茨城のグランドキャニオン! SNSで話題 日本最大級の採石場「石切山脈 プレミアムツアー」がスタート

2020年11月10日(火)配信

 日本橋や東京駅をはじめ全国有数の建造物に使用されている最高級石材「稲田白御影石(以下、稲田石)」の採石を行っている想石(川畑真彦社長、茨城県笠間市)は、日本最大の採掘現場となる「石切山脈(いしきりさんみゃく)」の魅力をより多く人に伝えようと、新たに観光事業会社を設立。11月14日(土)から迫力満点の採掘現場を専用ガイドと車でめぐる「プレミアムツアー」を開始する。

 茨城県笠間市の「石切山脈」と呼ばれる山地一帯は、東西約10キロ、南北約5キロ、地下1.5キロに及ぶ岩石帯で、1899(明治32)年から100年以上続く「稲田石」の日本最大級の採掘現場だ。ここから採掘される「稲田石」は、約6千万年前に海底深くで長い時間をかけ冷えて固まった花崗岩の一種で、世界でも類を見ない白さから別名「白い貴婦人」とも呼ばれている。美しい光沢と優れた耐久性を兼ね備えていることから、日本橋や東京駅、国会議事堂、最高裁判所など、全国有数の歴史的建造物に使用されてきた。現在は、想石が稲田石の採石、加工、施工を一貫して行っている。

 100年以上続く採掘により作られた、壮大な石屏風のように切り立つ岩盤と、採石場跡に雨水が溜まってできたというエメラルドの巨大湖は“地図にない湖”としてSNSで話題となり、近年では茨城の隠れた絶景スポットとして注目されている。有名アーティストのミュージックビデオの撮影や特撮番組、映画の舞台にもなり、昨年は2万人以上が見学した。

 新たにスタートする「プレミアムツアー」(大人1000円、中学生以下500円、要予約)は、魅力あふれる「石切山脈」を専用ガイドが車で案内する約1時間のコース。採石場の悪路を駆け上り、一般では見られない大迫力の採掘現場を見学するほか、運が良ければダイナマイトで岩盤を爆破する発破シーンに遭遇することも。一般入場料(大人300円、中学生以下無料)のみでも、SNSスポットとして話題の採石場跡と“地図にない湖”の見学可能だ。稲田石とグラフィックデザイナーのコラボイベント「いなだストーンエキシビジョン」で展示されたアート作品も見られる。

 ツアー企画に合わせて、カフェ「U-A Cafeモンブラン」も新設した。稲田石を使った石畳の上で「石切山脈」の絶景を眺めながら、笠間名産の栗をぜいたくに使用したモンブランや特注の石臼で挽いたコーヒーを味わうことができる。

世界初の「XR観光バスツアー」の実現へ 京急らがストーリーアイディアを募集

2020年11月10日(火)配信

横浜・みなとみらいエリア全体のアミューズメント化へ

 京浜急行電鉄(原田一之社長)、サムライインキュベート(榊原健太郎代表)、シナスタジア(有年亮社長)の3社は12月13日(日)まで、XR(VRやARなどの総称)を用いたバスツアーのストーリーアイディアを募集している。

 横浜・みなとみらいエリア全体のアミューズメント化を目指し、VRゴーグルを装着しながらエリア内の観光地を「KEIKYU OPEN TOP BUS 横浜」の運行ルートに準じて巡る「XR観光バスツアー@横浜」。神奈川県が推進する「新型コロナに係るイノベーション創出推進委託(オープンイノベーション型)」に採択されており、行政とも連携し世界初の「XR観光バスツアー」の実現を目指す。

 XR技術を用い過去の建築物等を映像化し横浜の歴史を学べる「スタディツアー」や、横浜に消えた魔法使いの謎を解き明かしていく「ミステリーツアー」など、現実と仮想、横浜エリアを融合させた魅力的なストーリーのアイディアを募り、2021年春ごろに実装させる予定。採用が決定した最優秀作品のアイディアをもとに制作されるコンテンツは、「KEIKYU OPEN TOP BUS 横浜」で実際に体験可能になる。

ツアーイメージ

 

HIS、奄美ワーケーションツアー発売 法人に手軽にワーケーション利用を

2020年11月9日(火) 配信

用意した宿泊施設「伝泊 The Beachfront MIJORA」。このほか、2施設から選べる
 法人企業に手軽にワーケーションプログラムを利用してもらおうと、エイチ・アイ・エス(HIS、澤田秀雄会長兼社長)の法人営業本部はこのほど、ピーチ・アビエーションとミツフジと連携し、奄美大島ワーケーションツアーを売り出した。同島を選んだ理由については、自治体を挙げてインターネット環境が整備され、手付かずの豊かな自然があることを挙げた。
 
 宿泊施設は、「島に暮らすように泊まる」をコンセプトとし、伝統ある建物を宿泊の施設として再生した「伝泊」の3つの施設から選べる。インターネット環境をはじめ、観光プランの「奄美の自然とヨガでリラックス」や「奄美大島最大級のマングローブ原生林カヤック体験」を用意している。
 
 同ツアーでは、ミツフジの着るだけでストレスが分かるIoTウェアラブル製品「hamon®(ハモン)」を使って、旅マエから旅アトまで、参加者自身がリアルタイムでストレスの状態を確認できる追加プランもそろえている。
 
 出発日は、12月20日(日)~1月7日(木)を除く11月11日(水)~2021年3月27日(土)まで。ツアー代金は大人1人2人1室利用で4日間4万9800円〜14万9800円。利用航空会社はピーチ・アビエーションで発着地は成田空港または関西空港。

専門家派遣事業 8施設が上質なサービスを学ぶ 観光庁

2020年11月9日(月) 配信

観光庁

 観光庁は11月9日(月)、「上質なサービス提供に向けた宿泊施設への専門家派遣」事業に参加する8施設を選定した。この事業では、観光先進国実現を目指し、上質なサービスを求める訪日外国人旅行者を迎える宿泊施設の対応力を高める。サービスの質を向上するため、専門家を派遣し研修などを行う。

 プログラムは、①全参加施設を対象に合同オンライン研修(10月下旬または11月初旬)②オンライン講座(11月下旬から)③覆面調査による宿泊施設の現状把握(11月か2021年1月)④各施設での実地研修(21年1月または2月)――で構成される。

 5つ星の格付けシステムを世界で初めて導入したフォーブストラベルガイドが講師を務める。

 参加施設は次の通り。

 


 

メムアースホテル(北海道・大樹町)

しこつ湖鶴雅別荘 碧の座(北海道・支笏湖温泉)

別邸仙寿庵(群馬県・みなかみ町)

ザ・カハラ・ホテル&リゾート横浜(神奈川県横浜市)

扉温泉明神館(長野県松本市)

能登九十九湾 百楽荘(石川県・能都町)

西村屋本館(兵庫県豊岡市)

ザ・ひらまつホテルズ&リゾーツ宜野座(沖縄県・宜野座村)

KNT、「美食と美湯 飛騨高山」売り出す 「ONSEN・ガストロノミーステイ&ホッピング」に参画

2020年11月9日(月) 配信

パンフレット表紙

 近畿日本ツーリスト各社は11月6日(金)から、岐阜県・飛騨高山を歩きながら、「食」「自然」「文化・歴史」「ONSEN(温泉)」などの魅力を体感する旅行商品「美食と美湯 飛騨高山」を売り出した。飛騨地域の食と温泉、文化を満喫する。

 同商品は、岐阜県高山市で12月4日(金)から約2カ月間にわたり開催される「ONSEN・ガストロノミーステイ&ホッピングin飛騨高山」事業に参画。特典として、高山市などの飲食店や観光施設など約1500店舗で使える地域電子通貨「さるぼぼコイン3000円分」とイベント参加記念「杯(さかずき)」がもらえる。さらに、高山市内を運行する濃飛バス「1日フリー木っぷ」も付く。

 交通と宿泊がセットのプラン(首都圏・中部・関西発着)のほか、マイカー利用者向けの現地発着プランもある。設定期間は、2020年12月4日(金)~2021年1月31日(日)宿泊分まで。

goo「かっこいいと思う駅名ランキング」、1位は「竜王駅」

2020年11月9日(月)配信

かっこいいと思う駅名ランキング(調査日2020年7月30日)

 国内最大級のランキング情報サイト「gooランキング」は11月9日(月)、全国津々浦々に存在する駅をテーマに行ったアンケート調査をもとに、「かっこいいと思う駅名ランキング」を発表した。多くの人が字面や読み方がかっこいいと思う駅名として、1位は東日本旅客鉄道(JR東日本)の「竜王駅」(山梨県甲斐市)が輝いた。

 続いて、2位は津軽鉄道の「毘沙門駅」(青森県五所川原市)、3位は西日本旅客鉄道(JR西日本)の「九頭竜湖駅」(福井県大野市)が選ばれた。gooランキング上では4位以降の発表も行っている。

 集計方法は、gooランキング編集部がアンケートツール「Freeasy」のモニターに対してアンケートを行い、その結果を集計したもの。調査は7月30日に行い、有効回答者数は500人(20~40代男女、複数回答)となった。

 「gooランキング」では、芸能からアニメ、ご当地、おもしろネタまで、世の中のあらゆるものをランキングで発表している。これまで公開したランキングは5万以上もあり、編集部が考えた独自のネタを調査し、日々新たな切り口のランキングを作成している。

那須塩原でON・ガスウォーキング 夜は特別な場所で交流会 1日を通し那須塩原の歴史と食、自然、文化など提供

2020年11月9日(月) 配信

疲れを忘れさせてくれる美しい紅葉

 栃木県那須塩原市で11月7日(土)、「ONSEN・ガストロノミーウォーキング in 那須塩原2020・板室」が行われた。

 乙女の滝をスタートし、板室温泉街を抜け、木の俣園地に至る8㌔のコース。夜は、これまで各地で行われてきたウォーキングイベントとは違う新しいガストロノミー体験として、特別な会場でシンポジウムと交流会を実施。1日を通し那須塩原の歴史と食、自然、文化に触れられる、同市の魅力を存分に詰め込んだイベントで参加者をもてなした。

 出発してしばらく、史跡「板室本村の湯本道標」まで進んだところで、一度足を止める。ここでは、道標やお堂に安置されている仏像についてガイドの説明を聞く。今回のイベントでは、ポイントごとに地元の人がガイド役となり、街の歴史やビューポイントなどを解説してくれる。

ガイド役がまちの歴史などを解説

 その後、山道を抜けた先にある葡萄畑が、最初のガストロノミーポイント。チーズ工房那須の森とSo―boku2店舗の3種類のチーズ、那須塩原の秋の味覚を代表する「塩原高原大根」を使ったふろふき大根などが並ぶ。なかでも参加者を喜ばせたのは、目の前に広がる葡萄畑で育った葡萄を使用したワイン。このシチュエーションに魅了され、多くの参加者が長時間滞在していた。

目の前に広がる葡萄畑獲れた葡萄で造られたワインを楽しむ

 再び山道を進み続け、4㌔地点を少し過ぎると、板室温泉街に出る。ここには2つ目のガストロノミーポイントがあり、そば処やしおの鶏ごぼうそばやいわなの炭火焼きなどが出迎えてくれた。

 温泉街に建つ加登屋本館の外観を見学、板室温泉神社を参拝し、川沿いを進み続けること約2㌔。3つ目のガストロノミーポイントでは巻狩鍋や塩原の温泉水を使用して造った温泉梅酒などを用意。巻狩鍋とは、1193年源頼朝が那須野ヶ原で行った那須野巻狩から着想を得た地元の名物料理。獣の肉を使用することが条件で、この日は鴨と鹿、豚、猪の肉を使用した。

 3つ目のガストロノミーポイントを出て約30分、ゴールの木の俣園地にたどり着く。最後のガストロノミーポイントでは、道の駅「明治の森・青木」で収穫したさつまいもを使用した焼き菓子や、板室の山奥で焙煎するコーヒーなどで参加者が疲れを癒した。

開拓の歴史意識 旧青木亭前で交流会

 夜は特別にライトアップされた「旧青木家那須別邸」前の広場でシンポジウムと交流会が開かれた。

 旧青木家別邸は、明治時代に外務大臣などを務めた青木周蔵が建てた別邸で、那須野が原の開拓の歴史を意識してもらいたいと、同地が会場に選ばれた。市役所の職員が執事、メイドの格好で参加者をもてなし、特別なひとときを演出した。

市役所の職員が執事、メイドの格好で参加者をもてなし

 晩餐のメニューは、那須の野菜や肉などをふんだんに使用したコース料理。なかでも、チーズ工房那須の森のチーズを使用したチーズフォンデュは、多くの参加者が歓声を上げた。

チーズフォンデュ

 シンポジウムは、生産者と宿の代表者によるパネルディスカッションと、渡辺美知太郎那須塩原市長らによるトークショーを通じ、市の魅力と未来について語り合った。

旧青木家別邸をバックにパネルディスカッション

 渡辺市長は、「那須地域は豊かな自然と温泉のイメージは定着しているが、食の面ではPRがまだ十分ではないと感じている。温泉と食の両方を兼ね備えている観光地は貴重なので、3つをうまく組み合わせた発信を強化したい」と語った。

道後温泉にお茶屋 華ひめ楼開業 

2020年11月9日(月) 配信

芸妓さん

 愛媛県松山市に11月6日(金)、日本の伝統芸能、お座敷文化を体験できるお茶屋 華ひめ楼(田中美帆代表)が開業した。

 道後温泉本館の隣接地にある古民家を改修。道後のにぎわいを創出し、地域の魅力向上から経済の活性化を目指す。 

 道後では明治の時代から日本の伝統的な芸能文化である芸妓を、旅館の宴会に呼んでお座敷遊びでお客様をもてなす風習があり、最盛期には1千人を超す芸妓が活躍していた。しかし近年、団体から個人に旅行形態が変化。道後温泉の旅館にあった団体用の宴会場が数を減らし、芸者を呼ぶお座敷が少なくなった。さらに今年、新型コロナウイルス感染症の流行と拡大により、3月以降お座敷がなくなった。

 お茶屋 華ひめ楼は、旅館でのお座敷に代わり、各方面からの支援のもと、道後で継承されてきた芸妓文化を守り、後継者を育成、次代へ引き継いでいく役割を担う。

「ミシュランガイド北陸」21年春発行 北陸3県の魅力を紹介

2020年11月9日(月) 配信

「ミシュランガイド北陸2021特別版」(C)MICHELIN

 日本ミシュランタイヤ(ポール・ペリニオ社長、東京都新宿区)は2021年春に、富山・石川・福井3県全域で厳選した飲食店やレストラン、宿泊施設を紹介する「ミシュランガイド北陸2021特別版」を発行する。北陸地方で初となった16年特別版から5年目となる来春に、3県のセレクションを1冊にまとめて紹介する。

 「ミシュランガイド富山・石川(金沢)2016特別版」では、立山連峰などの山の幸と、富山湾で獲れる海の幸が楽しめる美食の宝庫として富山県を紹介。石川県では、白山国立公園や加賀平野、能登半島などの大自然で育まれた名産品を提供する店を数多く掲載した。福井県は朝廷に海産物や塩を献上する「御食国」のひとつだったエピソードが語られた。

 19年秋ごろから「本格的に富山県と石川県全域を再調査し、福井県の調査も進めている」(同社)として、北陸の魅力発信に努めている。

 同社のペリニオ社長は「今年は飲食、観光業界にとって大変な年だった」と振り返り、「最善の注意を払いながら調査を進める。来春もおすすめの施設を紹介することで、皆様の食・旅の楽しみを提供していきたい」と意気込む。

 ミシュランガイドはガイドブックとして100年以上の歴史を持ち、現在は世界31カ国で展開している。日本では07年にアジア初となる「ミシュランガイド東京2008」を発行した。

「ミシュランガイド北陸2021特別版」公式写真(福井県・東尋坊)(C)MICHELIN

「ティーチミー・ビズ」活用で視覚に訴えた手順書を スタディスト

2020年11月9日(月) 配信

「ティーチミービズ」左が画像編集中の画面、右が完成した仕様書

 スタディスト(鈴木悟史社長、東京都千代田区)が提供する「ティーチミー・ビズ」は、クラウド型のビジュアルSOP(標準作業手順書)マネジメントプラットフォームだ。リアルタイムの更新や共有に特化したサービスで、視覚に訴える分かりやすいマニュアルを簡単に作成できる。

 各社で支給するスマートフォンに同サービスのアプリを入れると、作業の合間にも確認できる。

 マニュアルの作成権限や閲覧権限を細かく設定することが可能。

 新たなマニュアルが作成されたときには、プッシュ通知でタスクとして配信もできる。閲覧、完了状況を本社で把握することで作業指示の徹底や実行管理に役立つ。

 指導コストを削減できるだけではなく、マニュアルの作成時間が従来の5分の1に省略できる。

 現在は小売、飲食、製造、金融、宿泊業界など幅広い業界の約2000社が同サービスを導入している。とくに多拠点展開や、従業員を多く抱える企業が利用する。

 神奈川県・箱根温泉の「一の湯」は、劣化した箇所の写真を撮って共有、対応状況をコメント機能で報告するなど、月ごとの設備点検レポートにも役立てている。

 北海道石狩市役所は業務の手順書作成と、共有を通じた生産性向上のために導入した。職員向けの手順書のほか、申請書作成など市民向けのマニュアルに活用している。

 広報室長の朝倉慶子氏は「アプリ上で動画や画像を仕様書で共有することで、全体のスキルアップにつながる」とPRし、「新型コロナウイルス禍の影響で集合研修ができないなかで、ぜひ役立てていただけたら」と期待している。

 スターター料金は1社当たり月額5万円(税抜)から。

 ベーシックコースは初期費用50万円(税抜)で同サービスの機能をすべて利用でき、初期設定や操作レクチャーなどの導入サポートが付く。

新機能「トレーニング」など、ユーザー目線で使いやすい機能を追加している