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星野リゾート 21年春、別府に“界” 起工式に隈研吾氏ら出席

2019年7月1日
九州支局:有島 誠

2019年7月1日(月) 配信

星野代表(左)と建築家の隈氏

 星野リゾート(星野佳路代表)は6月14日、大分県別府市北浜で建設する「星野リゾート界 別府」の起工式を行った。星野代表、デザインを担当する建築家・隈研吾氏、建設関係者らが出席し、工事の安全を祈願した。

 建設場所は、別府湾に面する旧花菱ホテルの跡地で、敷地面積は2778平方㍍。建築面積は1456平方㍍で、建物の規模は地上12階、70室。2021年春の開業を予定する。

 「星野リゾート 界」は、同社が「王道なのにあたらしい」をテーマに全国展開する温泉旅館ブランドで、全国で15施設が点在している。九州では「界 阿蘇」(大分県玖珠郡九重町)に続いて2店目となる。

ロビー&テラスイメージ

 界別府では、別府温泉の歴史や文化、温泉街の活気を体験できるようなもてなしを提供する。ロビーに続く別府湾を見下ろすテラスには、足湯を設置。ロビー奥に和紙提灯が照らす石畳の路地が続き、その先に木目の壁が特徴的な湯小屋を設け内湯と露天風呂で温泉を楽しめるようにする。

 星野代表は「有名温泉地で界を造ることは重要な使命で、別府で界を持つことは大きな喜び。歴史、知名度、インフラなど整っている」と別府のポテンシャルの高さを強調した。

 隈氏は「別府には竹細工以外に、別府石や絞り染め、焼き物の技術もある。海の近さを生かしたテラスや、良質な温泉旅館の温かい質感にしたい」と意気込みを述べた。

 開業後の料金は1泊2食で2万5千円から4万円を想定している。連泊の場合、市内の飲食店で2日目の食事も検討する考えだ。

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