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“ご当地イズム”高まる、12年のトレンド予測

2012年1月21日
編集部
沢登次彦氏
沢登次彦氏

 リクルートは1月10日、「2012年のトレンド予測」発表会を行い、旅行・住宅・日常消費・美容・進学・就職分野の12年の傾向について発表。メディア関係者100人以上が集まった。旅行分野ではじゃらんリサーチセンターの沢登次彦センター長が登壇し、2012年のキーワードとして「ご当地イズム」の高まりをあげた。

 震災をきっかけに「日本を誇る」「リアリティを重視する」消費が活性化。各地域の個性に注目が集まり、旅行はより「地域生活」への関心が高まると予測した。背景にあるのは震災後の価値観の変化。生活のなかで力を入れたいことに対して「人に役立つ行動をする生活」「物事の本質や原点に目を向ける生活」「物事のリアリティや実体験を重視する生活」と答える人の割合が増え、本質や原点を大切にする傾向が強まった。

 「温泉や露天風呂」「宿でのんびり過ごす」などが主流だった旅行目的では「地元の美味しいものを食べる」がトップになり、ご当地を体感する旅が人気の傾向になっている。消費者は、街コンやご当地アイドル決定戦、ゆるキャラグランプリなど「ご当地イベント」に興味関心を示し、地域側は気軽な「ご当地体験」を売りにした観光商品開発の加速が予測される。

 ご当地イズムの事例には、富山県の朝日海岸にある地元民の遊び場ヒスイ海岸で天然ヒスイ石拾いと地元漁師飯の「たら汁」を食べるプランや、青森県金木町で毛布1枚で吹雪を体験するツアー、三重県鳥羽市で海女漁の話を聞きながら地元で捕れた魚介類を食べる海女小屋体験などを紹介。いずれも大盛況だったという。

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