test

レストラン船「ロイヤルウイング」63年の歴史に幕 200人が船との別れ惜しむ

2023年5月16日
営業部:後藤 文昭

2023年5月16日(火)配信

社員と乗客が船と最後の記念写真

 ロイヤルウイング(神奈川県横浜市)は5月14日(日)、レストラン船のファイナルクルーズを行った。

 同社が運航するレストラン船「ロイヤルウイング」は、コロナ禍で部品の調達が困難になったことなどから、今年2月に運航の休止を発表。1959年に建造された関西汽船の「くれない丸」時代から数えて63年の歴史の幕を下ろすこととなり、参加した200人が船との別れを惜しんだ。

 またこの日は、氷川丸やすれ違う船から汽笛が鳴らされ、マリンタワーや横浜ハンマーヘッドなど近隣施設も同船の色である青色にライトアップされるなど、横浜港全体が同船との別れのひと時を演出した。

船での思い出を語る乗客

 最後の航海は帆船日本丸の鳴らす汽笛で始まり、出航に合わせ乗客がバルーンを飛ばした。航海中の船内では、鳴鬼敏文船長が各テーブルを回り、乗客と船での思い出を語り合うなど最後の時間を共有。

メッセージボードも設置

 特別会場では、同船のオリジナルグッズが当たる抽選会や、ツイッターやインスタグラムで募集した写真の展示、マジックショーなどの企画を通じ、乗客を楽しませた。

 結婚記念日や誕生日を同船で過ごしてきた乗客は、「最後ということで寂しいが、新しい船ができるということなので、就航後の記念日も船で過ごしたい」と語った。

 中村信仁社長は、「ロイヤルウイングは私たちにとって職場でもあり、営業、運航を共にした『仲間』のような存在です。今日までお客様と我われを乗せ安全に運航してくれた本船には『ありがとう、お疲れ様』と声をかけてあげたい。25年春に新造船が就航する予定ですが、『皆様に幸福な時間を提供する』という企業理念と22年間育ててきた精神を引き継ぎつつも、時代に合わせたサービスを提供し、新造船も新しいカタチで横浜の風景の一部に育てていく」と最後の航海を終えての想いを語った。

いいね・フォローして最新記事をチェック

コメント受付中
この記事への意見や感想をどうぞ!

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

PAGE
TOP

旅行新聞ホームページ掲載の記事・写真などのコンテンツ、出版物等の著作物の無断転載を禁じます。