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クルーズの最新情報を旅行会社に発信 JATAが第2回ワークショップ開く

2025年4月25日
編集部:飯塚 小牧

2025年4月25日(金) 配信

ワークショップ会場のようす

 日本旅行業協会(JATA)のアウトバウンド推進協議会(JOTC)クルーズ旅行推進部会(部会長=松浦賢太郎クルーズのゆたか倶楽部社長)は4月24日(木)、東京都内で「第2回JATAクルーズB2Bワークショップ」を開いた。国内外の船会社らが出展し、旅行商品として昨今注目を集めるクルーズ旅行の最新情報を旅行会社に紹介した。また、チャンネル登録者数15・6万人とクルーズユーチューバーとして人気を誇る「YKK ゆかこ」さんをゲストに招き、トークセッションを実施した。

 2回目の開催となる今年度は船社や販売代理店のGSP・PSA、旅行会社約20社がブースを設け、参加した旅行会社ら47社・団体が1部と2部に分かれて各テーブルを回って商談を行った。冒頭のあいさつで、クルーズ旅行推進部会の松浦会長は昨年度のクルーズ人口が22万人だったことに触れ、「今夏は飛鳥Ⅲの就航があり、2028年にはオリエンタルランドがディズニークルーズ船を国内市場に投入する。5年以内に日本のクルーズ人口は5倍の100万人規模になると予測される」と展望した。

 一方、現在JATAの会員会社でもクルーズを扱っている会社は数パーセントにとどまっている現状がある。「こんなに魅力のある商品があるのに販売しないのはもったいない」とし、「今回は2種3種の会社も参加する予定だ。旅行業全体でクルーズ商品の販売拡大と市場の活性化を行い、ワークショップが新たなビジネスマッチングの場となれば」と述べた。

 また、海外旅行推進部の稲田正彦部長は「海外旅行者数が回復しても、今後は旅行会社が扱える人数の割合は減るだろう。そのなかで、クルーズのような販売者のノウハウがダイレクトに消費者に伝わるものがないと、旅行会社が生き残る道はない」と言及。ワークショップの開催で1社でもクルーズを販売する会社が増えることを期待するとしたうえで、参加会社に「クルーズへの理解を深めて、日本のクルーズ人口の拡大に寄与してほしい」と呼び掛けた。

松浦部会長(左)とYKK ゆかこさん

 1部と2部の間にはトークセッションの時間を設け、松浦部会長司会のもと、インフルエンサーによるクルーズ特化型トラベルメディア「クルーズイズム」のメンバー・YKK ゆかこさんが登壇した。ゆかこさんはアメリカに在住していた2019年に初めてクルーズの動画を出し、今では30本以上のクルーズ関連動画を公開しているという。「当時、日本語でのクルーズ情報があまりネット上になかった。初めてロイヤルカリビアンに乗船し、世界が開けた気がした。『こんな旅行形態があるんだ』と感動した気持ちを伝えたいと動画配信を始めた。自分ではクルーズインフルエンサーの第一人者だと思っている」と紹介した。

 ゆかこさんは「今では多くのインフルエンサーの方がクルーズ情報を発信している。今後、船会社や旅行会社の方がインフルエンサーを起用して魅力を伝えたいと思ったときに何か参考になれば」とし、寄せられた質問に赤裸々に答えた。

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