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黄金で埋め尽くされる展示室 12月17日から特別展「金屏風の祭典 ―黄金の世界へようこそ―」(岡田美術館)

2023年12月13日
営業部:後藤 文昭

2023年12月13日(水) 配信

展示室(イメージ)

 黄金で埋め尽くされる展示室--。岡田美術館(神奈川県・箱根町)は12月17日(日)から2024年6月2日まで、特別展「金屏風の祭典 ―黄金の世界へようこそ―」を開催する。

 金屏風における金の多種多様な表現に着目し、同館収蔵の金屏風約30件を「金雲」「金銀」「金地」の3つのテーマに分け展示する特別展。

 展覧会の見どころの一つが、金屏風における「金雲」。「金雲」は現実には存在しないモノではあるが、日本の画家たちは画面の荘厳さの表現や場面転換、不要なものの隠蔽などに用いてきた。

9 狩野派「春夏花鳥図屏風」(部分)桃山時代 16世紀 岡田美術館蔵

 例えば、狩野派の「春夏花鳥図屏風」(桃山時代 16世紀)は、木々と山々の間に金雲を配することで画面に奥行きを作っており、同手法を狩野派は得意としたという。

 また1626年に後水尾天皇が二条城に行幸した折の記録的な屏風「二条城行幸図屏風」(江戸時代前期 17世紀)には、幅の広い帯のような金雲が静かに流れ、行列を際立たせながら、歴史的な盛儀を典雅に装っている。

尾形光琳「菊図屏風」(部分)江戸時代前期 18世紀初頭 岡田美術館蔵

 この他今回の特別展では、金雲のない、金箔地が広がる屏風を好んで描いた尾形光琳の作品や、「伝統と創造」を強く意識しつつ日本画の革新をはかり、新感覚の金屏風を作った川合玉堂ら明治以降の画家たちの作品なども見ることができる。

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