2時間の場所に位置する。河口湖をはじめ、富士山や青木ヶ原樹海など自然に恵まれている。これまで、訪日客が多く訪れていたが、新型コロナウイルスの影響でほぼ入り込みがなくなった。

 3―4月には新型コロナウイルスの感染防止策として3密防止が呼び掛けられたなか、同ホテルは自然アクティビティを組み込んだ宿泊プランの造成を決めた。さらに、テレワークを導入する企業が増えたことを踏まえて、職場に近い環境で仕事ができるスペースの整備を決定した。

 これを受けて、国立・国定公園と温泉地の訪問者増加をはかろうと環境省が5―6月に募集したワーケーション補助事業に申し込んだ。7月には、全国23のホテルのうちの1つとして選ばれた。鶴雅リゾート(北海道釧路市)や、鬼怒川パークホテル(栃木県日光市)なども採択された。その後、補助金が支給され、Wi―Fi環境の整備をはじめ、仕事部屋と子供部屋を仕切るため、2部屋を1部屋に改修する工事や、客室内の仕事用スペース造設などを行った。8月にはワーケーションプランを売り出した。

 現在は家族全員の利用を促進している。子供など仕事を行わない家族は、アクティビティを楽しんでもらえるように、家族全員が参加できるプランを用意した。

 具体的なアプローチ先として、「リモートワークを行っている会社のほか、ビジネスマンなどに非日常空間での仕事効率の向上と新しいアイデアの発想をはじめ、休日のリフレッシュとして活用してほしい」(同ホテル)考えだ。

 井出社長は新型コロナウイルスの影響で、利用客の2割を占めていた訪日客がほぼなくなり、団体利用も3カ月以上ゼロが続いている現状を伝えた。今回のツアーでは実際の旅行会社の企画担当者らに向けて「新しい需要創出策としてワーケーションプランを造成した」と説明したうえで、「プラン内容を実感し、送客するイメージを掴んでほしい」と訴えた。……

【全文は、本紙1810号または10月15日(木)以降日経テレコン21でお読みいただけます。】

おもてなし経営研究所 出版記念でセミナー 11月開催、参加者を募集

2020年10月9日(金)配信

前回のセミナーのようす

 おもてなし経営研究所(代表・西川丈次観光ビジネスコンサルタンツ社長)は、西川氏の著書「私、『おもてなし』で一番になると決めたからネ」(定価1400円税別)の出版を記念した感謝セミナーを11月10、11日に福岡、東京で開く。現在、参加者を募集している。

 同社では、今年1月に第16回「おもてなしセミナー」を開催以降、新型コロナの影響を受けて 予定の6月セミナーも中止となっていた。全国的な行動自粛解除を受けて、会員からセミナー再開を望む声も多く、新刊出版の機会に合わせセミナー開催を決定した。

 セミナーでは、十分な感染対策を考慮し、東京会場では、広い会場に通常3人掛け108席収容を、1人掛けの30人に限定。福岡会場でも通常2人掛け60席を、1人掛け30人までに絞り込んだ。

 また、参加者、スタッフもマスクではなく、笑顔が見えるマスクシールドを会場で配布して使用。 来場者用の消毒液も用意し、入場前のデスクなどの消毒も徹底する。

 さらに、リアルセミナーのZoomでの同時配信(各日100人)も予定し、感染を心配して会場へ足を運べない人も、リモートで参加できる。

 日程は福岡が11月10日、午後2時―3時30分。会場は天神クリスタルビルAホール(福岡市中央区天神4―6―7)。東京は11月11日、午後2時―3時30分。会場は神田カンファレンス・ルーム(千代田区神田錦町3―18―3錦三ビル4F)。

 セミナー費用はリアル&Zoomオンラインセミナー共に3500円(税別)。募集人数は各会場先着30人。特典として参加者全員に新刊「私、おもてなしで一番になると決めたからネ」をプレゼントする。

 

お申込みはこちらから

読者に新刊プレゼント 先着で10社に2冊ずつ 

西川氏著「私、『おもてなしで』一番になると決めたからネ」

 旅行新聞読者に西川氏から新刊がプレゼントされる。 「教育図書として活用してもらいたい」と、 1社×2冊を10社に先着順に送付する。

 申込先=おもてなし経営研究所 ☎06(6885)6335、FAX=06(6885)6336。

ラグーナテンボス 今年は水上イルミネーション「水上の黄金宮」が新登場

2020年10月6日(木) 配信

新登場の水上イルミネーション「水上の黄金宮」(イメージ)
 ラグーナテンボス(小寺康弘社長、愛知県蒲郡市)は、11月3日(火)から、イルミネーションとマッピングショー、クリスマスマーケット、エンターテインメントショーが楽しめる冬季イベント「きらめく、ときめく『LAGUNA Xmas』」を開催する。
 
 今年は、水上イルミネーション「水上の黄金宮」が新しく登場する。さらに、初開催となる「クリスマスマーケット」も開く。子供向けのアトラクションがそろう「ステラパーク」にはイルミネーションが施される。
 
 このほか、100万球を超えるイルミネーションアーチ「幸運のレインボーアーチ」をはじめ、ランタンイルミネーション「光の草原」などのイルミネーション、冬季限定360度3Dマッピング「ネージュ」、ウォーターマッピングショー「アグア」などのマッピングショー、イルミネーション点灯式「ライトアップセレモニー」、ミュージカルダンスショー「ホーリークリスマス」などを実施する。
 
 11月3日(火)と12月19(土)、24(木)、25(金)、26(土)、31(木)には花火スペクタキュラ「ミスティノーチェ」も行う。花火をはじめ噴水、映像などのショーエフェクトとショーキャストがコラボレーションした花火ショーとなる。

エアトリ、ピーチ利用の国内ツアー発売 無料特典付きCPも

2020年10月8日(木)配信

「エアトリ」内のピーチ国内ツアー特集ページ

 エアトリ(柴田裕亮社長兼CFO)は10月6日(火)、運営する総合旅行プラットフォーム「エアトリ」の国内ツアーで、LCC(格安航空会社)のピーチ・アビエーションが運航する国内線を組み合わせた国内ツアー商品を売り出した。

 エアトリは、9月からピーチ・アビエーションと認可代理店契約を結び、これまでピーチが販売する航空券を取り扱ってきた。新規にピーチから国内ツアー専用運賃の提供を受け、総合旅行プラットフォーム「エアトリ」の国内ツアーでも取り扱いを開始した。ピーチが運航する国内線の全路線でのツアー商品を販売する。

 販売開始を記念して、10~12月出発分でピーチ利用の沖縄行き2泊3日レンタカー付きプラン申し込みの先着100台まで、レンタカー返却時のガソリン満タン返しを不要とする特典付きキャンペーンを実施している。

 エアトリ国内ツアーは、国内航空券とホテルに加えて、レンタカーやシュノーケリング、スキーなど現地のオプションも選択できるパッケージツアー。エアトリと子会社のエヌズ・エンタープライズは、全国の各宿泊施設などからパッケージ用料金で仕入れを行い、オリジナルの募集型企画旅行商品を造成し、売り出している。なお、エヌズ社は1992年の創業来、25年以上にわたり、沖縄旅行を取り扱っており、航空券・ホテル・アクティビティの仕入れに強みを有している。

国内13路線を減便へ 需要減で11月は36%減 ジェットスター・ジャパン

2020年10月8日(木) 配信

イメージ

 ジェットスター・ジャパン(片岡優社長、千葉県成田市)は10月8日(木)、11月1(日)~30日(月)までの運休・減便の対象となる路線を発表した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で航空需要が減少したことで今回の判断となった。減便対象となるのは国内13路線。減便数は、当初の計画から36・0%減となる748便。国際線の運航予定は未定。

 うち成田―鹿児島線は11月中運休。成田―庄内線、関西―高知・福岡・熊本線、中部―新千歳・鹿児島線の6路線は、冬期期間中は運休する。

 成田・関西―下地島線は12月25日(金)~2021年1月3日(日)の年末年始のみ運航する。

 対象となる便を予約していた利用者に対しては、全額払い戻しか、購入金額相当のバウチャーを発行する。予約の購入金額相当を、同社の他路線運航便の航空券購入に充てられる。空席状況に応じて、同社が運航する同区間の別日の便に変更できる。

 同社は、予定が立てにくい、急な変更に対応できないという状況を鑑み、運賃や料金の払い戻しができるオプション「フェアクレジット」を販売している。

シンガポール航空、成田・関空路線を増便へ 福岡路線も再開

2020年10月8日(木) 配信

12月は合計週12便に(画像はイメージ)

 シンガポール航空は11月から、成田・関空―シンガポール路線を増便する。11月はそれぞれ週5便運航し、運休していた福岡路線も再開する。12月は成田路線を週6便に増やし、日本からシンガポールへの運航は合計週12便となる。両国間の段階的な入国制限緩和措置に伴い、利用客の需要回復をはかる。

 日本とシンガポール間の往来は、短期出張者を対象に入国を認め、14日間の隔離を免除する措置「ビジネストラック」を9月18日(金)に開始した。駐在員ら長期滞在者用の「レジデンストラック」も9月30日(水)から始まったことを受け、今回の増便を決定した。

 また、運航便数が増えたことにより、シンガポール・チャンギ国際空港を経由し、南西太平洋地域や欧州までの渡航も可能となる。

 同社は今後も両国の経済及び海外旅行の回復に向け、取り組んでいく。

成田―シンガポール

関空―シンガポール

福岡―シンガポール

ブルームーンの夜にフライト ジャルパック「空たび」第2弾

2020年10月8日(木) 配信

ブルームーンのなか空たびへ

 ジャルパックは10月31日(土)、日本航空(JAL)チャーター便を利用した、「空たび 秋の夜空ブルームーンフライト」を実施する。「空」を目的地とした旅行商品で、9月に続く第2弾。10月9日(金)午後2時から抽選応募を受け付ける。

 コロナ禍で国際線の運休がつづくなか、少しでも海外旅行気分を味わってもらおうと、成田国際空港発着で国際線をチャーターする。

 今年の10月は、1カ月のうち2度満月を迎える「ブルームーン」がある。数年ごとに起こる現象だが、「見ると幸せになる」との噂も。10月31日はこのブルームーンにあたり、また今年の満月のなかで最も地球から遠い満月になるという。

米国のクラフトビール「ブルームーン」

 同社は「通常欧米線で提供しているメニューをアレンジした、同チャーターのオリジナル機内食とブルームーンビール(1人1缶、未成年除く)をご賞味いただきながら、旅の目的地を『空』とした旅行を楽しんでほしい」とコメントする。

 搭乗記念として国際線提供のアメニティグッズのほか、オリジナルの搭乗証明書をプレゼントする。

 料金はビジネスクラスが窓側1席1人3万9000円、エコノミークラス窓側2席4万8000円(窓側から2席セットでの販売、1人あたり2万4000円)など。

 なお、同商品はフライトマイルツアーとFLY ONポイントの積算対象外で、Go Toトラベルキャンペーンも適用外となる。

 申し込み受付=ジャルパック リン・リン・ダイヤル(午前9:30~午後6:00) ☎050(3155)3325。

 同ツアーの受付は10月9日(金)午後2時~10月11日(日)午後6時まで。

FBでサロンを開設 旅好きなメンバー募集中 たびこふれ

2020年10月8日(木) 配信

サロンロゴ

 旅行記事サイトを運営するたびこふれは10月1日(木)から、「たびこふれサロン」のメンバーを募集している。同サロンはフェイスブックの非公開グループ機能を活用し、海外在住者のLIVEインタビューや、居住国の家庭料理教室など、オンラインイベントを週1回程度開催する。

 新型コロナウイルス禍で、オンラインを使った新しい交流スタイルが広がったことで、世界中のライターとたびこふれユーザーがつながれば「世界が広がり人生が面白くなるのではないか」(同社)との想いからサロン開設に至った。

 提供するコンテンツは「海外に暮らす人たちと交流する部屋」「旅のプロ添乗員の話が聞ける部屋」「山登りを始めてみたい人が集う部屋」――などをそろえる。

 会費は月額900円(税別)。参加者はフェイスブックの非公開グループ「たびこふれサロン」で交流が可能。

 阪急交通社の子会社のたびこふれは、海外在住者や阪急交通社のスタッフ、添乗員がライターとなり情報を発信する旅行メディア。旅先の歴史や文化、食にまつわる話のほか、旅先の最新情報などを毎日更新している。

客室露天の「選美槽」 10月15日(木)に新作発売 アステック

2020年10月8日(木) 配信

このほど発売される「選美槽 SPA LINE」

 浴槽メーカーのアステックは10月15日(木)、創立30周年記念モデル第3弾として、ラグジュアリー浴槽「選美槽(えらびそう)」の新商品を発売する。新型コロナウイルス禍で客室露天風呂や貸切家族風呂が人気を集めるなか、ヒノキと御影石の自然素材を使った「選美槽SPA LINE」(参考価格180万円から)を売り出す。

 「選美槽」はオーダー自由設計型「和」デザイン浴槽。漏水対策と軽量化が施されており、自然素材と高精細を追求した「和デザインと機能美」を特徴とする。

 工場で事前工程を組むことで、現場施工時の工期を短縮できる。

 SPA LINEは「温泉対応ACR工法」を採用する。温泉・鉱泉に強い開発部材の「抗腐食 菌イラーズ」や、浴槽内部に使用するステンレスには特殊Fコーティングを施工。温泉泉質に対応し、劣化リスクを低減する。

 同社は、「旅のお部屋時間に、癒しの湯浴み、魅せるホテル旅館に!」をスローガンに、「家族で温泉を楽しめる旅のプライベート『湯浴み』時間を提供できれば」と期待する。

(右)温泉・鉱泉に強い「抗腐食 菌イラーズ」

HIS、日本酒の輸出で業務提携 生産者を支え地域創生につなげるPJ第2弾

2020年10月8日(木) 配信

輸出する「竹泉KEG DRAFT Nigori Sparkling」

 エイチ・アイ・エス(HIS、澤田秀雄会長兼社長)はこのほど、クリップクリエイティブ(渡邉大代表、兵庫県明石市)と、日本酒の海外販路開拓に関わる業務提携に向けた基本合意を締結した。

 HISは2020年6月29日から、食に関わる生産者をはじめ自治体や1次産業事業者を支え、地域創生につなげる「HIS FOOD PROJECT」を始動している。第1弾では「お茶」を取り上げ、緑茶の魅力や楽しみ方を国内外に紹介した。第2弾では日本の伝統文化のひとつでもある「日本酒」に焦点を当てる。

 日本酒の国内出荷量は近年減少傾向に推移しており、ピーク時の3分の1まで減少している。一方、輸出は数量・額ともに増加傾向に推移しており、19年には総額234億円と、ここ10年で約3倍に伸びた。

 日本食ブームなどを背景に世界69カ国に輸出された。このうち、アメリカと中国、韓国、台湾、香港への輸出量は全体の約7割を占める。輸出が増える一方で、海外では日本酒が正しく管理されていないケースもあり、同社は本来の日本酒の魅力が伝わっていないという課題に注目した。

 そこで、日本酒の酸化と紫外線による変化を防ぎ、長時間しぼりたての風味やフレッシュ感をそのまま維持し提供できる仕組みの特許を持つクリップクリエイティブと業務提携。同社が展開する「KEG DRAFT SAKE」を、HISの海外ネットワークを活用することで、世界中のより多くの人に作りたての味を提供することができるようになる。

 HISは始めに、イギリスとドイツのほかとシンガポールを戦略的な市場と捉え、現地のホテルやレストランに営業する。10月には元禄時代より続く老舗酒蔵である田治米合名会社の「竹泉 KEG DRAFT Nigori Sparkling」を試験的に提供できる環境を整える。同日本酒は通常、流通が難しいというスパークリングの生酒で、KEG DRAFTに合わせた酒造りをしている。最終的には、HISのすべての海外拠点からの日本酒配達を目指す。