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海外個人旅行者「新しい日本」像に関心、体験意欲高く 澤の屋旅館が調査

2019年2月15日(金) 配信 

澤の屋旅館の館主・澤功さん

東京都台東区谷中の「澤の屋旅館」(館主・澤功氏)はこのほど、日本交通公社(末永安生会長)と協力し、FIT(海外個人旅行者)の動向と志向に関する調査をまとめた。これによると、宿泊客の9割は欧米豪が占め、日本での平均滞在日数は17・3日。東京を除く旅行先では、京都が60・9%と高い人気を示した。ディープな飲み屋街の「新宿ゴールデン街」や、メイド喫茶、フクロウカフェなど「新時代の日本」像への関心と、体験意欲の高さも伺える。

調査は3回目

 調査は2017年7月~18年6月30日に行われた。有効回答数は727件。08年、13~14年にも同様の調査を実施しており、今回が3回目となる。

 宿泊客の構成では、フランスが19・8%で最も多く、次いで米国15・5%、オーストラリア13・6%と上位3カ国の順位は前回、前々回と変わらなかった。4位以下は英国、ドイツ、カナダ、オランダ、イタリア、スペイン、スウェーデンと続く。

 エリア別では、欧州54・3%、北米20・6%、オセアニア15・3%と欧米豪で90・2%を占める。一方、アジア圏では、中国が2・1%と最も多く、韓国1・4%、香港1・4%、台湾1・2%と、全体でも7・4%で1割にも満たない。過去の調査と比較すると、欧州増加、北米減少、アジア微減という傾向にある。

 年齢層は50代以上が32・0%、次いで30代が28・2%。職業は多彩だが、「学者・教員」(18・0%)、「技術者」(13・5%)、「会社員」(12・7%)が上位を占めた。

日本での滞在日数は平均17・3日

 今回の総旅行日数は平均20・4泊。このうち日本での滞在日数は平均17・3日。澤の屋旅館の滞在日数は平均3・6日だった。日本以外に訪問した国・地域は、中国、台湾、タイ、韓国、香港と続く。

 国内訪問先(複数回答)は、東京を除き、京都が60・9%と最も多かった。以下、大阪(21・6%)、広島(14・3%)、金沢(10・2%)の順。

「日本食に興味があるから」が急上昇

 日本を訪れた理由(複数回答)では、「歴史・文化・芸術に興味があるから」が63・4%とトップ。次いで「日本が好きだから」が47・3%。3位の「日本食に興味があるから」(42・3%)と、前回から16・3㌽の上昇となった。

 旅行計画時期については、「6―9カ月前」が25・2%で最も多く、「3―6カ月前」が24・8%。「2―3カ月前」(15・5%)、「9カ月より前」(10・7%)と、6割超が半年前には旅行を計画。過去の調査と比べても、旅行準備期間は長期化している。

メイド喫茶、フクロウカフェなども体験

 滞在中の訪問先では、原爆ドームや京都祇園、松本城など日本観光の定番に加え、キッザニアや、京都鉄道博物館、メイド喫茶、フクロウカフェなど、新しい日本の魅力を旺盛に発見し、体験している姿が見えてくる。

 澤の屋旅館の澤氏は「この調査を通じて、欧米豪の旅のスタイルや志向が少しでも解明できればうれしい」と話している。

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「海外個人旅行者「新しい日本」像に関心、体験意欲高く 澤の屋旅館が調査」への1件のフィードバック

  1. 澤の屋さんにお泊りになった外国人を対象に調査されたのでしょう。かなり具体的な詳しい実態やニーズが読み取れます。わたしは観光教育を実践的に研究していますが、生徒たちにこの貴重な事実を見せてマーケティング基礎や異文化理解に生かそうと思いました。

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