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日本バス協会、深刻な人手不足への対応「外国人運転者の導入実現」など働きかける 

2023年3月24日
編集部:増田 剛

2023年3月24日(金) 配信

冒頭あいさつをする清水一郎会長

 日本バス協会(会長=清水一郎・伊予鉄グループ社長)は3月23日(木)、東京都内で通常理事会を開いた。2023年度は地方路線バスの厳しい現状を訴えながら、全国旅行支援の継続や、人手不足対策として外国人運転者の導入実現など制度改革に向けた働きかけを強化していくことを確認した。

 清水会長は冒頭、「全国旅行支援は(予算が残っている都道府県が対象)4月以降の継続が決まった。バス業界はコロナ禍の3年間苦しめられてきた。今後10~20年間影響を受ける厳しい状態。少々お客様が戻ってきたからといって支援策の打ち切りはありえない。3年間は継続してほしい」と力を込めた。とくに貸切バスを利用した団体旅行の回復には「相当に時間がかかる」とし、全国旅行支援のなかで2割の団体旅行枠を積極的に活用した「団体旅行の需要回復」に取り組んでいく姿勢を示した。

 また、同協会は2030年までにEV(電気自動車)バス累計1万台の導入を目標にしている。国土交通省は22年度2次補正予算などにより100億円規模(約500台分)の予算を計上したが、導入に向けたさらなる支援拡大を要望していく。

 清水会長は地方の路線バスが非常に厳しい経営状況にあることに触れ、「バスは公共交通機関の最後の砦。『路線バスをどうやって残すか』を、国も地方自治体もしっかりと考えていただきたい」と述べた。

 深刻な人手不足の問題については、「政府は賃上げを声高に求めているが、そのためには財源が必要」(清水会長)として、権限を含めて定期的に運賃改定ができるように国に求めていくとした。さらに、最重要課題の運転者不足への対応として、外国人運転者の導入実現をタクシーやトラック業界とも連携して進めていく方針だ。

 今年9月20日の「バスの日」に、日本初の路線バスが走って以来120年を迎える。清水会長は「バスで日本の未来を明るくしていきたい」と呼び掛けた。

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「日本バス協会、深刻な人手不足への対応「外国人運転者の導入実現」など働きかける 」への3件のフィードバック

  1. それは変でしょ バス運転者が不足なのは待遇が悪すぎるからでしょ!何でもかんでも 外国人 結局日本人の給料上げたくないだけ! 

  2. サービス過剰で、現場の乗務員が苦労している。お客様は、わかるが
    ホテルのサービスとは、また、違う。賃金も大切ではあるが、乗務員とお客様のバランスがちと、狂ってきている。それを協会、会社がもっと考えなければ、進歩していかないと思います。

  3. バス運転手が少ないのは、待遇が悪すぎる上に代わりはいくらでもいると、上から目線で冷遇した結果だと思います。全てをドライバーにやらせる。故障を発見出来なければ、先ずドライバーを疑う。それでいて安月給。メリットは無い。

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