サンシティ 和歌山にIR事務所 開放スペースなど備える

2020年9月25日(金) 配信

施設模型が設置されたオープンスペース

 カジノを含む統合型リゾート(IR)の誘致を目指す和歌山県で、県が実施する事業者公募に参加しているマカオの総合エンターテインメント企業、サンシティグループの日本法人は9月10日、和歌山市内に事務所を開設した。

 事務所は、南海電鉄の和歌山大学前駅に直結するビルの1階に開設した。事務スペースに加え、一般に開放する約354平方㍍のオープンスペースを備える。同社が目指すIRの構想を紹介するコンセプトムービーの放映や施設模型の設置などでIRへの理解を促すほか、セミナーなどが開催できるコミュニティスペースやカフェも備える。

 同社は和歌山の食や文化、歴史などを生かし、老若男女が楽しめる総合型リゾート「和歌山IR2・0」構想を打ち出している。

全旅連の次期青年部長に星永重氏(藤龍館) 「Keep trying」をテーマに、「絶対にあきらめず、挑み続ける」

2020年9月24日(木) 配信

鈴木治彦部長(左)と星永重次期部長が握手

 全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会青年部(鈴木治彦部長)は9月16日(水)、大分県別府市内で2020年度臨時総会を開き、次期(21~22年度)青年部長として政策担当副部長の星永重氏(藤龍館社長)を賛成多数で承認した。星次期部長は立候補者演説で「Keep trying」をテーマに掲げた。基幹産業として日本経済を牽引する政策提言のために、明確な数値データの把握・提出や、「宿泊事業者になりたい若者を増やす」ことなど、5つの活動方針を示した。

 臨時総会は、コロナ禍のため出席できなかった県部長のためにZoomを使って中継を行った。

鈴木治彦部長があいさつ

 鈴木部長は冒頭のあいさつで、「青年部長の承認をいただいてから2年が経った。ラグビーW杯、東京五輪を控え、我われ宿泊業界が“ハイライトの年になる”と心を躍らせていた。ところが思いもよらぬ2年間となってしまった」と振り返った。「やりたいと思っていたことが何一つできず、夢を叶えられず悔しさもある」と唇を噛みしめた。

 一方で「コロナ禍で多くのことを経験し、学ぶことができた。部長として大きな判断が必要なときには、6人の副部長に支えられ、厳しい1年半を乗り越えることができた」と謝意を述べた。

 「今一番強く感じているのは、非常時こそ業界が一致団結し、ものごとを前に進めていかなければならないこと。皆さんにご協力をお願いしたい」と呼び掛けた。

 次期青年部長に立候補した星副部長に対しては、「コロナ禍で次の2年間を背負う覚悟を決めるのは大変難しい。この状況の中で立候補したことに敬意を表したい」と期待を込めた。

 次期青年部長選任の経緯について、選挙管理委員会の渡邉玲緒委員長が説明した。8月19~31日の正午までの受付期間に立候補したのは星永重氏1人だった。同委員会が提出書類を精査し、立候補者としての資格を「適正」と認めた。9月4日に星氏を当選人としてメール配信により告示した。

 臨時総会当日は、星氏が25代青年部長予定者として演説を行い、その後、賛成多数で可決承認された。

演説をする星永重氏

 星氏は井上善博体制から6期12年にわたり出向。鈴木体制では政策担当副部長として「今年3月以降、鈴木部長と1日たりとも電話をしなかった日はないほどだった」(星氏)とコロナ禍での対応を協議し続けた。

 その経験を踏まえ、「挑み続けなければならない」との思いから、「Keep trying」を次期のテーマに掲げた。

 5つの基本方針のうち、「基幹産業として日本経済を牽引する政策提言」では、国や地方行政などに政策提案やさまざまな要望をしていくうえでも、「明確な数値データの把握と提出」の重要性を強調した。

 「自立した組織体制の強化」では、人口減少時代のリスクを感じながらも、「宿泊事業者になりたいという若者を作っていかなければならない」と決意を述べた。さらに、個々の施設が安心して経営できるように、全旅連青年部が相談できる「駆け込み寺」のような組織を目指していく考えを示した。

 そのほか、「流通販路における多様性の拡充とマッチングの提案」「雇用維持をはじめとする宿泊4団体、他業種との連携強化」「IT戦略時代に適した広報情報活動」の推進を上げた。

 星氏は「私が育った福島県会津地方では、『絶対にあきらめてはならない』という教えを叩き込まれる。宿泊産業が名実ともに日本の基幹産業と認められるように、絶対にあきらめず、挑み続けたい」と締めくくった。

西武HD、豊島園を社名変更 「西武園ゆうえんち」に

2020年9月24日(木)配信

西武園ゆうえんち(写真はイメージ)

 西武ホールディングス(後藤高志社長、東京都豊島区)は9月23日(水)、連結子会社の豊島園(同練馬区)の名称を、「西武園ゆうえんち」に変更すると発表した。10月1日(木)開催の臨時株主総会を経て社名を変更し、新社長に西武レクリエーションの藤井拓巳社長が就き、本社を豊島区に移す。

 連結子会社の西武鉄道が所有・経営する「西武園ゆうえんち」、「中国割烹旅館 掬水亭」は、これまで運営を連結子会社である西武レクリエーションに委託していた。2021年に予定する「西武園ゆうえんち」のリニューアルオープンに向けて運営体制を強化すべく、両施設の運営委託先を豊島園に変更。社名も運営施設に合わせた。

 なお、豊島園が運営していた遊園地「としまえん」は8月31日(月)に閉園。豊島園の依田龍也社長は、10月1日付で西武レクリエーションの新社長に就任する。

車イスで行く リフト付小型貸切バスの旅を提案 日本旅行

2020年9月24日(木) 配信

イメージ

 日本旅行(堀坂明弘社長、東京都中央区)は9月23日(水)から、西日本ジェイアールバスサービスが所有するリフト付小型バスを活用し、受注型企画旅行「A♥あい倶楽部」の販売受付を始めた。歩行に不安があり旅行をためらっていた人やその家族、友人などのグループで気軽に参加できる旅を提案する。

 利用者と参加者の要望・状態をヒアリングして、オーダーメイド対応をする。日帰り旅行だけではなく、宿泊を伴う旅行も要望を受け付ける。

 リフト付き小型貸切バスは、定員が23人(正座席14人、補助席7人、車イス対応2人)。大型車イスでも着座のまま乗車でき、昇降機も付いている。

 自宅発着の場合は大阪府内のみ。車椅子利用者が含まれる場合は、近畿2府4県(大阪、京都、兵庫、滋賀、奈良、和歌山)で対応可能。

 旅行設定期間は、9月23日(水)~12月中旬ごろ。

 同社は、ウィズコロナの時代における感染症対策の観点から、限られたコミュニティでの安心・安全と満足度の高い旅をサポートする。「SDGs宣言の取り組みの一環として、お客様の『あい』の気持ちを、旅を通じて実現したい」考えだ。

リフト付小型貸切バス

日台オンライン観光説明会への参加団体募る 日本観光振興協会

2020年9月24日(木) 配信

オンラインで説明会を実施(イメージ)

 日本観光振興協会は10月29日(木)に開く、台北国際旅行博(ITF)2020・日台オンライン観光説明会への参加団体を募集している。申し込みは日観振ホームページから、10月2日(金)午後5時30分まで受け付ける。毎年、ITFの開催に合わせて、現地旅行会社などと商談会を実施しているが、今回は新型コロナウイルス感染拡大の影響で現地への渡航が困難なことから、代替企画としてオンラインで説明会を行う。

 日本側の参加者はオンライン会議システム「Zoom」で参加。台湾側の参加者に向けて、コロナ禍での現況や安全安心への取り組み、ウィズコロナ、アフターコロナへの施策などを説明する。時間は指定された15分間で、通訳時間などもすべて含む。会場との質疑応答なども可能という。資料配布を希望する場合には、事前に指定された現地送付先へ送付する。

 一方、台湾側は台北市内の説明会場に集い、6つの部屋に分かれて説明を聴講する。各部屋で同時に説明会が開催されるため、日本側参加者には後日、当該団体の説明を聞いた台湾側参加者の連絡先を伝える。

 今回は原則無料で参加できる。ただし、説明会に参加するためのインターネット回線の通信費や会場配布用資料の送付費、通訳の手配費用などは参加団体が負担する。

 募集数は36団体。希望者多数の場合は、「同協会員でITF出展者」「都道府県とその観光協会組織」を最優先とした優先基準を考慮のうえ、抽選となる。結果は10月9日(金)までに通知する。

琵琶湖博物館 リニューアル完了し、10月10日(土)グランドオープン 入館方法や料金を変更

2020年9月24日(木)配信

 滋賀県草津市の滋賀県立琵琶湖博物館は10月10日(土)、最後のリニューアルが完了しグランドオープンを迎える。これを機に入館を完全事前予約制にするほか観覧料金を改訂する。

 2015年度から20年度までの3期6年の歳月をかけてリニューアルを行ってきた。第3期となる今回のリニューアルでは、400万年前の琵琶湖や自然、生き物の変化について、現在の環境との関わりとともに紹介するコーナーや、「森」「水辺」「湖」「里」を舞台に、人は自然とどのように向き合ってきたのかを伝える展示室がオープンする。

完全予約制に
 新型コロナウイルス感染症対策のため館内の人数制限を行ってきたが、混雑時には待ち時間が発生するなども見られた。これらの課題を解消するため、リニューアルを機に事前予約制度を開始する。
(1)対象
  ・個人のすべての利用者
  ・年間観覧券、招待券がある場合も予約が必要
  ・団体(20人以上のグループ)の予約は電話にて別途受け付け
  ・団体利用は平日のみとする
(2)予約方法
  ・同館ウェブページから
  ・予約は無料
(3)予約の受付開始
  ・2020年10月 1日(木)から

グランドオープンに伴い、観覧料金を下の通り改定する

「せとうち.ラボ」設立、瀬戸内の調査・研究機関に

2020年9月24日(木)配信

ロゴマーク

 せとうちDMOを構成する瀬戸内ブランドコーポレーション(藤田明久社長、広島県広島市)はこのほど、中国四国博報堂(関康彦社長、同)と共同プロジェクトを設立した。プロジェクト名は「せとうち.ラボ(せとうち どっと らぼ)」で、瀬戸内文化圏を研究・開発するマーケティングシンクタンクとする。

 同プロジェクトは、瀬戸内海の周辺地域を「せとうち地域」とし、研究の対象としている。同地域で起こる新しい動きを「点=ドット」として捉え観測していくことで、これからの同地域の未来を考える組織や人々の参考となる情報を提供していきたい考えだ。

 マーケティングシンクタンクとして調査研究を主な活動内容とするが、知見成果を活用した共創活動にも取り組み、せとうち地域が持つ魅力と可能性を再発見する事業プロジェクトを目指す。

 具体的な活動内容は、(1)せとうち地域の生活者意識調査(2)「新しい動き=ドット」の発掘紹介(3)知見成果を活用した各種組織との共創活動(4)活動の情報発信──などに取り組む予定としている。

 なお、2020年度の調査に関しては、年度中に発表予定。

国立公園内のホテルなど「ご当地ワーケーション」を提案 プリンスホテル

2020年9月24日(木)配信

屈斜路プリンスホテル

 プリンスホテル(小山正彦社長、東京都豊島区)は、国立公園内のホテルをはじめとする全国のホテルで、仕事だけでなくその土地ならではの体験も楽しめる「ご当地ワーケーション」を提案している。

 新しい働き方の一環として全国的にワーケーションの促進がなされるなか、とくに国立公園においては環境省がWi‐Fi設置費用の補助を行うなど、官民一体となった誘致が進められている。同社は、国立公園の中に13のホテルを運営していて、2018年6月には環境省と「国立公園オフィシャルパートナーシップ」を締結した。

 これらの国立公園内のホテルをはじめ、全国のホテルでそれぞれのホテルの立地や施設を生かしたその土地ならではの「ご当地ワーケーション」として、仕事をしながら各地域の魅力を存分に感じることができる滞在スタイルを提案する。

国立公園内でのワーケーションプラン

屈斜路プリンスホテル 「湖畔のリゾートワーケーションプラン」

[Work]  ホテル1階のラウンジにワーキングスペースを設置
                  コーヒーを無料で用意
                  コピーも滞在中20枚まで無料
[Vacation] 屈斜路湖畔に設置されたテントでひと時のグランピングを体験

【期  間】 2020年11月8日(日)まで
【料  金】 1室2人利用 1人 1万2300円~
【内  容】 1泊、夕朝食、グランピング体験
【予約・問合せ】 屈斜路プリンスホテル TEL: 015-484-2111

万座プリンスホテル 「湯ったりワーケーションプラン」

[Work]  無料Wi‐Fiが完備
                 ソファやデスクも完備された、ファミリ―ルームで仕事を
[Vacation] 万座温泉の湯めぐりが楽しめる「湯めぐり手形」をプレゼント

【期  間】 2020年11月22日(日)まで
【料  金】 1室2人利用 1人 1万500円~
【内  容】 1泊、湯めぐり手形
【予約・問合せ】 万座プリンスホテル TEL: 0279-97-1111

ザ・プリンス 箱根芦ノ湖 「リゾートワーケーションプラン」

[Work] 7泊以上滞在で、コンシェルジュサポートや会議室の手配、郵便収受等のビジネスサポート
[Vacation] 敷地内の自家源泉「蛸川温泉」の湯を楽しめるほか、平日はゴルフ9ホールを無料でプレーできる。また、箱根駒ヶ岳ロープウェーも無料で乗車可。有料オプションとして、箱根ではここでしか体験できない大人気アクティビティーの“箱根芦ノ湖セグウェイ自然体験ツアー”も

【期  間】 2021年3月31日(水)まで
【料  金】  3- 6泊  1室2人利用 1室 3万円
        7-27泊  1室2人利用 1室 2万7千円
                28-31泊 1室2人利用 1室 2万4千円
【内  容】 1泊室料、業務サポート(中・長期滞在限定/コンシェルジュサポート、会議室手配、郵便収受、ゲスト来館時の案内)、ラウンジやまぼうし ソフトドリンク半額、昼食・夕食20%引き(テナント店舗を除く)、駐車場無料、箱根園ゴルフ場 9ホールプレー無料(平日)、箱根駒ヶ岳ロープウェー往復乗車無料、箱根 九頭龍の森 入園無料
【予約・問合せ】 ザ・プリンス 箱根芦ノ湖 TEL: 0460-83-1111

SDGsの実施企業・団体に取材 埼玉県で若者の記者を募集 日本旅行

2020年9月24日(木) 配信

埼玉県のマスコット「コバトン」

 日本旅行(堀坂明弘社長、東京都中央区)はこのほど、埼玉県が実施する「地域における共助SDGs活動推進事業 啓発活動業務」を受託した。課題解決に取り組むNPOや企業などの共同事例について取材する「共助SDGsコバトン記者団員」を募集する。

 対象は埼玉県内に在住・在学の小学生、中学生、高校生、学生(大学生・専門学校生など)を募集。活動内容は、SDGsについて学習し、埼玉県内のSDGs活動を行っている団体や企業に取材する。活動レポートをまとめて、広く発信していく。

 取材活動は2020年11月~21年1月まで。学習会は11月1日(日)、11月8日(日)のどちらかに参加する。参加費は無料。取材の交通費は支給する。

 申し込みの締め切りは10月20日(火)。先着20人。

 記者団名の「コバトン」は、県鳥であるシラコバトをモチーフにした埼玉県のマスコット。

 同事業の目的は、「日本一暮らしやすい埼玉県」を目指してSDGs推進に取り組む同県が、企業やNPOなどとの連携を通じて継続的に課題解決をはかる関係の構築を促進する。

 昨年12月にSDGs宣言をした同社は、業務受託に関して、「10年後のSDGsを推進する若者に記者団員になってもらい、地域に根差す共助のモデルになる取り組みを発信してもらいたい」考えだ。

西鉄観光バス リモートで社会科見学 福岡市の小学校が実施

2020年9月24日(木) 配信

オンライン社会科見学のようす

 西鉄グループの西鉄観光バス(中倉淳一社長、福岡県福岡市)は9月1日から、福岡市教育委員会と協力して、新型コロナウイルスの影響で福岡市の小学校で社会科見学や体育祭など行事の中止が相次ぐなか、「新たな形の学習」スタイルとして、リモートで行う「オンライン社会科見学」をスタートした。

 9月8日には、福岡市の市立有住小学校の4年生を対象に、オンライン社会科見学の体験会を実施。バスガイドも登場し、生徒は実際にバスに乗って社会科見学に行ったような気分で、福岡の歴史や文化を学んだ。

 コースでは太宰府市(太宰府天満宮)―東峰村(小石原伝統産業館)―うきは市(大石堰―角間天秤)―朝倉市(山田堰)―学校を1時間55分で回り、伝統産業と治水を学ぶ。

 小石原では伝統産業の「小石原焼き」の動画で作り方を学習したあと、現地の人とやり取りしながら、湯飲みの絵付け作業を体験した。完成品は後日学校に届けられる。

 山田堰ではアフガニスタン復興に尽くした医師、故・中村哲氏の社会貢献などを学んだ。

 オンライン社会科見学は、市内の小学校で来年3月31日まで、実施される予定。コースは北九州市の石けん工場を見学する北九州コースの追加を検討している。小石原コースの参加料金は1人2500円。