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安来市観光協会 地域発信の人材育成へ スキルアップの講座開く

2022年3月14日
関西支社:土橋 孝秀

2022年3月14日(月)配信

ローカルナビゲーター養成講座のようす

 島根県の安来市観光協会は2月22日、JR安来駅に隣接した観光交流プラザ内で、「旅の文化カレッジ事業・ローカルナビゲーター養成講座」を行った。地域の魅力をストーリーとして紹介するなど、新しい旅をコーディネイトできる人材を育成する。

 同市は、雲南市、奥出雲町の2市1町で構成する日本遺産「出雲國たたら風土記~鉄づくり千年が生んだ物語~」を抱えており、コロナ禍のなかでテーマ性を持ったマイクロツーリズムが注目されるなか、コロナ収束後を見据え、現場で働く人々の観光案内スキルをアップさせ、新しい旅のスタイルを構築する狙いだ。

 講座は、宿泊施設や観光施設、旅行会社の担当者のほか、山陰インバウンド機構や同市観光振興課職員など約30人が参加した。

 講師はクラブツーリズムのテーマ旅行部顧問を務める黒田尚嗣氏が務めた。同氏はクラブツーリズムの旅の文化カレッジで「旅する世界遺産・日本遺産の語り部」として各種講座を担当しながら、日本遺産関連のテーマ旅行を自ら企画するなど、地域の魅力発信に注力している。

 講座のなかで黒田氏は、ローカルナビゲーターは、その地域のスペシャリストとなり、土地の人の営み(歴史・風習)を紹介し、日本遺産の構成文化財や観光資源による公式的なストーリーだけでなく、自身の体験に基づいたオリジナルのストーリーを作成することが重要とした。

 また、旅行者に対し鋭い観察眼を持ち、案内しながら顧客情報を引き出すことがリピーターにつながり、観光消費拡大に結び付くとした。

 同協会の門脇修二事務局長によると今後も定期的に同様のセミナーを開催する予定。地域一体となり、コーディネイト力向上をはかる。門脇局長は「駅を起点にしたサイクリングツアーのナビゲーターも養成していきたい」と意気込んでいる。

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