どうなる通訳案内士

 観光庁は、訪日2千万人を目指すなか、多様化するニーズに的確に対応するため、通訳案内士の拡充や環境整備に取り組む。昨年末には「通訳案内士制度のあり方に関する検討会」を開き、今後関係者からのヒアリングや議論を重ね、夏の「アクション・プログラム2015」に盛り込む予定だ。

 通訳案内士の登録者数は都市部で75%を占め、地方では利用したくても人がいないとの声があるなか、一方では地方には仕事がないという現場の声も上がる。資格取得者の76%は未就業で、兼業が18%、専業従事者は6%にしか満たない。未就業の理由は「一定の収入が見込めない」が最も多く、業務従事者の4割が年間10回以下の就業回数で、5割以上が年間30日以下の就業日数に留まる。必要性が高まり増強したい行政と、仕事がないという現場の声。うまくマッチできるよう検討会への期待は大きい。

【伊集院 悟】

観光客目線で地元歩き

 実家の最寄り駅を起点にした観光パンフレットができたと知ったのは、少し前のこと。住宅地を観光地として紹介する暴挙、いや英断に、ブランド戦略を推進する市の本気も感じられた。昨年末これを手に、10年以上離れた地を「観光客」になって歩いた。

 まずは高架駅を突き抜けるクスの木。珍しいので目玉扱いに異論なし。駅から続く水路沿いの桜並木は、元住人として一押しだ。だが知っているのは数えるほど。近所にこんな寺があったのかと、次第にあやしくなる。オチは子供のころに通った模型店。うれしさあまり「これはないやろ」とツッコミを入れた。

 「暮らしと関わりがないから近くでも知らない」「自分の生活は別の誰かの観光になり得る」――散歩後のあれこれをまとめると、この2つが残った。

【鈴木 克範】

本物の温泉文化を共創、創立の地で40周年祝う(日本秘湯を守る会)

佐藤好億会長
佐藤好億会長

 日本秘湯を守る会(佐藤好億会長、179会員)は昨年12月15日、創立40周年記念式典を創立の地である東京・上野精養軒で多くの関係者を招き、盛大に開いた。「継承と共創」をテーマに、先達の志を継ぎながら、秘湯の理念を守り抜き、次世代が本物の温泉文化と旅文化を共に創り上げていくことを会員が確認し合った。

 佐藤会長は「我われの仲間の多くは国立公園、国定公園という公園法の中で生きている。自然や温泉文化を守り、日本人の和の心、共生の心を大事にすることが一番の根底になければならない。50周年を目指すうえで、忍耐と努力による精進があれば、日本秘湯を守る会の自立と共生は可能と思う。次の10年を頑張っていきたい」と力強く語った。

 来賓のJTBの田川博己会長は「3・11によって日本のふるさとを見直そう、創り出そうという機運が高まっている。守るだけではなく、新しい時代に向け世界に発信することが大事」とし、「おもてなしは外国人にはわかりにくいが可視化できるものは『生活と文化』であり、生活と文化を守る原点に日本秘湯を守る会の皆さんはいる。JTBも179会員が新しい時代に向けてスタートすることを支援していきたい」と述べた。

6氏によるパネルディスカッション
6氏によるパネルディスカッション

 記念講演「今後の日本の旅と温泉に問う」では、映画監督の崔洋一氏が登壇。続いて行われたパネルディスカッションには、佐藤好億氏(二岐温泉大丸あすなろ荘)、佐々木義朗氏(丸駒温泉旅館)、遠藤淳一氏(高湯温泉吾妻屋)、山﨑太一朗氏(岩間温泉山崎旅館)、武石悠佳氏(山の宿寒の地獄旅館)、遠藤哲也氏(姥湯温泉桝形屋)の6氏が「秘湯へのロマン(情熱)は、世代をつなぎ未来へ」をテーマに語り合った。

 その後、記念パーティーが開かれた。

佐藤和志氏が新会長、「2頭体制」で役割分担

佐藤和志会長
佐藤和志会長

 日本秘湯を守る会は40周年記念式典を開いた翌12月16日に、東京・上野精養軒で2014年度第40回定時社員総会を開いた。40周年を大きな節目として次世代への継承を目指すなかで、佐藤好億会長が代表理事・名誉会長(対外折衝担当)に、佐藤和志副会長(鶴の湯温泉)が新たに代表理事・会長(経営戦略本部長・広報・会報担当)に就任する新体制を決めた。当面の間、地熱問題や、大学や研究機関などとの協力した事業は対外折衝担当の佐藤好億名誉会長が、内部の運営は佐藤和志会長がそれぞれ役割を分担。両代表理事による「2頭体制」で事業を推進していく考えだ。また、顧問・相談役会も新設し、岡村興太郎顧問(法師温泉長寿館)らベテランが各常任委員会を担当しながら随時提言を行う体制も整備した。

 新たに会長に就任した佐藤和志氏は「失敗の繰り返しのなかで成功につながっていく。皆さんの協力なくして日本秘湯を守る会はない。皆さんに突かれながら会がもっと良くなっていけばいいと思う」とあいさつした。

 新役員は次の各氏。

 【代表理事・名誉会長】対外折衝担当=佐藤好億(大丸あすなろ荘)【代表理事・会長】経営戦略本部長・広報・会報担当=佐藤和志(鶴の湯温泉)【常務理事・副会長】総務担当=百瀬孝仁(中房温泉)【理事・副会長】総務委員長=遠藤哲也(桝形屋)【理事】財務委員長=坂本譲(かやの家)▽IT推進・スタンプ帳活性化委員長=後藤英男(高峰温泉)▽ファンド対策委員長=小林清二(中の湯温泉)▽労務・研修・事業委員長=小林正明(かど半旅館)▽温泉活性化委員長=遠藤淳一(吾妻屋)▽広報・会報・インバウンド対策委員長=安部里美(滝見屋)▽法務・会則・罰則委員長=奥山晃弘(奥山旅館)▽ファンド対策副委員長=佐々木義朗(丸駒温泉)▽広報・インバウンド対策副委員長=島田美智子(松之山温泉凌雲閣)▽IT推進・スタンプ帳活性化副委員長=小瀬慶孝(湯元 長座)▽温泉活性化副委員長=武石良一(山の宿 寒の地獄旅館)【監事】財務副委員長=星雅彦(自在館)▽労務・企画・事業・会報担当=星俊次(かぎや旅館)

中国人数次ビザの発給要件を緩和、相当高所得者は訪問地要件撤廃

 外務省はこのほど、中国人に対する数次ビザ発給要件の緩和を発表した。個人観光客の「相当の高所得を有する者とその家族」に限り、初訪日時の訪問地要件を設けない数次ビザ(有効期間5年、1回の滞在期間90日)を発給する。

 そのほか、沖縄・東北3県の数次ビザは、これまでの「十分な経済力を有する者とその家族」に加え、新たに、「一定の経済力を有する過去3年以内に日本への短期滞在での渡航歴がある者とその家族」に対しても発給を認め、家族のみでの渡航も可能にした。ただし、滞在期間は90日から30日に短期化。商用目的や文化人・知識人に対しては、渡航歴要件を廃止し、日本側身元保証人の書類要件を省略する。運用は1月19日から。

「かがやき」ダイヤ決まる、3月14日、北陸新幹線金沢開業

1573_05

 3月14日に長野―金沢間が延伸開業する北陸新幹線のダイヤが決まった。東京発金沢行き始発は午前6時16分の「かがやき」で8時46分に金沢駅に到着する。また、最終は午後9時4分に東京駅を出発し、11時35分に到着する。

 一方、金沢発東京行きの始発は午前6時発で8時32分着。最終は午後9時発で11時32分着。速達タイプの「かがやき」は東京―金沢間を1日10往復(午前5往復、午後5往復)し、最速2時間28分で運転する。

 金沢―上越妙高間各駅に停車し、東京方面に直通する停車タイプ「はくたか」は概ね1時間に1本、1日14往復し北陸エリア各駅と首都圏を結ぶ。このほか、早朝・深夜帯に長野―金沢間に1往復させる。さらに、金沢駅で、在来線特急「サンダーバード」「しらさぎ」と接続して大阪・名古屋方面と、富山方面の利便性を維持しながら、北陸エリア相互間で新幹線を利用しやすくなるように、金沢―富山間にシャトルタイプ「つるぎ」を1日18往復する。

 加えて、3月14日の開業から6月末までの期間、「新しい新幹線に乗ってみたい」といった開業効果を見据え、定期列車のほかに臨時「かがやき」を毎日3往復程度走らせ、そのうち1往復は新高岡駅に停車する。

 新たに登場する「かがやき」「はくたか」「つるぎ」はバリアフリー設備の充実や、全座席への電源コンセントの設置、洋式トイレへの温水洗浄機能付き便座の設置など、サービス設備の充実をはかったW7・E7系12両編成で運転する。「かがやき」「はくたか」にはワンランク上の「グランクラス」を導入し、専任アテンダントによる軽食・ドリンクのサービスを提供する。

 JR西日本は北陸新幹線金沢開業にあわせて、金沢―和倉温泉間に特急「能登かがり火」を5往復、大阪から和倉温泉に直通する特急「サンダーバード」1往復と合わせて6往復運転する。これによって能登エリアへの旅行も便利になる。また、福井方面に特急「ダイナスター」を3往復運転するなど、多方面で北陸新幹線と在来線特急の接続を利用しやすいように整備した。

訪日向け無料Wi‐Fi、17法人・自治体とタッグ(Wⅰ2)

参画法人・自治体が集結
参画法人・自治体が集結

 KDDI傘下のワイヤ・アンド・ワイヤレス(Wⅰ2、大塚浩司社長)は昨年12月11日、17の法人・自治体と「TRAVEL JAPAN Wi‐Fi」を発足し、訪日外国人向けの無料Wi‐Fiサービスを始めた。

 訪日外国人観光客は、専用の「TRAVEL JAPAN Wi‐Fi」アプリをスマートフォンにダウンロードすることにより、Wⅰ2ベーシックエリアに無料でWi‐Fi接続することができる。さらに、一部の参画法人や自治体から配布されるプレミアムコードをアプリに登録することでWⅰ2オプションエリアにも無料でWi‐Fi接続できるようになる。スポット数は合計で約24万スポットに上る。

 参画法人や自治体は、日本での旅行に役立つ情報、コンテンツを配信し、インバウンドビジネスの活性化を目指す。また、同アプリでは利用者属性や行動経路などの情報を収集し、分析した情報を参画法人・自治体へ公開。マーケティング情報として活用し、訪日外国人観光客に向けたサービスの向上をはかる。

 同社の大塚社長は、同日の会見で、NTTが行うフレッツ光を使ったサービスとの違いについて「『TRAVEL JAPAN Wi‐Fi』は接続後のコンテンツ配信がメイン」と強調。利用者は訪日外国人観光客のみで、接続する端末情報や、利用の際に入力する個人情報などをもとに識別するという。

 なお、同プロジェクトは15年6月までをトライアル期間として効果・利用状況を検証し、15年7月からの本格商用展開を目指す。

 参画法人・自治体は次の通り。

 アクセンチュア▽沖縄県・沖縄観光コンベンションビューロー▽小田急電鉄▽キャナルシティ博多▽京都市・京都文化交流コンベンションビューロー▽KDDI/沖縄セルラー電話▽神戸市▽ジェーシービー▽東京都交通局▽ドン・キホーテ▽日本航空▽パナソニック インフォメーションシステムズ▽ぴあ▽ビックカメラ▽マツモトキヨシ

ペット同伴OKの宿、人気宿ランキング発表(楽天)

1573_07

 楽天(三木谷浩史会長兼社長)はこのほど、旅行予約サイト「楽天トラベル」で、2013年11月―14年10月の顧客の声をもとに、「ペットと泊まれる人気宿ランキング」を発表し、静岡県の「ドッグリゾート ONE MORE」が1位になった。

 「ドッグリゾート ONE MORE」はオーナー夫婦のおもてなしが評判のプチホテルで、犬と一緒に入れるドッグプールも人気。「わんちゃんの事を第一に考えてくれる施設」「ウチのワンコはプール初体験でしたが、オーナーさんにいろいろ教えてもらい、泳げるようになった」などの声が寄せられている。

 2位に静岡県の「ペットと泊まれる貸切天然温泉の宿 マーフィ」、3位に福岡県の「コテージ・凛」、4位に山梨県の「河口湖アーバンリゾートヴィラ」、5位に石川県の「民宿つるや」がランクインした。

宿泊500万人目指す、ナイトライフの充実を、JTB国内×箱根町

山口箱根町長(中央左)、大谷JTB国内旅行企画社長(中央右)
山口箱根町長(中央左)、大谷JTB国内旅行企画社長(中央右)

 JTB国内旅行企画(大谷恭久社長)と箱根町(山口昇士町長、神奈川県足柄下郡)は昨年12月24日、箱根町で未来への観光振興を目的とした包括的連携協定を締結した。宿泊客500万人の目標を掲げ、外国人向けのナイトライフの充実などを提唱した。

 山口町長は協定の締結について「これからはJTBの情報網を活かした情報収集やPR活動を進める。来客数2千万人の堅持と500万人の宿泊客、外国人観光客100万人を2020年の東京オリンピック、もしくは任期中に達成したい」と意気込みを語った。

 JTB国内旅行企画の大谷社長は「オールJTBとしての取り組みなので、JTBの総合チャネルを駆使して最大限の努力をし、箱根最大の貢献にしたい」と力を込めた。具体的には同社と行政、地元の人々が話し合う場を設け、JTBは商品企画や魅力の国内外発信、活性化への総合的な企画提案を担当する。

 同社はとくに宿泊人数に注目している。箱根町は人口1万3千人余りの町で毎年2千万人の観光客を迎える「観光立町」。そのうち宿泊客は年間470万人。首都圏に近いため、宿泊より日帰り客が多いが、近年は外国人の宿泊が増加しており、統計が残っている1972年以来最高の16万8千人を13年に記録し、14年はさらに上回ることが予想されている。大谷社長は「日本の伝統芸能や芸妓の踊り、温泉街など、ナイトライフを楽しみにしている外国人観光客は非常に多い。町長をはじめ、商店街や2次交通など地域の協力がなければ充実できないし、連携するためにも地域との話し合いの場は必要だ」と述べた。

 町の仕組みの改革も試されている。旅館に芸妓を呼び、駅までタクシー送迎するのでは町全体に観光客が広がらない。芸妓もタクシーを使わず、街を歩いて移動することで町全体が活気付く。「観光客を町に出すことが大事だ。町に出した観光客をどうするのかを皆で考える場でもある」と山口町長は語った。

【丁田 徹也】

日本最長の「三島大吊橋」、今年、12月開業予定 (三島市)

富士山を望む大吊橋を見学
富士山を望む大吊橋を見学

 三島市観光協会(静岡県三島市)は昨年12月18日、首都圏旅行会社を対象に、今年12月に開業予定の日本最長の人道吊り橋「箱根西麓・三島大吊橋」の現地見学会を開いた。大吊橋は、箱根峠インターチェンジ(IC)から車で約10分、沼津ICから約15分の国道1号線沿いに建設中で、三島と箱根の新たな周遊観光にも期待がかかる。当日は21社23人が参加し、同協会が実施する着地型ツアー「三嶋大社正式参拝ツアー」なども体験。開業を1年後に控え、三島の魅力や首都圏からのアクセスの良さを旅行会社にアピールした。

 三嶋大社正式参拝ツアー
三嶋大社正式参拝ツアー

 「三島大吊橋」は、完成すれば大分県の「九重“夢”大吊橋」(390メートル)を抜く、日本一長い全長400メートルの人道大吊り橋となる。事業主は、アミューズメントや観光開発を手掛ける「フジコーグループ」(三島市)で、見学会では、同社の社員が建設現場を前に、進捗状況や今後の工程などを説明。開発事業部の大村正弘部長は、「橋上からは壮大な富士山を楽しめ、西側には夕陽と駿河湾の絶景も望む。箱根や伊豆へのアクセスもよく、新たな観光スポットとして立ち寄っていただきたい」と力を込める。

 吊り橋の幅は、車イス同士でもすれ違うことができる1・6メートルで、往復の経路を予定する。ほかにも付帯施設として軽食や土産物、地場産品を販売する店舗、大型駐車場やトイレ、休憩スペースなども充実させる。

 見学後には意見交換会も開かれ、参加した旅行会社からは、商品造成に向けた団体対応や雨天時の対策について声が上がった。三島市観光協会の山口賛事務局長は、「三島は車で首都圏から約1時間40分ほどでアクセスでき、箱根エリアからもほど近い。12月の大吊り橋開業を見据え、いただいた意見を生かし、三島への誘客促進をはかりたい」と話した。

【森山 聡子】

2015年新春対談 北陸新幹線金沢開業3月14日、新たな観光の流れをつくろう!

2015年新春対談
北陸新幹線金沢開業3月14日
新たな観光の流れをつくろう!

 2015年3月14日に北陸新幹線金沢開業を迎える。新たな観光の流れができることへの期待も大きい。本紙は新春特別対談として、石川県知事の谷本正憲氏と、石川県観光連盟理事長の小田禎彦氏に登場いただき、「100年に一度の節目の年」と言われる石川観光をどのように推進していくか、また金沢だけでなく、能登や加賀、白山エリア、さらには北陸全体の地域活性化に向けた今後の取り組みについて熱く語り合った。

【司会=旅行新聞新社社長・石井 貞徳、構成=増田 剛】

石川県知事
谷本 正憲(たにもと・まさのり) 氏

×

石川県観光連盟理事長
小田 禎彦(おだ・さだひこ) 氏

■谷本:石川県の観光にとって、今年2015年は少し大袈裟に聞こえるかもしれませんが、100年に一度くらいの節目の年になると考えています。

 何といっても3月14日の北陸新幹線金沢開業が間近に迫っています。単に40年来の「石川県民の悲願が実現した」というレベルのものではなく、石川県の観光にとっては大変大きな意義のある出来事と捉えています。

 具体的には、石川県はもともと「観光立県」を標榜しており、3大都市圏から年間約700万人にお越しいただいています。関西圏から約260万人、中京圏から約210万人、首都圏から約230万人。数字だけを見れば、バランスが取れているように映りますが、前提となるそれぞれのエリア人口がまったく違います。関西圏は約2千万人、中京圏は約1500万人で、エリア人口に対する比率は、それぞれ13―14%。一方、約4100万人の首都圏はわずか5・5%です。北陸新幹線金沢開業によって、この割合を、関西、中京圏並みに引き上げることも可能になると考えています。ですから我われは、首都圏からの誘客人口を、現行の230万人から500万人を1つの目標として目指していきます。これは十分に達成可能な数字だと考えています。

■小田:私は民間の団体である石川県観光連盟の理事長という立場にあります。北陸新幹線金沢開業に向けて、また、開業後の観光振興や地域活性化など、具体的にアクションプランを実施していく組織として、県と協力しながら役割分担を行っています。

 石川県観光連盟としては「能登・金沢・加賀・白山エリアをどのように売っていくか」が最大のテーマです。こうしたなかで県が「ひゃくまんさん」という北陸新幹線金沢開業をPRする石川県のマスコットキャラクターを作りました。金箔を散りばめた起き上がりこぼしに、九谷五彩をあしらった加賀友禅の柄、髭は輪島塗の漆など、石川県が誇る伝統工芸品も随所に取り込んだキャラクターを前面に出すことによって、文化の度合いの高い石川県をアピールし、売り込んでいこうという狙いもあります。…

石川県知事・谷本正憲氏(右)と石川県観光連盟理事長・小田禎彦氏
石川県知事・谷本正憲氏(右)と
石川県観光連盟理事長・小田禎彦氏

 

※ 詳細は本紙1572号または1月7日以降日経テレコン21でお読みいただけます。