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SHIROYAMA HOTEL kagoshima 「幸せを、かさねていける場所」未来へ 昨年、SDGsを宣言

2020年3月13日
営業部:鈴木 克範

2020年3月13日(金)配信

安川あかねグループリーダー

 運営主体の城山観光は昨年、創業70周年、ホテル開業55周年の節目を迎えた。グループの経営理念には、地域密着、社会貢献を掲げている。「地元に支えられての70年。これからはホテルだけでなく、鹿児島全体をという立場でSDGsに取り組む」と力を込める。

 宣言にあたり、国連が示す指針を、ホテルの活動に落とし込んだ。省エネへの取り組みや地産地消の推進、女性管理職の登用など、「SDGsという言葉こそなかったが、ここ10年来の企業活動で、あてはまるものは多かった」。

 安川リーダー自身も約10年前、産休・育休を取得し、職場に復帰した。ただ当時は、結婚や出産を機に退職というレールが当たり前のように存在していた。復帰後、県内で女性活躍推進をテーマにした会議に参画。「戻ることが、どれほど企業のプラスになるのかを痛感した」。ホテルでは2015年に仕事と子育ての両立などを目指す「一般事業主行動計画」も策定。甲斐あって「現在は産休後、全社員が職場復帰しています」と胸を張る。

 SHIROYAMA HOTEL kagoshimaのSDGsへの取り組みは3つの柱がある。1つ目は環境への取り組み。省エネ推進、生ごみの削減、リサイクルの強化を進める。2つ目は地域共生。館内のバリアフリー化や地産地消、着地型観光コースの提案を推進する。最後は働きやすい職場づくり。女性管理職の登用や、外国人スタッフの積極的な雇用を進める。

30・10運動推進に向け作成したポスター

 昨年12月の宣言を受け、早くもうれしい波及があった。フードロス対策の1つとして、宴会時に取り組む「30・10(サンマルイチマル)」運動。乾杯後の30分、閉会前10分は自席で食事をと呼び掛ける啓発スローガンだが、主催者との打ち合せ時「(宣言をした城山ホテル鹿児島ということで)忘新年会では、プログラムの中に盛り込んでもらう事例も増えた」という。

 ホテルは2021年を初年度とする3カ年の中期経営計画に、SDGsを盛り込む。全社的に取り組む必要性から、「今年1年は、社内の啓発に力を入れる」。組織内にはSDGs推進グループを新設。責任の所在を明確にするとともに、「料飲、宿泊、営業など、各部署で目標を立て、優秀な取り組みを表彰し、機運を高めていく」。その背景には東社長の「自分事として、ボトムアップで進めていく」という強い思いがある。

 「幸せを、かさねていける場所」を謳う同ホテル。SDGsへの取り組みは、その存在を未来へつなぐ責任でもある。

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