JTBが、富裕層と長期滞在客の獲得に注力

2018年3月28日(水) 配信

JTBでは、富裕層と長期滞在客の獲得に注力している

訪日外国人旅行者の消費額8兆円達成に向け、富裕層と長期滞在客の獲得が課題となっている。インバウンドの取り込みに注力する日本政府観光局(JNTO)では現在、長期滞在が期待できる欧州豪市場に的を絞ったキャンペーンを実施中。富裕層についても、詳細なマーケティングに取り掛かっており、富裕層間のクラス分けやプロモーション効果の高い媒体選定に力を注いでいる。

 国内最大手のJTBでは、双方の課題に応えるツアー商品を売り出す。東北の復興支援にも寄与する。

 富裕層向けでは、欧州の旅行会社( Insight Vacations)と協力。ラグジュアリーツアー「 MAJESTIC JAPAN」を催す。4月から11月の間に18回の催行を予定。東北では酒蔵をめぐるほか、「弘前さくらまつり」(青森県・弘前公園)や貸し切りでの夏祭り鑑賞(青森県・津軽藩ねぷた村)など、東北の四季を楽しめる体験を多数用意した。10泊11日の長期滞在で、国内周遊費だけで100万円を超えるハイクラス向けの企画となった。

 宿泊は大阪と東京、仙台、八戸を予定する。宿泊地を起点に、西日本では京都や大阪、広島を、東北では奥入瀬渓流をめぐる。西日本エリアはいわゆるゴールデンルートとなり、舞妓との触れ合いや遊覧船、被爆者の講話などをメインコンテンツに据える。

 すでに、19年の実施も決定した。東北6県、2016年の外国人延べ宿泊者数は64万人。右肩上がりが続いており、震災前の水準にまで戻りつつある。JTBでは引き続き、東北への誘致を促進することで、消費増などに貢献していく構えだ。

 欧米観光客におなじみのSIC(コース組み合わせ自由のバスツアー)誘致にも取り組む。JTBでは昨年より、スペイン・マドリードに本社を置くグループ会社(Europa Mundo Vacaciones S.L.)の企画するツアー行程に新たなデスティネーションとして、日本国内の主要都市を追加した。中国と韓国をめぐる旅程に組み込むことで、来訪を容易にした。参加者は、3カ国を周遊する全69コースからオリジナルプランを作成できる。

静岡市といえばお茶――。 お茶のイメージが初の9割超え

2018年3月28日(水) 配信 

静岡県の茶畑の風景

 

 静岡市といえばお茶――。静岡県静岡市はこのほど、東京都在住の20~50代の男女計1038(男女とも519)人を対象に同市のイメージ調査を実施した。交流人口の増加に向け、同市の特性を生かし活用することが調査の目的。調査以来、初めてお茶の印象が9割を超えた。「首都圏でのPRなどが功を奏したのでは」(同市)と分析する。トップ3のお茶、富士山、桜エビは調査を初めた2015年度から変動はなく「首都圏から見た静岡市の印象として定着している」(同市)とみる。

 「静岡市の印象は」との問いに、「お茶」と答えた割合は90・8%、「富士山」が74・1%、「桜えび」が49・2%となった。1位のお茶は、15年度から16・4㌽増え、認知が大きく進んでいることがうかがえる。3位の桜エビは、世界で静岡市と台湾のみで水揚げされる資源。4年ほど前から市の特産品として本格的にPRを始め、認知度も上がってきた。「冷凍せず生のまま流通するのは世界で唯一、静岡市産だけ」(同市)と自信をみせる。「静岡市名産の生の桜えびを知っていますか」の質問には、知っている、聞いたことがあると答えた人が約6割(57%)に上った。

 このほか4位以降は、ちびまる子ちゃん(37・2%)、サッカー(36・1%)、みかん(32・5%)、静岡おでん(29・1%)、わさび(25・1%)、三保松原(17・1%)と続き、10位はしらす(16・2%)となった。

旅する×食べる×遊ぶ 親子の新しい楽しみ方をはとバスが提供

2018年3月28日(水) 配信

新しい遊び方を3社が提供(イメージ)

はとバスは、ロッテ、タカラトミーと協同で親子の新しい楽しみ方の提供を開始。 3月24日から「那須どうぶつ王国『ウェットランド』と炎のブッフェレストラン“Mekke”」コースを売り出している。

 那須どうぶつ王国「ウェットランド」は、亜熱帯の湿地に暮らす約15種100頭の動物たちの世界を植物、滝、擬木、擬岩等景観造形を交えて再現した、全天候型の屋内施設。館内の3分の2が放し飼いのエリアで、入園者の安全を第一にできる限り人と動物との障壁をなくし、動物の世界に人が入り込んで探索するような高揚感が体験できる。ツアー参加の子供全員にロッテのチョコパイと実際に那須どうぶつ王国で観られるタカラトミーの動物フィギュア「アニア」をプレゼント。チョコパイの箱は手を加えると動物が作れる仕掛けになっており、親子でさまざまな視点で旅を楽しめるツアーに仕上げている。また、ツアーに合わせ「ウェットランド」をイメージしたラッピングバスを用意。ツアー催行日以外は、東京都内で行われるはとバスツアーにも使用される。

ウェットランドの目玉ジャガーは、歩き回るように工夫された展示「ウォークスルー方式」で公開される。頭上でもジャガーが見えるのが見どころ。(写真はイメージ)

那須どうぶつ王国「ウェットランド」と炎のブッフェレストラン“Mekke” 概要

旅行代金:大人9980 円~1万680 円(子供代金は 500 円引き)

運行日:6月30日(土)までの設定日

行程:

各地発(池袋駅東口・さいたま新都心)=東北道=那須の恵み“Mek ke”(ブッフェの昼食)=那須りんどう湖LAKEVIEW(入園。遊覧船片道乗船またはロードトレイン利用券付)=那須どうぶつ王国(入園。新規オープン 「ウェットランド」にて、驚きと感動の世界を楽しもう)=チーズガーデン 那須本店(ショッピング・試食)=各地着

「オービィ横浜」がリニューアル!迫力の映像と動物との触れ合いを同時に体験

2018年3月28日(水) 配信

リニューアルするオービィ横浜「アニマルガーデン」外観

セガホールディングス(岡村秀樹社長、東京都品川区)が運営するエンタメミュージアム「Orbi Yokohama(以下、オービィ横浜)」(神奈川県横浜市)が2018年4月1日(日)リニューアルオープンする。

 「オービィ横浜」は、大自然の神秘を体感できる新しいカタチのミュージアムとして2013年に誕生した。以来、さまざまなネイチャー体験を多くの利用者に提供し続けている。

 今回のリニューアルはこれまでの映像体験に加え、動物たちと直接触れ合えるコーナーを新設。「デジタル(映像)とリアル(動物)」を調和させ、より感動体験ができる施設へと生まれ変わった。

 「探究」をテーマにカピバラやアルマジロ、オノオオハシなど、珍しい動物たちが動き回る中を回遊する「アニマルガーデン」や、「癒し」をテーマに12種20匹のネコと触れ合える「キャットパラダイス」が新登場。

 また、手のひらサイズの小さな動物たちを囲んで撮影ができる「アニマルスタジオ」もパワーアップする。小さな子供も安心して小動物と遊べる。

 さらに、フクロウやインコによる「フライトトレーニング」を新たに実施する。頭上を羽ばたく姿など、より野生に近い動きを目の前で観察できる。

 4月1日(日)から5月27日(日)の期間限定で、「マルチスペース」では恐竜をテーマにした企画「恐竜ハンターキャンプ」を実施。化石発掘体験やティラノサウルスのロボットを操縦できるコーナーなど、子供から大人まで楽しめる展示が目白押しだ。

「Orbi Yokohama(オービィ横浜)」 施設概要

リニューアルオープン日:2018年4月1日(日)午前9時から

※3月25日(日)~3月31日(土)は時間短縮で先行営業

 3月25日(日)午後0~6時(最終入館午後5時)

 3月26日(月)~3月31日(土)午前11時~午後6時(最終入館午後5時)

名 称:Orbi Yokohama(オービィ横浜)

場 所:マークイズみなとみらい 5F(神奈川県横浜市西区みなとみらい三丁目5番1号)

横浜高速鉄道みなとみらい線「みなとみらい駅」下車、改札直結 JR・市営地下鉄「桜木町駅」下車、動く歩道を利用し徒歩8分

tel:045-319-6543 

開 館 時 間:午前9時~午後9時(最終入館 午後8時)、金土日祝および祝前日は午後10時まで。(最終入館 午後9時)

※営業時間などは変更になる場合あり。

民間主体のトレイル誕生 、9月8日に土合駅でイベント

2018年3月27日(火) 配信

ロングトレイルコース「スノーカントリートレイル(SCT)」について説明する、コースディレクターの田中正人氏(右)。【写真提供=雪国観光圏】

ロングトレイルコース「スノーカントリートレイル(SCT)」が9月に開通することとなった。群馬県と長野県、新潟県の民間事業者と自治体らが集う雪国観光圏(井口智裕代表理事)による取り組みで、4年間ワーキンググループを継続するなど、地道な活動が実を結んだ。9月8日(土)には、みなかみ町(群馬県)のJR土合駅で開通記念のイベントを行う。

 3月20日に行われた発表会には、国内アドベンチャーレースの第一人者・田中正人氏(みなかみ町在住)も出席。トレイルディレクターを務める同氏より、コース設置の理由や魅力について説明があった。民間主体でのトレイルコースは珍しく、成功事例も少ない。旅行会社との連携については、モデルツアーの企画実施を行うなかで検討していくとのこと。エリアごとの特色を生かしつつ、集客に直結するプラン造成に期待が掛かる。

モデルプランの1つ。トレッキングと温泉、宿泊をつなげることで、地域での消費増にも寄与する観光素材を目指す

 田中氏は、「学ぶものはすべて自然にある。トレイルコースは、年齢や性別、国籍に関係なく自然に触れるキッカケになるものだ」と強調。長年の歳月と労力を費やし、3県7市町村をめぐる300㌔超のロングトレイルコースの完成にこぎつけた。一度開通に至っていたものの、諸事情により事業は頓挫していた。現在、環境省などとの最終調整を行っている最中で、4月からトレイルマップのダウンロードが可能となる。道標の設置は6月からスタートし、9月のオープニングイベントに間に合わせる。

 スノーという名を冠するものの、利用は原則サマーシーズンを想定。エリアごとにセクションを定め、宿泊プランの造成を促す。全行程をクリアした際の認定も雪国観光圏が行う。

 「郷と郷をつなぎ、人と人がつながり、未来を紡ぐ」という理念のもと、関連エリアの交流人口増を目指す。整備が進む「ぐんま県境稜線りょうせんトレイル」、「信越トレイル」とも接続する予定だ。

KNT関西、大切な人をもっと大切にしたくなるハワイ旅を提案

2018年3月27日(火) 配信

Backpack Wedding は、世界の絶景を舞台に撮影したウェディングフォトが大人気!

近畿日本ツーリスト関西は3月23日(金)から、海外企画旅行商品「ホリデイ」でBackpack Wedding(Globe、松永真樹代表)とコラボレーションしたハワイの新商品 「Backpack Wedding 流 ラグジ ュアリーホテルで過ごす HAWAII」 (関空発)を売り出した。

 ツアーパンフレットには、ワイキキで人気の富裕層向けホテル、「ロイヤルハワイアン ラグジュアリー コレクション リゾート」、と 「モアナ サーフライダー ウェスティン リゾート&スパ」でBackpack Wedding の2 人が実際に撮影した画像を多数掲載。2 人の画像を通して、両ホテルのフォトジェニックなスポットや過ごし方を紹介する。また 1 つのホテルにゆっくりと連泊する滞在型プランのほか、“両方のホテルに泊まる”ことをポイントにしたプランも用意。 「大切な人をもっと大切にしたくなる旅」の目的地としての ハワイを、ハネムーナーや夫婦、カップルの利用客に新たな切り口で提案する。

Backpack Wedding とは

  「大切な人をもっと大切にしたくなる旅」をテーマに、世界の絶景を舞台にウェディングフォトを 撮り続けているカップル。世界の絶景をバックに撮影された数々の写真がどれも素敵すぎると SNS(交流サイト) で話題になり、インスタグラムのフォロアーは 5万2千人を突破(2018 年3 月現在)。 代表の松永真樹氏は、ウェディングフォトの撮影以外にも、日本全国、海外(タイ、ベトナム など)の小中高、大学、学生団体、商工会議所、地方自治体、公共団体、企業などで、キャリアや進路に関する講演を年間100 回以上行うほか、出版やイベント運営など、幅広く活躍している。

「Backpack Wedding 流 ラグジュアリーホテルで過ごすHAWAII」概要

設定期間:4 月27 日(金)~10 月31 日(水)出発

商品内容:

ロイヤルハワイアン ラグジュアリー コレクション リゾートで過ごすハワイ6・7 日間

モアナ サーフライダー ウェスティン リゾート&スパで過ごすハワイ6・7 日間

2 つのラグジュアリーホテルに泊まるハワイ6・7 日間

旅行代金:19万9千 円~29万8千 円(2 つのラグジュアリーホテルに泊まるハワイ6 日間。ハワイアン航空・エコノミークラス利用(お近くシート)。眺望指定なしプラン。2 人1 室利用の大人1 人。燃油サーチャージ含む)

 利用航空会社:日本航空・ハワイアン航空

下北沢のローカルな魅力を提供、訪客向け着地型旅行商品が販売開始

2018年3月27日(火) 配信 

商品化はエリスタが実施する

 

小田急電鉄とグループ会社のUDS、エリスタは2018年3月26日(月)から、訪日外国人旅行者向けの着地型旅行商品「SHIMOKITAZAWA Local Walking Tour」の予約を始めた。実施は4月2日(月)からで、価格は1人5800円(税込み)。ガイド付き日帰りツアーで、下北沢駅周辺のローカルな魅力を提供する。下北沢に暮らす人の目線で、観光化されていない日本の日常の暮らしを肌で感じられるようにした。FIT(海外個人旅行)化などの旅行形態の変化を受け、新たな沿線観光地を発掘してインバウンドの取り込みをはかる。

 今回は「INBOUND LEAGUE」(インバウンドリーグ)に入居するベンチャー企業などと、小田急グループが連携した初めての施策となる。同施設は17年10月に新宿で開業したインバウンド関連事業者向けコワーキングスペース。運営はUDSが行っている。

 商品造成の過程では在日外国人によるモニタリングツアーを行った。参加者の意見をツアー行程に反映するなど、外国人目線を取り入れた。要望に合わせてコースをアレンジすることもできる インバウンドリーグ内ツアーデスクのほか、3月29日(木)にリニューアルオープン予定の訪日外国人旅行者向け案内所「小田急旅行センター 新宿西口内はこね旅市場」でも販売する。

Detail | Tour | ELLISTA Ediperience Local Life Tours
http://ellista.jp/tour/shimokitazawa.php
About Tour. About ELLISTA Ediperience Local Life Tours.

観光データサイトを新設 (JNTO)

JNTOが、新しいウェブサイト「日本の観光統計データ」をオープンした

2018年3月27日(火) 配信

日本政府観光局(JNTO、松山良一理事長)は3月27日(火)、観光データの比較・調査を容易にするウェブサイト「日本の観光統計データ」をオープンした。国際通貨基金(IMF)や法務省、国連世界観光機構(UNWTO)など、同機構と観光庁以外の出典データも網羅した。個人法人問わず、ダウンロード時に必要事項を入力するだけで利活用できる。

 これまで、インバウンド1人当たりの旅行支出と来訪者数を確認するためには、観光庁とJNTOそれぞれのサイトを参照する必要があった。今後は本サイトのみで完結する。国内外のアウトバウンド数も確認できるため、事業領域問わず「使える」サイトとなった。日本語版のほか、英語版も用意する。

収録するデータの一覧。(同機構の報道資料より抜粋)

女性のための宿泊プラン「淑女の休日」予約開始 ホテルニューオータニ大阪

2018年3月27日(火) 配信

ホテルニューオータニ大阪 宿泊プラン「淑女の休日」

ホテルニューオータニ大阪はこのほど、レディース向け宿泊プラン「淑女の休日」を売り出す。

 近年Googleトレンドでも検索件数が上昇傾向にある「女子旅」。また女性の「おひとりさま旅」を特集する雑誌やネット記事も多く、女性の旅への関心の高さがうかがえる。同ホテルは、「せっかく旅に出かけてホテルに泊まるなら、こだわりのホテルでゆっくりと美味しいものを食べ、自分のご褒美となる旅を」とレディースプランを企画した。

「PAUL&JOE」のアメニティセットプレゼント

 2002年にスタートして以来、多くの女性を魅了し続けるコスメブランド「PAUL&JOE BEAUTE」。これだけでお手入れが完了するオリジナルセットを用意。可愛いアメニティーで気分も上がり、健やかな肌を体感できる。

「PAUL&JOE BEAUTE」のアメニティー

美と健康にこだわった「ヘルシーブレックファスト」
 朝食はレストランのビュッフェ、ルームサービスから選べる。ビュッフェはロビー階にある「SATSUKI」の「最強の朝食」を楽しめる。同プラン専用で「ヘルシーブレックファスト」を用意。女性に朝から必要な栄養が詰まったメニューが充実している。

朝食はビュッフェ、ルームサービスから選べる

ホテルオリジナルのコットンパジャマなど、そのほか特典も満載

 部屋には同ホテルオリジナル「リラックスウェア」が用意され、ゆっくりとくつろげる。生地からこだわったこのウェアは、保温性・吸湿性・発散性に富み、肌触りのよい安全性の高いガーゼを使用。

 さらに、通常午後0時までのチェックアウトを午後2時まで延長できるレイトチェックアウト特典や、ホテルのバーのワンドリンクが50%OFFになるクーポンなど特典がつく。

 エントランスに京都の祇園四条・京都駅までのシャトルバスが1日往復7便発着するほか、大阪市内の名所を乗り降り自由に回れる「大阪ワンダーループバス」もホテルから利用できる。

 また、フロントでユニバーサル・スタジオ・ジャパン™の1デイ・スタジオ・パスを購入でき、ゴールデンウイークと夏休みは、毎日ホテルから出発する専用の無料直通バスも運行する。(要予約)。

  商品概要


ホテルニューオータニ大阪 宿泊プラン『淑女の休日』
【期間】 2018年4月1日(日)~2019年3月31日(日)
【料金】    1人 1万3500円~ (1室3人利用時)
         1人 1万5500円~ (1室2人利用時)
         1人 2万円~ (1室1人利用時)
     ※税金・サービス料共

予約・問合せ 

tel: 06-6949-3232(ルームリザベーションズ 直通)

百戦錬磨が観光庁に協力要請、観光庁は協力に前向き

2018年3月27日(火) 配信

百戦錬磨が、民泊プラットフォーマー(仲介業者)のクオリティ向上と安全確保に向け、観光庁に協力を要請した

百戦錬磨(上山康博社長)はこのほど、「住宅宿泊仲介事業者適正化協会(仮称)」の設立に向け、観光庁に協力要請を行った。これまで、合法民泊の推進に注力してきた同社。国内外のプラットフォーマー(仲介業者)が中心となって、民泊サービスのクオリティ向上と安全確保でも、業界を牽引していく構えだ。

 具体的な事業内容に関する問い合わせに対し同社は、「観光庁からの指導に基づき決定していくことになる」とした。観光庁は、「該当する団体の組織については、基本的には民間が主体となって行うものの、違法民泊の排除と健全な観光市場の形成、民泊サービスの質的向上を実現するために、他の仲介業者(プラットフォーマー)の意向を確認したうえで、協力を検討していきたい」とコメント。協力について、前向きな姿勢を示した。

 住宅宿泊事業法(民泊法)では、観光庁長官の監督下に置かれることとなる仲介業者。違法物件の掲載が確認された際には、運営サイトからの情報削除を行う必要があると定められているものの、協会の設立によって、より細かいレベルまで統一した対応が可能となる。

 一般ユーザーにとっては宿泊予約の窓口となるため、仲介業者間の意識統一が、安全安心な民泊を実現するためには不可欠。一方、仲介業者は国内外問わず参入があるため、標準化は一筋縄にはいかない可能性も。基準や内容を統一化するために必要な説明・議論の場を確保するために、監督省庁である観光庁に協力を要請した格好だ。