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60代以上が余暇の主役、余暇市場は64兆7272億円(レジャー白書2013)

2013年9月11日
編集部

 日本生産性本部がこのほどまとめた2013年の「レジャー白書」によると、60代以上が余暇の主役となっている現状が浮き彫りとなった。

 10年前の2002年に1人当たりの平均余暇活動参加種目数が最も多かったのは、男性の場合、10代の15・7種目、最も少なかったのは60代以上の10・2種目と、年代が上がるにつれて種目数が減少する右肩下がりの傾向だった。女性も10代が平均17・7種目で一番多く、60代以上は平均8・4種目と最少だった。しかし、12年は、とくに傾向が顕著に表れた男性は、60代以上が平均12・2種目でトップとなった。女性も60代以上が平均11・6種目と10代(13・7種目)、20代(12・1種目)に肉薄しており、過去10年で60代以上が余暇市場の主役へと移り変わっていることが分かった。

 12年の余暇市場規模は前年比0・3%減の64兆7272億円と、東日本大震災と原発事故の影響で、ほとんどの分野で売上を減らした11年と比べ、ほぼ横ばいで推移した。

 なかでも観光・行楽部門は同4・5%増の9兆6330億円と1991年以来の4%台の伸びとなり、好調さが際立った。さらに内訳を見ると、旅館は同1・8%減の1兆3990億円、ホテルは同3・2%増の9790億円、ペンション・民宿は同1・4%増の740億円、遊園地・レジャーランドは同12・0%増の6550億円、旅行業(手数料収入)は同8・7%増の6770億円、貸切バスが同5・2%増の4640億円と、軒並み堅調に推移するなか、旅館の落ち込みが目立つ。

 12年の余暇活動を具体的に見ると、「国内観光旅行(避暑、避寒、温泉など)」が前年から90万人増加して5670万人と2年連続の首位となった。2位は「ドライブ」(5200万人)、3位は「外食(日常的なものは除く)」(5170万人)。次いで(4)映画(5)音楽鑑賞(6)カラオケ(7)動物園、植物園、水族館、博物館(8)宝くじ(9)ビデオの鑑賞(10)園芸、庭いじり――の順となった。そのほか、「遊園地」が前年から110万人増え、2100万人となり19位にランクされた。

 また、最近5年間で余暇活動をやめた種目と、開始・再開した種目に着目すると、やめた種目では、スキーやボウリング、水泳、パチンコなどが多かった。

 一方、開始・再開した種目では、国内観光旅行や映画などの数値が高かった。

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