【第50回旅館100選】新潟県・赤倉温泉 「赤倉ホテル」

2025年10月19日(日) 配信

開放的な露天風呂

春は花、夏は涼みに秋もみじ、冬はスキーの越の赤倉

 白亜のたたずまいをみせる「赤倉ホテル」は、先々代の社長が詠っていたように、四季を通じて旅する人の心を揺さぶり、高原の景色を堪能しながら心地良い風が味わえる宿だ。客室は心を込めたしつらいで、窓外には多くの神が宿るとされる秀峰・妙高連峰が望める。

「赤倉ホテル」全景

 山奥から引かれている湯量豊富な天然温泉は、肌を潤し身体の中から変化を感じさせてくれる効能豊かな湯。これらは「有縁の湯」、「楽々の湯」、「石割の湯」、「天空の湯」など多彩な湯船で堪能できる。

大浴場「有緑の湯」
夕食には日本海の新鮮な魚介類と地元で採れた野菜が並ぶ

 そして宿自慢の夕食では、すぐそばの日本海で獲れた鮮魚や地場の山菜、丹精込めて育てた農家の野菜など、厳選された素材の数々が食卓を彩る。このほか、各酒蔵自慢の地酒も豊富に揃い、言うことなしの贅沢なひとときに心もお腹も満たされるだろう。

ゆったりとくつろげる「シャドルルーム」

妙高山を望む「屋上展望台」

 360度見渡せる「赤倉ホテル」の屋上展望台からは、国立公園の自然豊かな景色や頸城(くびき)平野、野尻湖なども眺めることができる。天気が良い日には佐渡まで見えることも。特に百名山の一つ、妙高山を間近で見たい方にはおすすめだ(冬季閉鎖)。

 

交通:《車》上信越自動車道 妙高高原ICから国道18号を赤倉方面へ4km、P50台(無料)
   《電車》えちごトキめき鉄道またはしなの鉄道妙高高原駅から市営バス 赤倉温泉行で20分※送迎有(冬季は除く)
チェックin15:00 out10:00
食事:《夕食》メインダイニングルーム 《朝食》バイキング会場
部屋:全111室
風呂:大浴場3、露天風呂、サウナ、ジャグジー
泉質:硫酸塩・炭酸水素塩泉
料金:1万7,000円~3万円

〒949-2111 新潟県妙高市赤倉486
☎0255(87)2001 FAX0255(87)2033
http://www.akakura-hotel.com/
Wi-Fi:使用可 外国語対応:英

 

 

 ※この記事は、旅行新聞新社主催「第50回プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」に選出された施設で、書籍「2026年度版 プロが選んだ日本のホテル・旅館100選&日本の小宿(BEST100 HOTELS&RYOKANS IN JAPAN)」(自由国民社)に収録されている内容を紹介しています。

「もてなし上手」~ホスピタリティによる創客~(177) どちらも大切なお客様 「基準」設けて行動に自信を

2025年10月18日(土) 配信

 以前は電車内で「携帯電話での通話はご遠慮ください」というアナウンスを頻繁に耳にしたものです。しかし最近はあまり聞かなくなりました。これは決して、車内で携帯電話を使う人がいなくなったからではありません。多くの人が「車内通話はマナー違反である」と認識するようになり、注意の声を掛けたり、厳しい視線を送ったりする乗客が増えたことが背景にあると考えられます。つまり、マナーが社会に浸透しつつあるのです。

 しかし、携帯電話による通話のマナー違反は、ツアーバスやレストランでも起こっています。静かに過ごすべき空間で携帯電話を使う人がいると、周囲には不快な表情を浮かべる人が少なくありません。多くの場合は、一緒に楽しい時間を過ごしている相手の前で、せっかくの機会を台無しにしたくないという想いから直接注意をすることを避け、添乗員やレストランのスタッフに対応を依頼する人が多いのが現実です。

 ところがサービス提供者にとってこれは非常に難しい問題です。注意しなければならないのは当然ですが、電話をしている人も、迷惑に感じている人も大切なお客様であるため、どちらにも不快な思いをさせずに伝える工夫が求められます。

 この問題に直面したクライアント企業で社内会議を開き、対応の在り方について議論しました。結論として重要なのは、言葉選びと配慮です。「ご遠慮ください」と強く制止するのではなく、「ご協力をお願いします」と依頼のカタチで伝えることです。そして、ほかのお客様に聞こえないよう静かに小さく声を掛けることが望ましいという意見が多く出ました。お客様のプライドを傷つけずに理解を得るための工夫が必要なのです。

 さらに忘れてはならないのが、会計時のひと言です。注意を受け入れてくれた方に対して「先ほどはご協力いただきありがとうございました」と感謝を伝えることで、最後に良い印象を残すことができます。その一言が、お客様が再び来てくださるきっかけとなるのです。

 一方で、昨今話題となっているカスタマーハラスメント対策の観点からも、言うべきことを伝える姿勢は欠かせません。しかし、サービス業において「ダメなことはダメ」と一方的に突き放すことは簡単ではありません。お客様に寄り添いつつも毅然と伝えること。その難しいバランスを意識することこそが、真の接客力であり、信頼を築くために不可欠なことでもあります。

 カスハラ問題の多くは、サービス提供者のその瞬間における行動で起こることです。だからこそ、小さな事例であっても社内的な基準を設けて、取るべき行動に自信を持たせることが大切なのです。

 

コラムニスト紹介

西川丈次氏

西川丈次(にしかわ・じょうじ)=8年間の旅行会社での勤務後、船井総合研究所に入社。観光ビジネスチームのリーダー・チーフ観光コンサルタントとして活躍。ホスピタリティをテーマとした講演、執筆、ブログ、メルマガは好評で多くのファンを持つ。20年間の観光コンサルタント業で養われた専門性と異業種の成功事例を融合させ、観光業界の新しい在り方とネットワークづくりを追求し、株式会社観光ビジネスコンサルタンツを起業。同社、代表取締役社長。

 

 

 

【旅行新聞 創刊50周年メッセージ】 日本添乗サービス協会 会長 金澤 悟 氏

2025年10月18日(土) 配信

 本紙は今年、創刊50周年を迎えた。共に歩みを重ねてきた観光関係団体や提携紙のトップから、これまでの労いや今後への期待を込めたメッセージをお寄せいただいた。順不同で紹介する。

                    ◇

今後も最新情報提供を

日本添乗サービス協会 会長 金澤 悟 氏

 旅行新聞創刊50周年、心からお祝い申し上げます。

 当協会は旅行に同行する添乗員を旅行会社へ派遣する会社を会員に持つ事業者団体でございます。

 当協会では、添乗員志望者に対する旅程管理研修の実施などの人材育成事業や添乗員の社会的地位の向上と魅力ある環境整備に向けたセミナーの開催、各種表彰制度や福利厚生制度などを運営しております。

 旅行もコロナ前に戻りつつありますが、コロナ禍で添乗員数が大きく減少し、私どもの会員会社は人材確保に大変苦慮している現状がございます。また、添乗員の高齢化も当業界の大きな課題であり、協会としてもこの課題に取り組むべく職業の魅力の周知活動なども行っています。

 業界の実態なども含め、現場で奮闘する添乗員に関する記事も紙面にしてもらえると嬉しく思います。

 今後も業界のために、なお一層ご尽力いただきますようお願い申し上げます。

【第50回旅館100選】新潟県・越後湯沢温泉 「湯沢グランドホテル」

2025年10月18日(土) 配信

「季里の湯」

里山の豊かな自然に囲まれた湯の里、四季浪漫

 越後湯沢駅から徒歩2分と交通至便な地にありながら、豊かな自然を感じさせる「湯沢グランドホテル」。「旅の良さは温泉の良さ、宿の良さは風呂の良さ」をモットーに、湯宿の旅情を満喫できる。

ホテル全景

 開放感あふれる「季里の湯」は、ぐるりとガラス窓を配した内風呂から上越の山並みを仰ぐ爽快さが自慢で、「離れの湯けむり座敷」をテーマとした設えも情緒満点だ。

気泡がはじけてヘルシーな「泡風呂」

 窓辺にお風呂を備えた半露天風呂付客室は、湯沢の町並みを眺めながらゆったりとしたひとときを過ごせる。さらに、話題の美容ブランドReFaシリーズの最新
式シャワーヘッド、ドライヤー、カールアイロンが備え付けられているのでぜひ試してみたい。

半露天風呂付客室

 このほか、お食事処「かすてりあ」もリニューアルオープン。以前よりもさらに充実した内容で、新潟の旬が詰まった山海の美味を味わえる。

食事処「かすてりあ」

コインマッサージ機導入

 大浴場「季里の湯」の横にコインマッサージコーナーを新設いたしました。全身用のマッサージチェアは3台、足裏マッサージ機は2台あります。営業時間は午前5時~午前11時30分までと、午後2時30分~深夜1時まで。お風呂上がりの一時に是非ご利用くださいませ。

 

交通:《車》関越自動車道 湯沢ICから国道17号を湯沢方面へ2km、P100台(無料)
   《電車》JR上越新幹線 越後湯沢駅から徒歩2分
チェックin15:00 out10:00
食事:《夕・朝》バイキングまたはレストランにて和食膳(個人)、宴会場またはレストラン(団体)
部屋:全87室
風呂:大浴場、露天風呂、サウナ、貸切風呂
泉質:単純温泉
料金:1万3,000円~2万5,000円

〒949-6101 新潟県南魚沼郡湯沢町大字湯沢2494
☎025(785)5050 FAX025(784)4520
https://yuzawagrandhotel.jp/
Wi-Fi:使用可 外国語対応:英

 

 

 ※この記事は、旅行新聞新社主催「第50回プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」に選出された施設で、書籍「2026年度版 プロが選んだ日本のホテル・旅館100選&日本の小宿(BEST100 HOTELS&RYOKANS IN JAPAN)」(自由国民社)に収録されている内容を紹介しています。

H.I.S.ホテルHD、ミャクミャクルームの期間延長 好評で2026年5月6日(水)まで

2025年10月17日(金) 配信

客室に設置したミャクミャクスタンプ

 H.I.S.ホテルホールディングス(澤田秀雄社長、東京都港区)はこのほど、大阪府大阪市内の変なホテル大阪 なんばと変なホテル大阪 心斎橋で展開している、大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」とコラボした「ミャクミャクコラボルームプレミア」の販売期間の延長を決めた。これまで好評だったことから、2026年5月6日(水)までの宿泊予約を受け付けている。

 ミャクミャクコラボルームプレミアは、壁や天井をミャクミャクで装飾した客室。延長に伴い、同社は客室内にホテルオリジナルのミャクミャクスタンプを設置した。ホテルオリジナルデザインのサコッシュ、ルームキーを模したカードをプレゼントとして用意している。

 1室1泊の価格は、朝食付が2万6540円から、素泊まりは2万5000円から。いずれも税・サ込。

ダイブ、2回目ワーホリに9割が利用望む リゾートバイトで働く外国人人材に調査

2025年10月17日(金) 配信

調査では、ワーキングホリデービザを活用して「リゾートバイトダイブ」で就業しているスタッフ101人に聞いた

 宿泊施設へ人材派遣・紹介事業を展開するダイブ(庄子潔社長、東京都新宿区)はこのほど、ワーキングホリデービザを活用してリゾートバイトで働く外国人人材101人を対象に、就業実態や今後の日本との関わり方への意識についてのアンケート結果を公表した。これによると、約9割が2回目のワーキングホリデー制度を利用したいと答えた。

 観光産業では人手不足が続き、即戦力となる外国人人材の受け入れが注目されるなか、ワーキングホリデー制度は、働きながら異文化を体験できる仕組みとして、日本と海外をつなぐ役割を担ってきた。10月1日(水)には、日韓両政府がワーキングホリデービザの取得回数を一生涯に1回から2回へ拡充した。これらを受け、同社は、ワーキングホリデーを選んだ理由や制度の2回目の利用意向などを聞いた。

 同制度は、一定の条件を満たした18歳以上30歳以下の人が、相手国に最長1年間滞在し、旅行を主目的としながら、滞在資金を補うために一定の就労を認めている。日本は、オーストラリアやカナダなど20以上の国・地域と協定を結んでおり、制度を利用した2回目の日本での就業については現在、カナダ、イギリス、ニュージーランド、デンマーク、オーストリア、ドイツ、アイルランド、スロバキア、韓国国籍の人が可能となっている。

 調査は9月8日(月)~9月16日(火)に実施。国籍の内訳は49.5%が台湾、47.5%が韓国、3.0%は中国。

 ワーキングホリデーを選んだ理由(複数回答)を聞くと、「海外で生活してみたかった」(42.0%)が最多。次いで「語学力を向上させたかった」(33.8%)、「海外で働く経験を積みたかった」(17.9%)と続いた。一方、「旅行・観光をしながら働ける」(2.9%)や「留学より費用を抑えて滞在できる」(1.4%)、「現地の文化や人と交流したかった」(1.4%)などの理由は少数だった。

 「今後、2回目のワーキングホリデー制度を利用できるとしたら希望しますか」の問いには、「ぜひ利用したい」が50.5%、「どちらかといえば利用したい」は39.6%、「あまり利用したいと思わない」(2.0%)、「利用したくない」(1.0%)という結果が出た。国籍別にみると、韓国では「ぜひ利用したい」が48.9%、「どちらかといえば利用したい」は31.9%と80.8%が前向きな姿勢を示した。

 「日本での経験を経て今後どのように日本とかかわりたいか」では、「日本で長期的に働きたい」(43.6%)が最も多かった。以降は「また短期で訪れたい(旅行・観光など)」(26.7%)、「ほかの国でのキャリアや学びに活かしたい」(12.9%)、「日本に留学したい」(11.9%)の順となった。

 「今後働いてみたい日本の地域」(複数回答)を聞くと、1位は「北海道」(9.2%)だった。2位は「東京都」(8.7%)、3位は「大阪府」(8.3%)、4位が福岡県(6.7%)、5位は京都府(5.6%)となった。

 また、「日本語能力試験(JLPT)」の保有状況を尋ねた結果、「持っている」と回答した人は78.2%だった。取得級別では、「N2」が37.2%で最多。以降は「N1」(29.5%)、「N3」(28.2%)と続き、N4とN5はそれぞれ2.6%だった。

 

JTB×JR西日本×USJ、万博後の観光客誘致 関西の来訪者維持で連携

2025年10月17日(金) 配信

第1弾の共同商品のパンフレット表紙

 JTBは10月15日(水)、西日本旅客鉄道(JR西日本)とユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の3社が連携し、大阪・関西万博閉幕後の地域の持続的な観光振興を目的とした新たな協業を開始すると発表した。万博により盛り上がった西日本の活気を万博終了後も絶やさずに、地域経済を持続的に活性化し、継続的に多くの人の流れを生み出すのが狙い。

 今回の協業は、JR西日本グループで実施する「動け、好奇心。」キャンペーンの取り組みの一環。JR西日本の広域交通ネットワークと利便性、USJの世界水準のエンターテインメントコンテンツ、JTBの全国販売網と商品企画力を組み合わせ、関西地域全体の持続的な観光振興と地域経済活性化を進める。

 第1弾として、冬のホリデーシーズンに向け3社共同で企画・開発した特別商品「JRで行く! ユニバーサル・スタジオ・ジャパンへの旅 in ホリデーシーズン~煌めく冬のクリスマス~」を売り出した。

 設定日は11月19日(水)~2026年1月4日(日)発(一部除く)。出発地である北陸・中国・九州エリアのエースJTB取扱店で販売するほか、JR西日本が運営するtabiwa by WESTERで電話予約も受け付ける。

 今後も季節ごとのイベントに合わせた商品展開を継続的に行い、年間を通じた観光需要の創出と地域経済の活性化をはかっていく。

ライカで金魚水槽を芸術的に撮影 アートアクアリウムが11月14、15日に講習会を開催

2025年10月17日(金) 配信

「ライカで切り撮る」特別な体験を

 アートアクアリウム美術館GINZA(東京・銀座三越内)は11月14日(金)、15日(土)の2日間限定で、ライカカメラジャパン協力のもと、ライカカメラを使用した撮影講習会を開く。プロカメラマンを講師に招き、本格的な撮影ノウハウを学びながら芸術的な金魚の水槽作品や空間演出の撮影が楽しめる。

 ライカSLシステムを実際に使って撮影ができる貸切の撮影会で、同施設が企画する講習会「PICTURE₋RIUM(ピクチャリアム)」の特別版。講師はフォトグラファーの南雲暁彦氏が務め、“作品”としてアート空間を切り取る極意が学べるという。

 ライカでの撮影に興味のある人向けに貸し出しプランを用意するほか、すでにライカを持っている人も愛用機持参で撮影に参加できる。参加費はいずれも8500円で1日の定員は30人(貸し出し15人、持参15人)。両日とも時間は午後7時~9時30分まで。公式ホームページのチケット購入から申し込める。

11月1日から期間限定で「京都セントラルライン」開始 京阪バス、オーバーツーリズム緩和へ実証運行

2025年10月17日(金) 配信

運行経路

 京阪バス(三浦達也社長、京都府京都市)は11月1日(土)から、三条京阪を起点とした京都市内観光循環バスを期間限定で運行する。オーバーツーリズムによる京都市内の公共交通の混雑と京都駅への一極集中を緩和するための実証運行で、観光庁の補助金を活用して実施する。

 路線名称は「おこしバス『京都セントラルライン』」で、運行期間は2025年11月1日(土)~26年1月31日(土)までの計92日間。運賃は1乗車あたり、大人500円、子供250円。京都市交通局「地下鉄・バス1日券」とスカイホップバスKYOTO「当日券」「2日券」でも乗車できる。

 停留所は三条京阪B2乗り場と祇園(KOTOWA京都八坂前)、四条河原町、烏丸五条、四条烏丸・錦市場、二条城、京都市役所前、平安神宮・岡崎公園の8カ所。運行時間は1日7循環運行となる。

【旅行新聞 創刊50周年メッセージ】 日本海外ツアーオペレーター協会 会長 大畑 貴彦 氏

2025年10月17日(金) 配信

 本紙は今年、創刊50周年を迎えた。共に歩みを重ねてきた観光関係団体や提携紙のトップから、これまでの労いや今後への期待を込めたメッセージをお寄せいただいた。順不同で紹介する。

                    ◇

未来を照らす灯台に

日本海外ツアーオペレーター協会 会長 大畑 貴彦 氏

 旅行新聞の創刊50周年、誠におめでとうございます。半世紀という長きにわたり、観光業界の発展とともに歩み、旅の魅力や感動を伝え、業界の歴史を記録し続けてこられたことに、心より敬意を表します。

 この50年は、変化の時代でもありました。旅の形態のみならず、業界自体が変化していくなかで、2016年にはOTOA座談会を特集していただき、ツアーオペレーターと旅行会社やOTA(オンライン旅行会社)の関係などについて広く知らしめていただきました。貴紙はその時々の注目すべき話題に焦点を当てて、的確に伝えることで業界人の羅針盤としての役割を果たしてきましたが、私自身も長年、旅行業界に身を置くなかで、貴紙から多くの示唆と情報を得てきました。

 観光は、単なる移動や消費ではなく、人と人、文化と文化を結びつける架け橋です。その意味を深く理解し、これからも変わらぬ情熱と確かな視点で、真実を伝え、未来を照らす灯台であり続けていただきたいと思います。

 次の50年に向けて、さらに飛躍されることを心から祈念いたします。