「金田一少年の事件簿」タイアップの宿泊プラン提供 サンシャインシティプリンスホテル、8月10日から

2023年8月7日(月) 配信

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 サンシャインシティプリンスホテル(東京都豊島区)は8月10日(木)から、竹田印刷株式会社と共同で「金田一少年の事件簿」とタイアップしたオリジナルストーリーを楽しめる宿泊プランの提供を開始する。

 参加者は4人1組で、ホテル館内に散りばめられたヒントをもとに事件の調査を実施する体験型推理ゲーム。他のプレイヤーへ質疑応答をすることで、犯人につながる手がかりを探しあて、物語を進行していく。ストーリー内では、サンシャインシティプリンスホテルオリジナルキャラクター豊島陽輝が登場し、プレイヤーを事件解決へと導く。プランは、2024年1月21日(日)まで。

 同ホテルも参画する「池袋ミステリータウン」の第2弾となる今回の企画。

「池袋ミステリータウン」は、豊島区、商店街、サンシャインシティ、コンテンツ制作者などが協力し、複数の体験型ミステリーコンテンツを長期間開催する地域活性化に向けての官民連携の取り組み。

 豊島区・池袋は、日本の推理小説を切り開いた江戸川乱歩の邸宅が区内にあることや、日本推理作家協会が主催するミステリーの登竜門「江戸川乱歩賞」と伝統ある「日本推理作家協会賞」の贈呈式が2021年より同区内にて開催されるなどミステリーにゆかりが深い地域。

 同取り組みは、こうした歴史的背景をもつまちをミステリーの聖地にすることを目的に、7月21日(金)にスタートした。また同日WACCA池袋に、池袋で展開するミステリーアトラクションの各種情報を集約する拠点として、池袋ミステリータウンの公式カフェ「カフェ デッド・ドロップ」もオープンした。

「 ロマンスカー・ SE 3000 形)」運転席公開 「機械遺産」に認定されたことを記念し特別展示を実施(ロマンスカーミュージアム)

2023年8月7日(月) 配信

ロマンスカーミュージアム展示中のロマンスカー・SE(3000形)

 ロマンスカーミュージアムで8 月 7 日(月)から、「 ロマンスカー・ SE 3000 形)」に関する特別展示が始まった。

 館内に展示している同車両が日本機械学会の「機械遺産」に認定されたことを記念するもので、8月14日(月)から17日(木)には通常は一般開放していない運転室をはじめとする車内の見学ツアーも行われる。

 8月28日までロマンスカーギャラリーでは、「機械遺産」認定証とともに、認定のポイントを解説するパネルを展示するほか、 SE開発当時の設計資料や速度試験に関する資料などを特別に公開する。

運転室(イメージ)

 1日2回、各回20人限定で実施する特別ツアーでは、社内見学に加え、流線形の車体や、軽量で低重心な構造など、機械遺産受賞のポイントに特化した学芸員による解説もきくことができる。同ツアーは事前申し込み不要で、入館料のみで参加可能。

 「ロマンスカー・ SE 3000 形)」は、“新宿~小田原間を60分で結ぶ”という目標のもとに、当時の日本国有鉄道の鉄道技術研究所と共同で開発された車両。航空技術を応用した当時 の最新技術が用いられており、東海道本線における高速試験では、当時の狭軌鉄道での世界最高速度145㌔の記録を樹立。この設計が、その後の同社のロマンスカーや、JRの新幹線 0系にも影響を与えたと言われていることなどが高く評価され、機械遺産に認定された。

「地球の宝を守れ」1億円のクラファン開始 標本保管などの運営資金募る(国立科学博物館)

2023年8月7日(月) 配信 

国立科学博物館は11月5日(日)まで、クラウドファンディングを実施する

 国立科学博物館(東京都台東区)はこのほど、同館が保管する約500万点のコレクションを守り、次世代へつなげるため、運営資金として1億円のクラウドファンディングを募る。

 同館は日本で最も歴史ある総合化学博物館として、約150年に渡り、自然史・化学技術史に関する幅広い分野の標本や資料を収集してきた。

 「調査研究」「展示・学習支援」「標本・資料の収集・保管」を主なミッションとした同館では、とくに「標本・資料の収集・保管」を根幹に置く。

 新型コロナ禍や光熱費、原材料費の高騰で資金難に陥っているなか、1年を通して温度や湿度を一定に保つ必要がある収蔵庫は節電が難しいため、今年度の光熱費は2年前から2億円近く増える見込み。財政的なひっ迫から、今回の判断となった。

 篠田謙一館長は、「これらのコレクションは、一度無くなってしまうと、過去に戻って集めることはできない。唯一無二である『地球の宝』を守り抜いていくことが我われの使命。このクラウドファンディングによって、寄附をいただいた皆様と一緒になって、標本を将来につないでいく活動をしたい」と呼び掛けた。

 返礼品として、40種類以上のリターンコースを用意した。トートバッグ(5000円)やオリジナル図鑑(1万5000円)、体験コース(1万円から)、バックヤードツアー(5万~10万円)、法人向けに講演会(100万円)や広告掲載(200万円)などが選べる。

 支援は11月5日(日)まで受け付けている。

「ちくほく推し神仏探しスタンプラリー」 スタンプを集めて筑北村の豪華賞品ゲット(長野県・筑北村)

2023年8月7日(月) 配信

長野県・筑北村は10月29日(日)まで、「ちくほく推し神仏探しスタンプラリー」を実施中

 長野県・筑北村は10月29日(日)まで、「ちくほく推し神仏探しスタンプラリー」を実施する。スマートフォンアプリ「furari」をインストールして参加し、石神仏が多数点在する村内を巡る。

 スタンプラリーには、地元中学生が考案したクイズも含まれている。

 村内には40カ所のスタンプスポットを用意した。スタンプの個数に合わせてA~D賞の商品が抽選でもらえる。A賞(スタンプ20個)は「いちご園ペアチケット」が抽選で5人に当たる。B賞(10個)は「村内飲食店食事券(2000円分)」が抽選で10人。C賞(5個)は「筑北村お土産セット」が抽選で15人。D賞(3個)は「温泉入浴券(2枚)」が抽選で20人。

 スタンプを40個獲得しコンプリートすると、A~D賞全種類に加え、「修那羅石神仏ガチャ」全種類を進呈する。なお、コンプリート達成者が3人を超えた場合は抽選となる。

 「修那羅石神仏ガチャ」は、修那羅山安宮神社に並ぶ808基以上の石神仏の中から厳選された、5種類の石神仏フィギュアが当たる村オリジナルのガチャ。

 村内の温泉や道の駅など、3カ所に設置されている。

ユネスコ10周年「#ずっと富士山が好きだ」 SNS投稿で富士山グッズが当たる(静岡県)

2023年8月7日(月) 配信

静岡県は「富士山への愛を叫ぼう『#ずっと富士山が好きだ』CP」を行っている

 静岡県は富士山のユネスコ世界文化遺産登録10周年を記念し、「富士山への愛を叫ぼう『#ずっと富士山が好きだ』キャンペーン」を行っている。インスタグラムやX(旧ツイッター)などのSNSで、ハッシュタグ付きで投稿することで、富士山グッズが抽選で当たる。

 第1弾(インスタグラム)は9月20日(水)午後6時まで。第2弾(X)は10月1日(日)~24年1月20日(土)午後6時まで。

 第1弾では、公式インスタグラム「静岡県 富士山世界遺産課」をフォローし、富士山の写真と、指定ハッシュタグ「#ずっと富士山が好きだ」をつけて投稿することで参加できる。CP商品として、抽選で50人に「富士山ポケットティッシュケース」をプレゼントする。

 第2段は、公式X「静岡県 富士山安全情報」をフォローし、富士山へのメッセージと指定ハッシュタグ「#ずっと富士山が好きだ」を付けて投稿する。抽選で50人に「富士山ハンカチ」をプレゼントする。

 静岡県は、このCPにより、富士山への一層の関心喚起と誘客促進をはかっていく考えだ。

抽選で当たるCP商品イメージ

『ONE PIECE』コラボ列車運行開始、南阿蘇鉄道の全線開通記念

2023年8月7日(月) 配信

サニー号トレイン

 熊本地震からの復旧工事を終え、7月15日(土)に全線開通した熊本県高森町の南阿蘇鉄道(社長=草村大成・高森町長)で同月22日(土)、人気漫画『ONE PIECE』と連携したコラボ列車「サニー号トレイン」の運行が始まった。

 熊本県(蒲島郁夫知事)が実施する、県出身の漫画家・尾田栄一郎氏の人気漫画『ONE PIECE』と連携した「ONE PIECE熊本復興プロジェクト」の一環。

 コラボ列車は、同鉄道の始発終着駅である立野駅(南阿蘇村)―高森駅(高森町)間で木・金・土・日・祝日に1日3往復する。8月10日(木)~15日(火)は毎日運行する。通常の普通列車として運行し、各区間運賃のみで乗車できる。

 車両の内外装を「麦わらの一味」の海賊船「サウザンド・サニー号」をモチーフとした仕様にカスタマイズした。

 運行に合わせ沿線や駅舎でのお楽しみ企画を実施する。車窓からの隠れキャラ探しが楽しめるよう沿線の景色の中に6体の『ONE PIECE』のキャラクターを設置した。

 立野、高森駅の駅舎には「サニー号トレイン」デザインの記念撮影パネルを設置している。高森駅には漫画コマを使用した撮影用の手持ち吹き出しパネルもある。

アニメの世界観が楽しめる車内

 

8月10日から八ッ場ダムで水陸両用バス再開 地元のベンチャー企業が運行

2023年8月7日(月) 配信

水陸両用バス「にゃがてん号」

 群馬県・長野原町のベンチャー企業、Dts creation(冨澤祐二社長)は8月10日(木)から、八ッ場ダムで水陸両用バス「にゃがてん号」の運行を開始する。水陸両用バスは、長野原町と前運行事業者との契約満了で運行を休止していたが、今回同社が運行を引き継いだ。

 新しい「にゃがてん号」は、1日5便運行する。時間は50分で、料金は大人1人2500円(税込)、3~12歳が1250円(税込)。座席を使用しない3歳未満は無料。発着地は八ッ場湖の駅丸岩。今後はJR長野原草津口駅前の水陸両用バス乗り場も発着地に加える予定で、電車を利用する観光客の利便性を向上させる。

 予約は同社公式サイトから。空席があれば当日に発着地での販売も行う。

町長らが魅力アピール 草津温泉観光協会が現地で観光プロモーション

2023年8月7日(月) 配信

黒岩信忠町長

 群馬県・草津町の草津温泉観光協会(山本剛史会長)は7月12日、草津温泉の旅館「㐂びの宿高松」で、旅行会社やマスコミを対象にした観光プロモーションを開いた。これまで東京都内で開催していたが、新型コロナの影響で中止となり、昨年度より実際に現地を見てもらう開催方式に変更し、今年で2回目の実施となった。

 会場では草津町の黒岩信忠町長や草津温泉アンバサダーの久保田杏奈さん、草津スキースクールの湯田寿幸校長らがプレゼンテーションした。新しい観光スポットや今後の行事を紹介し、草津の魅力を伝えた。

山本剛史会長

 主催者を代表してあいさつした山本会長は「草津温泉は走り続けている。変化し続けている草津温泉を直に感じてもらい、有意義な1日にしてほしい」とアピールした。

 続いて、黒岩町長はこれまで継続して実施してきたまちづくりの概要などを説明した。

 町長によると、温泉街の玄関口に渋滞解消を目的とした国道292号立体交差と、付随して設置する「温泉門」が10月下旬に完成する予定だ。温泉門は立体交差の下に開通する町道トンネルの脇に整備され、温泉を流す湯樋で、観光客が楽しめる足湯を設置する。近くには車100台以上、大型バス10台が収容できる無料駐車場も整備する。遊歩道となる中央通りの植栽による修景事業のほか、通り沿いに町有の「もみじ公園」も新設し、温泉門から湯畑まで歩いて900㍍で行けるようになる。

通年型山岳リゾートへ生まれ変わる草津温泉スキー場

 草津温泉スキー場の再整備計画も進めており、スノースポーツだけではない通年型山岳リゾートへ変貌させる。天狗山山頂までのパルスゴンドラを現在建設中。山頂にある山小屋を取り壊し、全面ガラス貼りの展望レストランに建て替え、インバウンド客をターゲットにした寿司屋を導入したい考えだという。

 こうした新たな取り組みで「入込客数400万人(2019年327万人)を目指す」と黒岩町長は宣言した。

 このほか、草津温泉感謝祭(8月1・2日)や草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティバル(8月17―30日)、江戸風鈴設置(7月11日―9月26日)、草津温泉フォトロゲイニング(10月22日)、湯畑ツリー&イルミネーション2023(11月下旬―24年2月14日)など、今後のイベント情報も紹介。プレゼン後は裏草津や草津温泉スキー場、建設中の温泉門などを視察した。

不死王閣 犬と泊まる客室販売 夏はガーデンプールも

2023年8月6日(日)配信

愛犬と旅が楽しめる

 大阪府池田市にある「伏尾温泉 不死王閣」(岡本厚社長)は今年春から、「愛犬と一緒に泊まれる客室」を販売している。

 同客室は、小型犬が対象。露天風呂付き客室とスタンダードツインの2タイプを用意する。露天風呂付き客室はリビング、ダイニング、ベッドルーム、露天風呂の間取り。

 定員は2―5人で愛犬2頭まで一緒に泊まれる。愛犬専用のバスタブも備える。夕食は部屋食、朝食は食事処となる。

 スタンダードツインの定員は2人と犬1頭。食事は夕朝食とも食事処となる。なお、犬を伴っての食事処の利用はできない。

 また、新たに屋外ドッグランも新設。開放的な空間で、のびのび遊ばせることができる。

 このほか、同館では9月3日までの期間限定で、屋外ガーデンプールを営業している。プールは、50㍍プール2コース、25㍍プール4コースのほか、スライダー付きキッズプールを設置。日帰り利用も可能になっており、親子で思う存分、夏休みを楽しむことができるという。

「観光革命」地球規模の構造的変化(261) 万博と縄文と国宝

2023年8月5日(土) 配信

 大阪府・市は2025年に「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマにして、国際万国博覧会を開催予定である。ところがパビリオン建設の遅れが深刻化している。とくに海外の参加国・地域が建設するパビリオンでは、工事に必要な大阪市への申請が7月末現在でいまだにゼロ。

 建設資材の高騰や人手不足などでゼネコン業界の利幅が縮小するなか、業者側はパビリオン受注に慎重になっていることが原因だ。そのため予定通りの万博開催を危ぶむ声がささやかれ始めている。

 「人類の進歩と調和」をテーマにして1970年に開催された大阪万博は6422万人が入場し大成功を収めた。大阪万博のシンボルになったのは「太陽の塔」であり、前衛芸術家の岡本太郎氏がデザインした。高さ約70メートルの太陽の塔は今でも大阪郊外千里丘陵の万博記念公園にそびえ立っている。

 岡本太郎氏は1930年からのフランス遊学後、兵隊として中国出征し戦後に帰国。当時の日本美術界を批判し、新しい芸術の創造を模索していた51年に東京国立博物館で縄文火焔型土器を見て「心身がひっくり返る衝撃を受けた」と告白している。岡本氏は「伝統的な日本の美」とは異質な「縄文の美」に衝撃を受け、それを原動力として新しいジャンルを開拓した。

 北海道博物館(札幌市厚別区)で特別展「北の縄文世界と国宝」が10月1日まで開催されている。世界各地の先史文化とは異なり、縄文文化は約1万年にわたって採集・漁労・狩猟を基盤とする定住生活を実現した稀有な文化である。

 特別展では、多くの国宝や重要文化財が展示されている。国宝は、中空土偶(北海道函館市)、黒曜石製石器(同・遠軽町)、縄文の女神(山形県・舟形町)、火焔型土器(新潟県十日町市)、縄文のビーナス(長野県茅野市)、仮面の女神(長野県茅野市)など(但し国宝の実物展示は個々に期間限定なので要注意)。重要文化財の土器、土偶、岩偶、土版、鹿角製櫛なども常時多数展示されている。

 国民の宝物である国宝や重要文化財は鑑賞する人の心を強く惹きつける魅力が秘められている。岡本太郎氏をお手本にして、この夏に北海道を訪れ、「北の縄文世界と国宝」展を通して、自らの芸術心をリフレッシュさせてみてください。

石森秀三氏

北海道博物館長 石森 秀三 氏

1945年生まれ。北海道大学観光学高等研究センター特別招聘教授、北海道博物館長、北洋銀行地域産業支援部顧問。観光文明学、文化人類学専攻。政府の観光立国懇談会委員、アイヌ政策推進会議委員などを歴任。編著書に『観光の二〇世紀』『エコツーリズムを学ぶ人のために』『観光創造学へのチャレンジ』など。