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できる限り学生の力で、KNT×共立大学 実践型授業スタート

2010年4月21日
編集部

 共栄大学(山田和利学長、埼玉県春日部市)は4月から、産学連携を活用し観光ビジネスを実践する新しいリアルビジネス(RB)型授業「ワールドラン」を始める。近畿日本ツーリスト(KNT)は講師を派遣するなど、この実施・運営に協力する。

 ワールドランは、旅行商品の商品開発からオペレーションまでを、できる限り学生の力で行う実践型の授業。1回目の今年は世界遺産の街、マカオでウェディングとツアーをプロデュースする。受講できるのは観光ビジネスコース在籍の選抜20人。15回4単位の授業で、10回は、専任講師や関連企業の実務家教員による、基本講義やフィールドワークを通して業界の基礎知識を習得。その後、ウェディングとツアーのハンドリンググループに分かれ、商品開発、オペレーションを行う。

 この取り組みに協力してくれる、実際の挙式者は一般から募集する。費用はすべて大学が負担する。数回程度の挙式の打ち合わせに協力できるなど、カップル指定条件はウェブサイト( http://knt.co.jp/ec/2010/kyoei/Index.html )で案内している。5月末日で締め切り、6月中旬に決定。挙式日程は9月12―15日。挙式会場は「ザ・ヴェネチアン・マカオ・リゾートホテル」。

 KNTの田ヶ原聡団体旅行事業本部カンパニー長は3月31日、行った会見で「個別スポット的な対応はこれまでもあったが、履修単位として正式なカリキュラムのなかに組み込まれ、学校の要請によってお手伝いする取り組みは初めて。学校のブランディングのお手伝いの一歩になる」と説明した。

 すでに同大学では、学生が講義を通じてプロスポーツの公式戦を企画・運営する[共栄Spolas(スポラス)]という、RB型の授業も実施している。ワールドランは、文部科学省の認可では特別講義としての分類。しかし、学校側は常設の科目として、取り組みを継続していく考え。

 山田学長は「ワールドランは、教室を飛び出し別世界で学ぶ授業。大学教育の転換期に、規制にとらわれず新しい教育を目指し、歴史の扉を開いていきたい。何年かかけて形にしていく」と意気込みを語った。

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