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日本国内で円滑な医療機関受診を可能に、訪日外国人向けGPS連動の病院検索アプリ「JHG(Japan Hospital Guide)」2017年11月27日(月)運用開始

2017年11月9日
編集部

2017年11月9日(木)

落合慈之理事長

訪日外国人医療支援機構(落合慈之理事長、東京都千代田区)はこのほど、GPS連動の病院検索アプリ「JHG(Japan Hospital Guide)」を開発。2017年11月9日(木)に東京都内で行った「第2回訪日外国人の医療支援情報セミナー」内で、開発の経緯や、今後の展開などについて発表した。同アプリはiPhoneとAndroidに対応。2017年11月27日(月)から運用を開始する。

 訪日外国人旅行者が急増の一途をたどるなか、日本国内で何らかの医療行為を受ける外国人の割合は年々増加傾向にあり、訪日外国人の3~5%程度と推計されている。その中には重篤な病気もごく一部含まれているものの、大半は軽微なものが多い。しかし、日本国内において、言語や文化、医療保険未加入などの問題から、外国人に対する診療行為に対し慎重な姿勢を示す医療機関は数多く、外国人患者の受入環境整備の遅れが問題視されている。

日本初!多言語GPS連動病院検索アプリ誕生、外国人が医療を受けやすい国へ

近隣の医療施設のほかドラッグストアの検索もできる

 アプリを開発するにあたって、同機構では事前に訪日観光客と、各国の領事館・大使館に聞き取り調査を実施。聞き取り調査の結果から、「滞在している場所が何県になるのかが分からず、県別の病院検索サイトでは探すことができない」(訪日観光客)、「都内は医療機関が沢山あるが、地方ではどこが受け入れてくれるかが分からない」(各国の領事館・大使館)といった課題が明らかになった。

 これら課題の検討を踏まえたうえで、落合理事長は「外国人を受け入れてくれる病院を簡単に検索・連絡できるスマートフォン用アプリがあったら便利で、安心して日本に滞在できるのではないか」と考え、同アプリの開発に至ったという。

 同アプリの特徴として、GPSと連動しているため、現在自分がいる場所に一番近い外国人受診可能クリニックや病院を簡単に探すことができる。英語圏と中国語圏(簡体字)での検索に対応し、検索した医療機関にすぐさま電話できるほか、医療機関のホームページに飛び、詳しい診療科や診療内容を確認できるシステムも導入した。また、トップ画面に日本の医療機関の受診方法を表示し、無用なトラブルが起きないよう配慮した案内を行っている。

 さらに、軽傷の病気やケガの場合は、医療機関ではなく近くのドラッグストアに症状を相談するよう呼びかけており、今回アプリ開発のアシストを行っているマツモトキヨシが全店舗の情報を提供。現在地に一番近いマツモトキヨシの店舗情報を検索することもできるようになっている。

 2017年11月27日(月)の運用開始時点で同アプリに登録されている医療機関は、247施設。各県最低1施設は確保しているが、「県単位では、受け入れが十分だとは言えない。今後は、市町村単位でも受け入れ施設を増やしていきたい」(落合理事長)と語った。

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