令和トラベルとワンキャリア、費用高騰の海外への卒業旅行促す 最大2万7000円分クーポン配布

2022年11月16日(水) 配信

卒業旅行で不安がある学生のうち、約6割は「費用を捻出できるか分からない」と答えた

 令和トラべル(篠塚孝哉社長、東京都渋谷区)は11月16日(水)から、就活サイト「ONE CAREER」を運営するワンキャリア(宮下尚之社長、同)と大学生に海外への卒業旅行を促す「【円安<<<思い出】『令和の卒業旅行応援キャンペーン』」をスタートした。

 就職活動の体験談の投稿で、1万5000円分の海外旅行クーポンと最大1万2000円分のAmazonギフト券、合計2万7000円分のクーポンを配布し、円安で費用が高騰している海外旅行に出掛けてもらいたい考え。

 両社が実施した大学生へのアンケートによると、「卒業旅行を検討している」と回答した学生は9割だった。一方、「卒業旅行で、不安がある」答えが全体の6割を占め、このうち、「費用を捻出できるか分からない」は6割強だった。

 同CPの対象は学生生活の大半をコロナ禍で過ごした2023年卒の大学生と大学院生。ONE CAREERの特設サイトから参加を予約できる。体験談の投稿期限は12月9日(金)。

KNT-CT第2四半期決算、売上高85.5%増 営業利益は4期連続で黒字

2022年11月16日(水)配信

会見であいさつをする米田昭正社長

 KNT-CTホールディングス(米田昭正社長、東京都新宿区)が11月9日(水)、2023年3月期第2四半期(22年4月1日~9月30日)の連結決算を発表した。これによると、売上高は前年同期比85.5%増の1067億3100万円となり、営業利益は20億2500万円(同84億8300万円の損失)の黒字に転換した。四半期別営業利益では21年度第3四半期以降、4期連続で黒字化を達成。経常利益は25億2800万円(同59億2500万円の損失)、当期純利益が25億6400万円(前年同期は68億5300万円の損失)と、それぞれ黒字となった。

 新型コロナウイルス感染対策の行動制限が撤廃されたが、感染拡大第7波や豪雨・台風などの影響で、7月以降は予約のキャンセルが相次いだ。一方で、感染対策に万全を期しつつ、修学旅行や団体旅行、国内個人旅行の催行に努め、都道府県民割、ブロック割などの助成金を活用したツアーの販売拡大をはかった。

 海外旅行では、今年5月から近畿日本ツーリストがハワイやグアム、クラブツーリズムが世界30カ国へのツアーの販売をそれぞれ開始した。

 このほか、団体旅行事業で培った自治体などとのネットワークを活用してBPO事業を拡大。各地の自治体や企業からコロナのPCR検査やワクチン接種関連の業務などを受託した。加えて、PTA業務のアウトソーシングサービスなどの新規事業開発に取り組んだ。

 23年3月期の連結業績予想は、今年5月に公表した予想数値を据え置く。売上高は2590億円で、前年同月期が赤字予想だった営業利益・経常利益・当期純利益がそれぞれ40億円を見込む。

 米田社長は同日に開いた会見冒頭、10月13日(木)に発生した子会社が主催するツアーでのバス事故について改めて謝罪し、再発防止のため、社内に安全管理部を設置したと明かした。グループ会社の安全管理を統括する独立部門として、安全に関するガイドラインの作成、全ツアーの行程確認、関係協力機関の安全性の再確認を行う。米田社長は「お客様の安全安心な旅を提供できるよう、改めてこれまで以上に注意喚起を行う」と説明した。

第48回「100選」決まる  12月11日、本紙HPで発表

2022年11月16日(水) 配信

選考審査委員会のようす

 旅行新聞新社は11月15日(火)、東京都千代田区のLEVEL XXI 東京會舘で「第48回プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」の選考審査委員会を開き、48回目を迎える総合100選と選考審査委員特別賞「日本の小宿」10施設を決定した。

 「第43回プロが選ぶ観光・食事、土産物施設100選」「第32回プロが選ぶ優良観光バス30選」などを加えた主なランキングは、本紙12月11・21日合併号の紙面および、12月11日(日)に更新する旬刊旅行新聞のホームページで発表する。表彰式は来年1月13日(金)に、東京都新宿区の京王プラザホテルで開く。

 「第48回プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」は、全国1万4376の旅行会社(支店や営業所含む)を対象に9月21日(水)~10月31日(月)まで専用ハガキによる投票を募った。集計結果を後援団体の全国旅行業協会(ANTA)や日本旅行業協会(JATA)、旅行ライターや旅行雑誌編集長らで構成される選考審査委員会で審査し決定した。

 旅行会社の皆様からのたくさんのご投票ありがとうございました。

アドバイザー派遣事業公募開始、12月2日(金)まで 宿のDX人材育成へ(観光庁)

2022年11月16日(水) 配信 

観光庁は宿泊施設のDX人材育成に向けたアドバイザー派遣事業の実証事業を行う

 観光庁はこのほど、「地域一体となった宿泊施設のDX人材育成に向けたアドバイザー派遣事業」の実証事業を行う。ITツールの導入や活用・分析方法の検討、SNS(交流サイト)を活用したマーケティング強化などについて、アドバイザーの支援を受けながら人材育成をはかる。

 宿泊業では、インターネットを利用したオンライン予約割合が増加しているものの、宿によってはDXに対応できる人材が不足しており、IT化に対応できていないケースが多く、他産業と比べて生産性や収益性が低い点が課題とされていた。

 同事業では、宿泊施設における課題をDXの観点から主体的に解決できる人材を育成するため、5施設以上の宿泊施設が一体となった取り組みを公募の対象とする。

 公募期間は12月2日(金)まで。

池の平ホテル&リゾーツ 白樺リゾートに新風 23年4月、新本館開業

2022年11月16日(水) 配信

新本館外観(イメージ)

 長野県・立科町の池の平ホテル&リゾーツ(矢島義拡社長)は、白樺湖畔に白樺高原寮として開業してから70年余り。池の平ホテルの本館が全面改築のうえ、2023年春に新本館がオープンする。鉄骨造10階建て。

 FOOD HALL型のホテルダイニングや白樺湖を一望できる温浴施設や湖畔に佇むパブリックテラス棟に加え、全73室の新しい客室も完成する。

湖天の湯 混浴エリア(イメージ)
新客室(イメージ)

 新本館のコンセプトは「THE LAKE RESORT」と「信州五感のショーケース」。白樺湖を見下ろす「湖天の湯」や信州の豊かな風土が育んだ食材、文化、音、工芸品を体感できる施設「しらかば仲見世」などを用意する。

しらかば仲見世(イメージ)

 新本館の客室タイプはデラックスルーム65室、スイートルーム6室、エクセルルーム1室、ユニバーサルルーム1室の全73室。最上階はビューバスを備えた62平方㍍のスイートルームと、90平方㍍のコーナースイートのみのトップフロアなど。

 「RESORT FOOD HALL 湖畔の風」には4つの個店と8つのコーナーが並び、夕食・朝食はビュッフェ形式。4会場(最大8区画)のコンベンションホールや宴会場も用意される。

 新本館の宿泊予約は22年11月1日から予約を開始する。

【古沢 克昌】

コンセプトは「酔いしれる」 11月16日「ザ ロイヤルパーク キャンバス 銀座コリドー」開業へ

2022年11月15日(火)配信

キャンパススイート

 三菱地所グループのロイヤルパークホテルズアンドリゾーツは11月16日(水)、「ザ ロイヤルパーク キャンバス 銀座コリドー」(東京都中央区)を開業する。

 「酔いしれる」をコンセプトに、酒や音楽、光、食、エンターテインメントをテーマにしたコンテンツを多数用意し、東京随一のナイトライフを提供。館内にはバーホッピングが楽しめるよう3つのバーを設けるなど都会の夜を楽しむ仕掛けを随所に施し、新しいホテルステイのカタチを提供する。

オミキバー

 館内にオープンするイタリアのスパークリングワイン「プロセッコ」が楽しめる「プロセッコバー」、DJライブも行われる「キャンバスラウンジ」、四季に合わせた珍しい日本酒と焼酎が楽しめる「オミキバー」は、カーディナルが運営する。

 同社は、ホテル1階にトスカーナ地方の名物料理を中心としたイタリア料理を楽しめるレストランもオープンする。ホテルの朝食を提供する場所でもあり、同社考案のリゾットや自家製フォカッチャなどからなるイタリアン朝食が味わえる。併せて、贅沢な気分で朝食時間過ごせるよう、ドリンクに「プロセッコ」のフリーフローも用意している。

紹介制シャンパーニュ・バー

 ホテル内には、食空間のトータルコーディネーターの渡辺ゆり子氏の紹介制シャンパーニュ・バーも開業する。ホテル客室をシークレットバーとして営業する。

 客室は「プロセッコ」、「オミキ」、「キャンバス」の3タイプ、計161 室。全室にプロジェクターと高音質スピーカーが設置されており、キャンパスラウンジで行われるDJライブもリアルタイムで楽しめる。

 11月14日に行われた内覧会で太田雅史総支配人は「パートナー企業と銀座の夜を盛り上げたい」と語り、阪急メンズ東京との相互総客を目指した施策や宿泊者向け朝活シリーズを展開することも報告した。

 併せて、同ホテルCCCでCLASの社長でもある久保裕丈氏がプロデュースする「暮らす」を着替える」をコンセプトにしたコラボレーションルームの展開も発表した。サブスクリプションサービス「CLAS」で実際にレンタルできる家具や家電を選定しプロデュースされた客室で、12月20日まで3つのコンセプトで期間ごとに展開する。

山陰山陽花めぐり街道協議会 花めぐりで周遊を ペンギンのお散歩も披露

2022年11月15日(火) 配信

ペンギンのお散歩

 島根、鳥取、広島の各県にある花をテーマとした施設で組織する「山陰山陽花めぐり街道協議会」は10月16日、広島県庄原市の国営備北丘陵公園の北入口エリアにある「里山の駅 庄原 ふらり」で行われた、きのこの観察会などのイベント「NAVA―1フェスタ」にブース出展し、各施設や沿線の観光情報、実施しているデジタルスタンプラリーなどを紹介した。

 同協議会は、島根と広島をつなぐ中国横断自動車道尾道松江線(中国やまなみ街道)が全線開通した2015年3月に発足した。沿線施設を中心に、島根3施設、鳥取3施設、広島10施設の計16施設で組織し、スタンプラリーの実施やイベント開催など共同PRを実施している。

 今回のフェスタでは、松江フォーゲルパーク(島根県松江市)のペンギンが登場し、同園の人気イベント「ペンギンのお散歩」を披露した。来場者が可愛らしいペンギンの姿にカメラを向けるなどしてにぎわった。生花などが当たる抽選会も実施した。

 同協議会は「認知度を高め、秋以降の周遊に結び付けば」と話していた。

加賀屋 ダイキン製を導入 ウイルスや菌を抑制

2022年11月15日(火) 配信

食事処などマスクを外す場に設置

 石川県・和倉温泉の加賀屋は、コロナ禍における不安を取り除き、安心、快適に館内で過ごしてもらおうと、宴会場や大浴場の脱衣場などに、ダイキン工業のストリーマ空気清浄機「ACB50X」を新たに導入した。

 同製品は、有害物質を酸化分解する同社独自の空気清浄化技術「ストリーマ技術」に加えて、深紫外線を照射する「UVC LED」と「抗菌HEPAフィルター」を搭載し、ウイルスや菌の活動抑制性能を高めた空気清浄機。深紫外線(UVC)LEDの採用は業界初。

 加賀屋では、これまでも客室や一部館内施設に空気清浄機を設置していたが、館内の快適性をより高めるべく、2021年10月に同製品18台を導入した。性能や機能面はもちろんのこと、メンテナンスのしやすさや、簡単に持ち運び可能なコンパクト性を重視して同製品を選んだという。宴会場や食事処、バー、大浴場の脱衣場など、マスクを外す機会が多い場所を中心に、利用状況に応じて柔軟に配置場所を変えながら活用している。

瀬戸内・松山ツーリズム推進会議 松山や瀬戸内紹介 大阪で旅行会社に説明会開く

2022年11月15日(火) 配信

瀬戸内・松山の魅力をPR

 愛媛県松山市や広島県広島市、JR四国などで組織する「瀬戸内・松山ツーリズム推進会議」は10月17日、大阪市内のホテルで旅行会社や報道機関を集め、観光商品説明会を開いた。

 松山をはじめ、広島、呉、廿日市の各市などが観光プレゼンテーションを行った。

 松山市のプレゼンテーションでは、野志克仁市長が登壇し、2024年12月末まで保存修理工事が続く道後温泉本館や、別館飛鳥乃湯泉で現在行われているアートプロジェクトを紹介した。

 また、松山市を訪れる修学旅行が昨年度177校となり過去最高を記録したと報告した。修学旅行で人気となっているのが、ゲーム感覚で俳句を楽しめる「句会ライブ」。初心者でも「取り合わせ」という技で簡単に一句作ることができ、楽しみながらコミュニケーションをはかれるという。リモートでも対応可能。講師は松山市在住でテレビ番組でも活躍する俳人・夏井いつき氏らが担当する。

 広島市は来年以降に相次ぐ大型整備計画を紹介した。旧広島市民球場跡には来年3月、イベント広場や飲食・物販施設などをそろえる市民公園が開業する。そのすぐ近くには24年2月、サッカーJリーグのサンフレッチェ広島が本拠地とするサッカー専用スタジアム(収容3万人)もオープンする。

 廿日市市は、保存修理工事が行われている嚴島神社の大鳥居について、12月中には工事足場が外れる予定と説明した。

 呉市は「大和ミュージアム」や戦艦「大和」の大砲を試射した亀ヶ首発射場跡をめぐるチャータークルージング&ガイドツアーなどを紹介した。

杉乃井ホテル 新棟1月26日開業へ 全336室に展望露天など

2022年11月15日(火) 配信

客室一例(イメージ)

 大分県別府市の「別府温泉 杉乃井ホテル」は10月26日、新棟「宙館(そらかん)」を来年1月26日に開業すると発表した。同日から宿泊予約の受け付けを始めた。

 新棟は広大なホテル敷地内の最西北に位置し、地下1階、地上14階建て。敷地内で最も高台にあり絶景が広がることから「宙館」と名付けた。

 同ホテルは2025年の全面工事完了を目指し大規模リニューアルプロジェクトを実施している。昨年7月に新棟「虹館」(全155室)が開業し、同12月には「Hana館」を閉館し建て替え工事に入った。

 「虹館」に続く2つ目の新棟となる「宙館」は、上質な滞在を提供するフラッグシップ棟の位置付け。客室は全336室。スイートやジュニアスイート、デラックス、スタンダード、カジュアルの5タイプをそろえる。室内は別府の海や山をテーマにした内装で、雄大な景色を眺める大きな窓を配する。パブリック施設の混雑状況表示や事前精算機能などが付いたタブレット端末を全客室に設置する。

展望露天風呂(イメージ)

 最上階には展望露天風呂「宙湯(そらゆ)」を備える。海抜約250㍍から別府市街地や別府湾、鉄輪温泉(かんなわおんせん)の湯けむりの風景が楽しめるという。景色が楽しめるよう壁面をガラス張りにしたサウナも設けた。

 オープンキッチン型のビュッフェレストラン「TERRACE&DINING SORA」は、九州・大分の地場産の食材を使った洋食中心の料理を提供する。パティシエが目の前で作るモンブランや、フルーツや寒天を自分で盛り合わせて作る「オリジナル蜜豆」もあり、子供から大人まで楽しめる空間という。