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第9回浴衣が似合う温泉地 ― 城崎温泉が首位返り咲き(7/1付)

2011年7月1日
編集部

 「第9回浴衣が似合う温泉地」(旅行新聞新社主催)が7月1日付旬刊旅行新聞で発表された(5面参照)。ウェブサイト「おかみねっと」や、中日本高速道路のサービスエリアで配布されるフリーペーパー「高速家族」でアンケート調査を行ったもので、「浴衣が似合う温泉地」もようやく広く浸透しつつあるのではないだろうか。

 今回は兵庫県の城崎温泉が、昨年の2位から1位に返り咲いた。2位は群馬県の草津温泉。

 第1回から4回までは草津温泉がトップで、城崎温泉が2位。第5回から7回までは城崎温泉がトップで、草津温泉が2位。第8回が草津温泉、第9回が城崎温泉が首位と、第1回から東西の2横綱がトップを激しく争っている。

 3位は伊香保温泉(群馬県)、4位は下呂温泉(岐阜県)、5位は有馬温泉(兵庫県)、6位は別府温泉(大分県)、7位は渋温泉(長野県)、8位は黒川温泉(熊本県)、9位は由布院温泉(大分県)、10位は熱海温泉(静岡県)の順。いずれも温泉風情が豊かで、にぎわいを感じさせる温泉地が上位を占めた。近年の傾向としては、下呂温泉、渋温泉の上昇ムードが注目だ。

 トップに返り咲いた城崎温泉は、昨年10月からデジタル外湯券を発行。財布を持たなくても浴衣姿で買い物や食事をしたり、外湯めぐりをしても、翌朝旅館で精算できるシステムを開発した。宿が宿泊客を囲い込むのではなく、「温泉街全体が一つの旅館」というコンセプトで温泉地づくりに取り組んでいる。「城崎ゆかたフェスタ~ゆかたのファッションショー」などイベントも開催されている。

 湯もみショーで有名な草津温泉は毎晩8時から、食後にふらっと落語を楽しめるように、09年12月から湯畑前の「熱の湯」で「草津温泉らくご」を開演している。伊香保温泉もまち歩きの象徴である石段街が10年4月に延長された。人気温泉地は智恵を絞り、まち歩きができるように工夫をしている。浴衣姿の宿泊客を見かけない温泉地はどこか寂しいではないか。

 今夏は電力不足。日本国中が省エネに取り組む夏になる。暑い夏は、風情溢れる温泉で汗を流し、涼し気な浴衣を粋に着て、茶屋の軒下でかき氷や葛きりでも食べながら涼みたい。私も浴衣の似合う温泉地に行くつもりだ。

(編集長・増田 剛)

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