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すみだメタ観光祭開く 観光振興の可能性を語り合う(メタ観光推進機構)

2021年12月6日
編集部:馬場遥

2021年12月6日(月) 配信

メタ観光推進機構は12月4日(土)、観光会議を開き「すみだメタ観光マップ」を紹介した

 メタ観光推進機構(牧野友衛代表理事)はこのほど、東京都墨田区や墨田区観光協会などと連携し、「すみだメタ観光祭」を開いた。12月4日(土)には、観光会議「メタ観光マップで考えるこれからのすみだ」を開催し、メタ観光マップの紹介や、今後のメタ観光の可能性について討論を行った。地域の魅力を多層レイヤーとして位置情報と共に地図上へ可視化し、観光振興につなげる新たな試みだ。

 

 観光会議の冒頭で、メタ観光推進機構代表理事の牧野氏は、「メタ観光マップは、個々人が必要としている、需要のある情報を1つの地図にまとめる試み。地元の人でさえ知らなかった、気付かなかったような場所も網羅した。その集大成を報告させていただく」と話した。

 完成した「すみだメタ観光マップ」の制作報告では、「食事・買物」や「まちあるき」、「文化・アート」、「ネットで話題」などの多層レイヤーを表示し60のカテゴリに分け、墨田区を表示したマップ上に約1700個のタグを作成した。

 例として、従来1つの寺院としてしか紹介されていなかった場所が、葛飾北斎のゆかりの地であり、落語の舞台になった場所であり、スカイツリーのビュースポットであるなど、メタ観光マップ上のタグが表示されることで1つの場所に多彩な魅力が存在していることが可視化された。

 また、街の新たな魅力付けとして4人のアーティストが作成した作品「すみだ新景」のモチーフとなった場所も、「すみだメタ観光祭」のカテゴリで表示している。

 大村雪乃氏や本条直季氏、鈴木康弘氏、架空荘のアーティスト4人が参加した「すみだ新景」は、すみだ北斎美術館MARUGEN100で展示中。期間は12月12日(日)まで。入場無料。

完成した「すみだメタ観光マップ」

「見えない」を可視化 興味を誘導する試みへ

 

 観光会議の後半では、「メタ観光の開発~振興へ」をテーマに、墨田区産業観光部部長の鹿島田和宏氏や、墨田区観光協会理事長の森山育子氏を招きパネルディスカッションを行った。

 東京スカイツリーが開業した2012年以降の墨田区観光振興における課題について、森山氏は「当初は区内回遊性を期待していたが、スカイツリー一極集中から脱することができなかった。コンテンツはあるが生かし切れていないのが現状」と振り返った。「ツアー造成やイベントの展開など、これからメタ観光マップを有効活用したい」と期待を語った。

 鹿島田氏は、「既存のものをどう生かすかが大事であり、観光のためだけに何かを作ってはいけないと考える」とし、「区外の友人や、遠方の親戚を呼んで墨田の行きつけのお店で食事をしても観光と呼べるのではないか。そのくらい観光が身近で、気軽なものになればいい」と考えを述べた。

 牧野氏は、「ランドマークにしか行かない人、自分の興味のあるところにしか行かない人がそれぞれいる。そのなかで、レイヤーにして地図上に表示することで、普段見えていない場所にも気付いてもらえれば。何回でも訪れてもらえるような仕組みや魅力づくりをしていく」と意気込んだ。

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