〈この登壇者に聞く(第2回)〉OTA生かし直販増加へ
2026年10月6日(火) 配信

国内で唯一のホテルマーケティングに特化した「ホテルマーケティングカンファレンス2026」が、11月10―11日に開催される(※参加費無料)。このホテルの売上と集客に特化した学びの場に登壇者として参加するスピーカー3人に話を聞いた(2回/全3回掲載)。
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宿泊施設の収益を考えるうえで、予約数や売上と同じように重要なのが、どの経路で予約を獲得し、どれだけ利益を残せているかという視点です。OTAは多くのお客様に施設を知っていただくための重要な存在ですが、集客を任せきりにすると、手数料の負担に加え、自分たちの魅力を直接伝え、お客様との関係を育てる機会も限られてしまいます。
これまでの宿泊予約では、多数の施設を一覧にして比較する仕組みが大きな役割を果たしてきました。一方で、価格や立地などの条件だけでは伝わらない、その宿ならではの特徴や思いがあります。公式サイトやSNSを通じてそれらを発信し、共感したお客様が直接予約する流れをつくることが、これからの宿泊経営に必要だと考えています。
ただし、魅力を発信するだけでは予約は増えません。興味を持って訪れたお客様が、迷わず予約を完了できる環境が必要です。triplaでは、施設への集客から予約のしやすさ、宿泊後の再来訪まで、お客様との接点に開発を集中しています。現場の困りごとを起点に、複数の施設に共通する課題として捉え直すことで、幅広い施設で活用できる仕組みを磨いています。
インバウンドの公式サイト予約でも、予約の途中にある障壁を取り除くことが重要です。例えば、宿泊したくても、クレジットカードの決済が通らなければ予約は成立しません。私たちは多通貨決済を通じて、海外のお客様が自国通貨で支払える環境を整えています。集客強化と同時に、予約を取りこぼす原因にも目を向ける必要があります。
そして、公式サイト予約は一度の宿泊で完結するものではありません。私自身、海外で宿泊したホテルから、年に一度ほど届くメールをきっかけに、当時の滞在を思い出すことがあります。頻繁に販促情報を送るよりも、心地よい距離感でつながり続けることが、再び訪れたいという気持ちにつながります。会員制度やポイントの仕組みも、人と人との関係を育てるために活用することが大切です。
AIの進化によって、お客様の宿探しや予約体験も変わろうとしています。HMC2026では、この変化を自社予約の拡大にどう結び付けるか、具体的な戦略をお伝えします。OTAの集客力を生かしながら、自らの魅力に共感して予約してくださるお客様を増やしていく。その積み重ねによって、宿泊施設がブランド価値を育て、利益を確保できる未来を支援していきたいと考えています。
■プロフィール
tripla株式会社
代表取締役CEO 高橋 和久(たかはし・かずひさ) 氏
北海道大学大学院修了後、米国でMBAを取得。フィリップモリス、A.T.カーニー、アマゾンジャパン、日本コカ・コーラを経て、2015年に現triplaへ参画。宿泊施設の自社予約拡大と収益向上を支援する。
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【公式】日本最大級のホテルマーケティングカンファレンス2026|HMC2026
全国のホテルから経営者、支配人、マーケター、総勢1000人以上が参加する学びの場
開催日:2026年11月10日(火)~11日(水)の2日間
会場:KABUTO ONE(東京都中央区日本橋兜町)、参加費:無料(宿泊施設の皆様)


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