2024年2月19日(月) 配信

鳥取、島根、岡山、広島、山口の中国5県の東京事務所で組織する「中国5県物産観光協議会」は2月27日(火)、東京都千代田区の大手町タワーの地下2階イベントスペースで物産観光展を開く。
各県アンテナショップで取り扱っている名産品や特産品を販売する。広島のもみじ饅頭や山口の外郎、岡山のきびだんご、鳥取のかにみそバーニャカウダ、島根の源氏巻などがそろう。
開催時間は午前11時から午後7時まで。
2024年2月19日(月) 配信
日本航空(JAL)とジャルパックはこのほど、学びを通じて地域とつながるプラットフォーム「旅アカデミー」の実証実験を開始した。セミナーとフィールドワークを組み合わせたプログラムを企画し、各地を実際に旅しながら健康や自然など幅広いテーマで学べる「旅するスクール」で、旅の新たな可能性に挑戦するもの。2024年度の本格開講に向け、検証を進めていく。今回は今年度実施した4企画のうち、鹿児島・屋久島で自然を学ぶ「屋久島 山と海の流域を繋ぐリジェネラティブクラス」に同行し、プログラムを体験した。
旅アカデミーの目的は新たな地域との関わりによる「関係人口の創出」だ。プロジェクトメンバーの1人である、JAL総務本部ESG推進部企画グループの近藤絵美アシスタントマネージャーは経緯について、「コロナ禍で移動が制限されるなか、会社として2地点の輸送を担うだけでいいのか経営戦略部とともに考えてきた」と語る。
同社グループの2021―25年度の中期経営計画では企業の方向性として、「移動を通じた関係・つながりを創造することで社会的・経済的価値を創出し、企業価値を向上する」と打ち出しており、それを実現するための新規事業の1つだ。
旅アカデミーの企画には、企業・自治体のコンサルティングやプロデュースなどを手掛けるumari(古田秘馬代表、東京都港区)らが携わり、各地域でそれぞれのテーマの専門家・企業などと連携して多様なプログラムを設定する。
旅アカデミーのアドバイザーを務める古田氏は、屋久島のオンラインセミナーのなかで「旅アカデミーは座学を学ぶだけ、また視察ツアーを行うということではない。参加者同士のディスカッションや、自然との対話、さまざまなカタチで地元の人々とのつながりを持つことで、それをきっかけに何度も地域へ出掛けてもらいたい」と狙いを語った。
今回の実証実験は屋久島での自然を学ぶプログラムのほか、香川県三豊市でビジネスを学ぶ「ビジネスパーソン向けイノベーション街づくりを学ぶ!」など4つのプログラムを用意した。……
【全文は、本紙1931号または2月27日(火)以降日経テレコン21でお読みいただけます。】
2024年2月19日(月) 配信

岡山県は2月8日、大阪府大阪市のANAクラウンプラザホテル大阪で、「晴れの国おかやま観光プレゼンテーション2024」を開いた。9月28日から11月24日まで、県北部地域で初開催する国際芸術祭「森の芸術祭 晴れの国・岡山」(同実行委員会主催)の概要を説明した。
伊原木隆太知事は「アートには新たな視点で地域の魅力を引き出し、地域を元気にする力がある。県北部は中国山地の雄大な自然や、旧街道の宿場町や城下町として栄えた歴史ある町並み、伝統芸能など瀬戸内海沿岸部とは異なる風景や文化がある。地域資源を最大限生かし、岡山北部ならではの芸術祭をつくりあげていきたい」と強調した。
芸術祭は、県北の12市町村を舞台に、アートを切り口としたプロジェクトやイベントを行い、観光周遊や地域活性をはかる。12市町村のうち、アート作品を津山市、新見市、真庭市、鏡野町、奈義町の5市町に設置する。
アートディレクターには金沢21世紀美術館(石川県金沢市)館長で、東京藝術大学名誉教授を務める長谷川祐子氏が就任した。
参加アーティストとして、俳優やダンサーとして活躍する森山未來さんら16組を1次発表。今春に追加発表を行い、最終的には国内外から約30組が参加する。森山さんは奈義町で、町の伝統芸能「横仙歌舞伎」の要素を採り入れたダンスパフォーマンスを披露する予定だ。
実行委員会のメンバーである西日本旅客鉄道(JR西日本)は、芸術祭期間中、普段は山陰本線の新下関―東萩駅で運行する観光列車「〇〇のはなし」や、せとうちエリアを走る観光列車「La Malle de Bois(ラ・マル・ド・ボア)」を岡山―新見駅間で運転する。
【土橋 孝秀】
2024年2月19日(月) 配信

福井県は1月25日、大阪市内のホテルで関西圏のメディア関係者に向けた説明会を開いた。北陸新幹線金沢―敦賀間の開業を3月16日に控えるなか、観光誘客に向けた取り組みや、福井県の魅力などについてプレゼンテーションを行った。
福井県新幹線建設推進課の林裕之課長は、福井県内の新幹線開業について「整備計画決定から半世紀を経て、県民の悲願がようやく実現した」と地元の想いを述べるとともに、昨年秋に県内の新幹線4駅で行われた新幹線車両W7系歓迎セレモニーなど、開業に向けて盛り上がる地元のようすを紹介した。
当面の終着駅となる敦賀駅については、乗り換えの利便性を確保するため上下乗り換え方式を採用。特急(1階)と新幹線(3階)の乗換時間は、整備新幹線としては国内最多となるホーム1面あたり7台のエスカレーターと、19の乗換改札口を備えることで、8分程度になるとアピールした。
このほか、えちぜん鉄道で走る「恐竜列車」や、JR小浜線で今秋から運行予定の観光列車「はなあかり」、今夏から運行を開始する福井駅と恐竜博物館やあわら温泉などを結ぶXRバスなど、地元公共交通の充実もアピールした。
また、福井県観光連盟の坪田昭夫専務理事は、昨年7月にリニューアルした福井県立恐竜博物館や東尋坊、昨年10月に開館した「福井県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館」など、県内各地の見どころを紹介。さらに、3月16日からは、これら県内各地に点在する観光地を巡る着地型観光バスツアー「はぴバス」が運行開始することをPRした。
福井県の特産品や地酒などの試飲食コーナーも設けられ、参加者たちは福井の味覚に舌鼓を打った。
【塩野 俊誉】
2024年2月18日(日) 配信
物心ついたころから、親に連れられて北九市小倉にある到津遊園地と併設する動物園に行くことがとても楽しみだった。それだけでなく、小学校の遠足や社会科見学には必ず立ち寄る場所で、北九州市周辺の子供たちは皆、この動物園にお世話になって大きくなっていく。
高校生になっても、社会科見学だか、遠足だか忘れたが、到津の動物園を訪れた。「小さな子供じゃないんだからさっ、キリンさんやゾウさんを見てもワクワクしないぞ」と照れながらも、無邪気にはしゃいだのを覚えている。2000年には西日本鉄道(西鉄)から北九州市などに経営が移り、「到津の森公園」という名前になったが、想い出たっぷりの動物園が存続しているのはうれしいものだ。
社会人になってすぐのころ、東京都三鷹市に住んでいたことがある。近くに井の頭自然公園(動物園)があったので、休日には歩いて動物園に行き、のんびりと過ごした。当時は、2016年まで62年間にわたって生きていたアジアゾウの「はな子」もいた。園内には小さなサル山もあり、たくさんのサルたちを眺めていると、辛い毎日を忘れることができた。
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自分が親になると今度は子供たちを動物園に連れて行った。東京の上野動物園や、横浜のズーラシアなどにも訪れた。人気テーマパークに比べて入園料が安いのが理由だったが、園内の芝生で弁当を広げて食べると十分に楽しむことができた。
子供はライオンやトラ、アフリカゾウ、キリン、ゴリラ、シロクマなど、メジャーな大型動物が好きである。でもアフリカゾウやライオンなど人気動物の周りには人だかりができる。小さな子供を抱っこして見せてあげることで精一杯。親という立場では、動物たちをゆっくり見ることは難しかった。
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だが最近、休日は身が自由になった。横浜市の野毛山動物園や多摩動物公園に行って、あまり人気の高くない動物などを丁寧に見て回ることが増えた。かつて、人間社会に疲れたのか、老人が独りで動物園のベンチに座って、ぼんやりと小動物を眺めている光景を目にしたが、今は自分がそうなりつつある。
神奈川県の相模原麻溝公園動物ふれあい広場や、愛川町の服部牧場は無料で入れる。オートバイで立ち寄ってのんびり過ごすと心が豊かな気分になる。
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旅先で動物園に行くことも増えた。沖縄に行くと、ネオパークオキナワで時間を過ごすことが楽しみだ。私の大好きなリクガメがいるので、頭を撫でたり、山のように大きな甲羅をさすってあげたりすると癒される。
先日、群馬県・伊香保温泉の近くにある伊香保グリーン牧場の鎌田俊一社長にお話を伺う機会があった。
牧羊犬が広い放牧場でヒツジたちをコントロールする「シープドッグショー」が目玉の一つで、ヒツジやヤギと一緒に園内を散歩することも可能だ。
動物とのさまざまな触れ合いができるプログラムを用意しており、鎌田社長は「子供たちの教育旅行の一環として、ぜひ利用してほしい」と語った。隠れた桜の名所でもあり、花見だけでも訪れる価値はある。
私も小さい子供を連れて伊香保温泉に宿泊したとき、伊香保グリーン牧場に立ち寄ったことを思い出した。栃木県・那須もそうだが、温泉地の近くに動物園や牧場があるのはいいな、と思った。
(編集長・増田 剛)
2024年2月17日(土) 配信

日本観光振興協会(山西健一郎会長)は2月8日(木)、観光庁の髙橋一郎長官に国土交通大臣宛の「観光の価値向上と持続可能な観光産業に向けて【提言】」を提出した。日観振の最明仁理事長と、とりまとめに協力した日本旅行業協会(JATA)の蛯名邦晴理事長が同席した。
同提言は1月に開いた観光関係団体らトップによる観光立国推進協議会での議論などをまとめたもので、人手不足やオーバーツーリズムなど課題解決と経済活性化に向けた観光の役割と魅力を国内外に発信し、観光のプレゼンス確立を目指す。
最明理事長は髙橋長官に提言のポイントなどを説明したうえで、今後も定期的に提言活動を行っていく意向を示した。
これに対し、髙橋長官は観光人材の獲得やとくに若者に対するアピールとして「観光産業界の将来に向けてシンプルで力強いメッセージ発信が必要」など助言があった。観光地域づくり体制の強化の面からは日観振に対し、「DMOの底上げを期待したい」と言及。今後については「定期的な提言や要望をいただきつつ、その時々の課題についても機動的に意見交換できれば」と期待した。
提言の骨子は①令和6年能登半島地震に関する観光振興への取組支援②観光地・観光産業の人手不足への取組強化③地域における観光地域づくり体制の整備・強化④旅行需要分散化・平準化への支援強化⑤観光DXへの取組強化⑥観光客の地方誘客への取組強化⑦双方向交流拡大への取組促進(アウトバウンド・国際相互交流の促進)⑧観光による「2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)」をはじめとした大規模イベントの支援に向けた官民一体となった取組強化⑨地域の安定的な財政運営に必要な財源の確保・充実――。
2024年2月16日(金)配信

JTBは、ジブリパーク(愛知県長久手市)に3月16日(土)に開園する新エリア「魔女の谷」を含むチケット付き旅行商品「ジブリパークを歩こう!」を2月19日(月)午前10時から売り出す。設定期間は3月15日(金)~9月30日(月)。宿泊と入場券に加えて交通もまとめて予約でき、最大2日間入場できる。
今回の旅行商品に付く入場券は、全5エリアをまわれる「ジブリパーク大さんぽ券」や、さらに建物5つの内部展示も楽しめる「ジブリパーク大さんぽ券プレミアム」の2種類から選べる。「ジブリパーク大さんぽ券プレミアム」を選んだ人のみ、もう1日を「ジブリパーク大さんぽ券」(数量限定)が追加可能。

宿泊先は名古屋市内18施設から選べ、鉄道(JR)や飛行機利用も選べる。出発地は北海道、東北、首都圏、中部、北陸、関西、中国四国、九州から。全国のエースJTB商品取扱店、JTBホームページ、旅の予約センターで申し込める。
あわせて、名古屋で創業300余年の仕出し料理老舗「八百彦本店」と共同開発したオリジナル弁当(1000円)を発売。天むすや味噌カツ、おにぎり、出汁巻き玉子などの愛知県らしいおかずと遠足時のような家庭の手づくり感を感じられる。3日前までに事前予約が必要で、愛・地球博記念公園内の「きしめんの店石波志」で受け取れる。
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なお、訪日外国人向けには「サンライズツアー」で取り扱いを行う。
2024年2月16日(金) 配信

第14回ロケーションジャパン大賞の表彰式が2月15日(木)、東京都内で行われ、「大河ドラマ『どうする家康』×静岡県浜松市」がグランプリに選ばれた。
「どうする家康 浜松 大河ドラマ館」に約64万人、キャストも参加した浜松まつりに3日間で約260万人が来訪するなど、観光振興で目覚ましい功績を挙げたことや、見逃し配信「NHKプラス」で歴代大河ドラマ最高視聴数を記録したことなどが評価された。
中野祐介浜松市長は「(放送期間中は)多くの出演者、全国の大河ドラマファンをはじめ大勢の人にお越しいただき、まさに大河ドラマに沸いた1年になった。大河ドラマをきっかけに、『徳川家康公ゆかりのまち浜松』、『出世の街浜松』を全国に発信していく」と喜びを語った。
制作統括の磯智明氏は浜松市への感謝を語ったうえで、「ネット視聴が増えるなか、出演者と制作者、作品、地域を結ぶ舞台地や地域がとても重要になるということを実感する作品となった」と思いを語った。
同賞は、ロケ地情報誌「ロケーションジャパン」(地域活性プランニング)が主催するもので、①支持率②撮影サポート③行楽度④地域の変化――4つの指標と約2万人の一般投票を基に審査された。今年は、2022年11月1日~23年10月31日に公開、放送された映画・ドラマ・アニメ33作品・65地域がノミネートされた。
同誌の山田実希編集長は、「今回は、過去最多2万人の人の声が集まり、エンタテインメントと地域がタッグを組むことで生み出される成果の大きさや深みを感じる機会となった」と総括した。
同日、「ロケツーリズムアワード」の授賞式も行われ、地域大賞に静岡県伊東市、企業大賞に2年連続でオリックス・ホテルマネジメント、特別賞に長崎県島原市がそれぞれ輝いた。
同アワードはロケツーリズム協議会に参画する地域・企業のなかからロケ実績を活用し成果を上げた地域と企業を観光庁が選定・表彰する。伊東市は、官民一体のロケ支援で約2億7000万円の広告換算効果挙げたことや、メディア露出の増加にともないふるさと納税の寄付額が約1.5倍に増加したことなどが評価された。
観光地域振興部観光資源課文化・歴史資源活用推進室の遠藤翼室長は「(ロケ誘致に関しては)撮影に関する基礎・基本をしっかりと抑えたうえで、各地域で独自の取り組みを検討し、取り組めるかが今後重要になってくる。引き続き各地域には、それぞれが実践する素晴らしい取り組みを質を高める観点で(磨き続けてほしい)」とコメントした。



第14回ロケーションジャパン大賞準グランプリ以下の受賞は次の各作品と地域。
【準グランプリ】 ドラマ「VIVANT」×島根県

【支持率部門】 Netflix シリーズ「First Love 初恋」×北海道札幌市

【撮影サポート部門】 映画「雑魚どもよ、大志を抱け!」×岐阜県飛騨市

【行楽度部門】映画「春に散る」×大分県大分市

【地域の変化部門】連続テレビ小説「舞いあがれ!」×長崎県五島市

【特別奨励賞】連続テレビ小説「あまちゃん」×岩手県久慈市

2024年2月16日(金) 配信

日本トランスオーシャン航空(JTA)は2月16日(金)~18日(日)に能登半島地震の復興支援で開かれている「能登×沖縄 うまいもの大フェア」の輸送協力を行っている。毎日1往復で運航している定期便「那覇―小松(石川県)線」を活用し、金沢まいもん寿司が出品する「冷凍すし」を空輸する。
うまいもの大フェアは石川県の特産品や能登の水産物、加工品、支援グッズ、沖縄の特産品などを販売する。会場は那覇市第一牧志公設市場3階で、主催はポンテヴェルデ。
金沢で有名な、金沢まいもん寿司の開発商品「冷凍すし」は、港から直接仕入れた新鮮な魚介類をその日のうちに加工し、独自の技術で冷凍した握り寿司。冷凍とは思えない味を追求しており、今回は能登地方の鮮魚を用いた「冷凍すし」などを提供する。
2024年2月16日(金) 配信

和倉温泉観光協会(多田邦彦会長、石川県七尾市)はこのほど、令和6年能登半島地震により大規模な損壊被害を受け、ほとんどの旅館が休業に追い込まれている和倉温泉の復興支援のため、クラウドファンディングを始めた。
現在、和倉温泉の22の旅館(全客室数約1300部屋、収容人数約6600人)が休業しているほか、旅館・温泉施設・商店・護岸・グラウンドなどの建物や施設は、概算で1000億円以上の被害が出ていると見込まれる。また、2024年1~2月の宿泊見込みが約7万7000人だったところ、地震の影響で100%キャンセルとなり、約20億円の売上が損失している状況にあり、3月、4月もキャンセルが相次いでいる。
同協会は、「いま私たちができるのは、事業者の方一人ひとりの傍らに寄り添って、一緒に前を向いて進んでいくことだけです。皆様のご支援が和倉温泉の力になります。ご支援のほどよろしくお願いいたします」とコメントしている。
クラウドファンディングは、READYFOR上で5月15日(水)まで受け付ける。
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