文化庁、「全国各地の魅力的な文化財活用推進事業」説明会 3月27日にオンラインで

2024年3月4日(月) 配信

申込受付は3月21日(木)正午まで(写真はイメージ)

 文化庁は3月21日(木)正午まで、「全国各地の魅力的な文化財活用推進事業」の事業説明会の申し込みを受け付けている。事業説明会は3月27日(水)の午後2:00~3:00(受付開始は同1:45)、Zoomによるオンライン形式で行う。

 同事業は、2019年から開始した「Living History(生きた歴史体感プログラム)促進事業」を拡充したもの。文化財を高付加価値化し、活用から保存への再投資をはかることで持続可能な保存・活用の好循環を創出することを目的とする。

 対象は、文化財の所有者や管理者、地方公共団体、民間事業者またはこれらによって構成される協議会など。国指定等文化財(世界文化遺産、日本遺産含む)を核として、外国人観光客の顕著な増加が見込まれる地域で行われる全国各地の魅力的な文化財の活用の推進などを支援していく。

 公募期間は4月下旬~5月下旬予定。同事業は近畿日本ツーリスト(瓜生修一社長)が受託し、事務局を務めている。

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愛犬同伴ルームをオープン 龍宮城スパホテル三日月

2024年3月4日(月) 配信

愛犬同伴ルーム

 ホテル三日月(小高芳宗社長、千葉県木更津市)は3月1日(金)、木更津市の龍宮城スパホテル三日月・富士見亭にペット同伴で宿泊可能な「愛犬同伴ルーム」をオープンした。ペットもゲストの一員として、「愛犬と飼主も笑顔溢れるホテル」をコンセプトに展開する。

 同館では敷地内に宿泊客の愛犬を預かる専用施設があり、好評という。一方、以前から「愛犬も一緒に部屋で泊まりたい」との要望があった。こうした声を受け、今回、ペット旅行コンサルティング会社のトラベルウィズドッグ(中村貴徳社長、神奈川県・湯河原町)監修のもと、愛犬同伴ルームを開設した。

 オープン時は3部屋を用意しているが、今後は順次拡大していく予定。愛犬ルームの予約は同館ウェブサイトから。

〈観光最前線〉高知県産品のPRサイト

2024年3月4日(月) 配信

県産品やECサイト情報を集約

 高知県は2月19日、県産品を紹介するポータルサイト「高知まるごとネット」をリニューアルオープンした。言わずと知れたカツオや全国出荷量の約95%を占める文旦などを紹介するほか、作り手に焦点を当てた特集記事や実際に購入できるECサイトの情報を集約している。

 なかでも、筆者は中土佐町のど久礼もん企業組合が販売する「一本釣り地鰹の藁焼きタタキ」のリピーターである。瞬間冷凍されたものを定期的に購入しているが、これに地酒「久礼」を合わせると至福のときが訪れる。

 今年7月には大阪駅直結の「KITTE大阪」内に、県の関西アンテナショップがオープンする。同組合のカツオと「久礼」が販売されるかは定かではないが、そうなればいいなと願っている。

【土橋 孝秀】

JR九州 霧島神宮駅が一新 県産杉使い3月22日に

2024年3月4日(月) 配信

待合空間イメージ

 九州旅客鉄道(JR九州)の日豊本線の「霧島神宮駅」(鹿児島県霧島市)が3月22日に、リニュアルオープンする。

 同駅では、鹿児島県産の杉材をほぼ100%使用する。高さ4㍍の“御神木”をシンボルとして据え、国の重要文化財に指定された霧島神宮の最寄駅らしい内装に生まれ変わる。さらに、駅から霧島神宮までの道のりや、周辺地域での「体験」をリニューアルするプロジェクト「光来(こうらい)」が、進行している。

 第1弾として、駅に隣接する歴史ある石蔵や倉庫をリニューアルし、飲食店とバー&ギャラリーとして同時にオープンする。

加賀屋の商品提供で被災地を応援 岩手・愛隣館

2024年3月4日(月) 配信

売店ではあかもくドレッシングと能登ぽんずを販売

 結びの宿 愛隣館(清水隆太郎社長、岩手県・新鉛温泉)は1月1日の令和6年能登半島地震で被災し、現在休業している加賀屋(小田彦社長、石川県和倉温泉)のオリジナル商品のあかもくドレッシングを夕食・朝食時に提供するとともに、売店ではあかもくドレッシングと能登ぽんずの販売を開始した。

 これは清水社長が23年前、加賀屋および姉妹館のあえの風で2年間研修をした縁もあり、加賀屋からのドレッシングの取り扱い要請に対し、被災地の応援になればと快諾したもの。

 清水社長は「日本一の旅館の味を楽しみつつ、私どもと一緒に被災地の応援をしませんか」と話している。

津田令子の「味のある街」「花菜っ娘」――房洋堂(千葉県館山市)

2024年3月2日(土) 配信

房洋堂の「花菜っ娘(はななっこ)」1個140円▽千葉県館山市安布里780▽☎0470(23)5111。

 千葉県・南房総に位置する館山市を代表する銘菓を紹介しよう。千葉の県花をイメージした黄味餡入りの「花菜っ娘(はななっこ)」だ。「館山には欠かせないお土産として大好評です」と館山市観光協会観光まちづくりセンター室長の木村義雄さんはおっしゃる。千葉の豊かな恵み、人に思いを伝えるお菓子を作っている房洋堂の自慢の一品だ。

 

 房洋堂の看板商品、花菜っ娘は、房総春の風物詩、ふるさとのホイル焼き乳菓で、ふっくら、しっとりした食感でバターの香りと黄味餡の甘さがバランスよく口の中に広がり、1本140円とリーズナブルな価格も購入しやすい。

 

 昨年、房洋堂は創業100周年を迎えた。熟練した職人たちが、商品造りだけでなく新商品の開発・商品の改良に日々励んでいるという。そんな熟練した職人たちが造り出す花菜っ娘は、発売から45年以上が経った。「ふるさとの懐かしい味がするようだ」とリピーターも多いので、ぜひ一度召し上がってみていただきたい。

 

 商品は、1本・4本入・6本入・8本入・12本入・16本入・24本入があるので用途に応じて選んでいただければと思う。

 

 看板商品「花菜っ娘」だけではなく、房洋堂には数多くの人気商品がある。黒潮物語、落花生風土記、おれんじ芋タルト、牛乳せんべい、どら焼三彩などの商品がある。

 

 千葉県南房総市産房州びわを使用したプレミアム房州びわゼリーは、甘くてみずみずしい房州びわの果肉を半身入れた贅沢な味。6月中旬ごろから原料が無くなるまでの期間限定商品として知られている。ほかにも和洋菓子がまだまだある。館山を訪れた際には、ぜひ房洋堂に立ち寄ってはいかがだろうか。

 

 JR館山駅西口の館山市観光協会には、シティサイクルや、スポーツバイク、電動アシスト付き自転車、クロスバイクなど幅広い用途で使える乗り物がそろう。

 

 待望の「道の駅グリーンファーム館山」が2月16日にオープンしたので、そちらまで足を延ばしてみるのもよいだろう。

(トラベルキャスター)

 

津田 令子 氏

 社団法人日本観光協会旅番組室長を経てフリーの旅行ジャーナリストに。全国約3000カ所を旅する経験から、旅の楽しさを伝えるトラベルキャスターとしてテレビ・ラジオなどに出演する。観光大使や市町村などのアドバイザー、カルチャースクールの講師も務める。NPO法人ふるさとオンリーワンのまち理事長。著書多数。

JTB、宿泊業の成長支援 旅館再生ファンドに出資へ

2024年3月1日(金)配信 

面的に地域全体の持続的な発展を支援する(概念図)

 JTB(山北栄二郎社長)は2月29日(木)、リアルクオリティ(小林豪社長)が無限責任組合員として運営する「RQ旅館再生ファンド投資事業有限責任組合」(RQファンド)へ出資を決めた。宿泊事業者の持続的な成長支援、面的な地域活性化の取り組みを進める。

 RQファンドは、官民一体型の中小企業基盤整備機構や地域金融機関、民間事業会社が共同出資する宿泊事業者に特化したファンド。旅館・ホテルの再生コンサルティングや運営受託、市場調査などを手掛けるリアルクオリティが2023年に設立した。

 JTBは同ファンドへの出資を通じ、観光事業者の成長支援を含めたエリア開発事業戦略を加速させ、地域への関係人口増加や滞在時間の延伸、観光消費額の向上を実現させたい考え。具体的には、RQファンドと共に個別の支援に限らず、面的に地域全体での事業支援やプロモーション支援、DX支援などを行い、各地域での観光産業の持続的な発展に取り組むとしている。

鎌倉を効率よく周遊 日観振と日本遺産いざ鎌倉協議会がモデルルート策定

2024年3月1日(金) 配信

参詣ルートのトップページ

 日本観光振興協会(山西健一郎会長、東京都港区)はこのほど、日本遺産いざ鎌倉協議会(千田勝一郎会長)と協力し、公共交通機関を使って鎌倉を効率よく周遊できる4つのモデルルートを策定した。同ルートは日本遺産の魅力がストーリーとして体感できるのがポイント。鎌倉市観光ポータルサイト「鎌倉観光公式ガイド」内に日本遺産の構成文化財の情報やルートを掲載している。

 同市は2016年に「いざ、鎌倉~歴史と文化が描くモザイク画のまちへ~」が日本遺産に認定された。市は鎌倉市観光協会などを構成団体に協議会を立ち上げ、日本遺産事業を推進してきたが、ストーリーをより細分化し、具体的な体験として分かりやすく伝えることが課題だった。

 一方、日本観光振興協会は22年12月に有識者検討会議を立ち上げ、「公共交通機関を活用した日本遺産体験周遊ツーリズム事業」に取り組んでいる。日観振は鎌倉の新たな魅力発信や分散型観光を目指して、協議会や地域の交通事業者と2年にわたる協議を実施し、今回の始動となった。同事業では周遊パス「京浜急行バス鎌倉フリーきっぷ」を新たに作成し、江ノ電のフリーきっぷなど既存の3つの周遊パスと併せて効率よくルートを巡ることができる。

 ルートは①鎌倉「参詣」ルート~江戸時代から鎌倉の観光は始まっていた?!江戸時代における鎌倉の定番「参詣」を辿る~②鎌倉文化人ルート~時代の文士・文豪に思いを馳せる鎌倉文学を体験する~③鎌倉“武士道”仏教ルート~鎌倉武家政権に大きな影響を与えた、鎌倉仏教に触れる~④女性の思いを馳せるルート~鎌倉時代から近現代にかけて、それぞれの時代における女性の生活や想いを辿る~――の4つ。

ハズレなしで500円~100万円分の商品券が当たる 富士河口湖1周スタンプラリー、25年2月末まで

2024年3月1日(金) 配信

富士河口湖1周スタンプラリーは2025年2月28日(金)まで

 富士河口湖町観光連盟(山下茂代表理事、山梨県・富士河口湖町)は3月1日(金)~2025年2月28日(金)まで、富士河口湖1周スタンプラリーを実施する。富士河口湖周辺のオーバーツーリズム解消を目指し、富士急ハイランドやSDGsまなび館などでスタンプを集めて、ハズレなしで500円から100万円分の商品券が抽選で当たるキャンペーンとなる。

 昨年から観光客が急増している富士河口湖エリアは、地域の収容能力を超え、オーバーツーリズムが問題となっている。この解決方法として同連盟は、観光客の周遊を促し、まだ知られていない地域の魅力を伝え、楽しんでもらうことを目指す。

 スタンプラリーは、西湖や精進湖、本栖湖など全10エリアを巡ってスタンプを集め、エリア内に設定された2つの観光施設の内どちらか一方のスタンプを押印し、全エリアのコンプリートを目指す。応募フォームから送信し、25年3月22日(土)に開かれる大抽選会で商品が当たる。

 特賞は100万円(2本)、準特賞50万円(9本)、富士山賞5000円(200本)、うの島賞500円(上限なし)を用意している。

10のエリアでスタンプをゲットすると大抽選会に挑戦できる

「NAKED彦根まつり2024桜」、チケット申込受付を開始

2024年3月1日(金) 配信

彦根城で3月22日(金)~31日(日)開催 ©naked inc.

 近畿日本ツーリスト(瓜生修一社長、東京都新宿区)は3月1日(金)、国宝・彦根城(滋賀県彦根市)で3月22日(金)~31日(日)の10日間開く夜間拝観イベントのチケット販売を開始した。同社は彦根市から彦根城の運営管理を受託しており、運営管理団体として同イベントの運営管理も協力していく。

 イベント名は「彦根城夜間特別公開NAKED彦根まつり2024桜 Supported by 三菱UFJフィナンシャル・グループ」。彦根市の企業版ふるさと納税寄附金を財源とした「彦根城夜間公開活用事業」として実施し、クリエイティブカンパニーのネイキッド(村松亮太郎社長、東京都渋谷区)によるデジタルアートで彦根城を彩る。

 国宝に指定される天守に、アーティスト・村松亮太郎氏による、世界とつながる参加型アートプロジェクト「DANDELION PROJECT」の桜バージョンが登場。西の丸エリアでは、本物の桜を彩る夜桜ライトアップも実施し、ひと足早い桜のアートが彦根城を包み込む。

 今回展示される「DANDELION PROJECT」は、彦根市の子供たちとの共創アートとして初披露する。子供たちが描いた桜の絵が彦根城の石垣から天守全体に広がり、華やかな桜色に染まる城を楽しめるという。

 会場は特別史跡彦根城跡(国宝彦根城天守ほか、彦根城有料観覧エリア)。開催時間は午後6~8時(最終入場は同7時30分予定)。チケット代は大人1000円、小中学生500円、未就学児無料。申込受付は彦根城公式Webサイトの特設ページから。