金太郎温泉(富山県) 滞在中、宿と地域を“奥深く”案内

2026年4月2日(木) 配信

 金太郎温泉(木下荘司社長、富山県魚津市)は、旅行新聞新社が取材などを通じて見聞きした観光業界の取り組みのなかから、創意工夫の見られるものを独自に選び表彰する「日本ツーリズム・オブ・ザ・イヤー2025」(2025年12月1日号発表)の優秀賞を受賞した。同館は、温泉管理施設を見学する「温泉の裏側全部見せますツアー」や「大人の遠足ぶらり旅」を実施し、地元の一員として深い関係を生かし、地域のさらなる発展を目指している。木下社長と浦崎将寿取締役支配人に話を聞いた。

【木下 裕斗】

温泉管理施設を巡るツアー 入浴の価値高め単価向上へ

 ――金太郎温泉の歴史からお話しください。

 木下社長:金太郎温泉は1964年の東京オリンピック選手村を移築し、翌65年に日帰り温泉施設「金太郎温泉天神山健康センター」として設立しました。創業者の石黒七平氏が「金太郎のように全身に力が溢れ、元気一杯で、健康になるように」という願いを込めて、名付けています。

 開業当初は日帰りのみを受け入れる入浴施設として、大規模な食事処や休み処などを併設していました。こうしたなか、宿泊需要も高まり同年、大衆向けの温泉宿もオープンしました。82年にはお客様の満足度を高めるため、本格的な温泉旅館として金太郎温泉光風閣を竣工。収容人数の拡大へ、88年には光風閣別館も建てました。宿泊施設を開業した当時から周辺に温泉旅館がまったくない一軒宿として営業しています。

 2005年には地下1千㍍まで掘削し、約75度の温泉を毎分1500㍑自噴する3本目の源泉を開発しました。

 現在は旅館「光風閣」と、日帰り温泉施設「カルナの館」を営業し、両館において加水・加温を一切行わない源泉100%掛け流しの大浴場を備えています。

 ――泉質の良い温泉が魅力の1つとなっています。

 木下社長:金太郎温泉は、酸化の元となる活性酸素を消去する還元系温泉で、食塩泉と硫黄泉が混合している国内でも珍しい泉質です。美肌のほか、冷え性や貧血などの改善を期待できます。お客様アンケートでは「温泉に浸かった翌日、肩の痛みが軽減した。友人の膝も楽になった」「血流が改善し、体が温まった」など健康維持につながった声も挙がっています。

 また開業当時、高知県の仁淀川から銘石を取り寄せ、大浴場などに設置しました。現在でも活用しており、総面積約800坪のカルナの館には、魚津市内から見ることができる立山連峰をイメージした「立山連峰パノラマ大浴殿」を設けています。

 光風閣の約300坪の大浴場には、石川県出身で文化勲章を受章した浅蔵五十吉氏による九谷焼陶板の壁画を飾っています。浅蔵氏の作品において壁画ほどの大きさの作品は珍しく、温泉に浸かりながらダイナミックな芸術鑑賞をゆっくり楽しめる空間を提供しています。

 このように、温泉施設には大変力を入れてきました。

個人客への対応

 ――個人化への対応はどのように進めていますか。

 木下社長:光風閣は開業から長年、団体向けの温泉旅館として営業してきました。旅行の個人化に対応するため、10―22年の「リ・ボーンプロジェクト パート1」では、畳を残したうえで、個人客からの要望が高まっていたベッドを設けた和風ツインの客室「別邸『峰の界』」をオープンするなど、約10億円を掛けて改装を行いました。

 個人化へ一層対応するため、24年には「リ・ボーンプロジェクト パート2」による改修が完成しました。大宴会場「瑞兆」は24年、個人客用ダイニングとしてリニューアルしています。

温泉の裏側全部見せますツアー

 ――宿泊者を対象とした温泉管理施設を巡る「温泉の裏側全部見せますツアー」を始めた理由は。

 浦崎支配人:現在、光風閣のお客様は個人客が約7割、団体は3割ほどとなりました。個人旅行については、宿泊以外の旅行計画を立てずに訪れるお客様が多くいます。こうしたお客様からチェックイン前やチェックアウト後、連泊中に楽しめる観光スポットの問い合わせをいただくことがあります。

 この際、お客様の満足度を高めようと、約20年前からさまざまなツアーを実施してきました。この1つとして25年6月、温泉の裏側全部見せますツアーをスタートしました。

 ツアーでは、金太郎温泉の代名詞でもある温泉を支える地下の管理室を中心に、源泉から大浴場まで続く配管や75度の源泉と水を熱交換し、温度を調整しながらシャワーへ適温に届ける装置、源泉の熱を暖房の温風に変える機器、浴槽への湯量で温度調整する機械などを巡っています。温泉管理施設への道中、旅館の業務で使用する洗濯機置場や物置なども通ります。

 所用時間は約40分で、1日10人ほどの個人旅行のお客様が参加しています。申し込みがあれば、1人でも行います。お客様にはチェックイン時やフロントロビーの案内看板、ホームページなどでアピールし、申し込みを促してきました。団体旅行については、お客様の人数に応じて、複数のグループに分けて実施しています。ツアー料金は無料です。

 参加者には、何回も温泉に入ったことがある地元のお客様も多くいます。当社の温泉設備は日本最大級の規模で、見学後「これは本当に良かった」と目を輝かせて話す人もいます。

 木下社長:温泉の裏側全部見せますツアーを通じて温泉の価値をより深く理解していただき、ブランド力を高めることで、宿泊単価の向上につなげています。リピーター化や口コミの拡散で新規顧客を獲得することもできました。SNSで宿泊施設の魅力を調べる消費者が増えるなか、口コミは自社で情報を発信するよりも、信用があり効果的だと考えています。

 さらに普段、温泉施設を管理し、接客を行わないスタッフも積極的にあいさつするようになりました。お客様を想う気持ちが高まり、仕事にも表れています。

 多くのホテル・旅館が温泉の管理を高度なコンピューターなどで自動化しているなか、当社では温泉を強力なセールスポイントとしているため、機器に不具合が生じた際、早急に対処し通常運転へと復旧させるべく、熱交換や浴槽への湯量の調節による温度管理については、メンテナンスが容易な手動によって操作する設備で行っています。

大人の遠足ぶらり旅

 ――このほかのツアーとして、宿泊施設の周辺を周遊する「大人の遠足ぶらり旅」も実施しています。

 浦崎支配人:「大人の遠足ぶらり旅」は、私や当社スタッフが観光地ではない地元に住んでいるからこそ知っている、旅館周辺の奥深い魅力的な場所を中心に案内します。ありのままの地域を案内することがお客様の印象に深く残り、特徴ある旅を楽しめる旅館として、リピートにつながると考えています。

 具体的には漁船やレジャーボートを留め置く船溜まりの隣にあり、立山連峰と能登半島と一望できる釣り桟橋や、地域内のさまざまな場所に湧く水「清水(しょうず)」、昆布店「四十物(あいもの)昆布」などを巡っています。予め数カ所の候補を決めたうえで、当日のお客様の反応や状況を見極めながら、最適な行き先を柔軟に追加しています。

 さまざまなツアーを展開することで、館内での必要な滞在時間が延び、連泊も増やすことにつながっています。

 ――ツアーを通じた地域活性化へ、どのような想いで臨んでいますか。

 木下社長:当社は「宿泊施設から地域を活性化する」という一方的な立場でなく、街の一員として我が街を発展させていく想いで旅館を経営しています。

 これは、当社が多くの地域住民に株主となっていただき、少しずつ出資してもらうことで設立されたからです。現在も、約1300人の株主の多くが地域住民となっています。私をはじめ、多くのスタッフも地域で暮らしています。このため、地域との関わりの深さが当社の特徴です。

 資源である温泉や住んでいるからこそ知っていることを生かして、地域全体がさらに活気づくよう努めています。

ビジネスホテルの宿泊客カルナの館に

 ――市内のビジネスホテルの宿泊客を日帰り温泉施設「カルナの館」に誘客し、旅館「光風閣」への宿泊需要の喚起につなげています。

 浦崎支配人:ビジネスホテルへ宿泊した人にも温泉に入浴し、地域での滞在をより楽しんでもらおうと、毎日夕方から夜に、市内のビジネスホテル3軒とカルナの館を結ぶ無料シャトルバスを3便運行しています。

 3軒のホテルによる宣伝協力も得ながら、入浴や食事などを通じて、当社の売上増加につながっています。さらに、ビジネスホテルへの宿泊需要の拡大に加え、後日、家族や友人などを連れて金太郎温泉に宿泊してもらうことも目指しています。

 ――今後の方針を教えてください。

 木下社長:現在、4本目の源泉の掘削に向けて調査を実施しています。3本目の温泉は75度ですが、4本目の源泉は100度程度の高温源の確保を目指します。これによって、温泉を活用したバイナリー発電やビニールハウスでのイチゴの栽培など、新たな事業を始めることが可能になります。入浴だけでなく、温泉を活用した新たな観光コンテンツを提供し、地域全体の魅力向上に貢献していきます。

 発電については、電気の供給のほかに、見学場所や施設の解説パネルなどを設け、ツアーを実施する予定です。イチゴ狩りも行うことを考えています。

 ビジネスホテルへのバスや送迎バスなどにおいて、自動運転バスの導入も検討しています。労働者の減少に対応していくことが目的です。

 完全無人運転のバスについては、現状では法規制や安全面の課題があり、実現までにはまだ数年を要します。今後、国や自治体、地域の事業者などの関係機関と連携しながら、進めていきます。

 また、バスの車内では多言語対応のイヤホンガイドを通じて、温泉の効能や地域の観光情報、食文化などを紹介するサービスも構想しています。お客様が興味に応じて情報を選択できるようにすることで、旅の体験をより充実させることが可能です。

 こうした取り組みは、機械化や自動化によって効率化できる部分と、人が行うことで価値が生まれる、おもてなしを上手く組み合わせ、地域全体の観光体験をさらに向上させることを目指しています。

 そのうえで、今後も金太郎温泉のブランド力を高め、入浴するために訪れるお客様を増やし続けていきます。さらに、街の一員として、地域を一層活性化してきたいと考えています。

【日本旅行】入社式開く 26年度の新卒者採用は66人 吉田社長「”自ら業を創る”人材へ」

2026年4月1日(水) 配信

日本旅行の入社式のようす

 日本旅行(吉田圭吾社長、東京都中央区)は4月1日(水)、千葉県内の会場で2026年度入社式を実施した。26年度の新卒者採用は66人で、グループ全体では91人。

 また、入社式に先立って、今年度から初となる西日本旅客鉄道(JR西日本)グループ入社式も開催され、約2000人の同グループ新入社員の一員としてオンラインで参加した。

 吉田社長は新入社員に向けて、社会に新たな価値を提供していくために、「自ら業を創る」ことの大切さを語った。

 吉田社長のメッセージ全文は以下の通り。

 新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。社長の吉田です。

 当社は1905年に滋賀県草津の地に創業し、「地域のため」、「お客様のため」を第一に考え、その精神を大切にしながら、昨年、創業120年を迎えることができました。

 そして次の100年を目指して新しい「日本旅行グループ理念」及び、中期経営計画「新章」を策定し、今年からその取り組みをスタートしています。そのような大きな節目の年である、今日この場に、66名の新しい仲間を迎えることができ、大変嬉しく思います。

 皆さんは、コロナ禍に大学に入学されたかと思います。皆さんが学生生活を制限されているのと同様に、コロナの世界的流行は、社会の在り方そのものを大きく変化させました。とくに旅行業界においては、世界中の人々の移動が制限されるという、旅行業の根幹が大きく揺らぐ事態に直面しました。

 そのなかで当社は、長い間培ってきた、「イベント運営」や「ホスピタリティ接客」などのノウハウを活かして、地域・自治体が行う感染症対策事業や経済対策事業、誘客事業などに取り組み、コロナ禍という大きな危機を乗り越えることができました。

 特殊な状況にあったとはいえ、社会的に大きな貢献を果たすことができたこの経験は、当社にとって未来につながる大きな財産になりました。私たちは、この経験を経て、単なる旅行代理店から、社会課題解決を目指す「ソリューション企業」へと進化いたしました。この変革は、当社を未来に向かって力強く前進させるものだと考えています。

 私たちを取り巻く環境は、AIの進化、キャリアや施設の直販化、OTAの拡大、情報の一般化などにより、刻々と変化しています。その中において、当社は社会に「新たな価値」を提供していかなくてはなりません。

 そのために、重要なテーマがあります。それは、「自ら業を創る」ことです。

 当社はこれまで、新たな探究型教育事業の提案や、サステナブルツーリズムへの挑戦、そして宇宙事業といった取り組みなどを行ってきました。 

 また、今年から当社は「コンテンツ開発」を本格スタートさせます。従来のようにコンテンツを組み合わせて販売する「仲介」ではなく、観光コンテンツを“当社が”開発・保有し、社会に提供していく「サプライヤー」になる事を意味しています。通常の旅行手配の仕事を進化させ、観光分野における新しい価値を創造していくのです。

 これらの取組を進めていくためには、新入社員の皆さんも含めた「全社員」の力が不可欠となります。既成概念にとらわれない柔軟な発想と行動力、そして若い感性で、将来を切り拓く中心的な存在となっていただきたいと考えています。

 最後になりますが、皆さんを含めた「社員」は、「日本旅行という家を守る家族」です。困っている時は助け合い、失敗しても見捨てず、苦しい時も調子がいい時も、皆で分かち合っていきたいと思います。そして、私たちとともに、新たな未来を創っていきましょう。

 皆さんの入社を心より祝福し、私からの歓迎のメッセージといたします。

「豊臣兄弟!」トークライブ 浜松市が5月3日に開催

2026年4月1日(水) 配信

吹奏楽パレードコース

 静岡県浜松市(中野祐介市長)は5月3日(日・祝)に浜松市福祉交流センターで、大河ドラマ「豊臣兄弟!」(NHK)の俳優を招いて、トークライブを開く。放送を契機とした観光誘客による地域経済の活性化を目的に、同ドラマで徳川家康を演じる松下洸平さんと石川数正役の迫田孝也さんを迎える。

 トークライブは午後3時~4時10分の予定。主催は浜松市でNHK静岡放送局の共催。観覧は無料だが、事前申し込みが必要。多数の場合は抽選となる。募集は4月15日(水)の午後11:59まで、NHK静岡放送局の専用フォームで受け付けている。

 また、5月3日の午後5:15からは、鍛治町通りのザザシティ浜松前から広小路通り早馬町交差点手前までのエリアで、吹奏楽パレードが行われる。午後6:55までの予定で、パレードには松下さんと迫田さんもスペシャルゲストとして登場する。パレード団体は23団体の予定。

台湾祭が4月24日(金)から熊本市内で開催 台南市とコラボし地元グルメなど用意 (九州産交ランドマーク)

2026年4月1日(水) 配信 

台湾祭のイメージ

 九州産交ランドマーク(渡邉晋司社長、熊本県熊本市)は4月24日(金)~5月10日(日)、花畑広場(熊本県熊本市)で「台湾祭inKUMAMOTO2026-台南ランタン祭-」を開く。

 台湾祭は、台湾各地の夜市グルメなどを通じて台湾を体感してもらい、台湾と日本の交流の懸け橋となることを目指すイベント。今回は台湾南部の古都・台南市とコラボレーションする。熊本にいながら、まるで台南を旅しているかのような体験を用意していく。

 会場は、色鮮やかで幻想的なランタンが並び、昼は春の賑わい、夜はやさしい灯りに包まれた非日常のひとときを演出する。大鶏排や小籠包、台南担仔麺、台南担仔乾麺など台南ならではのグルメを提供する。さらに、温暖な気候と長い日照時間、雨と太陽のバランスに恵まれた台南のフルーツは甘みが強く、豊かな香りが特徴となっているため、同祭では、台南ならではの果物の魅力をさまざまなカタチで用意する予定だ。

新「東大阪観光協会」が誕生 “ほんまもんの大阪”発信で選ばれるまちへ

2026年4月1日(水) 配信

 東大阪ツーリズム振興機構と東大阪観光協会は4月1日付で組織を統合し、新名称を「一般社団法人東大阪観光協会」とした。環境の変化を踏まえ、東大阪の“ほんまもんの大阪”が体験できる魅力をより戦略的かつ効果的に発信し、「選ばれるまち」を実現するため、新たなステージへ進みたい考え。

 これまでそれぞれの団体が展開してきた観光プロモーション、体験コンテンツの造成・提供、受入体制などを一本化し、「観光で稼ぐ仕組みの構築」と「体験価値の創出」を両輪で推進できる体制を確立する。

 国内旅行の多様化やインバウンドの回復、体験需要の増加など、観光を取り巻く環境は大きく変化するなかで、地域全体で一体的に戦略を実行し、魅力を最大限に発信できる体制の構築が必要不可欠であると判断し、今回の統合にいたった。

 新協会は、東大阪のモノづくり、スポーツ、文化・下町が息づく“体験型都市”を強みとし、これを生かした「東大阪でしか味わえない」観光地域づくりを推進していく。観光情報の発信は公式サイト「ピカッと東大阪」で飲食店や観光スポットなどの情報を発信し、公式インスタグラムではイベントや季節のグルメ情報などをタイムリーに発信する。

 誘客プロモーションとしては、タイパ・コスパに優れ、パワフルなまちの人たちにも出会える東大阪の魅力を発信し、オリジナルのまち歩きコースやマップなどを活用した誘客をはかる。

 このほか、フィルムコミッション事業やスポーツツーリズムの推進、DMO認定ガイドやプロガイドの育成などに力を入れる。まち歩き・ボランティアガイド事業は、これまで旧東大阪観光協会が得意としてきた、歴史・文化を紹介するまち歩きパンフレットの作成や「まちガイドボランティア」による案内を通じ、地域の魅力を深く伝える取り組みにも磨きをかける。

宮古島に「キャノピーbyヒルトン」開業、商業施設と同時開業で集客強化

2026年4月1日(水)配信

ルーフトップのインフィニティプール

 沖縄県宮古島市トゥリバー地区に4月1日(水)、ヒルトンのライフスタイルブランド「キャノピーbyヒルトン沖縄宮古島リゾート」が開業した。三菱地所(中島篤社長、東京都千代田区)と鹿島建設(押味至一社長、東京都港区)が開発を手掛け、ヒルトン(米国バージニア州)が運営を担う。

 ホテルは、宮古空港から車で約15分の好アクセス。地上12階建てで、11タイプ全306室。35平方㍍の「ゲストルーム」や専用バルコニー付きの「デラックスルーム」をはじめ、102平方㍍の「スイートルーム」など多彩な客室を揃える。オールデイダイニングやグリルレストラン、ルーフトップバー、屋外ピクニックスペースの4つの料飲施設を配置し、最上階には伊良部大橋を望むインフィニティプールを設けた。

 ホテル隣接地には、三菱地所と鹿島建設が開発した商業施設「Yard miyakojima」が同時開業。地元および県外から飲食・物販の全8店舗が出店し、宿泊客のほか、地域住民や観光客の利用を見込む。

 なお、三菱地所と鹿島建設は同地区の開発を段階的に進め、2023年6月には第1期としてヒルトン運営の「ヒルトン沖縄宮古島リゾート」を開業。今回の第2期では「キャノピーbyヒルトン沖縄宮古島リゾート」と「Yard miyakojima」を同時開業し、エリア全体の魅力向上を図る。

サンエックスユニバース、東京タワーに集結 GWから体験型イベント実施

2026年4月1日(水) 配信

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 サンエックスの人気キャラクターたちが東京タワー(東京都港区)に集結する体験型イベント「サンエックスユニバース×東京タワー ワクワク芝さん歩」が5月2日(土)~6月25日(木)まで東京タワーと芝公園エリアで開かれる。東京タワーの150メートル階段などに隠れるキャラ探し、ポップアップなど4企画を展開する。

 同イベントはサンエックスの仲間たちと楽しむ「ピクニック」がテーマ。3月30日(月)からアニメ放送がスタートした「うそ探偵トマント」をはじめ、リラックマやすみっコぐらしなど、総勢10体以上のキャラと一緒に東京タワーやその周辺を散策しながら楽しめる体験型コンテンツを展開する。

 5月2日からはポップアップストアやキャラクター探しゲーム「サンエックスユニバースのキャラを探せ!」、5月9日(土)からはキッチンカーでのオリジナルフードメニューの提供など、子供から大人まで楽しめるコンテンツをそろえる。現在、宝探しイベントも計画中。

 キャラクター探しゲームは有料で、参加費は事前購入が大人2400円(当日2700円)、高校生2100円(2400円)、小・中学生1800円(当日2100円)、幼児(4歳以上)1500円(1800円)。宝探しイベントも有料で展開する予定。

星野リゾート、4月29日から今年度の「LUCY尾瀬鳩待」全館営業スタート 独自の3つの新コンテンツも提供へ

2026年4月1日(水) 配信 

ホテルの外観

 星野リゾート(星野佳路代表、長野県・軽井沢町)は4月29日(水)、山ホテル「LUCY尾瀬鳩待(群馬県・片品村)」の2026年度の全館営業を始める。今年度はコンセプトの「最高の尾瀬ハイクがはじまるホテル」を感じられるよう、山ホテルに泊まるからこそ体験できる3つの新コンテンツを用意する。

 同ホテルは星野リゾート初の山ホテル。山岳観光の宿泊場所である山小屋は、真剣な登山客を中心に利用されているなか、準備や設備の不安など山岳観光のハードルを解消し、誰もが気軽に山の魅力を体感できるよう、プライベートな寝室や温水洗浄トイレ、肉・魚・卵の食事、コンビニ、無制限のWi-Fiを提供している。

 星野リゾートは今年度から、宿泊者専用テラスにおいて山の景色を眺めながら、コーヒー豆を挽き、香りと味わいを楽しむことができる「はとまち珈琲時間」を提供する。さらに、街の明かりの届かない標高1591メートルの空気の澄んだ場所にある同ホテルから、望遠鏡での星空の観察や望遠鏡にゲスト自身のスマートフォンを設置して写真や動画を撮影することができる夜のはとまち星めぐりも行う。

 初めてのハイクでも尾瀬を楽しめるよう、レンタルリュック、ドリンク入り水筒、行動食、尾瀬ハイクの栞、携帯用クッションをセットにした「LUCYハイクセット」も用意する。

 また要望を利用客からの要望を受けて、ハイク後に汗を流して身支度を整えてから帰路につくことができるシャワーとパウダールームや、ハイクに不要なものを預けられるロッカーを午後2時まで利用可能にした。

伝統芸能の祭典「神楽坂まち舞台・大江戸めぐり2026」 5月16~17日に開催

2026年4月1日(水) 配信

 

玉川奈々福(浪曲)

 東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京と粋なまちづくり倶楽部は5月16日(土)、17日(日)に東京・神楽坂エリアで「神楽坂まち舞台・大江戸めぐり2026」を開く。路上や寺社境内などを舞台に、新進気鋭の若手から名手まで、第一線で活躍する演者たちの技が体験できる伝統芸能の祭典。アンバサダーは、日本文学研究者のロバート・キャンベル氏が務める。

 講談や浪曲、義太夫節などの話芸や、三味線や尺八など伝統楽器の演奏などが、神楽坂のメインストリートから能楽堂までいたるところで繰り広げられる。

 プログラムの1つ「芸能道しるべ」は能や日本舞踊の流派による表現の違いを見比べることで、「もっと知りたくなる」に応える。また、笛や太鼓などの囃子とコンテンポラリーダンスの融合や、ギターやヴァイオリン、シンセサイザーなど西洋や現代の楽器との組み合わせなど、ジャンルを超えたコラボレーションで、伝統芸能の新たなアプローチを展開する。

 神楽坂を象徴する芸者衆による「お座敷遊び体験」、三味線の音色と共に路地を歩く「新内流し」など、同街ならではの粋な文化に間近に触れることができる。さらに、街の歴史スポットを巡るスタンプラリーや楽器演奏体験など、子供たちも楽しめるプログラムも企画する。

日本ホテル協会、大阪で2026年度総会開く 䕃山会長「インバウンドの重要性訴えていく」

2026年4月1日(水) 配信

䕃山秀一会長

 日本ホテル協会(会長=䕃山秀一・ロイヤルホテル取締役会長、238会員)は3月25日(水)、「リーガロイヤルホテル大阪 ヴィニェット コレクション」(大阪市北区)で2026年度春季通常総会を開いた。協会の存在意義を高めながら、インバウンドの重要性を訴えていくことを確認した。

 䕃山会長は「昨年は大阪・関西万博の効果もあり、訪日外国人4268万人、インバウンド消費額は約9・5兆円と、いずれも過去最高を記録した。これに伴い、当会員ホテルの外国人宿泊客の割合は前年比2・6%増の44・2%に達し、ADR(客室平均単価)は2万7276円、RevPAR(販売可能な客室1室当たりの収益)は1万9997円と、それぞれ前年より2000円強上昇した」と述べ、「コロナ禍の損失を回復するには、まだまだ時間がかかるが、順調な1年だったと思う」と昨年を振り返った。

 そのうえで「今年は、2030年のインバウンド6000万人、消費額15兆円の目標に向け、新たな観光立国推進基本計画がスタートする。中国の訪日自粛や中東情勢など、懸念材料もあり、これまでのように順調に増加するという保証はないが、我われ観光産業こそが、これからの日本を担う基幹産業であり、インバウンドが日本にとってどれだけ重要かということを訴えていく必要がある」とし、「そのためにも業界における当協会の存在意義を大きくしていくことが大切。ぜひ協会の活動に積極的に参加してほしい」と呼び掛けた。

 議事では、すべての議案が承認可決され、今年度は政府・自治体に対し、人手不足対策やインバウンドの地方分散、国内旅行振興などを要望していくことが決まった。

 また、公式インスタグラムによるインバウンド向け動画配信、オンライン化した広報誌の年6回配信といった情報発信強化、フードロス対策として「mottECO(食べ残しの持ち帰り)」の推進など、協会のブランド価値を高める取り組みも展開していく。

懇親会で祝辞を述べる大阪府の吉村洋文知事

 総会後に開かれた懇親会には、吉村洋文大阪府知事や横山英幸大阪市長らもお祝いに駆けつけた。吉村知事は「昨年の大阪・関西万博は、会員皆様の協力もあり、2900万人の方にお越しいただいた。旅の価値を測るうえで、“街”や“食”の魅力は大きいが、“おもてなし”という意味で皆様の役割は非常に重要。また、災害時における避難者やボランティアの受け入れなど、公共的な役割も大きく、改めて皆様の活動に感謝申し上げる」と祝辞を述べた。

 当日は、「会員ホテルの社会的貢献に対する会長表彰」の表彰式も行われた。各受賞ホテルは次の通り。

 【最優秀賞】SHIROYAMA HOTEL Kagoshima

 【優秀賞】ホテルニューオータニ▽森ビルホスピタリティコーポレーション▽京王プラザホテル▽南の美ら花ホテルミヤヒラ▽秋田キャッスルホテル▽ホテル椿山荘東京▽ジェイアール東海ホテルズ▽リーガロイヤルホテル大阪 ヴィニェット コレクション