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旅フェアと旅博を統合、日観振とJATA

2013年11月21日
編集部

「ツーリズムEXPO ジャパン」開催へ握手する菊間会長(左)と 山口会長(右)

世界への発信力強化へ

日本観光振興協会(山口範雄会長)と日本旅行業協会(JATA、菊間潤吾会長)は11月8日、東京都内で会見を開き、両者がそれぞれ開催している「旅フェア日本」と「JATA旅博」を統合し、2014年から「ツーリズムEXPOジャパン」として開くことを発表した。統合で、名実ともにアジア最大の旅のイベントとして世界への発信力を強めるのが狙い。

日観振の山口会長は「観光振興は経済活性化に大きな効果を持ち、各国とも大変力を入れている。日本の行政もビザの緩和など取り組んでいるが、こういったことを積み重ね、この分野でもグローバル競争に勝ち抜いていく必要がある」と背景を語ったうえで、「旅フェアと旅博を統合し、オールジャパンで需要開拓をしっかりしていきたい」と述べた。統合については、以前から両者で意見が出ていたが、11年に日本で開催されたWTTCグローバルサミットを機に、グローバル競争への問題意識が高まったことが大きいという。

新ロゴマーク

JATAの菊間会長は「長年の夢が叶い、感無量の思い」と喜びを表現。「五輪開催などを前に2つの旅行イベントが1つになることで相乗的に効果が発揮され、アジアのなかで観光における日本の地位が大きく向上することを望んでいる。『ツーリズムEXPOジャパンに来ればアジアの観光動向が分かる』『日本の観光の新しい魅力が発見できる』と世界中から人が集まり、商談や情報交換ができる場にしていきたい」と意気込んだ。今年の旅博で国連世界観光機関(UNWTO)と包括パートナーシップを結び、UNWTOが旅博へ継続的に参画する覚書も交わしていることも紹介し、「新たなスタートを切る大きな力。舞台は整った」と述べた。

一方、今後のイベントの展開について山口会長は「観光産業のみならずあらゆる分野のプレイヤーの連携が重要。地域の力も結集する必要がある」と言及。また、菊間会長は来場人数を「15万人」としたが、多くなると入場規制をせざるを得ない状況も説明し、「箱のなかにどれだけ集まるかよりも、箱の外にいかに発信するか。発信力を高めることが目的だ」と強調した。さらに、海外と国内、訪日の総合イベントとするうえで、日本政府観光局(JNTO)との連携について聞かれると「JNTOのトラベルマートも一緒に開催することが望ましいと思う。私としては(JNTOの)決断を待っている」と語った。

「ツーリズムEXPOジャパン2014」は14年9月25―28日の4日間、東京都港区の東京ビッグサイトで開く。観光会議と展示、商談会、顕彰事業、前夜祭の5つのプログラムで構成する。運営は、山口会長が委員長を務める「ツーリズムEXPOジャパン」組織委員会が行い、組織委員会の下に設置された実行委員会は菊間会長が委員長を務める。

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