NAA、国際線旅客数が20年度最高値に ビジネスの入国緩和で

2020年11月27日(金) 配信

田村明比古社長。3連休の国内線発着数が80%に回復したことを話した

 成田国際空港(NAA、田村明比古社長)が11月26日(木)に発表した2020年度10月の総発着数は、前年同月比57%減の9109回と大幅に減少したが、今年度の最高値となった。併せて、国際線は発着数が同53%減の7165回、旅客便は同79%減の3111回、旅客数が同96%減の11万8739人と最高値を記録し、徐々に改善傾向が見らる。

 14日間の待機期間中、限定された行動範囲でビジネス活動が可能となるビジネストラックや、駐在員の派遣や交代など長期滞在者を受け入れるレジデンストラックなどの入国緩和措置のスタートが増加したことが主な要因。

 このほか、国際線貨物便の発着回数が同83%増の3662回と過去最高となった。旅客便で運べる貨物量が減り、需要が貨物便に代替したことで、発着回数が増えた。

 総旅客数は同90%減の35万643回。国内線は旅客数が同61%減の23万1904人。発着回数は同55%減の1944回。

 田村社長は「空港は公共施設であるため、常に開けておく必要がある。コスト削減などで経営状況を改善したい」と力を込めた。

 同日に発表された11月1(日)~21日(土)までの発着回数は国際線が75・8%減の2495回。旅客数が96・5%減の3万3900人。国内線の葉着回数は45・6%減の1566回となった。

 併せて、11月21(土)~23日(月)の3連休における国内線の発着数が前年同期比80%に回復したことも公表した。

 田村社長は「需要は徐々に改善しているが、感染者数の増減で状況が変わるので緊張感を持って臨む」と意気込んだ。

今年度の総合旅行業務取扱管理者試験合格率は40.7% 合格者の6割は旅行業関係者

2020年11月27日(金) 配信

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 日本旅行業協会(JATA)は11月26日(木)、今年度の総合旅行業務取扱管理者試験の合格率が40.7%(受験者1万378人、合格者4225人)と、過去4年間と比較して10%以上高かった要因について見解を発表した。

 同日の定例会見で、研修・試験部の中尾謙吉部長は「難易度は例年と変わっていない。むしろ、国内旅行実務は難しかった。旅行業関係者が善戦した」と振り返った。そのうえで、受験者の総合旅行業務取扱管理者研修修了率が高かったこと、昨年中止になった東京会場と宮城会場の総合旅行業務取扱管理者研修修了者が受験したことで、旅行業関係者の合格者が例年より増加し、全体の合格率を押し上げたとみている。

 職業別の合格者は、旅行業が一昨年は1094人(全体の受験者9396人)だったのに対し、今年は2418人と倍増した。旅行業に加え、旅行関連業と旅行業者代理業を合わせた合格者は全体の62.1%を占め、多くの旅行業関係者が健闘した。 

 さらに、今年の管理者研修は緊急事態宣言の発令を受け、オンラインの動画配信となった。配信期間中は、時間や回数を問わず繰り返し視聴できたことから、「受講者が不得意科目を克服できたのでは」(中尾部長)との考えを示した。

 また、今年は試験会場の感染防止対策を徹底した。受験者にマスク着用を義務付けたほか、手指消毒液の設置や開場時間の前倒しを実施。受験者の座席間隔や換気も配慮した。

 これらの対策と運営について、中尾部長は「大幅な経費が発生し、赤字だった」と明かし、東京会場などが中止となった昨年に続き厳しい状況となっている。受験料の見直しについては「担当者としては値上げしたい。しかし、国の判断もある。まずはコスト削減から始め、対応しきれない場合は改めて考えたい」と語った。

 毎年10月の第2日曜日に実施している試験日については、「前回の東京五輪の時、10月10日前後は晴天率が高いということで試験時期を決めた。だが、最近は台風の襲来もあり、もう少し遅い時期にずらせないか検討している」と語った。

「那覇まちま~い」10周年でVRグラス提供 JTA

2020年11月27日(金) 配信

10周年記念VRグラス

 日本トランスオーシャン航空(JTA、青木紀将社長、沖縄県那覇市)は12月1日(火)から、那覇市観光協会(佐久本武会長)主催のまちあるきコンテンツ「ガイドと歩く 那覇まちま~い」にVRグラスの提供を開始する。「那覇まちま~い」は今年12月1日に10周年を迎えることを記念し、沖縄セルラーアグリ&マルシェ(國吉博樹社長)が制作したVR映像コンテンツをツアーで展開。その映像を視聴する際にVRグラスを使用する。VRでは、在りし日の首里城正殿が見られるという。

 JTAは「コロナ禍で沖縄観光も含めて、旅行需要はまだ厳しい状況にあるが、那覇市をはじめ地元沖縄県の皆様とともに誘客促進を強化し、引き続き、沖縄県の観光振興に貢献していく」としている。

 「那覇まちま~い」VRグラス器材配布対象コースは「首里城物語り」や「世界遺産 玉陵と『金城町石畳』めぐり」など計8コース。実施は2021年3月31日(水)まで。

VRで観光地や風景を楽しめるアプリをリリース 福岡県・みやこ町

2020年11月27日(金) 配信

ガイドブックの写真を認識できる

 みやこ観光まちづくり協会(福岡県・みやこ町)とATINDE(福岡県行橋市)は12月1日(火)、iPhone用みやこ町VR(仮想現実)観光アプリ「みやこ360」をリリースする。美しい水と緑、数多くの文化遺産に恵まれたみやこ町の普段見ることができない古墳や三重塔の内部をVRで体験できる。

 同アプリは、みやこ町・みやこ観光まちづくり協会が発行しているガイドブックやチラシに掲載している写真を認識し、町内の観光地や風景をVR(360度全天球画像)で楽しめる。ガイドブックはみやこ町役場、みやこ町総合観光案内所で配布する。対象となっている写真にカメラをかざすと画面に表示される3DのAR(拡張現実)マーカーをタップするとその場所をVRで体験できる。

「みやこ360」に対応している写真一覧

 第1弾として、みやこ町ガイドブックに記載されているキャンプ場「じゃぶち森のビレッジ」、「みやこ町歴史民俗博物館」、国指定文化財「永沼家住宅」、「豊前国分寺跡(三重塔)」、「綾塚古墳」の5つの写真に対応。同じ写真を使ったほかの印刷物も認識できる。今後認識できる写真を15枚程度まで増やし、コンテンツの充実をはかる。

JATA、国際交流の再開に向け「まず短期出張と準ビジネストラックから」 ハワイ帰国後の隔離期間にも言及

2020年11月27日(金) 配信

説明する池畑理事・事務局長

 日本旅行業協会(JATA)は11月26日(木)、東京・霞ケ関の本部で定例会見を開き、「国際交流の再開」と「Go Toトラベルの継続延長」、「雇用調整助成金の特例措置延長」の3つを軸に、それぞれの関係団体に働き掛けの調整を行っていることを明らかにした。

 池畑孝治理事・事務局長は、国際交流再開について「2つの攻め方を考えている」と述べ、既にビジネストラックを開始している、韓国、シンガポール、ベトナムの3カ国を対象に、短期出張や、準ビジネストラックから始めたい考えを示した。また、米国ハワイ州から帰国後の観光客に課せられている自主隔離期間にも言及し、自主隔離期間(14日間)の短縮も検討している。

 韓国とは、既に計画を進めている。ビジネストラックを利用して来日し、東京ビッグサイト(東京都江東区)で行われるTEJ東京商談会/トラベルフェスタ(来年1月7~9日)で、日本の旅行会社と商談を行う。後日、日本側がビジネストラックを活用し、韓国を訪問する。

 池畑理事・事務局長は「準ビジネストラックにつなげていきたい。インとアウトの双方向で進めていく」と述べた。

 米国ハワイ州については現在、新型コロナウイルス感染症の陰性証明など一定の基準を満たした日本人観光客に対し、入国後の自主隔離が免除されている。だが、「そこから先が問題」と話し、帰国後14日間の自主隔離が渡航意欲に影響を与えることを懸念した。

 そのうえで、「PCR検査や、アプリを通じた健康チェックなどを活用し、隔離期間を14日間から7日間、5日間と徐々に短くしていければ」と話し、期間短縮に向けた取り組みを進めている。

 また、TEJ東京商談会の出展状況については、「目標を達成している。国際交流も現実味を帯びてきていることから、その期待も大きい」と述べ、最大420コマを活用する見通しも伝えた。

12月から「こたつ船」運航 初日に「ひとがた流し」行事を実施 山形県・最上峡芭蕉ライン観光

2020年11月26日(木)配信

冬の最上川舟下り

 最上川舟下りを運営する最上峡芭蕉ライン観光(鈴木富士雄社長、山形県戸沢村)は、今年も12月1日(火)から「こたつ船」の運航を開始する。初日は、今年1年の厄払いと新型コロナウイルス感染症の終息を祈願して、乗船客にも協力を仰ぎ「ひとがた流し」を実施する。

 「ひとがた流し」とは、紙製の人形に人身の穢れや災いなどを移して祓え(はらえ)をし、川や海に流す行事をいう。乗船客に「ひとがた流し」(通常は200円で販売)を配布し、舟下りの船内で船頭の掛け声とともに無病息災を祈願しながら、一斉に放流する。

大東ブルーの海で釣りを楽しむ 異国情緒あふれる遺構も 沖縄県・北大東島

2020年11月26日(木) 配信

古代遺跡を思わせる燐鉱石貯蔵庫跡

 「ツーリズムEXPOジャパン 旅の祭典in沖縄」は開催期間中、沖縄県内の自治体・観光事業者らと1~3日間の日程で、旅行会社やメディアを対象としたFAMツアーを行った。

 北大東島の「うふあがり島観光推進プロジェクトチーム」は10月31日(土)~11月1日(日)にツアーを実施し、サイクリングで巡る国指定史跡「燐鉱山遺跡」や夕日鑑賞、開発中の体験メニューの“釣り”を組み込み、島の魅力をPRした。【入江 千恵子】

那覇と北大東島を結ぶプロペラ機

 那覇空港からプロペラ機で約1時間。沖縄本島の東約360㌔にある北大東島は、別名「うふあがり島」と呼ばれ、“はるか東にある島”を意味する。周囲は13・52㌔、人口560人ほどの島で、東京・八丈島の移民によって約120年前に開拓された。

空から見た北大東島

 島の北西部には、燐鉱石貯蔵庫跡が残り、欧州の古代遺跡を思わせる異国情緒あふれる景色が広がる。一方で、大東ブルーの海を眺めながらの釣り体験など、離島らしい自然が満喫できる。

 1日目の行程は、北大東村民族資料館で島の歴史や生活文化を学んだあと、電動自転車で集落や国指定史跡の燐鉱山貯蔵庫跡、西港公園から夕日鑑賞する約6㌔のサイクリング。

 同島の燐鉱は、アルミの原料となるアルミナ鉄の含有量が多く、かつて「燐鉱の島」と呼ばれたほど燐鉱事業が盛んだった。1928(昭和3)年の最盛期には、台湾からの出稼ぎ者などで人口が約2700人まで増加し、にぎわったという。

燐鉱石採掘事業の跡地

 大正から昭和にかけて盛んに行われていた採掘事業は、50(昭和25)年に閉山。以降はサトウキビを基幹産業とする島に転換する。

 西港近くに現在も残る燐鉱石貯蔵庫跡には、当時使用されていた運搬用トロッコのトンネルなどが手の届く距離で見ることができる。石積みの建造物は、海やサトウキビ畑とはひと味違った景色で、まるで海外にいるようだ。

運搬用のトロッコのトンネル跡

 この場所から自転車で数分の高台にある西港公園は、夕日鑑賞に最適な場所。壮大な太平洋が一望でき、水平線に沈む夕日を見ることもできる。芝生の公園では、島の人がバーベキューをする場所としても知られ、今後の観光素材としても検討されているという。

初心者でも気軽に挑戦 釣果は2時間で10匹超

 2日目は、西港で釣り体験をした。当初の予定はボート釣りだったが、台風による高波の影響で岸壁からの磯釣りに変更になった。釣り方もイチから丁寧に教えてくれるので、初心者でも安心だ。

大東ブルーの海を前に釣り体験 レクチャーもある

 サビキ釣りとエサ釣りに挑戦。最初の1匹目は、竿を投げてからわずか10分ほどで、色鮮やかなスズメダイが釣れた。その後もビタロー(ハマダイ)やミーバイ(スジアラ)など、約2時間で10匹を超える釣果に驚いた。その場でさばいてくれた刺身は、最高の贅沢だった。

1番最初に釣れたスズメダイ

 西港周辺の海は水深約10㍍だが、釣竿を垂らすと魚が集まってくるのが見えるほど透明度が高い。どこまでも続く真っ青な海は、魚が釣れなくでもいつまでも眺めていたいほどの美しさだ。

大東寿司に焼酎も グルメも楽しめる

 八丈島の文化が融合する北大東島は、八丈島の「島寿司」と同様の郷土料理「大東寿司」が味わえる。新鮮なマグロやサワラを漬けにし、ツヤのある見た目と甘めの味付け、シャリを覆う大きめのネタが特徴で、宿泊施設や飲食店などで堪能できる。

 また、島産のジャガイモ「ニシユタカ」を使った焼酎も島の特産品だ。同島ではサトウキビ収穫後の畑でジャガイモが作られ、県内外に出荷されている。だが、毎年10㌧ほどのジャガイモが規格外で取り残されてしまうことから、有効活用を目的に開発されたのがきっかけだという。

 今回のツアーを案内してくれたフロンティアプラネットの當間リエ子氏は「規格外のジャガイモ2㌧で約4800本の焼酎が作れる」と話す。15年に販売を開始し、売上の一部は同島の農業振興に使用されている。

宿泊施設20部屋増設へ 完成は来年3月予定

ハマユウ荘うふあがり島

 島内には2軒の宿泊施設がある。そのうちの1つ、「ハマユウ荘うふあがり島」はツインが中心で、レストランも併設している。全室にシャワー・トイレ、ベランダを備え、敷地内の展望台からは満天の星を眺めることもできる。

新棟は来年3月完成予定

 現在、別棟にシングル20部屋を建設中で、来年3月に完成予定だ。親川茂治社長は「工事関係者だけでなく、1人旅の方や観光のお客様も受け入れやすくなる」と期待を寄せる。

 同島の観光は、自転車やバイクで周る以外に、15~16人の団体に対応のマイクロバスもある。集落の散策では、神社めぐりや地元商店での買い物など、島の生活を垣間見ることもできる。

 當間氏は、観光客の特徴について「旅行経験が豊富な人も多い。国内や海外を旅してきたが、北大東島だけ来たことがなかったと話す人もいる」という。観光について「サイクリングや釣り、遺構、バーベキューなど、密回避の観光素材もたくさんある。これから島旅を始めようという人ももちろん、ぜひお越しください」とメッセージを送った。

ハウステンボス、カウントダウンのイベント実施へ コロナの早期収束願い花火打ち上げる

2020年11月26日(木) 配信

カウントダウンイベントのイメージ。先着1万5000人にオリジナルマスクもプレゼントする

 ハウステンボス(坂口克彦社長、長崎県佐世保市)は12月31日(木)、「ハウステンボス みんなのカウントダウン ~感謝・応援・祈り~」を行う。

 今年は「感謝・応援・祈り」をテーマにした。コロナ禍の最前線で奮闘している人への感謝と花火大会の中止により影響を受けた花火師への応援のほか、一刻も早いコロナ禍の終息を祈り、約8000発の花火を打ち上げる。このほか、カウントダウングッズとして先着1万5000人にオリジナルマスクもプレゼントする。

 新型コロナウイルス対策として、座席の間隔を空けて用意するほか、座席エリアごとの時間差退場の実施、場内各所でも観覧できるよう、高く上がる花火を増加する。また、今後も状況に応じて防疫対策の見直し、改善をはかる。

 なお、新型コロナウイルス感染拡大の状況により、開催内容を一部変更または中止する可能性がある。

シーライン東京 「シナモロールのちょっと早いクリスマスクルーズパーティー」実施へ

2020年11月26日(木) 配信

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 シンフォニークルーズを運営するシーライン東京(東京都港区)は11月28日(土)と29日(日)、「シナモロールのちょっと早いクリスマスクルーズパーティー」を行う。

 サンリオキャラクター大賞第1位を獲得の人気キャラクターシナモロールとのコラボレーション企画で、コロナ禍で外出を控えている人も楽しめるよう、シナモンショーのオンライン配信も併せて実施する。

 シナモンとシンフォニーのシェフが考案したフレンチのコース料理を楽しめる今回のクルーズ。毎回「可愛くて食べられない」との声が多数上がる料理は、サンタシナモンのテリーヌやシナモンのマシュマロで料理をアレンジしている。

 ペーパーマットやコースターなどの紙アイテムは持ち帰りができるほか、参加者全員にノベルティもプレゼントする。また同企画限定、シンフォニーでしか手に入らない新バージョンのぬいぐるみやグッズも販売される。

 同クルーズ内で上演されるシナモンショーのライブ配信に参加する人には、オンラインクルーズのURLに加え、船内限定の新作ぬいぐるみ、乗船しないと手に入れることのできないコースター・ペーパーマットを事前に届ける。

地元の食材が楽しめる「プレミアムビュッフェフェア」開催 休暇村伊良湖

2020年11月26日(木) 配信

「プレミアムビュッフェフェア」を12月1日から開催

 休暇村伊良湖(小池賢吾支配人、愛知県田原市)は12月1日(火)~来年2月28日(日)まで、地元の異色野菜「エアルーム」のトマトなど豪華な食材を使った「プレミアムビュッフェフェア」を開催する。

エアルームのトマト

 エアルーム(heirloom)は直訳すると先祖伝来の家宝・財産という意味。エアルームのトマトは、原種に近く、先祖代々受け継がれるなかで固定化された個性的な種で、一般的なトマトとは形、色、味が大きく異なる。普通のトマトの倍近い手間がかかることから流通しにくく、日本ではまだ馴染みが薄いが、アメリカでは高級野菜として人気を集めている。

 「プレミアムビュッフェフェア」は、青いうちに収穫したエアルームのトマトを使った「フライドグリーントマト」、アンコウにタラ、タカアシガニ、あつみポークなど、多くの具材から好きなものを選んでオリジナル鍋を作る鍋ビュッフェ、地元の鮮魚の握り寿司など、この期間だけの特別メニューが楽しめる。