ディズニーキャラクターをデザイン 九州新幹線で12月15日まで運行 

2023年9月5日(火)配信

博多駅での出発式には、ゆりやんレトリィバァさん(右)が登場

 九州旅客鉄道(JR九州、古宮洋二社長、福岡県福岡市)は8月24日(木)、博多駅―鹿児島中央駅(鹿児島県鹿児島市)を結ぶ九州新幹線で、ミッキーマウスやライオンキングなどディズニー作品のキャラクターを描いたラッピング列車「JR九州 WAKU WAKU SMILE(ワクワクスマイル)新幹線」の運行を始めた。

 800系の6両編成で、1号車と6号車の車体側面にミッキーやミニー、モアナ、エルサ、白雪姫などの人気キャラクターをデザインした。「さくら」「つばめ」として運行し、通常の切符で乗車できる。運行便の詳細は同社の特設サイトで確認できる。運行は12月15日(金)までの予定だ。

 車内はディズニーの世界観を表現した特別な装飾を施し、作品のポスターを掲出した。QRコードを読み取るとディズニーの音楽が楽しめる「GO! WAKU WAKU SMILE with MUSIC」も備えた。

大阪モノレールでタッチ決済乗車可能に 2024年春から開始

2023年9月5日(火) 配信

大阪モノレール

 大阪モノレール(佐藤広章社長、大阪府吹田市)と三井住友カード(大西幸彦社長、東京都江東区)、ビザ・ワールドワイド・ジャパン(シータン・キトニー社長、東京都千代田区)、ジェーシービー(二重孝好社長、東京都港区)、日本信号(塚本英彦社長、東京都千代田区)、QUADRAC (高田昌幸社長、東京都港区)は2024年春から、大阪モノレール全駅でタッチ決済対応のカードや、同カードが設定されたスマートフォンなどによる交通乗車への対応を開始する。

 大阪モノレールは、日本のモノレールで1番長い総延長28キロ・18駅を結ぶ路線で、大阪府の放射状に伸びる鉄道網と接続する移動手段として、1日13万人が利用しているという。また、大阪空港駅は大阪国際(伊丹)空港に直結しており、空の玄関口となっている。

 今回大阪モノレールは、三井住友カードが提供する公共交通機関向けソリューション「stera transit」を活用し、2025年の「大阪・関西万博」による国内外からの来訪者増加を見据えた環境整備を行う。使い慣れたクレジットカードやスマートフォンなどでICカード・乗車券の購入が不要となることから、国内外観光客のほか、これまで現金で切符を購入していた沿線の利用者にも利便性の向上をはかれると期待する。

 決済ブランドはVisaとJCB、American Express、Diners Club、Discover、銀聯。Mastercard®については、順次追加予定としている。

「安心してください!温泉、はいれますよ」 台風から復旧した三朝温泉・河原風呂が再開(鳥取県)

2023年9月4日(月) 配信

鳥取県はこのほど、誘客プロモーションを展開する

 鳥取県は9月5日(火)から、8月に発生した台風7号による被害を受けた三朝温泉・河原風呂の再開を記念したセレモニーを開くなど、「安心してください! 温泉、はいれますよ!」をキャッチコピーとした誘客プロモーションを展開する。

 セレモニーは9月5日(火)午後3時半から、三朝温泉・河原風呂(鳥取県・三朝町)で行われる。セレモニー終了後、午後4時から一般利用を開始する予定だ。

 復興支援の一環として、「元気な鳥取県」の情報発信や、宿泊割引などのキャンペーンを行う。

 三朝町内に宿泊した人を対象に、町内で使用できるクーポン券を1組当たり1000円分配布する。

 また、「楽天トラベル」や「じゃらん」から県内の対象の宿泊施設を予約すると、最大3000円の宿泊割引を行う。

 このほか、「アソビュー」から県内の観光体験メニューを予約すると最大3千円の割引。

 三朝温泉コスメセットや鳥取の梨などの特産品が当たるSNSキャンペーンも行う。

東武トップツアーズ、子供にワクチンを チャリティーCPに協賛

2023年9月4日(月) 配信

インスタグラムに投稿するとワクチンが途上国の子供に贈られる

 東武トップツアーズ(百木田康二社長)は9月4日(月)、SDGsに関する取り組みの一環として、NPO法人「世界の子どもにワクチンを 日本委員会」(JCV)が実施する「小さな幸せ、ひとつのワクチン」チャリティーキャンペーンに協賛すると発表した。

 同社は2009年からJCVのパートナーとして、世界の子供たちへワクチンを贈る活動に参画してきた。今回のチャリティーCPは、9月5日(火)の「国際チャリティー・デー」に合わせてJCVが開催するもの。“命”や“幸せ”を象徴する「ハート」マークにまつわる写真に「#ハートアクション」をつけてインスタグラムに投稿すると、1投稿につき1人分の感染症を防ぐワクチンが、途上国の子供に贈られる。

 CP期間中、同社公式アカウントは全国の観光地で見られるハートの写真に「#ハートアクション」をつけて投稿。世界の子供たちにワクチンを届ける活動に参画する。

 CP期間は9月5日(火)~10月9日(月・祝)まで。昨年は、全体で1万1989件の投稿が支援国へのワクチン支援につながった。

北秋田市で「保育園留学」 約2週間自然を感じる地域暮らしを(キッチハイク)

2023年9月4日(月) 配信

キッチハイクはこのほど、北秋田市と連携し保育園留学を行う

 保育園留学を全国で展開するキッチハイク(山本雅也CEO、東京都台東区)は秋田県北秋田市と連携し、地域と子育て家族をつなぐ保育園留学を「幼保連携型認定こども園しゃろーむ」でスタートした。約2週間子供が保育園に通いながら家族で滞在でき、連携宿泊施設が利用できるくらし体験。

 体験では、地域の人と交流しながら野菜を育て、収穫も一緒に行う。また、地域行事にも積極的に参加し地域文化に触れる。

 対象年齢は2~5歳児。

 少子高齢化が課題となっている同市において、豊かな自然・生活環境を子育て家族に知ってもらい、長期的な関係人口創出を育む取り組みとなる。歴史・文化的な町として名高く、「伊勢道岱遺跡」は「北海道・北関東の縄文遺跡群」の1つとして世界文化遺産に登録されている。

クラブツーリズム×deleteC、がん研究寄付をツアーで 第1弾は秩父とSL乗車

2023年9月4日(月) 配信

旅行代金の一部が、がん治療研究の寄付へ

 クラブツーリズム(酒井博社長)は、NPO法人deleteC(デリート・シー、小国士朗代表理事)と共同で、旅行代金の一部が、がん治療研究の寄付につながるツアーを企画する。第1弾として、酒の聖地・秩父番場通りで飲み食べ歩きができ、秩父鉄道のSLパレオエクスプレスに乗車する日帰りバスツアーを新たに企画し、9月2日(土)から販売を開始した。

 東京・新宿出発の観光バスで、由緒ある秩父神社を訪れ、番場通りでの地酒や名物を飲み食べ歩き、SLパレオエクスプレスに乗車するなど秩父の魅力を満喫できるプラン。10月末に番場通りで開催されるイベントに合わせて設定し、歩行者天国となったレトロな街並みの中で、アウトドアダイニングが楽しめる特別な体験を用意している。

 出発日は10月29日(日)。旅行代金は1万2500円(幼児・子供料金は1000円引き)。旅行代金の一部が、deleteCを通じてがん治療研究の寄付へとつながる。

JALふるさと納税返礼品のクーポン一新 参画自治体は10自治体に

2023年9月4日(月) 配信

9月1日にリニューアル

 日本航空(JAL)とジャルパック、JALUXはこのほど、航空券とホテルがセットになったJALふるさと納税オリジナル返礼品「JALダイナミックパッケージ旅行クーポン」を大幅にリニューアルした。予約期限と利用期限の延長や、参画自治体を10自治体に拡大するなど、より使いやすくした。

 今回のリニューアルで、寄附完了日から2~7日程度でJALダイナミックパッケージのクーポン獲得ページから獲得可能になった。また、利用ステップはこれまでの13ステップから5ステップに大幅に短縮し、通常の予約サイトから利用できるようにした。利用期限は寄付した翌年の12月30日までに大幅延長したほか、予約可能期限は出発前日の午後4:59分までと利便性を向上させた。

 寄附対象自治体は倶知安町(北海道)と兵庫県、奄美市(鹿児島県)、那覇市(沖縄県)、読谷村(同)、恩納村(同)、石垣市(同)、宮古島市(同)、竹富町(同)、久米島町(同)の10自治体。

 また、リニューアルを記念して、9月14日(木)までに合計1万円以上寄附した人のなかから抽選でJALダイナミックパッケージに使える利用券をプレゼントする。1万円を1口として応募を受け付ける。なお、事前に「JALふるさと納税」への登録、JALマイレージバンク会員認証が必要になる。

大賞に「BEPPU PROJECT」 JR九州の観光まちづくり表彰

2023年9月4日(月) 配信

大賞を受賞したNPO法人BEPPU PROJECT

 九州旅客鉄道(JR九州、古宮洋二社長、福岡県福岡市)は8月30日(水)、九州各地で魅力的なまちづくりに取り組む人物・団体を表彰する「九州観光まちづくりAWARD2023」の受賞者を発表した。

 大賞は大分県別府市のNPO法人BEPPU PROJECTが受賞した。同法人は2005年4月の発足以来、現代芸術の紹介や展覧会、イベントなどに取り組み、アートを生かした課題解決や価値創出を行っている。審査では「温泉地をアートで盛り上げ、収益を生み出す循環ができている」点などが高い評価を得た。

 部門賞は、「食」が花の香酒蔵(熊本県玉名市)、「ものづくり」が小倉縞縞(福岡県北九州市)、「にぎわいづくり」がNPO法人頴娃(えい)おこそ会(鹿児島県南九州市)、「宿(おもてなし)」が伝泊(同県奄美市)となった。

 特別賞は鹿児島県阿久根市で、古くから伝わる干物「ウルメイイワシの丸干し」を製造・販売し、加工工場やショップ・カフェ、ホステル(簡易宿泊施設)を併設した複合ビル「イワシビル」を2017年に開業した下園薩男商店が受賞した。

 同アワードは昨年実施した「西九州観光まちづくりAWARD」を発展させ、今年新たに創設した。

「提言!これからの日本観光」 頑張る本州最北の民鉄

2023年9月3日(日) 配信

 青森県の五所川原駅(五所川原市)から津軽中里駅(中泊町)間を結ぶ「津軽鉄道」は、本州最北の約20㌔の民鉄である。

 沿線人口の減少から乗客の伸びが期待できず、厳しい経営が続くが、冬期は降雪地帯の住民の大切な足としての役割も担っており、さまざまな経営努力を重ねて頑張っている。

 蒸気暖房が使えない旧型客車を逆手にとって、「暖炉列車」と銘打って車内のストーブ周辺に温かい乗客同士の対話の場を設け、話題となったり、冬期の厳しい気象条件を観光資源にする「地吹雪観光」の提案などユニークな営業施策が話題を呼んできた。

 冬の「ストーブ列車」をはじめ、夏の7、8月の「風鈴列車」、秋の9、10月の「鈴虫列車」など四季折々の風情を味わう列車の運行も話題を呼んでいる。見事な沿線の桜を眺めることができる「花見列車」も話題の1つとなっている。

 冬期のシビルミニマムとして廃線やバス転換などの効率化対策がとれない厳しい経営環境を逆手にとり、乗客誘致に活用して、冬期も含め四季折々の観光客で賑わう本州最北の民鉄として訪れる人も増加してきた。

 全路線約20㌔と短い鉄道であるため、めぼしい観光資源も少ないが、前記のようにその“逆境”を活用して、観光資源化する工夫を重ねるなど絶えず誘客努力を重ねて、本州最北の観光鉄道としても近年注目を集めていることは心強い。

 さまざまなアイデアを生かす適切な情報発信に加えて、「最北」という観光については“逆境”を逆手にとった誘客努力で観光鉄道としても着々とその実績を収めてきた。

 その1つをとってみても恐らく唯一の例であろうが、社長の署名捺印のある「特製乗車券」を観光客向けに発券し、きっぷマニアの人々の注目を集めた。

 「本州最北の津軽鉄道へようこそ 見どころ満載沿線観光をお楽しみください」のメッセージと共に、「社長」の署名捺印の入る特製乗車券もその話題作りの1つだ。沿線の写真も添えられたこのきっぷは、観光きっぷとして収集家の注目を集め、上り下りで地紋の色を変えるなどの工夫もされ、「きっぷばなれしたきっぷ」としてのきっぷ収集家の注目を集めている。

 降雪地帯では、冬期の重要な足を確保するため、乗客の少ない鉄道でも安易に廃線することはできない。

 いろいろ知恵を出し、またさまざまな演出を考える「津軽鉄道」は地方鉄道生き残りのために、“逆境”を逆手にとったさまざまなアイデア施策の活用で本格的な“観光鉄道”への脱皮に成功した好例といえよう。

 「観光資源の少ない鉄道」ということ自体を逆手にとり、「話題の多い鉄道」を演出した地方民鉄の努力に敬意を表したい。

 戦前ほとんどの私鉄が廃止した二等車(現グリーン車)を、敗戦時の最後まで守ったことが思い出される。

 

須田 寛

 

日本商工会議所 観光専門委員会 委員

 
須田 寬 氏
 
 
 
 

「観光ルネサンスの現場から~時代を先駆ける観光地づくり~(223)」 木彫刻のまち井波の新たな試み(富山県南砺市)

2023年9月2日(土) 配信

北陸最大級の木造建築物といわれる瑞泉寺

 まち全体が「木彫刻の美術館」と呼ばれる富山県井波のまち。現存する北陸最大級の木造建築物といわれる瑞泉寺門前は、緩やかな勾配の参道に石畳が敷き詰められ、その両側に、工房や町家が軒を連ねている。どの家も、鳳凰や龍、七福神、動植物などの多彩なデザインの木彫看板や表札が掲げられ、いかにも木彫の町という風情である。

 木彫刻職人の工房はどれも通りに面していて、作業風景を見学できる。1枚の大きな分厚い板に墨で下絵を書き、200~300種類もあるといわれる彫刻刀を使い分けて、荒落し・荒削り・小彫り・仕上げ彫りといった段取りで作業が進む。大きな欄間や繊細な仏具などは、完成までに数カ月から数年かかると言われ、その間、職人たちは一心不乱に働き続ける。

 木彫のまち井波の発端は、1762(宝暦12)年の瑞泉寺大火が発端と言われる。大火後の瑞泉寺再建に、京都から派遣された東本願寺の御用彫刻師・前川三四郎に、井波の宮大工4人が師事した。井波の宮大工たちは、京の芸術性の高い匠の技を磨き、受け継ぎながら、華麗で繊細、かつ豪壮で大胆な井波彫刻を育てていった。
 瑞泉寺山門にある「雲水一疋龍」は、前川三四郎の作と言われる。また本堂に隣接して大正時代に建てられた太子堂は、各所に井波の職人たちの技の真髄がみられる。

 このような井波の宮大工や木彫の町の物語が2018(平成30)年、「宮大工の鑿一丁から生まれた木彫刻美術館・井波」として日本遺産に認定された。

 木彫刻の作品は、これを支える多様な技術が不可欠である。参道を北に下る本町通りには、鑿屋、刀屋、建具屋、木地屋、装飾屋などが並ぶ職人街があり、井波彫刻を支える職人たちである。現在、井波には約200軒の工房があると言われる。若い職人も各地から集まり、腕を磨き、日本各地の曳山や屋台、寺社仏閣や城郭の彫刻など日本の伝統文化を支えている。

 しかし、時代の嗜好の変化などで木彫刻の需要自体が減り、かつてと比べると職人の数は減っている。地域に空き家も増え、まち中の賑わいは薄れてきているのも事実である。

職人技が生きる古民家再生のBed and Craft

 そんななか、井波の街中ではここ数年、注目すべき動きがある。元建具屋や料亭、病院などの空き家(古民家)を活用して、木彫刻などの職人との縁を大切にする宿泊施設「Bed and Craft」である。職人がそれぞれの技をフィーチャーし、「一棟一職人」をキーワードとした職人やその作品と触れ合える宿である。各宿はオーナー制だが、職人が自らの技を駆使した拘りの宿は既に6軒を数える。どの作家の宿に泊まるかを選ぶことも楽しみの1つであり、そこで出会った作品は購入することもできる。

 井波と同じことはできないが、こうした地域再生の手法は、日本の各地に残る伝統工芸の町には大きな参考となろう。

(日本観光振興協会総合研究所顧問 丁野 朗)