20周年記念式典、7月9日(火)に東京で開催へ 全旅連女性経営者の会(JKK)

2024年4月18日(木) 配信

全旅連女性経営者の会・高橋美江会長

 全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会女性経営者の会(JKK、会長=高橋美江・益子舘里山リゾートホテル社長、102会員)は4月18日(木)、東京都内で2024年度総会を開いた。今年は、会の設立から20周年の節目に当たることから、7月9日(火)に記念式典をKKRホテル(東京都千代田区)で行うことを発表した。基調講演は、安倍晋三元首相の妻、安倍昭恵夫人が講演を行う予定だ。

 高橋会長は、あいさつのなかで、「20周年記念式典には多くの皆様にご参集いただき、皆で祝い、絆を深め、全員で団結して宿泊業界を盛り上げていけるような、そのような会にしていきたいと思っている。親会、青年部と同じ志を持って、この業界を邁進させていく」と力を込めた。

 同会の創設者である小原健史顧問は、「全旅連の中に女性経営者が勉強できる会を作ろうと言ったのが始まり。全旅連青年部との意見交換会を拝見し、20年前に思い描いたことが現実となりうれしい」と話した。

小原健史顧問

 23年度の事業報告として、全旅連青年部とのコラボレーション企画において意見交換会を行い、青年部の各委員会活動について理解を深めた。また、会員数の増加に伴い、改めて会員が会の内容を理解し活動できるよう「JKK会員ハンドブック」を作成し、運用を始めたと報告した。

 なお、総会に先立って行われた勉強会では、関西観光本部専務理事の東井芳隆氏が「この先のインバウンドを考えましょう」と題して講演を行った。

総会のようす

クラブツーリズム、「王子の森 上芦川」 森作り学ぶ日帰りツアー(出発日は6月3日)

2024年4月18日(木)配信

王子グループの社有林「王子の森」をハイキング

 クラブツーリズム(酒井博社長、東京都江東区)は4月15日(月)、山梨県笛吹市の「王子の森 上芦川(かみあしがわ)」を訪れる日帰りハイキングツアーを売り出した。王子ホールディングス(磯野裕之社長、東京都中央区)と共同企画するオリジナルツアーの第2弾で、今回は笛吹市の協力のもと企画された。

 同ツアーでは、特別許可を得て、王子グループが保有する社有林「王子の森 上芦川」内を同グループの社員が解説しながら案内するほか、芦川のすずらん群生地に咲く日本すずらんを観賞。2021年にオープンした「FUJIYAMAツインテラス」から望む富士山の絶景など、より多くの人に森を楽しんもらえる要素を取り入れたハイキングツアーとなる。

 ハイキング後は笛吹市の地元グルメの振る舞いや、王子グループの和紙を撚って作る「かみのいと」靴下など、参加記念品を贈呈する。

 出発日は6月3日(月)を設定する。旅行代金は1万5900円。

 王子グループは、全国に約650カ所、国内民間企業で最大となる約19万ヘクタールの社有林「王子の森」を保有する。長年にわたり広大な「王子の森」を適切に管理することで、木材生産を行いながら、森林の豊かな生態系を育んできた。22年には、新たに「森林を健全に育て、その森林資源を活かした製品を創造し、社会に届けることで、希望あふれる地球の未来の実現に向け、時代を動かしていく」というパーパス(存在意義)を設定。「森を育て、森を活かす」ことで社会に寄与することを目指している。

特別展「画鬼 河鍋暁斎×鬼才 松浦武四郎」 6月9日(日)まで 東京・丸の内の静嘉堂文庫美術館で

2024年4月18日(木)配信

「武四郎涅槃図」を立体的に再現する

 東京・丸の内にある静嘉堂文庫美術館で2024年6月9日(日)まで、特別展「画鬼 河鍋暁斎×鬼才 松浦武四郎」が開かれている。

 絵師・河鍋暁斎(かわなべ・きょうさい)と、探検家で北海道の名付け親である松浦武四郎(まつうら・たけしろう)は、幕末から明治期のマルチタレントで、お互いを知る仲だった。画鬼と呼ばれた暁斎は、あらゆるものを描いた生来の絵師で、武四郎から依頼され、その愛玩品図録「撥雲余興(はつうんよきょう)」の挿図の一部を担当し、武四郎を釈迦に見立てた「武四郎涅槃図」を描いている。

 特別展では暁斎の代表作の一つ「地獄極楽めぐり図」を全場面展示(会期中場面替えあり)するほか、松浦武四郎記念館所蔵の重要文化財「武四郎涅槃図」とそこに描かれた、「大首飾り」をはじめとした武四郎愛玩の品々を初めて同じ空間で展示し、「武四郎涅槃図」を立体的に再現する。

 あわせて、武四郎の生家に伝来した武四郎蒐集の古物の目録である「蔵品目録」掲載の資料で、近年静嘉堂が所蔵することが再認識された古写経類、天神像など書画類を紹介する。

 入館料は一般1500円、大高生1000円、中学生以下無料。

【ジャーナリスト・貞廣長昭】

2030年目標に向け、岸田首相が地方誘客や持続可能な観光を指示(観光立国推進閣僚会議)

2024年4月18日(木) 配信

第23回観光立国推進閣僚会議が4月17日(水)に開かれた

 観光立国推進閣僚会議は4月17日(水)、第23回会合で観光の現状と今後の取り組みについて確認した。観光立国推進基本計画で示された2025年目標と、明日の日本を支える観光ビジョンで示した30年目標の達成を目指し、「新しいインバウンド戦略の推進」「オーバーツーリズムの未然防止・抑制」「持続可能な観光地域づくり」「新時代のインバウンド拡大アクションプランの推進」などに各省庁が連携して取り組む。

 22年10月の水際措置緩和以降、訪日外国人旅行者数は堅調に回復し、23年は2500万人を超えた。23年3月は、19年同月比12%増の約308万人となり、6カ月連続で単月ではコロナ前の水準を回復している。

 1~3月の累計では約856万人と、第1四半期で過去最高となった。

 23年の訪日外国人消費額は、19年比10・2%増の5兆3000億円と過去最高を記録した。1人当たりの旅行支出は約21万円。観光庁は、「円安や物価上昇の影響や、平均泊数が伸びたことが要因と考えられる」としている。

 また、23年1~3月期は約1兆8000億円と四半期として過去最高になった。1人当たりの旅行支出は、約21万円だった。

 一方で、外国人の部宿泊者数はコロナ前の99%まで回復しているものの、宿泊先は3大都市圏の身で約7割を占めており、偏在傾向が強まっている。

 会議では、「デジタルノマドビザ」「共同キオスク」「武道ツーリズム」「農泊」「富士山のオーバーツーリズム対策」など、9省庁が今後の取り組みについて説明した。

 岸田文雄首相は、「インバウンドの地方誘客や、持続可能な観光地域づくりを加速していくことが喫緊の課題。足元でコロナ前の水準に至っていない国内旅行者数や、日本人の海外旅行者数の拡大をはかっていくことも重要」と力を込めた。

 これを踏まえて、関係省庁が連携して重点的に取り組むこととして、次のことを指示した。

 地方誘客の柱として、11のモデル観光地において高付加価値化などによる持続可能な観光地域づくり支援や、二次交通の確保とともに、高速道路の周遊パスの導入拡充に取り組むこと。さらに、国立公園の滞在・体験・魅力向上拠点の拡充、文化財の積極活用、デジタルの徹底活用の促進に取り組む旨を指示した。

 また、オーバーツーリズムの抑制対策の強化として選定した20の先駆モデル地域を中心に、①公共交通などの混雑対策②マナー違反③自然環境保護対策④需要の分散・周遊促進──などの対策を講じて、持続可能な観光地域づくりを強力に推進すること。

 新たな市場やあらゆる機会を捉えたインバウンド需要を拡大させることを求めた。

 政府は今後、これらの指示を踏まえたうえで、2030年インバウンド6000万人、消費額15兆円を目指して政府一丸となって取り組んでいく方針を示した。

3月訪日客数、単月過去最高の300万人 日米観光交流年でBOS・吉田正尚選手からビデオメッセージ(観光庁長官会見)

2024年4月18日(木) 配信 

観光庁の髙橋一郎長官は4月17日(水)、会見を開いた

 観光庁の髙橋一郎長官は4月17日(水)に開いた会見で、2024年3月の訪日外国人旅行者数が単月として初めて300万人を超えたことを報告した。24年3月は、春の桜シーズンによる訪日需要の高まりに加え、イースター休暇が3月下旬から始まったこともあり、前年同月比では69・5%増、19年同月比では11・6%増の308万2000人となった。

 訪日外国人消費動向調査によると、24年1~3月期の訪日外国人旅行消費額は前年同期比73・3%増、19年同期比52・0%増の、1兆7505億円となった。

 日米両政府間において、24年を「日米観光交流年」と定め、日米間の相互往来拡大に取り組んでいる。

 観光庁はこのほど、福井県出身でMLBボストン・レッドソックスに所属する吉田正尚選手のビデオメッセージを公開した。日米観光交流年2024における日本人の訪米拡大と、能登半島地震からの復興を目指す北陸地域への米国人の来訪を呼び掛ける内容となっている。

 吉田選手はビデオメッセージのなかで、「観光目的で訪米し、MLBを球場で観戦し応援してもらうことで、自分をはじめとした日本人選手へ勇気をもらいたい」と伝えた。さらに、米国人観光客へ向け、「北陸地域には風光明媚な景観や、山海に育まれた魅力ある食、世界に誇れる伝統文化がある。北陸新幹線の延伸により利便性が高まっているので、ぜひ北陸地域を訪れてほしい」と呼び掛けた。

 このメッセージ動画は、観光庁や日本政府観光局(JNTO)が日米の観光関連WebやSNSを通じたビデオ配信を行うほか、日米で行われる観光交流イベントで放映される予定だ。

 髙橋長官は、「吉田選手の想いがこもったこのメッセージが、日米両国の多くの人へ届き、日米間の観光交流がさらに活発化することを期待している」と話した。

 また、同日に第23回観光立国推進閣僚会議が開かれた。9省庁が観光の現状を確認し、今後の取り組みについて話した。これを受けて、岸田文雄首相からは「インバウンドの地方誘客や、持続可能な観光地域づくりを加速していくことが喫緊の課題」として、①三大都市圏に偏在傾向にあるインバウンド需要を分散させ地方誘客につなげる②持続可能か観光地域づくりを強力に推進すること③あらゆる機会を捉えたインバウンド需要の拡大──など3つの指示があった。

 髙橋長官は、「岸田首相からの指示を踏まえて、観光庁でも取り組みを進めていく。とくに、日本の地方には限りないポテンシャルが秘められており、これが花開くのはまだまだこれから。無限の可能性がある地方への誘客を強力に進めていきたい」と力を込めた。

 

全旅連青年部が24年度総会開く 塚島部長「今日よりも明日が良くなる業界を」 全国旅館政治連盟の集いに国会議員150人超が参加

2024年4月17日(水) 配信

全旅連青年部総会が開かれた

 全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会の青年部(塚島英太部長、1067部員)は4月17日(水)、東京都千代田区の都道府県会館で2024年度定時総会を開き、塚島体制1年間の事業報告と、今年度の事業計画の確認を行った。

塚島英太青年部長

 塚島部長は冒頭、「業界が直面する課題解決に、責任世代としての自覚と当事者意識をしっかりと持ち、7つの委員会を中心に全力で取り組んできた」と振り返った。今期の活動テーマ「『温故知新~今こそ示せ! 青年部の矜持を~“IMPOSSIBLE IS NOTHING”」に沿って、「今日よりも明日の方が良くなる業界を目指していこう」と力強く呼び掛けた。

 また、同日夕刻に開かれる「全国旅館政治連盟の集い」には、150人を超える国会議員が出席することに触れ、「井上善博全旅連会長が唱える『観光立国の再始動』など、我われの活動に対する国会議員や社会の期待の表れではないか」と述べた。

 24年度は①SDGs事業の調査研究②協定・推奨商社の加入促進③若手経営者育成プログラムに重点を置いたセミナーの企画④新たな切り口による青年部員の拡大⑤労働生産性向上や流通システム導入の成功事例集作成――などに取り組む。

 イベントでは、8月に「北陸復興支援事業」、12月に宮崎県で青年部全国大会、25年には塚島体制の集大成となる「第3回宿観光旅博覧会―宿フェス―」や「第7回旅館甲子園」の開催を予定している。

全国旅館政治連盟の集いには、岩屋毅自民党観光産業振興議員連盟会長(左から5番目)ら多数の国会議員が出席

「ファンタジースプリングス」の竣工式行う 東京ディズニーシー6月6日の開業控え

2024年4月17日(水) 配信

竣工式のようす(©Disney)
竣工式のようす(©Disney)

 オリエンタルランド(吉田謙次社長兼COO、千葉県浦安市)は4月17日(水)、6月6日(木)にグランドオープンする東京ディズニーシーの8番目の新テーマポート「ファンタジースプリングス」の竣工式を執り行った。同社の加賀美俊夫取締役会議長が玉串奉奠を行ったほか、吉田社長らが関係者の尽力に感謝を述べた。

 新テーマポートは2018年6月、東京ディズニーシー大規模拡張プロジェクトとして計画を発表。19年5月の工事着手から約5年をかけて開発してきた。総投資額は約3200億円で、総開発面積はシー開業以来最大となる約14万平方メートル。

 「魔法の泉が導くディズニーファンタジーの世界」をテーマとし、ディズニー映画を題材とした3つのエリアと1つのディズニーホテル「東京ディズニーシー・ファンタジースプリングスホテル」で構成される。同社は「ゲストの皆様をさらなるディズニーファンタジーの世界へ誘う『ファンタジースプリングス』の開業にどうぞご期待ください」とコメントしている。

日本コンベンション協会が観光庁へ提言提出 「MICEの産業化へ向けた提言」

2024年4月16日(火) 配信

観光庁・星野光明国際観光部長(左)と、日本コンベンション協会・近浪弘武代表理事

 日本コンベンション協会(JCMA、近浪弘武代表理事)は4月11日(木)に観光庁を訪問し、星野光明国際観光部長へ、「次のステージへ MICEの産業化へ向けた提言」を提出した。

 JCMAは、2018年7月に「MICE国際競争力強化に関する提言」を観光庁へ提出し、コロナ禍での首相官邸への要望提出を含め、「MICE業界の認知度向上と産業としての強化」「MICEを活用した我が国の国際的ステータスの向上」などを主張してきた。

 23年1月の提言では、ポストコロナに向けた政府の戦略実現ツールとしてのMICE開催の意義や効果を再定義した項目を盛り込み、5月に政府から発表された「新時代のインバウンド拡大アクションプラン」のMICE推進施策として反映された。

 JCMAによると、今回の提言では「これまでに打ち出した施策を推進しながら、MICEの『産業』としての確固たる地位を築き、今後の日本におけるMICE誘致・開催を新たなステージへ引き上げる」ことを目指す。

HIS、沖縄・那覇と読谷結ぶバス運行 Z世代44%が免許ないことなど受け

2024年4月16日(火) 配信

星野リゾート バンタカフェ

 エイチ・アイ・エス(HIS、矢田素史社長)は5月1日(水)~10月31日(木)、LeaLeaラウンジOKINAWA(沖縄県那覇市)と同県の読谷村エリアを結ぶシャトルバスを運行する。

 沖縄県と沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)がZ世代を対象に実施した調査によると、首都圏と阪神圏のZ世代のうち、44.4%は運転免許を持っていないほか、旅先で運転することに対し、62.9%が「運転したくない」と回答した。このことから、同社は「すべての人に読谷エリアの美しいビーチを楽しんでほしいため、運行を決めた」という。

 往路は午前9時45分にLeaLeaラウンジOKINAWAを出発。途中、ダブルツリーbyヒルトン沖縄北谷リゾートと星野リゾート バンタカフェ、ホテル日航アリビラに停車し、11時45分Gala青い海に到着する。復路は星野リゾート バンタカフェを午後4時42分に出発し、6時35分にLeaLeaラウンジOKINAWA着く。

 なお利用できるのは、同社の企画・実施する沖縄県への国内ツアーやダイナミックパッケージを申し込んだ人となっている。

中部国際空港、学生考案の機内食 オンラインショップで販売

2024年4月16日(火) 配信

学生と考案したオリジナル機内食を詰め合わせで販売

 中部国際空港(愛知県常滑市)は4月15日(月)、名古屋エアケータリング(同)と修文学院高等学校食物調理科(愛知県一宮市)の学生のタイアップで考案されたオリジナル機内食を、セントレアオンラインショップで売り出した。

 販売する機内食は、セントレアで毎年開かれる「航空ファンミーティング」内の企画「夢の機内食コラボレーション~私たちが考えた機内食です~」で考案されたもの。中部国際空港と名古屋エアケータリングが共同で、中部地方で「食」について学んでいる学校と連携し、オリジナルの機内食を商品化する取り組み。空港で働く人の技術を地元の学生に還元し、将来的にはその学生が航空業界を支える人材になることを目指している。

 商品名は「おうちで機内食気分♪夢の機内食コラボレーション メインディッシュ」。味噌きしめんグラタン2食分、白身魚と野菜の南蛮餡かけ2食分の計4食分を詰め合わせで販売する。価格は4500円(税込)。

 味噌きしめんグラタンは、岡崎市の味噌蔵が作った八丁味噌を使用し、名古屋名物のきしめんをグラタン風に仕上げた。一方、白身魚と野菜の南蛮餡かけは、白身魚の唐揚げに自家製南蛮野菜餡をかけ、酢の酸っぱさがほとんどなくて食べやすく野菜も多くてとても食べ応えがある一品。