添乗業界のPR動画作成で人材確保へ TCSAが26年度総会開く
2026年3月30日(月) 配信

日本添乗サービス協会(TCSA、金澤悟会長、32会員)は3月25日(水)、東京都内で2026年度通常総会を開いた。今年度は、添乗派遣業界の大きな課題の1つである人材不足に対し、各社が添乗員募集に活用できる業界のPR動画を作成する。
総会後に開いた会見で、金澤会長が昨年度の事業報告や今年度の事業内容を説明した。このなかで、昨年度はコンプライアンス推進委員会を中心に検討を重ね、初めて「派遣先旅行会社への改善要望事項」をまとめ、各旅行会社に申し入れを行った。金澤会長は「添乗派遣会社は立場が強くないため、労働環境が確保しにくい業種。これが人材不足にもつながっている」と言及。「個々の会社の契約には踏み込めない部分はあるが、協会ができることを考えていきたい」とし、「将来にわたって若い人が希望を持ち続けられる業界にしていきたい」と力を込めた。
人材不足と合わせて課題となっている、添乗員の高齢化については、昨年に続き高齢者雇用推進事業に取り組む。初年度の調査で浮かび上がった課題解決に向け、高齢者雇用のガイドブック作成を検討する。関連し、添乗員の福利厚生制度である「TCSA共済会」は昨年加入上限年齢を65歳から70歳へ引き上げたが、それに伴い給付件数の増加が想定されるため、給付状況を見極めながらさらなる充実もはかりたい考え。
また、日本旅行業協会(JATA)と共催で実施している「添乗業務レベルアップ研修」で新たにコミュニケーションスキルを学ぶ「現役添乗員向けeラーニング講座」を開発。会員会社の添乗員が通年でいつでも受講できるような運営をはかり、人材育成に寄与する。
「旅程管理研修」は引き続きオンラインを中心に実施し、受講しやすい環境整備に努め、潜在的受講者の掘り起こしなどで受講者増加をはかっていく。
さらに、添乗員に光を当てる制度として、「ツアーコンダクター・オブ・ザ・イヤー」や「TCSA会長表彰」など各種表彰制度は継続する。





