韓国観光公社、PayPayと業務協約結ぶ サービスや利便性向上の広報を共同で実施へ

2025年10月6日(月) 配信

韓国のコンビニでPayPayを使用するようす

 韓国観光公社は9月12日(金)、スマホキャッシュレス決済サービスPayPayを運営するPayPay(中山一郎社長、東京都新宿区)と、韓国を訪れる日本からの観光客を対象としてPayPayのサービスや利便性向上に関する広報などのマーケディング活動を共同で推進する業務協約を結んだ。両者は年末までに、日本から韓国を訪れる観光客向けのプロモーションを実施する。

 PayPayは9月30日(火)、同社として初めてとなる海外でのキャッシュレス決済サービスを韓国で展開。PayPayの利用者は、韓国で日本と同様に観光地やカフェ、コスメショップ、屋台など200万店舗を超える「Alipay+」と「zero pay」のマークを掲示する店舗や場所での買い物が可能になった。日本円から韓国ウォンへの両替の必要もない。

 なお海外でのキャッシュレス決済の利用には、予め日本国内においてマイナンバーカードなどで本人確認を完了することが必要となっている。

みちの三大桜名所が来社 桜祭りなどの魅力をPR

2025年10月6日(月) 配信

みちのく三大桜名所連絡会議の3人

 岩手県北上市、秋田県仙北市、青森県弘前市の3市で構成する、みちのく三大桜名所連絡会議は9月25日、本紙を訪れ、それぞれの桜祭りを中心に観光PRを行った。

 それによると岩手県北上市では今春のまつり期間中に熱気球の係留を初めて行ったほか、昨年好評だった展勝地の桜並木の一部の散策路にライトアップした和傘を置き、より幻想的な夜桜の演出も継続。秋田県仙北市は武家屋敷群の枝垂れ桜や桧木内川堤の桜並木はもちろん、田町武家屋敷通りも積極的に売り込んでいくとした。青森県弘前市は弘前公園内にはソメイヨシノ以外の桜も多く、弘前七桜として長期間に渡り楽しめるほか、花びらが堀に浮かぶ花筏の魅力も紹介した。

 なお、3市は桜以外の話題にも触れ「展勝地や隣接するみちのく民俗村を新たなフォト体験スポットとしてカメラマンが要望に沿った撮影を行う場所として展開していく」(八重樫信治北上観光コンベンション協会事務局長)、「武家屋敷群は紅葉シーズンもおすすめ。自然に囲まれた抱返り渓谷の紅葉と合わせ楽しんでほしい」(門脇美佳子田沢湖・角館観光協会チーフ)、「冬の風物詩、弘前城雪燈籠まつりは来年で50回目の節目を迎えます」(高橋美貴弘前市観光課主事)と話した。

【第50回旅館100選】山梨県・甲州西山温泉 「全館源泉掛け流しの宿 慶雲館」

2025年10月6日(月) 配信

桶型の源泉掛け流し展望野天風呂

ギネス世界記録に認定された、世界で最も歴史のある旅館

 約1300年前の開湯以来、西山温泉は早川渓谷の秘湯として多くの人に愛されてきた。なかでも、705年創業の「全館源泉掛け流しの宿 慶雲館」は、2011年に「世界で最も歴史のある宿」としてギネス世界記録に認定された老舗だ。館内は日本建築の美を集結した純和風の造りで、数寄屋造りの客室は気品が漂う。

幽玄のたたずまいを見せる外観
展望大浴場「桧香の湯」

 歴史を重ねた源泉掛け流しの温泉は、湯量毎分1632ℓと掘削源泉として日本随一の量を誇り、6つのお風呂はもとより給湯やシャワー・客室風呂にいたるまで加温・加水なしの全館源泉掛け流しを贅沢に楽しむことができる。

露天風呂付特別客室

 食事は、一品一品運ばれる彩り豊かな深山会席料理。渓流のヤマメやイワナ、地元の山菜など南アルプスならではの旬の食材がアレンジされ、美しい和の伝統を感じさせてくれる。

会席料理の一品「西山温泉名物-どんぐり麺」

身延山 久遠寺

 鎌倉時代に日蓮聖人によって開かれた日蓮宗の総本山、久遠寺。建立から約750 年の歴史を誇り、宝物館では国宝・重要文化財・指定文化財を数多く所蔵している。境内の祖師堂(写真)前と仏殿前に立つ樹齢約400年の2 本のシダレザクラは、県内有数の花見スポットとして知られている。

 

交通:《車》中部横断自動車道「下部温泉早川IC」から県道37号線を通って約60分、 P50台(無料)
   《電車》JR身延線 身延駅から山梨交通バス奈良田行で90分、西山温泉下車※送迎バス有(13:40、要予約)
チェックin15:00 out10:00
食事:《夕・朝食》個室会場または宴会場
部屋:全22室
風呂:露天風呂、サウナ、大浴場
泉質:ナトリウム・カルシウム・硫酸塩・塩化物泉
料金:2万8,600円~6万6,000円

〒409-2702 山梨県南巨摩郡早川町西山温泉
☎0556(48)2111 FAX0556(48)2611
https://www.keiunkan.co.jp/
Wi-Fi:使用可 外国語対応:英

 

 

 ※この記事は、旅行新聞新社主催「第50回プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」に選出された施設で、書籍「2026年度版 プロが選んだ日本のホテル・旅館100選&日本の小宿(BEST100 HOTELS&RYOKANS IN JAPAN)」(自由国民社)に収録されている内容を紹介しています。

【旅行新聞 創刊50周年メッセージ】 日本旅館協会 会長 桑野 和泉 氏

2025年10月6日(月) 配信

 本紙は今年、創刊50周年を迎えた。共に歩みを重ねてきた観光関係団体や提携紙のトップから、これまでの労いや今後への期待を込めたメッセージをお寄せいただいた。順不同で紹介する。

                    ◇

宿に寄り添った50年

日本旅館協会 会長 桑野 和泉 氏

 

 創刊50周年という素晴らしい節目を迎えられたことに、心よりお祝いを申し上げます。この半世紀の間、観光産業のありようも大きく変化してきたなかで、貴紙が観光業界の専門紙として、適宜適切に情報を発信してこられたご功績に対し、深く敬意を表する次第です。

 私ども宿泊業界は、コロナ禍という経験したことのない困難に見舞われ、未だ、難しい舵取りを迫られている施設も多くあります。現在、私どもでは、コロナ禍を克服し、世界に通じる「ミライのリョカン」像を追求すべく、各施設それぞれの立場で、夢のある旅館づくりに向けた取り組みを進めているところです。

 こうしたなか、貴紙におかれましては、業界が抱える課題解決のための取り組みを紙面で取り上げていただくなど、常に私どもに寄り添っていただいております。

 以上、観光業界、とりわけ、宿泊業界に寄り添って下さった50年間の取り組みに改めて感謝を申し上げるとともに、これからも共にありたいと心から願い、私からの寄稿とさせていただきます。

「観光ルネサンスの現場から~時代を先駆ける観光地づくり~(249)」 祈る皇女斎王のみやこ(三重県・明和町)

2025年10月5日(日)配信

祈る斎王像(斎宮歴史博物館蔵)

 伊勢神宮に至る三重県・明和町には、かつて「幻の都」と呼ばれた斎宮跡とその復元遺跡がある。その物語が2015年、初の日本遺産に認定された。9月中旬、その認定10周年を記念するシンポジウムにお声掛けいただいた。

 20年に一度の伊勢神宮式年遷宮を9年後に控え、「斎宮と伊勢神宮のストーリーが紡ぐ持続可能な観光地域づくり」と題して、地域活性化計画とこれからのまちづくりの方向性をテーマに熱心な討議が行われた。

 伊勢神宮は知っていても斎宮は意外と知られていない。斎宮は「いつきのみや」とも呼ばれ、斎王の宮殿と斎宮寮という役所のあったところである。

 斎王は、天皇に代わって伊勢神宮に仕えるため、天皇の代替りごとに皇族女性の中から選ばれ、都から伊勢に派遣された。最初の斎王は、天武天皇(670年ごろ)の娘・大来皇女で、制度が廃絶する後醍醐天皇の時代(1330年ごろ)まで約660年間続き、その間記録には60人余りの斎王の名が残されている。

 斎宮跡は、1979年に国史跡に指定された。以来、県の斎宮跡調査事務所の開設とともに本格的な調査も開始された。斎王の森周辺地区のポケットパーク整備や斎宮歴史博物館、いつきのみや歴史体験館の開館などが続いた。明和町歴史的風致維持向上計画の認定など、保存と活用に向けた積極的な活動も展開されてきた。

 こうした活動に加えて、近年は明和町全体の地域ブランド化の取り組みも始まった。その中心が2019年に発足した明和町観光商社(登録DMO)である。「神宮ゲートウェイプロジェクト(斎宮・外宮・内宮)」を掲げ、明和町への観光客誘致や伊勢街道沿いの賑わいづくり、神社を軸にした地域活性化、子供たちの郷土愛育成など力を入れている。

 神宮と明和町を結ぶ伊勢街道沿いには、かつて多くの往来客があり、そのなかで盛んになった擬革紙や松阪木綿の御糸織など、多様な資源が残る。擬革紙は表面に皺や凹凸、色を付けて革のような風合いに加工された和紙である。動物性の革を嫌う伊勢神宮土産として発展したとも言われている。

御絲織(松阪木綿)の工場

 また松阪木綿はこの地域を代表する地域産業だが、そのルーツも伊勢神宮と深いつながりがある。伊勢神宮では毎年春と秋、天照大御神に和妙と呼ばれる絹と荒妙と呼ばれる麻をお供えする神御衣祭が行われている。神御衣は、隣の松阪市との境界にある神服織機殿神社と神麻続機殿神社で奉織されている。これら機殿の技に改善が加えられ、この地方一帯の機業は盛んとなり、これがのちの松阪木綿へとつながっていったといわれている。

 シンポジウムでは、こうした地域の歴史とともに、これらを次の時代にどう生かすのか。斎宮という唯一無二の歴史遺産を地域活性化に生かす戦略とその実現に期待したい。

(観光未来プランナー 丁野 朗)

【旅行新聞 創刊50周年メッセージ】  全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会 会長 井上 善博 氏

2025年10月5日(日) 配信

 本紙は今年、創刊50周年を迎えた。共に歩みを重ねてきた観光関係団体や提携紙のトップから、これまでの労いや今後への期待を込めたメッセージをお寄せいただいた。順不同で紹介する。

                    ◇

持続可能な地域づくり

全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会 会長 井上 善博 氏

 創刊50周年をお祝い申し上げます。貴紙の質の高い報道に接し、宿泊観光業界の関係者一同、多大なる学びと示唆を賜っております。

 さて、当初は衛生水準の維持・向上を目的に設立された全旅連も、この50年の社会経済情勢の変化に伴い役割を拡充し、21世紀に入ってからは、観光立国・日本の実現に尽力して参りました。

 近年、我が国においては地方創生が喫緊の課題となっています。宿は歴史的にも地域に支えられ、また地域を支えてきた存在であり、持続可能な地域づくりを実現すべく、全国各地の宿が地域課題の解決に努めております。また、宿が地域の公的インフラの一翼を担うべく、各都道府県組合が自治体と災害協定を締結し、自然災害時には2次避難者を受け入れるなど、復旧・復興においても重要な役割を担っております。

 これまでの50年は観光そのものに価値が見出されてきましたが、これからの50年は観光を通じて社会にいかなる好影響をもたらすか、その意義が一層問われる時代になるのではないでしょうか。

 こうしたなか、全旅連としても貴紙と共に力を合わせ、宿泊観光業界の健全な発展と持続可能な地域づくりに邁進して参る所存であります。

【第50回旅館100選】山梨県・富士山石和温泉 「華やぎの章 慶山」

2025年10月5日(日) 配信

岩大露天風呂「六花仙」

贅沢な自家源泉と太鼓ショーで楽しい旅のひとときを

 駅から徒歩5分の好立地に建つ「華やぎの章 慶山」は、湯量豊富な大自噴温泉が自慢の宿だ。大浴場のほかに檜、岩の2つの露天風呂で楽しめる湯は柔らかな感触が特徴で、肌がつるつるになると大人気だ。

「慶山」全景
客室一例

 2024年2月には、ポーラ・オルビスの肌科学研究で「バリア・オアシス温泉」と認定。肌本来の保水力を活かしたモイスチャー温泉で、うるおいを与えながら健やかな肌を保つことができる。この温泉は、露天風呂付客室「昌客殿」、露天風呂・サウナ付特別室「~和~」でも満喫できる。

地元の食材にこだわった絶品料理

 評判の会席料理や種類豊富なバイキングは、地元の旬素材を生かしたここだけの味。牛鉄板焼処「千」や、板前割烹「昌」では、また一味違うおもてなし料理がいただける。食後には、毎晩開催中の「慶山太鼓ショー」を満喫。一心に打ち鳴らす太鼓は迫力満点で必見だ。(中止の場合あり)

慶山太鼓ショー

慶山オリジナル商品

 お客様の“美味しい”をお土産にした慶山オリジナル商品。人気の「慶山漬け」や「鶏そぼろ」、ドレッシングなど、すべて手作りの逸品。「慶山」の本格的な味を家庭でも気軽に堪能できる。売店で購入、商品の発送も行っている。

 

交通:《車》中央自動車道 一宮御坂ICより国道20号を経由し約10分、P有(無料)
   《電車》JR中央本線 石和温泉駅から徒歩5分※無料送迎有
チェックin15:00 out10:00
食事:《夕食》個室、広間
   《朝食》バイキング会場
部屋:全116室
風呂:男女別大浴場各1、男女別露天風呂各1
泉質:アルカリ性単純泉
料金:1万3,000円~5万円

〒406-0031 山梨県笛吹市石和町市部822
☎055(262)2161 FAX055(262)4162
https://keizan.com/
Wi-Fi:使用可 外国語対応:英

 

 

 ※この記事は、旅行新聞新社主催「第50回プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」に選出された施設で、書籍「2026年度版 プロが選んだ日本のホテル・旅館100選&日本の小宿(BEST100 HOTELS&RYOKANS IN JAPAN)」(自由国民社)に収録されている内容を紹介しています。

【旅行新聞 創刊50周年メッセージ】日本観光振興協会 会長  菰田 正信 氏

2025年10月4日(土)  配信

 本紙は今年、創刊50周年を迎えた。共に歩みを重ねてきた観光関係団体や提携紙のトップから、これまでの労いや今後への期待を込めたメッセージをお寄せいただいた。順不同で紹介する。

                    ◇

時宜を得た情報発信を

日本観光振興協会 会長 菰田 正信 氏

 

 旅行新聞の創刊50周年、心よりお祝い申し上げます。長年にわたり、観光・旅行業界の専門紙として業界の発展に多大なるご尽力いただいたことに、心より敬意を表します。

 昨年、訪日外国人旅行者による消費額は過去最高の8兆1000億円を記録し、観光産業は、主要品目の輸出額と比べると自動車に次ぐ第2位の規模へと成長を遂げました。一方で、人手不足や訪日外国人旅行者の一部地域への集中といった課題にも直面しています。

 当協会では、こうした諸課題の解決と、地域と観光産業の持続的成長に向けて、「観光地域づくり」「観光人材育成」「観光DX」の推進を事業の3本柱に掲げ、活動して参ります。

 今後も、観光が地方創生を支える重要な産業として我が国の経済成長に貢献するために、観光の価値を高めるとともに、積極的な情報発信を続けることが重要だと考えています。貴紙には、今後とも時宜を得た的確な情報発信に期待・お願い申し上げるとともに、さらなるご発展を心よりお祈り申し上げます。

「観光革命」地球規模の構造的変化(287) 対米80兆円投資の怪

2025年10月4日(土) 配信

 今夏は記録的猛暑が続いたので、私のような高齢者には辛い日々であった。かつての日本では夏には怪談が付きものだった。日本の夏の年中行事である「お盆」には、あの世から死者の霊魂が帰ってくるだけでなく、恨みを抱く怨霊も帰ってくると考えられていた。日本の夏は祖先の霊魂と交感する季節だけでなく、怨霊の無念を語る季節でもあったために夏には怪談が付きものだったと民俗学者は解釈している。

 私は子供のころから怖がりだったので怪談が苦手だ。そのため今夏の日米関税交渉で赤澤亮正経済再生相がラトニック商務長官との協議の結果、5500億㌦(約80兆円)の対米投資を約束したという報道に接したときに強い不可解を感じた。私には詳しい内容が不明であるが、単純化すると、トランプ大統領の任期中(あと約3年)に大統領が選定する米国プロジェクトに日本側が約80兆円を投資する。日本はプロジェクトを拒否する権利を有するが、その場合、米国は日本からの輸入品に関税を課す。投資額を回収するまではプロジェクトの利益を日米で均等に分配するが、その後は利益の90%を米国に、10%を日本に分配するとのこと。

 この対米投資は、タテマエとして民間主導の投資とされているが、現実には日本の政府系金融機関の資金や日本貿易保険(100%政府出資の公的輸出信用機関)の保証付きなど、公的資金による投資にならざるを得ない。そういう意味で、あたかも日本が米国の属国であるかのような不平等な協定に基づく対米投資で、真夏の怪談のようなおぞましい内容で驚愕している。

 対米80兆円投資を含めて、日本はいまさまざまな内憂外患を抱えており、優れた国家指導者の存在を必要としている。そういう危機的状況の中で新しい自民党総裁を選出するプロセスが進行中だ(10月4日投開票)。5人の総裁候補者による討論を見聞きしていても、日本の国益を守り、地域の繁栄を実現して、国民を確実に幸せにしてくれる中央政治家の不在を思い知らされるだけで、日本の未来に不安を感じるばかりだ。

 80兆円もの膨大な投資資金の余裕があれば、日本国内のさまざまなプロジェクトにこそ有効活用すべきであり、それによって明るい未来を切り拓くことができるはずだ。

石森秀三氏

北海道博物館長 石森 秀三 氏

1945年生まれ。北海道大学観光学高等研究センター特別招聘教授、北海道博物館長、北洋銀行地域産業支援部顧問。観光文明学、文化人類学専攻。政府の観光立国懇談会委員、アイヌ政策推進会議委員などを歴任。編著書に『観光の二〇世紀』『エコツーリズムを学ぶ人のために』『観光創造学へのチャレンジ』など。

 

 

【第50回旅館100選】山梨県・富士山石和温泉 「銘石の宿 かげつ」

2025年10月4日(土) 配信

風格あるたたずまいが美しい「かげつ」

美しくさりげなく、伝統ある寂の心を伝える

 落ち着いた数寄屋造りの和風建築、手入れの行き届いた日本庭園、敷地内に配された銘石の数々が調和する「銘石の宿 かげつ」。

錦鯉が泳ぐ情緒あふれる日本庭園
1階の全ての客室から池の鯉に餌をあげることができる

 松やサツキなどが美しい庭園には、1万匹余りの鯉が泳ぐ池や20カ所もの滝があり、湯上りの散策を楽しませてくれる。露天風呂もこの庭園の中に位置し、緑と巨石に囲まれた美しい造りとなっている。

男性用露天風呂
広々としたロビー
テラス付 温泉半露天風呂付客室「天下和洋室」

 ゆったりと広い客室は、庭園を囲んで建つ「西殿」、「東殿」、「中殿」、「南殿」にある。

和洋室一例

 通常和室が新たに和洋室へと改装され、次の間付客室が2室、露天風呂付客室が3室となった。

彩り豊かな懐石料理(一例)

 夕食は、食材をはじめ、器などの細部までこだわった旬の逸品を味わえる。新たに完成した食事処「桃源亭」では堀座卓室や高座椅子対応室が備えられており、より幅広い客層にも対応できるようになった。

 

「かげつ別邸~ The ONE ~」オープン

 「かげつ」の奥の殿が2024年8月に、愛犬と泊まれる宿「かげつ別邸~ The ONE ~」としてリニューアルオープン。自慢の日本庭園を眺めながら、広々としたお部屋でペットと一緒に特別な時間を過ごすことができる。

 

交通:《車》中央自動車道 一宮御坂ICから10分、P100台(無料)
   《電車》JR中央本線 石和温泉駅からタクシーで5分 
チェックin15:00 out10:00
食事:《夕食》部屋、食事処(個人)、宴会場(団体)
   《朝食》部屋、食事処(個人)、グリル(団体)
部屋:全36室[露天風呂付客室8室(内3室和洋室)、次の間付客室17室(内2室和洋室)、一間客室9室、かげつ別邸~ The ONE ~ 3室]
風呂:男女別大浴場、大露天風呂、サウナ風呂
泉質:アルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性高温泉)
料金:2万2,400円~

 

〒406-0024 山梨県笛吹市石和町川中島385
☎055(262)4526 FAX055(263)2205
https://www.isawa-kagetsu.com/
Wi-Fi:使用可 外国語対応:英・中

 

 

 ※この記事は、旅行新聞新社主催「第50回プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」に選出された施設で、書籍「2026年度版 プロが選んだ日本のホテル・旅館100選&日本の小宿(BEST100 HOTELS&RYOKANS IN JAPAN)」(自由国民社)に収録されている内容を紹介しています。