JTB中部×熱海市、「意外と熱海」から「やっぱり熱海」へ新たな熱海市観光ブランド・プロモーション事業展開

2017年10月12日(木) 配信

「やっぱり熱海」と言ってもらえるよう魅力を発信していく

JTB中部(松本博社長、名古屋市中村区)は、2013年から熱海市より委託されている熱海市観光ブランド・プロモーション事業の一環で新たなキャンペーンを展開する。

 JTB中部と熱海市は、2013年度から観光誘客で連携。温泉以外の熱海の魅力を四季ごとに統一したコンセプトを持って発信する「意外と熱海」キャンペーンを展開してきた。今回の新キャンペーンでは、食をはじめとする熱海市の地域資源のさらなる発掘と、情報発信などを強化し、旅行者に「意外と熱海」から「やっぱり熱海」と感じてもらえるよう、さまざまな仕掛けづくりを行っていく。

さらなる誘客促進へ、熱海市の新たな魅力発信

 熱海市の2016年度の宿泊者数は、301万人と2年連続で300万人を超え、2013年度に立てた「入湯人員275万人泊」の目標数値を大きく上回っている。300万人突破の背景には、2013年からスタートした熱海市観光ブランド・プロモーション事業「意外と熱海」キャンペーンの影響が大きく、一定の成果を得ている。

 新キャンペーンの「やっぱり熱海」では、四季のテーマに沿った新コンテンツの開発を行う。具体的には、熱海市の名産である橙(だいだい)を使った新メニューを、市・JAあいら・料理研究家・市内飲食店がタッグを組み開発し、季節を感じることができる「熱海ブランド」の一つとして確立させていく。

 また、熱海ゆかりのテーマ観光として、源頼朝ゆかりの寺院などを参拝するバスツアーの販売を行うほか、静岡県立大学と連携して外国人観光客向けのスマートフォンアプリを2018年春にリリースする。

 そのほか、官民協働で「ご視察さんいらっしゃい」と題した仕掛けづくりを行う。行政視察や民間企業視察などを積極的に受け入れ、誘客促進をはかる。

関連URL「意外と熱海」

アパ社長カレー首都圏1号店 11月1日(水)飯田橋にオープン!記念イベントに元谷芙美子社長が登場

2017年10月11日(水) 配信

オープン当日は元谷社長が来店者を出迎える

アパホテル(元谷芙美子社長、東京都港区)は11月1日(水)、自社ブランドで販売しているアパ社長カレー専門店の首都圏1号店を、アパホテル「飯田橋駅南」の直営レストランとしてオープンする。開業当日は、正午からのオープン記念イベントに元谷社長も登場。先着50人にアパ社長カレーを無料で提供する。

 アパ社長カレー飯田橋駅南店では、石川県の金沢カレーをベースにしたオリジナルスパイスの風味と、牛肉と野菜をじっくり煮込んで引き出した自然な甘みのアパ社長カレーを楽しめる。オープン記念期間限定価格として、午後1時-同2時までは通常680円のアパ社長カレーを580円で提供する。

 首都圏1号店のオープンを記念して、広島駅前店(広島県広島市南区松原町10-11、TEL:082-264-9111)でも月替わりワンコインカレーサービスを始める。10月はロースカツ社長カレー、11月はラタトゥイユ社長カレー、12月はエビフライ社長カレーがそれぞれ500円(税込)で楽しめる。11月7日(火)には関西1号店となる御堂筋本町駅東店のオープンも控えている。

金沢カレーの定番「ロースカツ社長カレー」
「ラタトゥイユ社長カレー」
アパ社長カレー専用ゴールドスプーン

アパ社長カレー首都圏1号店(飯田橋駅南店)オープン記念イベント

実施期間:11月1日(水)正午~ ※オープン日のみ正午からの開店

内容:アパホテル・元谷芙美子社長によるお出迎え、握手会・撮影会

特典:先着50人にアパ社長カレーを無料で提供、当日アパ社長カレーを注文するとトッピング1品を無料で提供

会場:アパホテル「飯田橋駅南」 〒102-0072 東京都千代田区飯田橋3丁目1-4

アパ社長カレー飯田橋駅南店 概要

営業時間:午前11:00~午後9:30(11月1日は正午から開店)

席数:11席

定休日:日曜日(3連休<土日祝>の場合は祝日が休み)

所在地:〒102-0072 東京都千代田区飯田橋3丁目1-4

tel: 03-3237-5111

アクセス:東京メトロ東西線「飯田橋駅」(A5出口)徒歩2分、東京メトロ有楽町線・南北線・都営地下鉄大江戸線「飯田橋駅」(A2出口)徒歩3分、JR中央線・総武線「飯田橋駅」(東口)徒歩3分

メニュー:カレーメニュー580円から、各種トッピング100-150円、テイクアウト全品可(価格は税込)

アパ社長カレー

 「アパ社長カレー」は、アパホテル直営レストランで生まれた、アパホテル元谷芙美子社長が自信を持ってすすめる本格派ビーフカレー。アパホテル発祥の地、石川県の金沢カレーをベースに、キャベツを添えるとさらにおいしくなるカレーとしてアパホテル全店を中心に販売中だ。その品質、美味しさを評価され、2013年度に引き続き「2016年度モンドセレクション銀賞」を受賞した。17年3月には発売から6年間で、累計200万食を達成した。

アパグループ

 アパホテルネットワークとして全国最大の436ホテル7万2,803室(建築・設計中、海外、FC、パートナーホテルを含む)を展開。年間宿泊数1,252万人(2016年11月期末実績)、アパカード(同社発行のポイントカード)会員の累積会員数は1,300万人を突破している。4え

銀座に新ブランド 「ホテルミュッセ」18年開業 名鉄イン

2017年10月11日(水) 配信

ミュッセツイン(イメージ)

 名鉄インは2018年3月、東京都・銀座に新ブランドホテル「ホテルミュッセ銀座名鉄」を開業。11月1日から宿泊予約受付を開始する。ホテルは13階建てで、2―13 階部分がホテルに、1、2 階にはそれぞれレストラン店舗などの誘致を予定する。

 客室はシングルとセミダブル、ダブル、ツインのほか、最大4人まで宿泊可能なコネクティングルームも用意。利用者の多様な滞在目的に応える。最上階の特別客室には、高さ3・5メートルのガラス窓を用意し、東京タワーなどが望めるバルコニーを設置。さらに、女性が安心して利用できるよう、専用カードキー以外では入ることができない女性専用区画も設けている。

 同社は新たなホテルブランド「ホテルミュッセ」を通じ、「名鉄イン」のターゲット顧客であるビジネス客層だけではなく、外国人旅行者や観光・レジャー利用など幅広いニーズに対し、多様なライフスタイルや街での滞在を大切にした空間の提供を目指す。

ラスベガス・サンズ ベッカム氏も登壇 IR実施法前に活発化

2017年10月11日(水) 配信

ベッカム氏も登壇(中央)

 シンガポールのマリーナベイ・サンズなど、IR(統合型リゾート)を開発・運営するラスベガス・サンズ(ロバート・G・ゴールドスティーン社長兼COO)は10月4日にパレスホテル東京で、日本でのIRについてパネルディスカッションなどを行った。同社のグローバル大使、デイビッド・ベッカム氏も登壇し、トークショーを実施。日本のIR実施法の国会提出を前に、海外企業の動きが活発化している。

 ゴールドスティーン社長は「日本ではIRに関する取り組みを、10年以上行っている。我われはマカオやシンガポールで実績がある。IRはまさに観光や経済の原動力。導入にはメリットがある」とあいさつした。

 同社は世界最大級のIRを手がける。MICEを中心とするIRを初めて開発し、ビジネス・観光・レジャー旅行業界を牽引してきた。

 業績も好調。17年第2四半期の連結純収益は前年同期比18・6%増の31億4千万米ドル(約3529億円)で、純利益は同61・9%増の6億3800万米ドル(約717億円)。今後は世界展開により力を入れる方向だ。

 パネルディスカッションでは同社代表やアーヴィン・エイゾフ氏らが登壇。エイゾフ氏は「日本はさまざまな文化や歴史があるが、日本国内のエンターテインメント施設は不十分。IR開発が魅力的な施設を作るチャンスだ」と述べた。

 ベッカム氏は「私はいつも、 “コミュニティー(地域社会)のために何ができるのか”を考えている。ラスベガス・サンズは同様の考えを持ち、いかに還元するかを考えている。親善大使として、父親として、これは非常に大事だ」と力を込めた。

津軽マグロ女子ら受賞 「活動活性化のきっかけに」 観光庁長官表彰

2017年10月11日(水) 配信

9回目の今年は3団体1個人を表彰

 観光庁は10月2日、「第9回観光庁長官表彰」の表彰式を開いた。今回は、「津軽海峡マグロ女子会」と、「Tokyo Journal」、「Princess Cruise Lines, Ltd」、「山本牧子氏」の3団体・1個人が受賞した。田村明比古長官は「この表彰が観光先進国の実現に向けて、地域や個人の活動を活性化させるきっかけになるよう願う」と述べた。

 同表彰は、魅力ある観光地づくりやその発信、訪日外国人旅行客の誘致など、観光の振興、発展に貢献し、その業績が顕著な個人や団体に贈られる。

 「津軽海峡マグロ女子会」は、北海道新幹線開業を契機に南北海道、青森県の13市町の女性で結成された。津軽海峡圏の新たなにぎわいを創出するため、イベントや商品開発を進めているほか、独自の観光周遊ルートも策定。観光振興と地域活性化へ貢献している。

 トウキョウジャーナルは、日本の歴史や文化などの情報を英語で世界に発信している。紙面上で祭りや観光名所などを紹介し、訪日外国人の増加、地方誘客への役割を果たしている。

 プリンセスクルーズは、ヨーロッパ、アメリカ、オーストラリアの富裕層に対し、船内で和食を提供するなど日本文化を生かしたクルーズ商品を造成。今後は、運航時期を拡大するなど、利便性の向上を進めていく。

 日本のMICE業界振興のために、ユニークベニューの開発支援などを行う山本氏は「日本にもユニークベニューは沢山あるが、まだその認識が浸透していない。今回の表彰を契機に、ガイドラインの作成や、ユニークベニューになる施設のさらなる掘り起しも進めたい」とコメントした。

秋冬の宮崎ステイを満喫 フェニックス・シーガイア・リゾートの宿泊者専用ガーデンエリア「THE LIVING GARDEN」に“森のエリア”をオープン

2017年10月11日(水) 配信

宿泊者専用ガーデンエリアに森のエリアをオープン

フェニックス・シーガイア・リゾート(松永裕文社長、宮崎県宮崎市)は2017年10月5日(木)、同リゾートのフラッグシップホテル「シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート」に隣接する宿泊者専用のガーデンエリア「THE LIVING GARDEN」に、新たに“森のエリア”をオープンした。

 「THE LIVING GARDEN」に新しく誕生した「森のエリア」は、ガーデンプールを眺める位置にガラス張りのシンボリックなバー「KUROBAR」と、揺らめく炎を囲みながらゆったりと寛げる「焚火のリビング」で構成。黒松林の中に広がる空間が特徴で、宮崎ならではの自然と温もりを感じながら、特別なリゾート時間を過ごせる。

美しいガーデンを眺めるガラス張りのバー「KUROBAR」

天井の高いガラス張りの空間から眺めるライトアップされたガーデンエリア

 好みのジンとフルーツの多彩な組み合わせを楽しめるKUROBARオリジナルのジン・トニックや、選べるミクソロジーカクテルをはじめ、ウイスキーやブランデーなどの洋酒などを多彩に取りそろえました。天井の高いガラス張りの空間から眺めるライトアップされたガーデンエリアの美しさは格別。

営業時間:

月~木、祝日・日/午後6:00~午後11:00 (L.O.午後10:45)

金・土/午後6:00~午後12:00 (L.O.午後11:45)

座席数:

40席 ※18歳未満の入店、20歳未満のアルコール提供はお断り。

揺らめく炎を囲む「焚火のリビング」

温かな焚火を囲む黒松林の中のリビング

 温かな焚火を囲む黒松林の中のリビングで美しい月や星空を上げながら、大切な人と贅沢な時間を過ごせる。ブランケットなどの防寒アイテムのレンタルも用意している。

焚火のリビングならではのお楽しみ ドリンク&焼きマシュマロを用意

 朝はフルーツのフレーバーウォーターで目覚めの1杯。午後はなかはら珈琲工場の豆を使用したコーヒーでゆったりと。そしてゆらめく炎で焼くマシュマロを、いずれも無料で利用できる。松林に囲まれたオープンエアーの空間で、ゆっくりと流れるリゾート時間を楽しめる。

期間:2017年10月5日(木)~10月31日(火)

時間:午前8:00~午前10:00

フルーツフレーバーウォーター・コーヒー・マシュマロ

午後3:00~午後5:00 コーヒー・マシュマロ

午後8:00~午後9:30 マシュマロ

料金:宿泊者無料

※上記情報は予定のため、予告なしに変更になる可能性あり。

泊まって楽しむ 焚火のリビングパーティープランも登場【平日限定】

「焚火のリビング」でのパーティー

 「焚火のリビング」でのパーティーと、「KUROBAR」での二次会パーティーがセットになった宿泊プラン。温泉や24時間ステイなど5つの特典も付く。

期間:2017年11月1日(水)~2018年2月28日(水)

料金:1泊朝食+パーティー+5つの特典付き お1人様1万4千円~

※平日限定:6~12人様での利用となる。※1週間前までの予約制。

フェニックス・シーガイア・リゾート「THE LIVING GARDEN」とは

宿泊者専用のガーデンエリア

 「シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート」に隣接する宿泊者専用のガーデンエリア。2017年7月にリニューアルオープンした“水のエリア”では、気持ち良い風がそよぐ水辺のソファで、ピクニックバスケットやワインを楽しみながらゆったりとした時間を過ごしたり、水面に浮かびあがる夜景を眺めたり、まるでリビングのように一日中くつろげる居心地の良い空間としている。

 また、早朝ヨガやテラスバーベキューなど、新しい大人のリゾートステイを体験することができる。

ジーリー×「ファクトリエ」 台湾で日本のものづくり発信 「メイドインジャパン」の価値浸透

2017年10月11日(水) 配信

山田敏夫代表(左)と吉田皓一代表

 台湾、香港人向け訪日観光情報サイト「ラーチーゴー!日本」を運営するジーリーメディアグループ(吉田皓一代表)は、工場直結のファッションブランド「ファクトリエ(Factelier)」を展開するライフスタイルアクセント(山田敏夫代表)と協業し、台北市内の「michi cafe(ミチカフェ)」でファクトリエの商品を販売する。台湾に日本のものづくりの背景やストーリーを発信し、「メイドインジャパン」の価値を浸透させる。日本への深い理解を元に、将来的には地域活性化も狙い、ツアー造成も視野に入れる。
【平綿 裕一】

 ――協業の目的は。

吉田:我われは台湾人に常に新しい話題を紹介し、飽きさせないという目的が一番にあります。ファクトリエが日本で注目されていて、「実は台湾でも出店している」ことが、とてもニュースバリューがあると考えています。我われはWebメディアなので、協業に関してオンライン上で、ファクトリエの背景や商品の良さを伝える記事を展開します。これにプラスして、今回は台北のアンテナショップ「MICHI cafe(ミチカフェ)」で、店舗の一角にファクトリエの商品を出します。O2O(online to offline)ではないですが、リアルでつながるオフラインでも訴求が可能です。

 ミチカフェがあるエリアは、台北のファッションに興味ある人がよく訪れる場所。表参道のようなエリアで、セレクトショップやカフェが立ち並びます。土日は600―800人ほど、平日は、300―400人ほどが訪れます。とくに女性客が多く、約7割以上を占めます。ファクトリエを好む層にも合致しています。

 ――ファクトリエが扱う商品は。

山田:私たちは、国産衣料のみを扱う工場直結ファションブランド「ファクトリエ」を展開しています。私が自分の足で工場を5年間で600軒以上回り、この中から厳選した世界一流ブランドを作る技術や気概を持った約50軒と直接契約を結び、商品を一緒に開発してECサイトで販売しています。中間流通を一切介さないことで、利用者は適正な価格で品質の高い商品を購入でき、工場側はしっかりと利益を得られます。

日本のものづくりの価値を台湾へ

 ――国産にこだわっていますが。

山田:現在、日本の衣料品国内生産率は3%を切っています。ですが、悲観はしていません。私は熊本県にある100年続く婦人服店の息子だったので、その3%を作る工場が素晴らしいことを知っていましたし、これからの時代は、むしろすごいチャンスだと考えています。なぜ、日本の製品が評価されるのか。それは“感性”が宿る商品が作れるからです。非効率ながら、職人が60年前の木製の折り機を使って、そこでしか作ることのできない風合いを出す。これは効率化を追う生産やAI(人工知能)にはできないことです。ここに日本の服づくりの圧倒的な強みがあります。

 ――今回はこの感性やものづくりのストーリーなどがポイントですか。

吉田:そこを伝えていきたいですね。台湾という2300万人の小さいマーケットをターゲットにしていますが、このマーケットは非常に千差万別。服づくりの背景や歴史、ストーリーがあり「だからいいんだ」ということを、台湾の消費者に発信します。メイドインジャパンの素晴らしさを浸透させていきます。

 香港、上海などほかの地域では、リブランディングや、ローカライズが必要ですが、台湾人は日本の流行りがほとんどそのまま受け入れられる、独特の消費マインドがあります。

 しかし、16年の台湾人1人当たりのGDP(国内総生産)は2万2千米ドル(日本は3万8千米ドル)となり、台湾人も成熟してきています。直観的な良し悪しではなく、感性が宿るものなど、本物を求める時期に入ったと推測しています。

 ――ファクトリエは革新的なブランドですが、ブランドの重要な点は。

山田:「熱狂的なファンが先月よりも何人増えたのか」を追求しています。

 ――旅館経営でも、共通点があると思います。詳しくお聞かせ下さい。

山田:ブランドには熱狂的なファンが欠かせません。この熱狂的ファンを呼び込むためには、サービスを満足の域から、感動の域まで高めなくてはいけません。さらに感動してもらうためには、サプライズが必要です。成功には、予想外で期待値が低い点から改善していくことが大事になってきます。

 「自分たちにできるサプライズは何かを考え積み重ねる」。意識の統一をはかり、全社的に行うことで、最終的にブランドが構築され、自分たちのやりたいことができるようになります。

 ――出張ファクトリエといった取り組みを行っていますが、この意図は。

山田:出張ファクトリエは「いいものを長く大切に、目の前のものを大事に使う」などを、企業に出向いて伝えています。3カ月前から実施していますが、出向いた企業は100社を超えています。実際にメイドインジャパンの品質を話で知るだけでなく、体験することで、ファンになってもらいたいと思っています。

 商品は安く作ろうとすればいくらでもできます。そうではなく、しっかりと価値を発揮する必要があります。一方で「いいものを長く使う」という根底の考え方や、消費マインドもつくっていかなければなりません。

 ――「ラーチーゴー!日本」では、今年4月から体験型ツアーの予約サービスを行っていますが、地域活性化のため、工場の体験型ツアーなどの実施は。

吉田:将来的にはチャンスはゼロではないと思っています。非常に重要なのは、背景やストーリーの啓発と感化です。台湾の所得水準が高い人は、本物志向の人が多い。ものづくりの背景やストーリーなどを啓発、感化できればハードルは高くはないはずです。さらに工場体験だけではく、本物の日本食や酒を体験させるなどを組み合わせていけば面白いかもしれません。

 ――ありがとうございました。

訂正:「本記事は、2017年10月16日(月曜日)午後5:00に、「私が自分の足で工場を5年間で60軒以上回り」を「私が自分の足で工場を5年間で600軒以上回り」と改めました。お詫びし訂正致します。

江藤誠晃氏セミナー 3市場を俯瞰的に捉える 戦略的なツーウェイのシナリオ

2017年10月11日(水) 配信

江藤誠晃氏

 ツーリズムEXPOジャパン業界日の9月22日に行われたツーリズム・プロフェッショナル・セミナーのなかで、国内外の観光地のプロデュースを手掛けるBUZZPORT代表の江藤誠晃氏は、「観光立国の鍵を握る地方都市~戦略的2WAYツーリズムのシナリオとは?~」をテーマに講演。地域に人を呼び込む際には国内と海外、訪日の3市場を俯瞰的に捉えることがポイントだとした。

【飯塚 小牧】

 江藤氏は「日本人は世界的にみて旅行をしない民族」とし、地域間交流の拡大のカギは「ふるさとのシェア」と言及。「都会で育った人が田舎に憧れて第2のふるさとを作るように、生まれた所や住んでいる所に加え、もう一つ関わるまちを皆が作る。そこにうまく鉄道や航空の交通ネットワークがのれば『国民短期移民』が生まれる」と語った。

 そのうえで、戦略的に人を呼び込むためには、国内と海外、訪日市場を1つとして捉えるべきだと主張した。海外と訪日は双方向市場であることや、海外と国内は日本人が顧客になっていること、国内と訪日は日本を舞台に展開されることを示し、「3つの市場は常につながっている」と訴えた。

 また、市場の動きからの分析として「国内と海外」や「日常と非日常」の線引きをやめることを提案した。「日常圏」からの旅行者は日帰りから2泊、「準日常圏」は1―3泊、「非日常圏」は3泊以上と定義。地理的な距離を踏まえ、3つのトラベル圏を意識することが重要だとした。

「準日常圏」の20代女性に注目

 注目する市場は「準日常圏」からの20代の女性層。準日常圏と考える1千㌔圏内は東京を起点にすると、北海道の宗谷岬や韓国のソウルは入るが、沖縄は入らず、これを大阪や沖縄を起点にするとまた別の地域になる。伸長する市場だが既存の旅行会社はこれを取り込めていないという。

 「海外旅行でいうと、旅行会社は非日常といってきたが、女性受けするコンテンツが充実するアジアの近隣都市は準日常だ。若い女性はLCC(格安航空会社)やOTA(オンライン旅行会社)を使って気軽に出掛けている」と紹介。グローバル社会が進み、航空券が下がり短時間で行けるようになれば、旅行者にとっては「国内と海外」「日常と非日常」の壁がなくなると主張した。

 「これを今、実践しているのが20代の女性だ。今のシニア層は80代になればとくに海外旅行へは行かなくなる。それを考えると、20代女性を取り込む所が勝ち組になる」と持論を展開した。

 また、地域の「稼ぐ力」をデザインすることの重要性も強調。DMOの役割はゲストとホストの関係性を作り、情報と旅行者、お金をループさせることだとした。「データベースのメディアを作り、まずは地域の情報を旅行者に送る、それを見て旅行者が旅行し、現地でお金を落とす。地域のストーリーを作ることと、旅行者のコミュニティを作ることが大切だ」。

大賞はANAセールス 長年のノウハウで受賞 ツアグリ2017

2017年10月11日(水) 配信

受賞式のようす

 ツアーグランプリ2017の国土交通大臣賞に、応募総数97件のなかからANAセールスの「アルザスふれあいウォーク」が輝いた。同社によると、今回の企画は全日空ワールドが1994年にグランプリを受賞したツアーが土台になっており、長年のノウハウが生かされたことが成功につながったと分析する。

 同ツアーは、数多くの観光地を駆け足で巡るツアーとは一線を画し、欧州平和のシンボルのフランス・ストラスブールを起点に、通常のツアーでは訪れないリクヴィルなど趣のある小さな村々を巡る行程。また、日本語を学ぶフランス人学生と共に“ウォーク”するという国際交流も盛り込んだ。

 ふれあいウォークは、94年の第1回ツアーグランプリでグランプリを受賞した長い歴史を持つ企画。1回目はドイツ・ノイシュバンシュタイン城近くのアルプ湖畔を歩くものだった。その後アメリカやアジア、中国など各地で開催されたが、ここ数年は実施されておらず、今回は久しぶりの復活だったという。本紙の取材に対し、同社担当者は「企画立案・実施に至るまでは相応に大変ではあったが、20年以上前のノウハウが忘れずに蓄積されていたことも成功の要因だったと思う。今後も企画性の高い商品を造成し、そのプレゼンスを高めていきたい」と喜びを語った。

 大賞以下の各受賞ツアーは次の通り。

 【観光庁長官賞】海外旅行部門 イタリアの美しい村と小さな街めぐり10日間(クラブツーリズム)▽国内・訪日旅行部門 北海道長期滞在の旅 自然豊かな街釧路で過ごす10日間(阪急交通社)【海外旅行部門グランプリパッケージ旅行部門】星空スイス8日間(HIS)【海外旅行部門グランプリデスティネーション開発部門】素朴で郷愁漂うルーマニア・モルドバ共和国・沿ドニエストル共和国・ガガウズ自治共和国を訪ねて11日間(ジャンボツアーズ)【海外旅行部門グランプリSIT部門】〈JALビジネスクラス・南アフリカ航空ビジネスクラス利用〉こだわりの豪華ロッジに連泊タンザニア・サファリ満喫10日間(ジャルパック)【国内・訪日旅行部門グランプリ】福島の今を知り、私たちの未来を考える2日間(HIS)【審査員特別賞】海外旅行部門 学生旅行ヨーロッパ(日本旅行)▽国内・訪日旅行部門 伝える 学びのプログラム熊本(JTB九州)▽同 Hidden Japan(Inside Japan Tours Ltd.)

過去のアンコールワットへタイムスリップVR体験、HISがコンテンツ共同開発

2017年10月11日(水) 配信

12世紀前半のアンコールワットを、資料を元に忠実に再現

エイチ・アイ・エス(HIS)は、Timelooper(タイムルーパー、米国ニューヨーク)とカンボジア観光省と連携し、世界遺産のアンコールワットの謎に包まれた歴史をVR(仮想現実)で体験できるコンテンツを共同開発した。

 本来、現地に行かなければできないVR 体験を、10 月7 日(土)から「シブヤVR ランド BY ハウステンボス」で、現地に先行してサービスを導入。VRを「旅のきっかけづくり」「旅先の具体化」を目的として展開してきた。今回は、収益の一部をカンボジア観光省を通じて、カンボジア国内の遺跡修復に充て、歴史的な観光地の保全にも努める。

謎に包まれたアンコール王朝の過去の歴史を再現

 アンコールワットは、年間220 万人以上の旅行者が訪れる。世界最大の旅行サイト「TripAdvisor®」(トリップアドバイザー)が、世界中の旅行客の口コミをもとに評価しランキング化した「トラベラーズチョイス™ 世界の人気観光スポット2017 ランドマーク編」で1 位となり、世界中の旅行者の耳目を集めている。

 同サービスでは、12 世紀前半のアンコールワットの建築のようすや、アンコールワットを上から見た際の全体像と周囲のようすを幾つかの年代に設定した内容で制作した。王朝時代の僧侶の沐浴や生活のようすもVRによって臨場感たっぷりに体験できる。

 未だ多くの謎が残るアンコールワットの過去に遡るタイムスリップ体験を提供するため、カンボジア観光省・文化省、アンコール地域遺跡保護管理機構監修の基に現存する資料に忠実に作り上げた。

Timelooper(タイムルーパー、米国ニューヨーク)

 世界中にある有名な観光地を訪れた際、「昔」の光景や出来事、「もしも歴史的出来事に立ち合うことができたのなら」という誰もが思うことを、VR 動画によって実現することを目指している。旅の感動の先にある過去の忘れられない出来事を人々に提供したいと、VR技術を使いモバイルアプリケーションで、タイムスリップ体験を提供するニューヨーク発のスタートアップ企業。

 

シブヤVR ランドBY ハウステンボス

 2017 年6 月から、「今日は渋谷で、現実逃避」をキャッチフレーズにして「スリル体験」や「シューティング」「ホラー」「リズムアクション」「恋愛シミュレーション」といった5 つのオリジナルコンテンツを展開。

 新たに「世界旅行」が加わり、全6 コンテンツを体験できる。「世界旅行」では、アンコールワットに加えTimelooper 社の持つニューヨーク、ロンドン、ベルリンのVR 体験も新たに展開する。

場所:東京都渋谷区 渋谷モディ / 営業時間:午前11:00~午後9:00

料金:2200 円(全6コンテンツを1回ずつ体験可能、利用時間:約60 分)

対象年齢:8 歳以上推奨

シブヤVRランド BY ハウステンボス | @MODI
http://www.huistenbosch.co.jp/vrland/
今日も渋谷で、現実逃避。国内外のVRコンテンツが大集合!ここでしか体験できないVRコンテンツがいっぱい!各メーカーの特色あるVRデバイスを一度に体験できちゃいます!渋谷VRランド 6.24 OPEN