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ジェットスター、新型機の運航など 10周年の事業戦略を発表

2022年4月20日
編集部:長谷川 貴人

2022年4月20日(水)配信

(左2人目から)ジェットスター・ジャパンの片岡優社長、田中正和執行役員構造改革室長、阿部元久CCO代行兼コマーシャル本部長

 ジェットスター・ジャパン(片岡優社長)は4月14日(木)、東京都内で報道関係者向けの事業戦略発表会を開いた。現状を航空需要の回復期と捉え、新しいブランドキャンペーン「飛べ飛べエビバディ!」を開始。需要回復と拡大に向けた施策として、①新機材の導入②成田空港の機能拡充③日本航空(JAL)との連携――の3本柱に注力すると明かした。

新デザインの新型機、環境への負荷を軽減

 1つ目の新機材は、就航10周年を迎える7月3日(日)に先立ち、同月1日(金)から初号機の運航を開始するエアバス社製A321neo(LR)の導入。現行のA321ceoと比較して燃費効率が約15%向上するほか、CO2排出量が20%削減し、新しいエンジンの搭載で静粛性にも貢献する。さらに、新たな塗装システムで塗装が長持ちすると同時に、塗料重量を最大30%削減するなど、環境への負荷の軽減をはかる。

 外観デザインも一新した。ジェットスターのコーポレートカラーであるオレンジ色を、尾翼と機体下部に塗装。主翼端のシャークレットにジェットスターロゴを入れた。

 国内の定期便で運航する予定で、成田~新千歳・福岡線で1日最大6便を運航する。

成田第3ターミナル、機能強化と路線網拡充

 2つ目の成田空港は、4月21日(木)から運用開始の成田国際空港第3ターミナルの拡張に合わせた機能性の強化と路線網の拡充により、利用客の利便性を向上させた。第2ターミナルからの移動距離が従来の約500メートルから約300メートルに短縮し、フロア面積が約1.5倍の11万平方メートルに拡大した。さらに、自動チェックイン機は16台から36台、自動手荷物預け機も8台から24台を増設した。

 チェックインカウンターは、利用客の動線周りのスペースに自動チェックイン機や自動手荷物預け機を設置。これで利用客の待ち時間が短縮されるほか、ソーシャルディスタンスも確保でき、より円滑かつ快適な搭乗手続きが可能となった。

 このほか、搭乗手続きの非接触化やセルフサービス化、モバイルを活用したCX(カスタマーエクスペリエンス)をさらに推進する方針。現在、旅行の計画・準備から旅行先の決定まで楽しい体験を提供する次世代アプリを開発中で、今夏リリース予定と述べた。

JALのマイレージ、5月から提携を拡大

 3つ目のJALとの連携については、5月以降にマイレージ提携を順次拡大。両社がこれまで提供してきたJALのマイルを活用した提携サービスに、マイルが利用しやすく、たまりやすくなるサービスが加わる。

 1つは、お得に航空券を予約・購入できる「クラブジェットスター」の年会費を、5月9日からJALのマイルで支払えるようになる。これを記念して、同日からお得に入会・更新ができるキャンペーンも実施する。

 同日には、JALのマイルをジェットスターのフライトバウチャーへ交換できるようにもなる。また、6月1日(水)搭乗分から、ジェットスター・ジャパン利用時のJALのマイル積算率が25%から30%に上昇。ジェットスター・ジャパン国内線特典航空券の引き換えに必要なJALマイル数が、これまでより500マイル少なくなる。

 片岡社長は「旅行需要と飛行機の利用客が回復してきていると実感している。昨年夏以降、需要が回復基調になり、年末年始、春休みも好調な状況に戻っている。ゴールデンウイークは計画通り運航予定。航空需要が戻ってくるのではないか」との見通しを示した。

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