商船三井クルーズ、2026年後半にクルーズ船追加投入へ
2025年3月5日(水) 配信

商船三井クルーズ(向井恒道社長、東京都港区)は3月4日(火)に引き渡しを受けた3万2000㌧型クルーズ船「シーボーン・ソジャーン」を、2026年後半から運航開始すると発表した。同船は商船三井が米国のシーボーン社から購入したもの。
商船三井グループは、クルーズ事業を新たな成長分野と位置づけ、23年3月に商船三井がシーボーン社からクルーズ船を1隻購入。24年12月から商船三井クルーズが「MITSUI OCEAN FUJI(三井オーシャンフジ)として運航を開始している。
三井オーシャンフジの上質な設えや空間は、「日本の美しい船旅」の実現に最適と判断し、三井オーシャンフジの姉妹船の追加購入を決めた。
今回のクルーズ船の購入は、商船三井クルーズが今後予定する2隻の新造船投入に先んじる「クルーズ事業拡大計画の前倒し」と説明。26年後半に日本船籍として運航を開始する。船内の公用語は日本語を予定している。
同社は日本近海での短期―中期のクルーズを含め、さまざまな客層に利用しやすい豊富な旅程を用意する考え。全長198・19㍍と200㍍以下のコンパクトな船体を生かし、瀬戸内海や沖縄、北海道の離島なども想定している。総㌧数は3万2477㌧、全幅は25・6㍍。客室数は229室、レストラン数は4施設、船客定員は458人。
25平方㍍以上のスイートクラスを基本とする客室、広々としたパブリックスペース、船首や船尾にも備えた開放的な屋外デッキなどが特徴。
なお、既存運航船「にっぽん丸」と「三井オーシャンフジ」が現在発表している旅程については、影響を受けることはないとしている。