ビリケン像に松葉ガニ奉納 通天閣観光へ感謝状も 鳥取県

2025年12月1日(月)配信

平井伸治知事(左から2人目)、高井隆光社長(右端)

 鳥取県は11月20日、豊漁が続く松葉ガニを、大阪市浪速区の通天閣に祀られる幸福の神「ビリケンさん」に奉納した。併せて通天閣観光(高井隆光社長)が企業版ふるさと納税を活用して4年連続で県に寄付したことへの感謝状を贈呈した。

 ビリケン像が鎮座する展望台で開いた式典で、県の平井伸治知事は「敬愛するビリケンさんに松葉ガニを奉納することになった。通天閣観光様からは企業版ふるさと納税もたまわり、そのお礼も申し上げたい。山陰を発信する大阪の拠点として支援をいただいている」と謝意を述べ、「大阪の皆様にはぜひ山陰に足を運んでいただきたい。山陰でお待ちしております。ウェルカニー!」と呼び掛けた。

 高井社長は「通天閣と鳥取県は新世界・通天閣100周年の2011年ごろからのお付き合い。通天閣を訪れる国内外のお客様がここをきっかけに鳥取へ向かう流れをさらに作りたい。アフター万博で大阪・関西が盛り上がるなか、鳥取県とともに活性化に取り組んでいきたい」と応じ、連携強化への意欲を示した。

 通天閣館内には県の観光パンフレットなどを設置する常設コーナーがあるほか、鳥取二十世紀梨など特産品をビリケンさんに奉納する取り組みも続けており、両者は特産品のPRや観光誘客の促進で協力を続けている。

【特集 No.674】日本ツーリズム・オブ・ザ・イヤー2025 歴史や文化と人を結びつける活動へ

2025年12月1日(月) 配信

 旅行新聞新社(石井貞德社長)は12月1日、取材活動などを通じて見聞きした今年の観光業界の取り組みの中から、創意工夫の見られるものを独自に選び、表彰する「日本ツーリズム・オブ・ザ・イヤー2025」を選出した。同賞は2021年に創設し、今年が5回目。グランプリは、旅館を核とした革新的な創造事業を展開する「和多屋別荘」(佐賀県)を選んだ。優秀賞には「金太郎温泉」(富山県)と、「山陰花めぐり協議会」(鳥取県、島根県)を選出した。各賞の地域の拠点として歴史や文化、自然などと人を結びつける新たな試みや挑戦を紹介する。

グランプリ 和多屋別荘

旅館を核とした「次代の嬉野創造」事業

茶畑に点在するうれしの茶を愉しむ空間を巡るティーツーリズム

 日本ツーリズム・オブ・ザ・イヤー2025のグランプリに輝いた「和多屋別荘」(小原嘉元社長、佐賀県嬉野市)は、旅館を核とした「次代の嬉野創造」事業に注力している。

 “嬉野”が有する独自の文化や経済的な価値を、和多屋別荘社長の小原嘉元氏は「三層構造」に分解。そのうえで旅館が「新たな魅力創出の拠点」として、3つの層を創造的に再融合することによって、ティーツーリズムなど画期的な事業を生み出している。

 三層の基礎となる「第一層」では、1300年前から湧出する「嬉野温泉」、500年前から栽培が始まった「うれしの茶」、400年の歴史をもつ「肥前吉田焼」――が独自の共存関係を築き、普遍的な価値を形成する。

 その上の「第二層」に、圧倒的優位性がある和多屋別荘の2万坪の豊かな土地、最上層の「第三層」は、これらを活用した事業や商品開発と捉える。

 地域に根付いている歴史的伝統文化を背景に、旅館業と不動産業を掛け合わせた、「ホスピタリティ事業×リーシング事業」では、既にさまざまな革新的な事業が創出され、注目を集めている。

 コロナ禍の2020年3月には、日本で初めて温泉旅館内に会社を設立。和多屋別荘内にサテライトオフィスを設置し、イノベーションパートナーズ(東京都)をはじめ、24年12月時点でIT企業など6社が入居している。

 また、「社員は温泉入りたい放題」などサテライトオフィスの取り組みが話題となり多くの視察を受けるなかで、スタートアップ支援の必要性が高まり、22年3月には温泉旅館内にインキュベーション施設を開設した。佐賀県や県外、アジアにおける次世代イノベーションの拠点を目指している。

日本語学校の入学式

 25年4月には温泉旅館内に日本語学校「ICA国際会話学院 嬉野校」を開学した。高度人材に向けた外国人日本語学校として24年に文部科学省から認可されている。生徒数は25年4月時点で1学年生50人、26年4月には2学年生と合わせて100人。近い将来には定員200人を目標に据え、人口減少という大きな地域課題の解決にも期待が寄せられている。

 また、旅館内の売店跡地の170坪に、お茶と読書を愉しむ書店「BOOKS&TEA三服」を21年11月に開業。1万冊を超える書籍を所蔵し、書籍は書店同様に購入ができる。

 翌22年11月には「書く愉しみ」を応援する温泉旅館初の文学賞として「三服文学賞」を設立。第1回は2170作品の応募があった。25年には「嬉野地域賞」も新設し、文学を通して地域の声を未来へと残すことにも目を向けている。

 このほか、世界的なパティスリーショップ「ピエール・エルメ・パリ」をはじめ、お香の大手メーカー「日本香堂」、嬉野市のお茶農家「副島園本店」のショップ誘致など、約2万坪の土地を活用した事業や商品が次々に生まれている。

 ティーツーリズムは、茶畑に点在するうれしの茶を愉しむ「茶空間体験」や、ゲスト滞在中のお茶のお世話をすべて担うティーバトラー(茶泊)などで構成され、ストーリーを伝えながら付加価値を高めたサービスを提供している。生産者である茶農家と、価値を創出する茶商や旅館、飲食店、そして嬉野温泉を訪れる旅行者など消費者が結びつき、うれしの茶のみならず、エリア全体のブランド化も同時に進めている。

 市や観光協会、タクシー会社、茶商などと連携し、地域の人たちとの交流による「嬉野の本物に出会う旅」といった着地型体験ツアーの商品化にもつなげている。

優秀賞 金太郎温泉

バックヤードツアー実施、“立入禁止”も新たな切り口で

普段は入れない温泉地下設備など巡る

 優秀賞の「金太郎温泉」(木下荘司社長、富山県魚津市)は今年6月から、普段は立入禁止の温泉管理施設などを巡る宿泊者向けバックヤードツアーを実施し、人気を集めている。

 館内ツアーを行う施設は多いが、館内の美術品などを観賞するものが大半で、裏側を見せる施設は少ない。エコや環境問題への関心が高まるなか、同ツアーは宿の魅力を新たな切り口で紹介できるとともに、企業としての取り組みを広く、深く知ってもらう良い機会にもなると考えた。

 同館地下にある温泉設備は、国内最大級の規模を誇る。ここでは75度の源泉と水を熱交換して温度を調整しながら、浴槽やシャワーに適温で届ける工夫が施されているのだが、その制御はスタッフが毎日手動で管理しているという。

 ツアーでは、立山連峰や富山湾などが一望できる屋上も散策。各夕食会場の見学では、スタッフが各会場のこだわりを紹介するなど、普通に宿泊しただけでは気づかない同館の魅力を存分に味わうことができる。

 このほか、地元に精通したスタッフが周辺の見どころを案内する体験ツアー「大人の遠足ぶらり旅」も実施。こちらも観光地ではない“ふだんの富山”の風景や地元の人々との交流が楽しめると好評だ。

 同館は今後、周辺ホテルや飲食店と連携した企画なども計画。地域一体となって地元、魚津市のファンを増やしていきたいとしている。

優秀賞 山陰花めぐり協議会

2市5施設が手を結ぶ、〝花〟テーマに「回遊」高める

右から2人目が山口康介会長(10月下旬、燕趙園での植樹式)

 優秀賞の「山陰花めぐり協議会」(会長=山口康介・とっとり花回廊園長)は、鳥取・島根両県に点在する花の観光施設が「花」と「人」をテーマに連携し、統一したイメージで地域の魅力を発信することを目的に、2009年3月に設立した。花を通じた観光振興と滞在促進を目指し、山陰の自然・文化・人々を結ぶネットワークとして活動を重ねてきた。

 協議会は、松江市、鳥取市、とっとり花回廊(鳥取県・南部町)、中国庭園燕趙園(同県・湯梨浜町)、日本庭園由志園(島根県松江市)、松江フォーゲルパーク(同)、しまね花の郷(同県出雲市)の2市5施設で構成する。

 これら5施設がお得に巡ることができる共通チケット「山陰花めぐりPASS」を発行し、地域内での回遊・周遊を促進。今春には多言語対応のモバイルチケットを導入し、インバウンド向けにもPRを始めた。

 15年の尾道松江線「中国やまなみ街道」の全線開通では、その数年前から山陽地域との連携を強化。広島県世羅町や備北丘陵公園などと協議・試行を経て、同エリアの観光協会や花施設と共同で「山陰山陽花めぐり街道協議会」を設立し、広範囲での活動を展開している。

 また、会員施設である由志園が24年度から埼玉県東松山市の「東松山ぼたん園」の運営を開始した。松江市と東松山市がいずれもボタンを市花としていることから、“ボタンの縁”を生かした相互PRにも取り組んでいる。

「100選」会場で表彰、26年1月16日に

前回グランプリに輝いた加賀屋グループ(写真右)

 日本ツーリズム・オブ・ザ・イヤー2025のグランプリ、優秀賞は、26年1月16日に京王プラザホテル(東京都新宿区)で開催する旅行新聞新社主催「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」などの表彰式会場で表彰する。表彰式終了後には、各入選施設と祝賀パーティーを開く。

 受賞の取り組みについては順次、26年発行本紙で詳しく紹介していく。

【本紙1964号または12月5日(金)以降日経テレコン21でもお読みいただけます。】

「3年とらふぐ」紹介 英語ガイド育成も強化へ 淡路島観光協会

2025年11月29日(土)配信

あいさつする木下学会長

 淡路島観光協会(会長=木下学・ホテルニューアワジ社長)は11月11日、兵庫県神戸市の神戸ベイシェラトンホテル&タワーズで、冬の淡路島PRキャンペーン懇談会を開いた。

 例年秋に実施している恒例イベントで、今年は過去最多となる約80人の関西メディア関係者などが集まった。

 冬の名物となった「3年とらふぐ」や地ビール、地酒、スイーツを振る舞い、食の宝庫・淡路島をアピールした。

 3年とらふぐは、島の南端に位置する福良湾で3年かけてじっくり養殖する。鳴門海峡の激しい潮流にもまれることで、2年で出荷する一般的な養殖フグと比べ、身が引き締まり、甘みが強いのが特徴だ。

 冒頭あいさつに立った木下会長は「今年4―9月の上半期は昨年を上回る来島者数となり、島内を巡ってもらう周遊の取り組みも成果を上げた」と強調したうえで、「淡路島は引き続き話題が豊富だ。南あわじ市では道の駅うずしおがリニューアルオープンし、洲本市では温泉街と町中を結ぶ自動運転バスの取り組みが進む。大阪・関西万博で賑わったパソナとオランダパビリオンの淡路島移転も進んでいる」と述べた。

 懇談会前には、島の最新情報を紹介するセミナーも実施した。セミナーでは、「淡路島カルチャーアテンダント」と呼ばれる英語通訳ガイドの育成に取り組んでいることを報告。今年実施した「島博」によって島内の観光事業者のインバウンド意識が大きく向上し、受け入れの下地が整ったとして、2030年を見据えた本格的なグローバル化を進める方針を示した。

 30年は大阪IR開業や神戸空港の国際化が重なる節目の年であり、「世界から選ばれる島」を目指して、戦略を打ち出していくという。

【土橋 孝秀】

初のレストラン列車 名古屋―伊勢志摩26年秋 近畿日本鉄道

2025年11月29日(土)配信

エクステリアデザイン(イメージ)

 近畿日本鉄道(近鉄、原恭社長)と近鉄・都ホテルズ、近鉄リテーリングの3社は10月31日、三重県内で記者会見を開き、2026年秋から近鉄名古屋駅―賢島駅間で、上質な車内空間でフランス料理が楽しめるレストラン列車「Les Saveurs 志摩(レ・サヴール・しま)」を運行すると発表した。同社としては初のレストラン列車となる。     

【塩野 俊誉】

 「サブール」はフランス語で「味」「風味」の意味。伊勢志摩の多様な食材が織りなす奥深い味わいをイメージしたネーミングとした。

 コンセプトは「美食が誘う、優雅な列車旅」。提供する料理は、志摩観光ホテルの樋口宏江総料理長が監修した本格的なコース料理の「フレンチコース」と、近鉄・都ホテルズが監修したフレンチを手軽に楽しめる「フレンチ膳」の2種類を用意。食事やドリンク提供などの車内サービスは、近鉄リテーリングが担当する。

 近鉄の原恭社長は「新たな観光列車を開発するにあたり市場調査をしたところ、食をコンセプトにした列車への要望が高いことが分かった。伊勢志摩は古くから『御食つ国』と称される食材の宝庫であり、志摩エリアには高品質な食事を提供する志摩観光ホテルがある。この2つの要素がレストラン列車実現の決め手となった」と開発に至る経緯を説明した。

フレンチコース(イメージ)

 「フレンチコース」は、「熊野地鶏のコンフィとあおさのキッシュ」や、伊勢海老・伊勢まだい・ハマグリを使った「海の幸のパピヨット」など、三重県の豊かな自然が育んだ食材を堪能できる本格的なフレンチのコース料理が楽しめる。

 「フレンチ膳」は、「三重県産和牛のパルマンティエ風 キャベツのルーロー」や「伊勢あかりのポーク ローストポーク」など、地元食材をふんだんに使用した彩り豊かなフレンチを木箱に詰め込んで提供する。

 樋口総料理長は「旅の時間のなかで、地域の食を味わうことをテーマに、五感で楽しめるメニューを考えた」と料理に込めた想いを語った。

 列車は4両編成で、「フレンチコース」は4号車、「フレンチ膳」は1、2号車で提供する。3号車はキッチン車となる。座席は、50席で全席指定。4号車が4人席×2卓、2人席×4卓の計16席。1、2号車は、2人席×15卓、1人席×4卓の計34席。1号車には車イススペースも3台分設ける。

 外観デザインは、志摩の「海・白砂・太陽」が醸し出すさわやかな開放感を、深みのある青と光を感じる白で表現。青のメタリック塗装やゴールドのラインにより高級感を演出する。

 4号車のイスは、革張りの家具調でゆったり寛げるほか、1、2号車は車窓が楽しめるように席を斜め向きに配置。各席は木目調の大きな仕切りでプライベート感をもたせるなど、車内デザインにもこだわる。キッチン車には、限られたスペースで多彩な料理を調理するため、スチームコンベクションオーブンを2台設置。水回りも充実させた。

 運行は週6日を予定(季節により週7日の場合あり)。途中、伊勢市・宇治山田・五十鈴川・鳥羽・鵜方駅に停車する。ダイヤは、往路が昼食を想定し、午前11時ごろ近鉄名古屋駅発、午後1時30分ごろ賢島駅着。復路は夕食を想定し、午後4時30分ごろ賢島発、午後7時30分ごろ近鉄名古屋着を予定する。

ガストロノミーPR 商品発表&試食会を開く 新潟旅ホ組合

2025年11月29日(土)配信

新潟県の食材と酒による特別ペアリングコースが振る舞われた

 新潟県旅館ホテル組合(柳一成理事長)は11月13日、大阪市内のチャペルを会場に「『にいがたお宿のガストロノミー2025』宿泊商品発表&試食会in関西」を開いた。会場では「Ryokan浦島」のフレンチレストラン「ラ・プラージュ」の須藤良隆シェフと、「あてま高原リゾート ベルナティオ」の三橋正俊総料理長が、参加したマスコミ関係者らに特別料理を振る舞い、お宿のガストロノミーの魅力をPRした。

 同組合では、新潟県内の各宿が、それぞれ地域特有の食文化や食にまつわる歴史・ストーリーを紹介する「にいがたお宿のガストロノミー(にいがた朝ごはん・にいがた地酒の宿・お宿の晩ご飯)」事業に取り組んでいる。2022年度には、新潟県の「観光立県推進行動計画」重点方針であるガストロノミー(美食旅)に基づき、新潟県内の飲食店や宿泊施設・酒や土産品などを発掘し表彰する「ガストロノミーアワード」において、30軒の宿が受賞するなど、年々、その活動の幅を広げてきた。

 柳理事長は、お宿のガストロノミーについて「単に料理のおいしさを追求するだけでなく、地域の風土・歴史・文化を料理で表現し、地域社会とつながり共に歩んでいく取り組み」と説明したうえで、「新潟は古くから大地と雪の恵みを受けてきた土地であり、雪国特有の厳しさは発酵や保存文化を育み、清らかな雪解け水は米、酒、山海の幸とすべてを豊かにしてくれる。今回は、この大地と雪の恩恵を食と酒で具現化させていただいたので、ぜひ存分に味わってほしい」と述べた。

取り組みを紹介する柳一成理事長

 試食会では、須藤シェフと三橋総料理長が手掛けた佐渡産の天然アワビや佐渡牛などの地元食材をふんだんに使った料理を、地酒や地元産ワインと一緒に味わう特別ペアリングコースが提供されたほか、魚沼産コシヒカリをはじめ、黒バイ貝の旨煮(鵜の浜温泉)、栃尾の油揚げ(長岡市栃尾)、鮭の酒びたし(村上市瀬波温泉)といったお宿のガストロノミーのメニューも用意され、参加者たちは新潟県の多彩な食文化を存分に堪能した。

 このほか、会場では、世界遺産「佐渡島の金山」登録1周年を記念し、佐渡観光交流機構の佐藤達也事務局長が佐渡でしか味わえない体験メニュー「サドベンチャー」を、佐渡の蔵元である尾畑酒造の尾畑留美子専務が廃校を活用した「学校蔵プロジェクト」と、それぞれの取り組みや魅力を紹介した。

 さらに、今年3月に神戸便が就航したトキエアの和田直希社長が「地域と地域をつなぎ、まちを良くしていきたい」と同社の想いや今後の展望などを語った。

明治生命館、展示エリアを拡充 重要文化財にカフェ新設

2025年11月28日(金)配信

1階に拡充された展示エリア

 明治安田生命保険相互会社(永島英器社長)は11月22日(土)、昭和の建造物として初めて国の重要文化財に指定された「明治生命館」(東京・丸の内)をリニューアルオープンした。2階の公開・展示エリアを1階にも拡充し、新たに未公開史料を展示するとともに、1階に「明治安田CAFE 丸の内」を新設した。

 1階の広々とした空間に、創建当時と現在の姿を見比べられる建物模型の展示コーナーが設けられ、パネル展示とあわせて明治生命館の変遷を紹介する。このほか、GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)に接収され、その後の返還時に作成された「返還財産調書」のレプリカ、昭和初期の未公開資料など、歴史的価値や物語に触れられる貴重な資料を初公開した。

「明治安田CAFE 丸の内」©Koji Fujii/ TOREAL

 1階は主にカフェの空間に生まれ変わり、歴史的建造物の重厚で品格ある空間の中で、素材にこだわったドリンク、季節のスイーツや食事、特別なアフタヌーンティーを楽しめる。

 ドリンクは、ブランドや産地にこだわったコーヒーや紅茶を中心に展開。季節のフルーツを使ったパフェやケーキ、和スイーツなど、四季折々の味覚を取り入れたメニューを用意していく。

お重のアフタヌーンティー

 食事は、素材の魅力を生かしたサンドイッチや和牛の早矢仕ライスなど。アフタヌーンティーは、上質なスイーツなど贅沢に盛り込んだ3段のお重セットで提供する。

 明治生命館の開館時間は午前9時30分~午後7時(最終入館は同6時30分)。休館日は月曜日と祝休日の翌平日、12月31日~1月3日および建物定期点検日。入館無料。

 カフェの営業時間は午前10時30分~午後6時30分(最終注文は同6時)。休館日は月曜、火曜日と12月31日~1月3日および建物定期点検日。席数数は60席。

「武田の笹かまぼこ」(宮城県塩釜市) 破産手続き開始へ(帝国データバンク調べ)

2025年11月28日(金) 配信

 武田の笹かまぼこ(武田武士代表、宮城県塩竈市)は11月21日(金)、仙台地裁に自己破産を申請し、同日破産手続き開始決定を受けた。帝国データバンクによると、負債は約5億円。

 同社は1935(昭和10)年4月創業、62(昭和37)年8月に法人改組された。自社工場で笹かまぼこを中心とした練り製品を製造し、JR仙台駅構内や道の駅、空港、百貨店などで販売。本店では、団体客を受け入れられるレストランも併営し、2013年3月期には年間売上高約6億1900万円を計上していた。

 コロナ禍以降は、松島に笹かまぼこの自動販売機を導入したほか、宮城の特産品とのコラボ商品を販売。「新東北みやげコンテスト」で最優秀賞を受賞した。

 しかし、コロナ禍以前から競合によって散発的に赤字を計上するなか、新型コロナの影響で観光客が減少し、21年3月期の年間売上高は約7900万円に落ち込んだ。観光客の回復と新商品の開発によって売上は増加傾向にあったが、「支払い利息などが重荷となり、近年は連続で赤字を計上」(帝国データバンク)。11月20日付で事業を停止していた。

宮城・山形の女将の交流会 仙台で7年ぶりに開催

2025年11月28日(金) 配信

参加者全員で記念撮影

 みやぎおかみ会(会長=阿部憲子・南三陸ホテル観洋女将)と、やまがた女将会(会長=岡崎純子・高見屋グループ女将)は11月25日(火)、宮城県仙台市内のホテルで「東北の可能性を語る宮城・山形おかみ交流会」を開いた。2018年の第1回以降、コロナ禍などにより、今回7年ぶりの開催となった。

 当日は両県の女将約30人が参加し、今年7月に就任した吉田昭二東北運輸局局長の「スペイン観光の学びから東北観光の促進」をテーマした講演を聴講、その後の交流会では両県の観光の状況や課題など、活発な意見交換を行い、視点の広がりや横のつながりの意識などを共有した。

 両県の女将会は今後もこのような交流を定期的に行い、広域連携の強化をはかっていく。

星野リゾート、12月11日リゾナーレ下関開業 関門海峡を楽しみ尽くす滞在提案へ

2025年11月28日(金) 配信

ホテルの外観

 星野リゾート(星野佳路代表、長野県・軽井沢町)は12月11日(木)、リゾナーレ下関(山口県下関市)をオープンする。「リゾナーレ」ブランドとして初めて九州・山口エリアに進出する。関門海峡を目の前に臨むロケーションに位置し、客室をはじめ、館内のテラスやプールからも時間とともに変わる景色を楽しめる。「海峡のデザイナーズホテル」をコンセプトに、ロケーションを活かしたアクティビティを通して、“関門海峡を楽しみ尽くす滞在”を提案していく。

 客室は9タイプ、全187室。すべての客室から関門海峡の景色を眺めることができる。愛犬と過ごせる客室も用意する。

 メインダイニング「OTTO SETTE SHIMONOSEKI」では、下関名物のふぐをイタリア料理のフルコースで提供する。コンセプトは「Il Fascino Di Fugu(イル ファッシノ ディ フグ)」。イタリア語で「ふぐの魅力」を意味し、「ふぐの新たな魅力を発見してほしい」想いを込めた。ふぐを前菜からメインまでのメニューすべてに使用し、厚みによって変化する食感や素材本来の旨みを堪能できる。

ふぐのカルパッチョ

 インフィニティプールでは、関門橋や対岸の門司港、関門海峡を行き交う船舶などを眺めながら、寛ぐことができる。全天候型の屋内プールにある全長約30メートルのウォータースライダーは、関門海峡の潮流と同じスピードを体験できる。

インフィニティプール

 アクティビティとして用意する「はじめての関門海峡」では、船に乗って関門海峡の特徴や交通ルールを解説する。ふぐの展示種類数世界一を誇る市立しものせき水族館「海響館」の飼育員から、ふぐについて学んだスタッフによる「海響館講座」を毎晩開く。

下呂温泉観光協会会長の瀧康洋氏が「名誉ソムリエ」に就任 ワインや日本酒などの飲み物の普及に貢献

2025年11月28日(金) 配信 

就任式に臨む瀧会長

 岐阜県・下呂温泉観光協会会長の瀧康洋氏(水明館社長)が2025年11月11日(火)、日本ソムリエ協会(上野文一会長)のソムリエ・ドヌール(名誉ソムリエ)に就任した。

 ワインや日本酒などの飲み物の普及やソムリエの育成に功績のあった国内外の著名人に贈られる称号で、同日都ホテル岐阜長良川で開かれた就任式では、瀧会長のほか、岐阜県知事の江崎禎英氏、衆議院議員の青山大人氏ら5人がマントを身にまとい、同協会から認定証やメダル、バッジが授与された。

 スイスでの留学経験のある瀧会長は「今でも忘れられないのが、当時世界一のランキングだったローザンヌ近郊にある『ジラルデ』の料理と赤ワインの絶妙なハーモニーでした。ワインと料理が完璧にマッチした時には、喉元をワインがおいしい料理と共に何の抵抗もなく通り過ぎる、この感動は忘れられないものになりました」と振り返り、「この賞をきっかけに、新たな感動を求めて活動を開始しようと思います。ボナペティ!」と就任の喜びを語った。