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日本修学旅行協会、修旅の実態公表 19年度中学は約84%実施

2020年12月14日
編集部:木下 裕斗

2020年12月14日(月) 配信

中学校の具体的な行先で最も多い場所は奈良公園になった。画像は奈良公園の鹿

 日本修学旅行協会(竹内秀一理事長)が12月1日(火)に発行した、2020年度版教育旅行年報「データブック」によると、19年度の中学校における国内修学旅行の実施率は89・5%だった。調査は、国内旅行の調査では中学校の963校と高等学校の1149校から、海外旅行は中学と高等学校の2112校から回答を得た。訪日は原則として、日本の学校間交流を実施した学校の状況を調べ、中学の44校と高等学校の163校をリサーチした。海外からの訪問件数は313件。

 中学校において国内旅行を実施しない理由は、海外修学旅行の実施が41・6%で最も多かった。次いで、新型コロナウイルス感染防止のためが38・6%。

 不参加生徒がいる学校は73・2%。なしは26・8%。理由は学校不適応が72・9%と最も多く、続いて健康上の理由が15・6%。

 生徒1人当たりの費用は6万4683円。年度別推移は17年が6万6216円、18年が6万4450円。

 旅行先は京都が(22・7%)トップ。以降は奈良(19・8%)、東京(11・9%)、大阪(9・1%)、千葉(7・4%)と続いた。具体的な見学先は奈良公園(奈良県奈良市)が396件で1位。次いで、法隆寺(奈良県・斑鳩町)が187件、清水寺(京都府京都市)は182件、金閣寺が(同)170件、東京ディズニーリゾートは(千葉県浦安市)166件となった。

 利用宿泊施設の内訳はホテルが前年度比1・5%減の55・6%、旅館が同1・3増の35・7%。

 高等学校の修学旅行実施率は91・8%だった。国内で実施しない理由は海外実施が64・5%で最も多く、次は新型コロナウイルス感染予防が24・9%。

 不参加生徒がいる学校は75・2%。最も多い理由は健康上が26・1。2位以降は経済的な事情が25・2%、部活が20・4%、学校不適応は19・0%と続いた。

 生徒1人当たりの費用は10万2737円。費用の年度別推移は17年が10万1473円、18年は10万2683円。

 最も多かった旅行先は沖縄(11・5%)。続いて大阪(9・6%)、京都(9・5%)、東京(9・3%)、奈良(6・4%)。具体的な見学先はひめゆりの塔・ひめゆり平和祈念資料館(沖縄県糸満市)が224件でトップ。続いて、海洋博公園・美ら海水族館(沖縄県・本部町)が214件、沖縄平和祈念公園・平和祈念館が180件、国際通り(沖縄県那覇市)は169件、浅草・浅草寺(東京都台東区)とスカイツリー(東京都墨田区)の合計146件。

 利用宿泊施設はホテルが前年度比2・9%増の76・7%、旅館は同3・4%減の14・7%。

 中学校と高等学校で行先を海外に選んだ学校は537校で、全体の25・4%。行先は台湾が104件で最多。シンガポール(56件)とマレーシア(43件)、オーストラリア(39件)が上位となった。

海外修学旅行における生徒1人当たりの費用と平均宿泊日数は台湾が12万4650円で3・4泊。シンガポールが17万5624円で、3・9泊。

 訪日旅行の国別の件数は台湾(66件)、中国(56件)、韓国(22件)が多くを占めた。

 平均滞在日数は台湾が前年度比1・2日減の5・9泊、中国が同0・9日減の6・1泊、韓国が同0・9日増の5・4日になった。

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