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日本で最も「おもてなし力」が高いのは新宮市、エアビー発表

2018年5月9日
編集部:平綿 裕一

2018年5月9日(水) 配信 

ランキング

Airbnb(エアビーアンドビー)はこのほど、2018 Hospitality Index(ホスピタリティ度)を発表した。これによると、日本で最もおもてなし力の高い都市トップ3は、新宮市(和歌山県)、白馬村(長野県)、倉敷市(岡山県)の順だった。上位10都市はすべてホスピタリティ度が80%を超えるなど、高い評価を得た。古民家や農家民宿、宿坊体験など、その土地ならではの生活、日常にある非日常を楽しめる旅のスタイルが人気の傾向にあるという。3大都市圏だけでなく、日本各地に「おもてなし力」の高い都市が散らばっていることも分かった。

 3位以下は、成田市(千葉県)、高崎市(群馬県)、伊東市(静岡県)、長野市(長野県)、ニセコ町(北海道)、宇治市(京都府)、静岡市(静岡県)の順となった。同データは、2017年3月~18年4月までの1年間の予約データを調べ、エアビーアンドビーゲストの5つ星レビューの高さを反映したランキング。

各都市の特徴

1位:新宮市(和歌山県)

熊野速玉大社
熊野古道

 新宮市は海・山・川の豊かな自然に囲まれる。熊野速玉大社、熊野本宮大社、熊野那智大社などの聖地と、人々が巡礼の旅をした古道は、2004年に「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産に登録されている。同社でも、農家民宿などを中心に地元体験型の宿泊が人気。日本人ゲストが一番多く、続いてアメリカ、フランスが多いのが特徴の1つだという。

2位:白馬村(長野県)

冬はスキーリゾートとしても人気

 北アルプスを望む白馬の自然はスキーリゾートとして人気。ナイトシャトルバスなども準備されており、ナイトライフが楽しめるのも魅力だ。同社ではゲレンデ目の前1分といった好立地の、家族経営型の小さなリゾートコテージが人気を集めている。冬が一番人気の季節となっているが、春休みや夏休み期間にもゲストは訪れる。オーストラリア、日本、アメリカのゲストが多く、グループ旅行が多い。

3位:倉敷市(岡山県)

美観地区の白壁の町並み

 温暖な瀬戸内海式気候で、年間を通じて天気や湿度が安定している。年間を通した降水日数も、梅雨を除いて少ない晴れの国といわれている。同市は特徴が異なる多様な地域で形成されている。倉敷川沿いに白く塗られた壁の町並みが美しい倉敷美観地区。ジーンズのメッカである児島や、日本有数の工場群を見学したり工場夜景が楽しめる水島、海外との貿易と新幹線駅の設置されている玉島など、魅力は多い。同社では1年を通して、ゲストが訪れ、トップ3は日本、アメリカ、台湾が占めている。1日1組限定のリノベーション古民家や、純和風のまるまる借りられる宿の評判が高いという。

4位:成田市(千葉県)

多くの人が訪れる成田山新勝寺

 日本と世界をつなぐ日本の玄関である成田国際空港がありアクセスは便利。成田山新勝寺や成田山表参道など、古き良き街並みが残っていることも評価のポイント。同社でもアメリカ、中国、日本のゲストが多い。ただ宿泊だけではなく、田舎の古民家体験なども今後注目のアクティビティになると分析する。

5位:高崎市(群馬県)

榛名湖の花火

 高崎観音や榛名神社など、数々のパワースポットが点在する。最近は、山上碑(やまのうえひ)・多胡碑(たごひ)・金井沢碑(かないざわひ)の3つの石碑「上野三碑」がユネスコの「世界の記憶」に登録された。同社では宿坊の宿泊体験が人気。住職が禅体験や、仏教の考え方の指南など、非日常的な体験を提供している。高崎には日本人ゲストのグループ、家族旅行が目立つ。

6位:伊東市(静岡県)

 都内からも近い伊豆半島の東海岸の中心に位置し、関東一の湯量を誇る温泉リゾート地。城ヶ崎海岸や大室山、一碧湖、小室山などの美しい自然が残る。相模湾では、新鮮な魚介類やみかんなど山海の幸にも恵まれている。同社ではオーシャンビューの宿や、檜風呂付きの古民家などが卒業旅行にも人気の場所の1つだという。日本人ゲストがトップで、グループ、家族旅行に人気のディスティネーション。

7位:長野市(長野県)

 善光寺や信州そばなどの当地グルメも外せない長野市。温泉街も近い。同社では、 囲炉裏、温泉付きの古民家や北参道にあるゲストハウスなどが好評。ハイシーズンは1~3月の春前で、日本、アメリカ、オーストラリアからのゲストが多い。

8位:ニセコ町(北海道)

 世界有数のパウダースノーの聖地として知られている。冬季の印象が強いニセコだが、夏のインバウンド需要も高まりをみせている。同社では、おしゃれなコテージタイプの宿が人気。アメリカ、オーストラリア、シンガポールからのゲストが多く、家族旅行やグループ旅行での利用も多い。

9位:宇治市(京都府)

 平安時代から貴族の別荘地として愛されてきた場所。緑豊かな自然のなかに、数多くの名勝や史跡が点在するため、歴史的景観との調和に配慮された観光地を形成している。世界遺産には「平等院」「宇治上神社」の2カ所が登録されている。同社では宇治川沿いにたたずむ割烹旅館が海外のゲスト中心に好評で、3月、4月の花見の季節が人気。

10位:静岡市(静岡県)

 静岡といえば、世界で最も美しい山の1つといわれる日本一高い山、富士山。世界遺産構成資産の一部である三保松原は、パワースポットとしても人気の御穂神社や、常世神の通り道である「神の道」も付近にある。自転車道も整備され、レンタサイクルで三保半島を1周するのもおすすめ。同社では、日本、中国、韓国からのゲストが多く、富士山も展望できるゲストハウスが人気。

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