ジョルダン、馬籠・妻籠をバスで 2日間乗り放題券を発売

2025年11月6日(木) 配信

北恵那交通の路線バス

 ジョルダン(佐藤俊和社長、東京都新宿区)は11月1日(土)、北恵那交通(川松昌市社長、岐阜県中津川市)が販売する「馬籠・妻籠周遊切符」をモバイルチケットで売り出した。北恵那交通と南木曽町地域バスの対象路線が、利用開始日当日と翌日の2日間で乗り降り自由になる。

 岐阜県の馬籠宿と長野県の妻籠宿は、江戸時代に東京と京都を結ぶ中山道の宿場町として整備された歴史ある観光地。馬籠宿は石畳の坂道沿いに江戸時代の街並みが残り、古民家を改装したカフェや土産屋を散策できるほか、落合の展望台からは木曽川沿いの美しい景観が一望できる。

 妻籠宿では、屋根や外壁を昔のままに保存した町並みを歩きながら、江戸時代の宿場の雰囲気を体感でき、伝統的な食事処や工芸品の店も点在し、地元ならではの味や文化に触れられる。

「馬籠・妻籠周遊切符」対象路線

 対象路線は、北恵那交通が馬籠線(中津川駅~落合~馬籠)、坂下線(中津川駅~落合~坂下駅~妻籠~南木曽駅)。南木曽町地域バスが馬籠線(南木曽駅~妻籠~馬籠)、妻籠線(南木曽駅~妻籠)、保神線(南木曽駅~妻籠間のみ)。

 価格は税込で大人2700円、子供券の販売はない。ジョルダンが運営する「乗換案内」アプリからスマートフォンなどで購入できる。

「津田令子のにっぽん風土記(117)」金目鯛の煮付けといえば、おか田~ 静岡県・南伊豆編 ~

2025年11月6日(木) 配信

肉厚な金目鯛の煮つけ
伊豆の味おか田 2代目店主 岡田 正司さん

 美しい海と山、温暖な気候に恵まれた静岡県・南伊豆湊に、40年前の1985年に創業した郷土割烹「伊豆の味おか田」。お父様の時代から金目鯛や伊勢エビなど新鮮で味の良い魚料理を出す店として地元の方はもとより多くの観光客を受け入れてきた。とりわけ金目鯛の煮付けといえば、伊豆の味おか田といわれるほどの人気を誇る。2代目店主の岡田正司さんに人気の秘訣を伺った。

 コロナ禍には、「実際にお店に来られない方々に、店自慢の金目鯛の煮付けを食卓で食べていただけないものか」との思いから、「金目鯛の煮付けセットお取り寄せ便」の販売を開始した。今も好評だという。口コミなどが評判を呼び、売上も好調でリピーターが多いのも特徴だ。

 以前、主婦の友社発行の女性誌「ゆうゆう」の特集「私の好きなお取り寄せグルメ」で紹介させていただいた。取り寄せ便に同封されている美味しい食べ方のメモを見ながら、その通りに温めるだけでおか田の味が再現される、実にありがたい一品だ。2㌢もある肉厚の身を一気にほぐし口に入れるやいなや、南伊豆で食べたときの感動が甦る。身の柔らかさも、しっかりしみ込んだ煮汁も超一流。「僕ね、皆さんが美味しい、また来ますねって言ってくれるだけで満足なんですよ」と岡田さんは話す。

 南伊豆町は、伊豆半島の最南端に位置している。はるか大昔に海底火山の噴火によって陸地ができた。そして隆起してできた島が長い年月をかけて移動し、本州にぶつかり伊豆半島となったと記されている。「ここへ来たら、独特の地形と地質が作り出すエリアならではの魅力を満喫して、プラス僕の店の味を知ってほしいですね」。

 岡田さんは、店から車で5分ほどの場所にある「日本の渚百選」に選定されている弓ヶ浜にもぜひ立ち寄ってほしいと言う。「1㌔に及ぶ美しい海岸線が続く南伊豆きっての景勝地です。晩秋から冬にかけては浜も少し静かになるので、歩いた帰りにでもウチに寄ってもらえたらうれしいな」と語る岡田さんの笑顔が印象に残る。 

 来春には菜の花と、早咲きのみなみの桜(河津桜)の開花に合わせて、2月上旬から3月にかけて、青野川沿いの川岸には約4・2㌔にわたって桜並木が続く。約800本もの桜が濃いピンクの花を咲かせるのだ。足元には菜の花が黄色い絨毯のように咲き誇り、春らしいカラフルで華やかな光景になる。ぜひこれらの風景に出会いに行ってみては。

 

津田 令子 氏

 社団法人日本観光協会旅番組室長を経てフリーの旅行ジャーナリストに。全国約3000カ所を旅する経験から、旅の楽しさを伝えるトラベルキャスターとしてテレビ・ラジオなどに出演する。観光大使や市町村などのアドバイザー、カルチャースクールの講師も務める。NPO法人ふるさとオンリーワンのまち理事長。著書多数。

【国土交通省】人事異動(11月1日付)

2025年11月6日(木) 配信

 国土交通省は11月1日付の人事異動を発令した。

 大臣官房付・派遣 2027年国際園芸博覧会協会交通・輸送統括長(2025年日本国際博覧会 協会交通局長兼会場運営局担当局長)飛田章

 大臣官房付・派遣 2027年国際園芸博覧会協会交通対策室輸送対策部長(2025年日本国際博覧会協会広報・プロモーション局担当部長兼会場運営局審議役)木嶋淳

【第50回旅館100選】兵庫県・湯村温泉 「朝野家」

2025年11月6日(木) 配信

露天風呂「彦星」

日本文化三道の美が息づく、四季を味わう宿

 心を込めてたてた一服の抹茶で客を迎え、館内には季節ごとの花々を飾り、やわらかなお香が香る――。茶道、華道、香道。日本の美と精神を映す三道をおもてなしの根底に据える。

一品一品手作りにこだわった会席料理
朝野まり女将(右)と今井学調理長(左)

 自慢は季節のうつろいを感じる会席料理。「一品一品、心を込めて手作りする」という調理長の信念のもと、献立は毎月趣を変え、訪れるたび新たな味と出会える。山陰の海・山の幸を取り入れ、旬のものを最も美味なるかたちで提供。料理を引き立てる器にもこだわり、見た目も華やかに演出する。

見た目も美しい料理

 自家源泉4本から湧き出る豊富な温泉は、大浴場や露天風呂で心ゆくまで楽しめる。全客室の風呂、洗面の蛇口にも天然温泉を使用している。

通常和室12畳

 客室も多彩に揃え、露天風呂付客室やワンランク上の滞在が楽しめる「湯籠里(ゆこもり)」など、さまざまなニーズに応える。

NEW Asanoya STYLE 湯籠里(ゆこもり)

 2023年4月にオープンした、露天風呂付和洋室4室と露天風呂付洋室1室の計5室。客室内に専用ダイニングルームを備え、夕食・朝食ともプライベート空間で楽しむことができる。大型スマートテレビやスマートテーブルなど設備も充実し、客室に籠りながら、湯村温泉の湯を贅沢に堪能できる。

 

交通:《車》北近畿豊岡自動車道 八鹿・氷ノ山ICから国道9号を約40km、P100台(無料)
   《電車》JR山陰本線 浜坂駅からタクシーで15分、バスで25分  鳥取空港からタクシーで40分
チェックin15:00 out10:00
食事:《夕・朝食》個室食事処または部屋食
部屋:全68室
風呂:男女別大浴場、露天風呂、地熱サウナ
泉質:ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物・硫酸塩泉
料金:1泊2食1万9,800円~7万円(税込)

〒669-6821 兵庫県美方郡新温泉町湯1269
☎0796(92)1000 FAX0796(92)2010
https://www.asanoya.co.jp/
Wi-Fi:使用可 外国語対応:英

 

 

 ※この記事は、旅行新聞新社主催「第50回プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」に選出された施設で、書籍「2026年度版 プロが選んだ日本のホテル・旅館100選&日本の小宿(BEST100 HOTELS&RYOKANS IN JAPAN)」(自由国民社)に収録されている内容を紹介しています。

【とっとり花回廊】イルミイベント11月14日から、園内を幻想的に彩る

2025年11月5日(水)配信

迫力の花火も楽しめる

 鳥取県・南部町の「とっとり花回廊」は11月14日(金)から、恒例のライトアップイベント「フラワーイルミネーション2025」を開催する。

 日本最大級のフラワーパークを100万球の光で彩る一大イベント。光のトンネルや霧とのコラボが楽しめる庭園など、園内10カ所以上のスポットで、趣向を凝らしたイルミネーションを展開する。

 開催は2026年1月12日(月・祝)まで。点灯時間は午後5時30分から9時。期間中の土・日・祝日やクリスマス、年末年始などには「花回廊冬花火」も開催。午後7時から約4分程度、約400発の花火を園内の「花の丘」から打ち上げる。ほかにも、コンサートやステージイベント、ワークショップなどを行う。

 園内を1周する「フラワートレイン」も光の装飾を行い、今春に導入したEVバスタイプの車両を今回初めて彩る。騒音と振動が少ないEVバスで、幻想的な園内をゆっくりと満喫したい。

 また、今年は地元の南部町の竹林整備で生まれた竹を活用した、「竹あかり」が登場する。イルミネーションとは異なる柔らかな明かりで、幻想的な光に包まれる空間が楽しめる。

WILLER TRAVEL、高速バスの予約時 PayPay、楽天ペイ、メルぺイ対応に

2025年11月5日(水)配信

PayPay、楽天ペイ、メルペイのQRコード決済を導入

 WILLER MARKETING(辻本宗男社長、大阪府大阪市)は11月4日(火)、移動予約サイト「WILLER TRAVEL」の高速バス予約で、新たにPayPay、楽天ペイ、メルペイのQRコード決済を導入した。

 利用者は決済手段の選択肢が広がり、学生などクレジットカードを持たない利用者も、コンビニ払いなどの手間がなくなり、日常的に利用している方法で決済が可能。よりスムーズに高速バスの予約を完了できる。

 また、QRコード決済で支払うとWILLERポイントに加えて、各QRコード決済ブランドのポイントも付与できる。

 なお、楽天ペイの取り扱いは11月下旬ごろから開始予定。

旅行会社「メルヘン」(鳥取県・湯梨浜町)など2社、破産手続き開始へ(帝国データバンク調べ)

2025年11月5日(水) 配信

  旅行会社「メルヘン」(湯村大介代表、鳥取県・湯梨浜町、登記面=大阪府大阪市北区)と、関係会社「タケウチ」(同代表、同所)は10月20日(月)、鳥取地裁から破産手続き開始決定を受けた。帝国データバンクによると、負債は2社合計で約4億6000万円。

 メルヘンは、1986(昭和61)年2月に設立された旅行会社。団体客によるバスツアー企画のほか、食事の提供や食品の通販も行い、2000年3月期の年間売上高は約10億900万円を計上していた。

 しかし、新型コロナの影響で、旅行需要が低迷し、業績が大幅に悪化した。コロナ禍収束後は、売上は改善傾向にあったが、「借入金の負担が重く、赤字が続いていた」(帝国データバンク)という。

 タケウチは、1975(昭和50)年創業、98(平成10)年9月に法人改組された鮮魚の卸売業者。鮮魚や青果などを地元の旅館に販売していたが、不採算の状態が続くなか、新型コロナの影響で2020年ごろから休眠状態となっていた。

 負債は、メルヘンが約2億8500万円、タケウチが約1億7500万円。

地域活性プランニングと静岡県・西伊豆町、めざせ!「聖地移住」の仕掛けが話題に ロケ活用で観光客増・郷土愛醸成へ

2025年11月5日(水) 配信

炊き出しでロケをサポートする食部会のメンバー

 2025年度西伊豆町ロケツーリズム中間報告セミナーが10月16日(木)、静岡県・西伊豆町(星野淨晋町長)で開催された。同町のロケ事業に伴走支援を行う地域活性プランニング(藤崎慎一社長、東京都港区)の講師らが、今年度の成果の中間発表を行った。参加者は町民や議員、役場職員など31人。

 セミナーでは今後の発展に向けアドバイスを行ったほか、冊子「西伊豆ものがたり」が紹介された。地域活性プランニング発行のロケ地情報誌「ロケーションジャパン」が、西伊豆町で20年から進めるロケツーリズム事業の軌跡と成果をまとめたもので、町内の全戸に配布した。

10月16日(木)に開催されたセミナーのようす

 具体的な内容として、20~24年度の撮影件数が20年度の約10倍の381件と伸びたことや、連続テレビ小説「あんぱん」、映画「THE オリバーな犬、(Gosh‼)このヤロウ MOVIE」などのロケ実績が掲載された。作品を通じ、地域の魅力が世界に発信され、西伊豆町は聖地巡礼の仕掛けやロケ地看板を整備し、訪日客が増加。24年の観光交流客数は、約57万4000人に増えた。

 過去の取り組みや目指す姿をまとめたため、同冊子は町内で大変話題になり、郷土愛の醸成にもつながったという。

 同町在住の堤圭祐さんは「町のロケの歴史が詰まっている。成果の多さに驚いた」。山本清實さんは「町を出て暮らす子や孫に見せる。みんなの反応が楽しみ」と話す。

 西伊豆町役場の土屋佑斗氏は「成功事例としてメディア取材も増え、反響の大きさに驚いている」と語った。

 同町によるロケ誘致に向けた活動はコロナ禍前の19年から実施。担当者が官民一体の体制づくりや撮影対応、ロケ実績の活用をロケツーリズム協議会で学んだ。対応力は映像制作者から評判となり、同協議会でも成功事例として紹介された。

 同町で映画を制作した源田泰章監督は「ロケさぽ西伊豆のサポート体制は手厚く、ロケーションも豊富。またこの町で撮影したい」と高く評価している。

 同協議会を後援する観光庁の長﨑敏志観光地域振興部長は「ロケ誘致後も観光客を呼び込み、経済効果をもたらしていることが素晴らしい。このような成功例が、全国で一層増えることを期待している」と語った。

 音頭を取った星野町長は「最近応援いただく声が増え、子供たちのために取り組んできた本事業の意義を確信している。これからも全国に西伊豆のファンを増やしていきたい」と語った。

 全国で兆しが見えてきた「聖地移住」を目指し、同町は今後、一層取り組みを強化していく。

 また、伴走支援を行う地域活性プランニングの尾野恭音地域プランナーは「西伊豆町の盛り上がりはたまたまではなく、町全体で仕掛け挑戦してきた結果。その背景を冊子で多くの人に知ってほしい。今後もロケの実績活用で町の認知度を向上させ、聖地移住者の獲得を狙っていきたい」と意気込みを述べた。

国際興業、12月14日(日)バスまつり開催へ レトロバス展示やバスとの綱引きなど実施

2025年11月5日(水) 配信

イベントのイメージ

 バスやホテルなどの事業を展開する国際興業(黒滝寛社長、東京都中央区)は12月14日(日)、椿本チエイン埼玉工場の駐車場内特設会場(埼玉県飯能市)で「国際興業バスまつり2025in飯能」を開く。

 同イベントでは、レトロバス「BU04」や飯能市乗合ワゴン「おでかけむーま号」など国際興業グループの路線バスや高速バス、観光バスなどの車両を展示。「運転席での記念撮影」や子供向けの「バスと綱引き」などの体験企画を行う。バスグッズや国際興業グループホテル商品、地域物産品なども販売する。

 また、バスで来場した人には記念品をプレゼントする。開催時間は午前10時~午後3時。入場は無料。

「大松閣」(埼玉県・名栗温泉)の柏木由香女将 ハロウィン ミージュカル コンサート開く(ノーラ名栗の野外ステージで)

2025年11月5日(水) 配信

柏木由香女将(左から3番目)

 埼玉県・名栗温泉(飯能市)の老舗旅館「大松閣」の女将・柏木由香さんは10月28日(火)、今年で13回目を迎える「ハロウィン ミージュカル コンサート」を、ノーラ名栗の野外ステージで開いた。

 当日は、県内外から210人を超える大人から子供たちが変装をして星空の下に集まった。昨年までは館内で開催していたイベントで、今回は初めて屋外で行われた。野外会場では、地元食材楽しみながらミージュカルを楽しんだ。

 コンサートはミュージカル俳優や、音楽家が奏でる歌と演奏で、ハロウィンナイトを満喫した。主催した柏木由香女将は「本物のミュージカルを気軽に楽しんでもらいたい。“ノーラ名栗”をプロだけでなく、一般の方にも利用して町おこしにつなげたい」と意気込みを語る。