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三陸国際ガストロノミー会議 東北の食の魅力探る シェフと生産者が意見交換

2021年11月24日
営業部:後藤 文昭

2021年11月24日(水)配信

南部潜りを学ぶ

 三陸国際ガストロノミー会議は10月24日、岩手県久慈市、洋野町で「食のキャラバン」を行った。食材をその背景や歴史などと一体として見直し、シェフによる視察を通じ、外部の視点で岩手・三陸の食材の良さを再認識してもらうとともに、その食材を軸に地域振興をはかることが目的。3年目となる今年は、原木しいたけ生産者や短角牛の牛舎などを周り、生産者の思いに触れた。

 視察を終えロレオール田野畑の伊藤勝康氏は、「シェフが生産現場を見ることが重要。最低限、生産者の顔を見て、食材をどう育てているかを見てから料理を考え、併せて環境も考える。そして、生産者の思いを、お客さんに伝えてほしい」と語った。

 三陸国際ガストロノミー会議の一環として行われた同キャラバン。事務局を務めた県の農林水産部流通課6次産業化推進担当の石川一行課長は、「同会議は今年で一区切りとなるが、新しいネットワークも構築されつつある。各地での取り組みも広がっているので、3年間で得たことを生かし、来年以降の展開を考えたい」とした。

炭作りから山の保全を学ぶ

 県はこれまでの取り組みを11月15日に長崎県雲仙市で開かれた「第1回ナショナルパーク・サミット」で発表した。これに合わせ雲仙市らとサミットを共催するONSEN・ガストロノミーツーリズム推進機構の田邊依里子氏が参加。「東日本大震災、風評被害、今も続く異常気象、新型コロナという未曽有の事態に向き合い続ける生産者・シェフの方々の強い眼差し、言葉、笑顔を肌で感じ取ることで、当たり前の日常に心底感謝し、日本・ふるさとの素晴らしさを胸に刻むことができた。各地の真髄にもっと触れ合い、当機構として『日本の心』を伝えられるよう努めていきたい」と感想を語った。

 また、毎年同キャラバンには、歴史、文化を踏まえ食材を見直すなかで、今後を担う若い世代にも生産現場を見てもらい、次につなげてほしいという思いから、高校生も招待している。今年参加した久慈工業高等学校の生徒は、「野田村の海産物を使ったメニューを考案してPRする計画を立てているので、食材やその生産過程を学ぶことができてよかった」と成果を語った。

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