ミイラ室から生中継 クラツーが「エジプト文明博物館」オンラインツアー販売

2021年6月14日(月) 配信

近代的な建物にリニューアルした 「エジプト文明博物館」©ワールドコンパス

 クラブツーリズム(酒井博社長)は6月10日(木)、エジプト・カイロの「エジプト文明博物館」を訪れるオンラインツアーを売り出した。通常は撮影禁止のミイラ室から生中継を行うほか、今年4月にリニューアルオープンした館内のようすや特別映像など、オンラインツアーならではの魅力あるひとときと最新の観光情報を提供する。

 今回、特別に撮影の許可が下りたミイラ室は、22体のミイラが眠っている。リニューアルオープン前には、考古学博物館からエジプト文明博物館にミイラを移送する「ファラオの黄金パレード」が実施され、その際の映像も同ツアー内で公開する。

通常撮影禁止の22体のミイラが眠るミイラ室 ©ワールドコンパス

 また、近代的な建物に生まれ変わったエジプト文明博物館では、古代の人々の生活を垣間見ることができる貴重な副葬品などが見どころとなっている。ツアーでは、現地から日本語ガイドが解説を交えながら案内を行う。

 設定日は、8月28日(土)午後5時~6時30分の90分間で、視聴にはWeb会議システム「Zoom」を利用する。参加費は1人3500円となっている。

湯村温泉旅組 「信玄の湯 湯村温泉」へ 武田信玄公生誕500年で改名

2021年6月13日(日) 配信

会見に臨んだ湯村温泉旅館協同組合のメンバー

 湯村温泉旅館協同組合(山梨県甲府市)は5月17日、「湯村温泉」の由緒ある歴史を広く周知するため、温泉名を「信玄の湯 湯村温泉」に名称変更した。武田信玄公生誕500年の節目に、武田家ゆかりの潜在価値を前面に掲げ、知名度の向上や観光客の増加につなげるほか、温泉街の復興にも乗り出したい考えだ。

 約1200年前に弘法大師により開湯されたと伝わる湯村温泉は500年前の戦国武将、武田信玄公の治世のころ、志摩の湯と呼ばれ、信虎公・信玄公・勝頼公の武田家3代にわたって頻繁に湯治に訪れていた武田家の元湯ともいうべき温泉。信玄公が産湯に浸かったという積翠寺とこの湯村温泉だけが、実際に信玄公にまつわる温泉として史実に残っている。

 江戸時代後期には浮世絵師、葛飾北斎もこの地を訪れ、湯村の湯治場のようすを団扇絵に描いた原画が残されている。昭和以降は太宰治や井伏鱒二、松本清張、山口瞳ら多くの文豪に愛された。

 湯村温泉は1200年ほどの歴史があり、昭和30年代には旅館の数は40軒を数え、芸妓組合もあったが、日帰り観光の増加などに伴い、現在は10軒に減少し、温泉街もシャッターが降りた店舗が目立つようになった。

温泉化粧水「湖衣姫ミスト」

 昨年は新型コロナの影響で4月の温泉郷全体の宿泊売上は前年比で約9割落ち込んだ。21年4月は3―5割程度まで持ち直したが、依然厳しい状況が続いている。

 打開策を模索するなか、同組合が行き着いたのが「信玄の湯」の名称変更だった。笹本健次理事長(常磐ホテル社長)によると「兵庫県北西部にある湯村温泉との違いの明確化やリニア中央新幹線の開業、新型コロナ以降の個人客の需要増を見越した改革」という。名称変更に合わせて、湯村温泉の源泉100%で作った化粧水「湖衣姫ミスト」や水晶をモチーフに温泉水を使用した水菓子を開発。新名称の温泉スタンプや新パンフレットなども作成した。宿泊客向けに戦国時代の甲冑姿に扮する体験や茶道体験なども実施する。

温泉水晶水菓子
新名称のデザインスタンプ
笹本健次理事長

 笹本理事長は「再開発を行い、来るリニア新幹線開通までに、魅力あふれる温泉街を作り上げる計画を進めている。これまでの15万人の宿泊客を倍増し、年間30万人の宿泊客をお迎えしたいという高い目標を掲げ、湯村温泉の復活を目指したい」と表明した。

 

米子市観光協会 「皆生温泉海遊ビーチ」に リニューアル機に名称変更

2021年6月12日(土) 配信

海の家も一新する海遊ビーチのイメージ

 米子市観光協会(鳥取県米子市)はこのほど、皆生温泉とともに長く親しまれてきた「皆生温泉海水浴場」の名称を「皆生温泉海遊ビーチ」に変更すると発表した。

 皆生温泉開発100周年記念継続事業「KAIKE101」の一環で実施する海水浴場のリニューアルに伴い、新たな名称を4月1日から30日まで公募していた。応募総数150案の中から、「泳ぐだけでなくマリンアクティビティなどさまざまな楽しみを連想させる」などとして、選考委員の審査を経て決まった。

 今夏は7月16日から8月22日まで、計38日間の開設。今年から同協会が運営する海の家も一新する。地元食やソウルフード、SNS映えするような店舗をそろえるほか、夜間営業の店舗も初めて開設する予定だ。夕焼けを望むカウンターでお酒を楽しむことができるという。

 海の家は、地元出身で「動植物の共生」をテーマにイラストを描く画家・マツダケンさんのデザインを施したユニットハウスとなり、“海遊ビーチ”の名にふさわしいリゾート感を打ち出す。

JRと宿泊セットの「のびのび旅」売り出す 東武トップ、新しい旅のスタイル提案

2021年6月11日(金) 配信

「FEEL SIMPLEまるっとニューノーマル のびのび旅」

 東武トップツアーズ(坂巻伸昭社長)は6月11日(金)から、JRと宿泊がセットになった募集型企画旅行(パッケージ旅行)商品「FEEL SIMPLEまるっとニューノーマル のびのび旅」を売り出した。 新型コロナウイルスの感染リスクを避けて安全に出掛けられるように、新しい旅のスタイルを提案する。

 同商品は、往復の新幹線・在来線特急(平日・休日出発の限定列車)と宿泊がセットになったパッケージツアー。グリーン車で密を避けて旅先へと行く「グリーン車でのびのび旅」や、旅のスケジュールを少しずらして各所の穴場時間を狙い、移動も観光もゆったり巡る「のびのびオフピーク旅」、自然豊かなリゾートホテルで働く「ワーケーションプラン」と、新しい旅のスタイルに沿ったプランを用意する。 いずれも首都圏発、関東近郊にある計27の宿泊施設へのセットプランで、9月30日(木)までの設定。料金例は1人9800円からなど。

 商品の申し込みは東武トップツアーズウェブ販売サイトや、各支店まで。

心身を整える断食プランを発売 各店5組限定で無料体験(ベッセルホテル開発)

2021年6月11日(金) 配信

ベッセルホテル開発はこのほど、ファスティング(断食)プランを発売した

 ベッセルホテル開発(瀬尾吉郎社長、広島県福山市)は6月9日(水)、ホテルで心と身体を整えるファスティング(断食)プランを5店舗で売り出した。発売を記念し、各店舗1組限定で無料体験ができる。

 同プランは、ファスティングを指導している「エリカ健康道場」が監修した。一定期間、固形物を摂らずに断食をすることで、消化器官を休ませ体をリセットすることが目的。内臓機能の向上や、美肌、ダイエット、鈍った味覚を取り戻すなどの効果があるとされている。

 客室では、内臓の強化や活力の促進などの効果がある梅醤番茶を用意。オンラインヨガも体験できる。ホテル周辺の散歩コースのマップも配布し、ウォーキングを促す。

 また、食欲に負けて食事を購入してしまいそうな利用者向けに、財布をフロントで預かるサービスも行う。

 優光泉ソーダの酵素ドリンク2本が付く1泊2日(税込み5300円から)と、ドリンクのほか回復食セットなどが付く2泊3日(税込み1万3000円から)の2コースを用意した。

 ベッセルイン千葉駅前と上野入谷駅前、栄駅前、博多中州、レフ熊本byベッセルホテルズの5店舗で実施。

 無料体験の応募は、同ホテルHPの応募フォームで6月13日(日)まで受け付ける。宿泊期間は6月15日(火)~8月10日(火)のチェックアウトまで。当選発表は6月14日(月)。

㈱全旅、旅行会社にHP作成 ネット販売の展開支援

2021年6月11日(金) 配信

HPの保守管理のほか、メールや電話で質問を受ける

 ㈱全旅(中間幹夫社長)は5月19日、旅行会社に特化したホームページを開設するサービス「Tabito(タビト)」を始めた。アフターコロナを見据え、「専門知識がなくても、インターネット販売を展開する足掛かりにしてほしい」(同社)考えだ。

 同サービスは、HPの立ち上げに向けたアドレスの取得やレイアウト、ウェブサーバー契約などのほか、セキュリティ対策などの保守管理を行う。

 さらに、電話とメールで質問を受けるサポート体制も構築した。旅行会社(観光業界)に特化しているため、ツアー情報の掲載など他社にはない標準機能も備える。

 同様のサービスは売り切りが多く、メンテナンスや掲載内容を変更する際に、専門的な知識が必要だったが、同サービスでサイトの更新に必要な作業は、キーボードによる文字入力やマウスなどの基本操作のみ。パソコンが苦手な人にも利用してもらおうと、オプションで書き換えを代行するプランも用意した。このほか、SNSアカウントや企業ロゴの作成なども別料金で受ける。

 2022年には、Web上でツアーを販売できるシステムを加える予定だ。支払い方法の1つとして、同社が提供するクレジットカード決済サービス全旅ペイメントを利用できるようにする。

 料金は24カ月目までが初期費用を含め、月額2万3100円から、25カ月目以降は1万2100円から(いずれも税別)。制作料を高く設定する会社が多いなか、同社はデザインのテンプレート化と、導入費を分割払いにすることで価格を抑えた。

 HPの雛形は日本文化をイメージしたジャパンやSNS映えする画像を多く掲載することで旅心を掻き立てるスタイリッシュなど10種類を用意。旅行会社などの商品の魅力をより引き出せるようにした。

 同社は「コロナ禍で大きなダメージを受けている旅行会社に少しでも元気になってほしい。新しい生活様式が普及し、インターネット販売の普及がさらに加速したことを踏まえサービスを開始した」と述べた。

 タビトは同社の特設サイトで申し込むことができる。

〈観光最前線〉アーティストスクエアに期待

2021年6月11日(金) 配信

アーティストスクエアロゴ

 長野県諏訪市の「SUWAガラスの里」(岩波太佐衛門尚宏社長)は、今春からガラスショップ内に「アーティストスクエア」を新設した。

 ハンドメイドによるアート&クラフト作品と出会える場として、ガラス作家などのアーティスト50人に、90㌢×90㌢の各コーナーを提供して、期間限定で展示販売を行ってもらおうという新企画だ。

 コロナ禍になって団体客が激減し、従来の方法だけでは集客にも限界があった。そこでガラスの里の新しい利用方法を考えて、岩波社長は手探りで挑戦を始めた。

 アーティスト自らが会場にも足を運び、1点物のハンドメイド作品を展示する。作家にとって貴重な自己表現の場であり、来館者と交流が持てる出会いの場としても機能する。新しい化学反応に期待したい。

アーティストスクエア

【古沢 克昌】

「津田令子のにっぽん風土記(74)」「中野は庶民的で住みやすい街」~ 東京都・中野編 ~

2021年6月11日(金) 配信

加藤さんがお気に入りの「中野サンプラザ」
「NPO法人ふるさとオンリーワンのまち」会員   加藤祥子さん

 いつも笑顔で前向きな「NPO法人ふるさとオンリーワンのまち」会員の加藤祥子さんに、「ふるさと阿賀町」や現在お住まいの「東京・中野」について伺った。

 
 加藤さんは、新潟県の阿賀町生まれ。山間部の阿賀町といえば、幻想的な雰囲気を醸し出す「狐の嫁入り行列」が有名。昔、麒麟山に狐がいて毎晩のように狐の声が聞こえ、狐火が見られたという。嫁入りは夜にかけて行われ、辺りは暗く堤灯を下げて行列する。

 
 この堤灯の明りと狐火が平行して見え、狐の嫁入り行列が生まれたとも言われている。この行事は親から子へ、子から孫へと言い伝えられ、狐火の多く見える年(狐の嫁入り行列の見えた年)は豊作で縁起が良いとされていた。「少し怪異な伝説が、この地ではいまだに伝承されているというのも心温まりますね。『ふるさと』を想う瞬間でもあります」。知人がいた東京へ看護学校に入学するために上京した後もふるさとへの想いは途切れることなく、「いつでも帰れる場所があるということが安心感につながっています」と話す。

 
 2001年から居を構えた東京・中野を選んだのは看護学校が中野だったことと、住みやすさからだという。「好きなところは、サンモール、ブロードウェイ、庶民的な町、中野サンプラザです」。地方からお友達が来ると展望のよい20階のレストランでお食事をとりながら語り合うのが楽しみだという。「他にも北口の中野通り、桜並木のトンネルがとても綺麗なんです。新緑の時もすごくいいですよ」と加藤さん。

 
 看護師になってから社会福祉法人の病院に勤め、その後総合病院で患者さんの命を守るために40年間勤務。現在はデイケアステーションで看護師として勤めているという。  

 
 「最近ようやく少し自由な時間ができてきてきた」と振り返る。介護は人と接触する機会が多いため感染リスクが高く、そのためにも感染しない、感染させないことが感染防止につながるとの思いで仕事にあたっている。

 
 温泉が好きで何度も箱根を訪ねているという加藤さんは旅に出ることで活力を得ている。「登山電車の沿線を彩るアジサイや夕日に輝く仙石原のススキで癒され、ぼーっとしています」。旅に出る理由は「その地を知り、名物を食したり、風景に癒されたり、新しい発見も期待しながら楽しめるパワーをもらえること」とおっしゃる。加藤さんは「コロナも気にせず安心・安全で世界一周旅行したい」と夢を語る。

 

津田 令子 氏

 社団法人日本観光協会旅番組室長を経てフリーの旅行ジャーナリストに。全国約3000カ所を旅する経験から、旅の楽しさを伝えるトラベルキャスターとしてテレビ・ラジオなどに出演する。観光大使や市町村などのアドバイザー、カルチャースクールの講師も務める。NPO法人ふるさとオンリーワンのまち理事長。著書多数。

マイステイズ 霧島国際ホテル再生 6月1日から運営始める

2021年6月11日(金) 配信

霧島国際ホテルの全景

 全国でシティホテルや、リゾートホテル、温泉旅館などの運営を行う「マイステイズ・ホテル・マネジメント」(代田量一社長、東京都港区)はこのほど、5月20日に閉館した霧島国際ホテル(鹿児島県・霧島温泉郷)の運営を受託した。6月1日からは再生に向けて運営を始めている。

 同グループでは「ホテル・マイステイズブランド」やフルサービスの「アートホテル」ブランドのほか、リゾートホテルや温泉旅館などの「マイステイズコレクション」として全国で18施設を運営する。

 国内の運営総数は北海道から沖縄まで100棟を超え、九州では別府亀の井ホテル(大分県別府市)、ホテルスカイタワー宮崎駅前(宮崎県宮崎市)、アートホテル鹿児島(鹿児島県鹿児島市)を運営している。

 同ホテルは温泉郷の中心・丸尾地区にあり、創業50年の歴史を誇る老舗旅館で、本館は8階建てで、客室数は165室。

 豊富な温泉を利用した大浴場や露天風呂、貸切風呂、温泉泥パック、岩盤風呂など、さまざまな浴場施設を備えている。

 客室も和室、洋室、和洋室、露天風呂付の和室、洋室、バリアフリールームなどタイプも豊富。

 同社ではホテルの魅力を生かした改装を行い、近日中に予約受付を開始する予定。

松江観光協会 梅雨空カラフルに アートイベント開催

2021年6月11日(金) 配信

216本の傘で彩る

 島根県松江市の松江観光協会は7月31日まで、市内にある観光施設「カラコロ工房」のテラスの天井に色とりどりの傘を設置するアートイベント「縁雫アンブレラスカイ2021」を行っている。

 梅雨の松江の空を楽しんでもらおうと、4回目の開催となる。今年はピンクや水色など淡い色彩のビニール傘216本をガーデンテラスの天井に配した。見上げて楽しめるだけでなく、太陽光が降り注ぐことでテラスの地面にカラフルな模様が浮かび上がる仕掛けだ。観覧無料で、午前9時30分から午後6時30分まで。

 なお、同イベントを撮影した写真のインスタグラムフォトコンテストも8月15日まで実施している。

 会場となる「カラコロ工房」は、旧日本銀行松江支店の建物を利用した体験工房で、和菓子やアクセサリー作り体験ができるほか、写真映えスポットとしても人気が高い。