ミキ・ツーリスト、高級ブランド「シルバーシー・クルーズ」取扱開始 多様なニーズに対応へ

2025年8月6日(水) 配信

シルバーシー・クルーズのクルーズ船シルバー・ノヴァ

 ミキ・ツーリスト(日根克巳社長、東京都港区)はこのほど、ラグジュアリークルーズを展開するロイヤルカリビアングループ(ジェイソン・リバティ社長、アメリカ・フロリダ州)のクルーズブランド「シルバーシー・クルーズ」の取り扱いを始めた。7月28日(月)には、日本語ウェブサイトも開設し、予約を受け付けている。

 同社はこれまで、さまざまなクルーズ船の旅を提供してきたなか、多様なニーズに応えようと、クルーズ船の最高峰として位置付けられているという「シルバーシー・クルーズ」をラインナップに加えた。

 シルバーシー・クルーズは、全客室がスイートルームとなっているほか、専任アテンダントによるサービスや、世界中の食事を堪能できるダイニングなどを提供。北極圏や南極圏など、世界中の秘境や魅惑的な寄港地を巡る。

 ミキ・ツーリストは2026年3月12日に日本を出航するクルーズで、一部の客室カテゴリを仕入れ、日本人コーディネーターの乗船や特別価格での料金設定など、正規日本代理店である同社ならではの商品を用意している。

川越れとろトリップきっぷ、手ぬぐいプレゼント8月31日まで

2025年8月6日(水) 配信

手ぬぐい(イメージ)

 東武鉄道(都筑豊社長、東京都墨田区)は8月31日(日)まで、スマートフォン専用サービス「川越れとろトリップきっぷ」利用者を対象に手ぬぐいプレゼントキャンペーンを実施している。期間中の同サービス利用者から先着2000人に、埼玉県川越市の和雑貨屋「にび堂」の手ぬぐいをプレゼントする。

 川越れとろトリップきっぷは、川越の観光型MaaSとして川越を満喫するためのお得なきっぷを利用できるサービス。東武東上線・越生線各駅から川越・川越市駅間の往復割引乗車券、川越市内の指定区間の東武バス1日乗車券を組み合わせた「交通券」と、川越の人気店舗で食事ができる「ごはん券」や、スイーツやカフェ、土産が選べる「おたのしみ券」がセットになっている。

 一例として池袋駅発の場合、「交通券+おたのしみ券」が大人1人で1600円、「交通券+ごはん券」が同2400円、「交通券+ごはん券+おたのしみ券」が同2900円。料金は出発駅によって異なる。

 同サービスの利用日当日、川越駅観光案内所(東武東上線川越駅・改札口脇)で、川越れとろトリップきっぷの「交通券」画面を提示すると受け取れる。観光案内所の営業時間は午前9時~午後5時まで(年中無休)。手ぬぐいは無くなり次第終了とする。

日光三大氷室の天然氷、2種類の数量限定かき氷で提供(コートヤード・マリオット銀座東武ホテル)

2025年8月6日(水)配信

柚蜜雪華イメージ

 コートヤード・マリオット銀座東武ホテル(東京都中央区)内の地下1階「銀座むらき」はこのほど、栃木県日光三大氷室の1つである「四代目徳次郎」の天然氷を使用した2種類のオリジナルかき氷の提供を始めた。都会の喧騒を忘れさせる和モダンな店内で、銀座むらきでしか味わえない貴重なかき氷を味わえる。

 「柚蜜雪華(ゆずみつせっか)」は、芳醇な香りと酸味の強さが特徴の徳島県産の木頭柚子と、銀座のビルの屋上で作られている銀座ミツバチプロジェクトの銀座はちみつの組み合わせ。さっぱりとしていながら深い甘みのある味わいに爽やかな風味を感じられる。価格は2600円(税・サ料含む)。

翠雪華イメージ

 「翠雪華(すいせっか)」は、濃厚で奥行きのある香りが愉しめる抹茶と練乳の王道な組み合わせ。付け合わせの自家製あんこは北海道産の大納言小豆を使用。ある程度の小粒を残すことにより、小豆本来の風味と食感を堪能できるよう仕上げている。価格は2300円(同)。

 販売期間は7月14日(月)~夏季期間、予定数量に達し次第終了する。提供時間は午前11時30分~午後4時まで。

HIS、新ツアー「NEWオールインクルーシブ」始める 沖縄への商品販売強化

2025年8月6日(水) 配信

ROLANDさんを起用したツアーのポスター

 エイチ・アイ・エス(HIS、矢田素史社長)は8月1日(金)、沖縄へのツアー商品の販売強化に向けて、新たな旅行ツアー「NEWオールインクルーシブ」の販売をスタートした。同日には認知度向上へ、HIS公式沖縄アンバサダーとしてタレントのROLAND(ローランド)さんを起用したWeb CMの配信を始めた。

 オールインクルーシブは、宿泊施設に滞在中の飲食やアクティビティなどの費用をすべて含めたサービスとして、提供されている。こうしたなか、NEWオールインクルーシブは、「食事は付いてほしいがホテル以外のところでも楽しみたい」、「朝と夜の食事とラウンジの利用だけで十分」などの要望に応えられるよう、リーズナブルな価格から内容重視まで3つのプランを用意した。

 このうち、PLATINUMプランは、3食の食事に加えて、ほかのラウンジより営業時間が長いクラブラウンジでのサービスもあり、ホテルでの滞在を存分に楽しむことができる。GOLDプランは朝食と夕食に加えてラウンジを利用でき、宿泊施設への滞在と観光の両方を堪能できる。SILVERプランは、手頃な価格で旅行に出掛けたい人に朝食とラウンジを利用できるよう設定された。

 一部商品は追加代金を支払うことで、沖縄美ら海水族館(本部町)の入館券や、ステーキハウス88のランチまたはディナーを申し込むことができる。

 同ツアーは、宿泊をはじめ、往復の航空券やレンタカーなどが組み込まれた終日フリープランとして発売されている。宿泊場所はオリエンタルホテル沖縄リゾート&スパ(名護市)、グランドメルキュール沖縄残波岬リゾート(読谷村)、 サザンビーチホテル&リゾート沖縄(糸満市)の3施設。

第一滝本館(登別温泉)、「adex BAKERY&CAFE」開店1周年で「3種のパスタ」登場

2025年8月6日(水) 配信

新たに登場した、こだわりの3種のパスタ

 第一滝本館(南智子社長、北海道・登別温泉)のグループホテル「adex inn」内にある「adex BAKERY&CAFE(アデックス ベーカリー&カフェ)」は開店1周年を記念して、8月からこだわりのパスタ3品を新たに提供している。

 登別温泉初のベーカリー「adex BAKERY&CAFE」の店内には電源完備のカウンター席もあり、ゆったりと焼きたてのパンを楽しむ宿泊客や観光客でにぎわっている。今回、新たにフレンチとイタリアンの技法を融合させたパスタが登場。

人気の焼きたてのパン

 イタリア産デュラムセモリナ粉と、こだわりのソースを使用した青のペスカトーレ、噴火湾産帆立と海老のアメリケーヌ、北海道産牛のラグー――の3種で、ドリンクやサラダのセットメニューへの変更も可能。

 営業時間は午前8時~午後10時(年中無休)。パスタ提供時間は午前11時30分~午後8時まで。

 住所は登別温泉町76番地。地獄谷から徒歩5分、第一滝本館の向かい。

ヘリコプターで万博会場周辺を遊覧 万博チケットも付いたツアー企画 たびサポナ

2025年8月6日(木) 配信

ヘリコプター遊覧イメージ

 よみうりサポナ(笹倉光雄社長、大阪府大阪市)が運営する「たびサポナ」はこのほど、大阪・舞州にヘリポートがある小川航空(小川正勝社長、大阪府大阪市)とタイアップし、大阪・関西万博会場周辺をヘリコプターで遊覧する体験と、万博入場チケットがセットになった日帰りバスツアーを売り出した。

 ツアーは新大阪駅か大阪駅、天王寺駅前からバスに乗り、午前9~10時にヘリポートへ。約5分間のフライトを楽しむ。ヘリポートでは、ヘリコプター操縦席体験や、写真撮影も可能。その後、大阪・関西万博会場に約5時間滞在する。帰りのバスは午後6:45~7:30出発の予定。希望者は事前申請で、万博会場で離班することもできるという。

 旅行代金は大人1人2万3800円、12~17歳が2万1000円、4~11歳が1万8800円。すでに万博チケットを持っている人は団体割引価格のチケット代を割引する。

やまがた舞子の魅力発信、NFTカード付き土産で

2025年8月6日(水) 配信

やまがた舞子プレミアムカードNFT(全11種)がランダムでもらえる

 東武トップツアーズ(百木田康二社長、東京都墨田区)などは8月8日(金)、「やまがた舞子プレミアムカードNFT」の発行を始める。道の駅寒河江チェリーランド(山形県寒河江市)で山形銘菓「さくらんぼのたまご」を買うと、デジタルデータである同カードが全11種の中からランダムで1枚を受け取れる。

 やまがた舞子とは、踊りや唄・三味線など日々稽古しながら、山形伝統芸能の継承と振興の若き担い手として、最前線でお客のおもてなしをしている人たち。山形芸妓、やまがた芸子と共に料亭の座敷、ホテルの宴席をはじめ、国内外の観光イベントやキャンペーンにも出演し、山形の観光の顔として活躍している。

 同取り組みは東武トップツアーズ、道の駅を運営するチェリーランドさがえ(本間安信社長、山形県寒河江市)、NFTマーケット「HEXA(ヘキサ)」を運営するメディアエクイティ(椛島誠一郎社長、東京都品川区)の3社が連携して行う。舞子文化の情報や魅力を、デジタル技術を活用した新しい体験価値を付加して発信する。

 同NFTは、「さくらんぼのたまご」に同封されたQRコードを読み込むと1枚を受け取れる。今後、NFT保有者限定コミュニティでの交流のほか、土産にまつわる裏話や地域の限定情報、やまがた舞子の活動報告、イベントのライブ配信なども予定されている。

 販売は8月8日(土)の午前10時からの予定。

10月7日、京都に国内最大のチームラボが開業 日本初公開の作品を多数展示

2025年8月6日(水) 配信

チームラボ《Massless Amorphous Sculpture》© チームラボ

 チームラボ(猪子寿之代表、東京都千代田区)を代表とする、京都駅東南部エリアプロジェクト有限事業責任組合は10月7日(火)、京都府・京都駅の東南部に常設のアートミュージアム「チームラボバイオボルテックス 京都」をオープンする。

 新施設はチームラボとして国内最大の延べ面積約1万平方メートルのミュージアムで、日本初公開の作品や新たな作品群が多数展示される予定という。日本未発表作品の一つ、浮遊する巨大な彫刻「Massless Amorphous Sculpture」は、「環境が現象を生み、その現象が存在を創る」という「環境現象」をコンセプトに、物体ではなく、特別な環境を創り、環境が生んだ現象によってつくられた作品。現在、アブダビのチームラボフェノメナ、マイアミのアートセンターで展示されている。

 ミュージアムの日常の運営業務はひらかたパークを経営する京阪電気鉄道が受託。京阪グループはノウハウを活用して同エリアに国内外から人を呼び込み、新たな人の流れを生み出すことを目指す。アクセスは京阪電車七条駅から徒歩11分、開館時間は午前9時~午後9時となる予定。

 「京都駅東南部エリアプロジェクト」は京都駅東南部エリアにおける市有地に、「新たな価値を生み出す創造・発信拠点」となる施設の設置・運営を行うもの。同ミュージアムのほか、アートセンターなど複合文化施設の整備で、「文化芸術都市・京都」の新たな文化ゾーンの創出に取り組む。

 京都市の松井孝治市長は「今回のミュージアムの開業をきっかけに、長年多文化共生の取り組みを重ねてきた東南部エリアの歴史的な文脈に新たな風を吹き込み、京都のさらなる活性化にも大きく寄与するものと期待している」と歓迎。「市としても、本ミュージアムの開業をきっかけに、文化芸術によるまちづくりを一層進めると共に、日本中、世界中の人々から、住みたい、働きたい、活躍したいと思われ、選ばれるまちとなるよう、さまざまなチャレンジを重ねていく」とコメントしている。

海からKIXを見てみよう! 小学4~6年生対象の学びツアー開催

2025年8月6日(水) 配信

9月13・14日に開催

 関西エアポートと大阪府漁業協同組合連合会、大阪府海域美化安全協会は9月13日(土)と14日(日)、関西国際空港(KIX)で「第45回全国豊かな海づくり大会コラボ企画『海からKIXを見てみようツアー』」を開く。小学4~6年生を対象に、大阪湾の多様性や漁業の仕事、KIXの環境保全の取り組みなどへの関心・理解を深めることが目的。

 当日はチャーター船に乗り、KIX周辺の海域・藻場環境の見学や、大阪湾に生息する魚類や漁について学ぶことができる。キジハタの放流体験など、実際に触れ合う体験もある。

 各日とも午前10時からと午後1時からの2回開催で、所要時間は2時間45分。対象は小学4~6年生とその保護者で、必ず18歳以上の保護者の付き添いが必要。1回10組20人の計40組80人が定員。募集は8月14日(木)の正午まで。詳細や申し込みはKIXホームページから。

「観光ルネサンスの現場から~時代を先駆ける観光地づくり~(247)」 田園観光のまちづくりとその後(宮城県栗原市)

2025年8月6日(水) 配信 

90年前の豊田自動織機の機械が稼働する若柳千織

 宮城県栗原市は、もう20年以上にわたる長いおつきあいになった。出会いは、2004年に環境事業団(当時)とともに、旧鶯沢町にある鉛鉱山・細倉鉱山を視察したのがきっかけである。これがご縁で07年には経済産業省「近代化産業遺産群33」の認定などでたびたび通うようになった。

 いまは廃線となった栗原電鉄(1921年創業、くりでん)は、その後細倉鉱山まで延伸し、ここで産出した鉱石を運び、戦後は地域の重要な足として親しまれてきたが、その保全と活用の事業などにも関わらせていただいた。

 岩手・宮城内陸地震(2008年)で土石流に巻き込まれて亡くなった故麦屋弥生さんとは、財団JTB時代から親しかったが、細倉鉱山やくりでんの調査を通じて栗原でも一緒に仕事するようになった。彼女は主に農村エリアや周辺の街並みに深く魅了され、「田園観光」のキーワードのもとに栗原の観光まちづくりに深く関わるようになっていた。

 田園観光は英国エベネザー・ハワードの田園都市(Garden city)由来である。栗原は、地域のシンボルでもある栗駒山麓(日本ジオパーク)から流れ出る3つの河川(迫、二迫、三迫)がラムサール条約の登録地で、伊豆沼と内沼に流れ込むダイナミックな地形。低地には里山が連なり、周辺には広大な田園地帯と農家群が広がっている。北風を防ぐ農家の防風林(いぐね)、田んぼには稲わらに風を通す独特のねじりがはいった「ねじりほんにょ」、500棟を優に超えると言われる長屋門などの景観がこの地域固有となっている。

栗原ツーリズムネットワークが入る長屋門住宅

 ちなみに、長屋門が多く集積する文字は、結界を意味する「門司」とも関連し、外敵からの防御の意味も持っていたそうである。

 栗原は2005年に旧10カ町村が合併してできた市。旧町村は城下町や鉱山町など、それぞれのカラーがあるが、「田園」は共通の景観である。農業が盛んな集落には、90年前の豊田自動織機の機械が残る木綿の地織(若柳地織)や日本最古の染織技法と言われる「正藍冷染」、畳工房、能楽堂や能面師の工房など、歴史を感じさせるさまざまな「生業」も盛んである。

 7月初旬、新たな体制のもとに栗原市観光戦略会議が開催され参加した。新しい会議の座長には、栗原市の実質的なDMOともいうべき(一社)くりはらツーリズムネットワークの大場寿樹代表が就任した。

 元市職員であり、自ら飛び出して地域づくりの事業を担う若手である。地域に残る古い長屋門の改修・活用や、多様な生業の再生創造、農村や丘陵地帯を舞台としたエコやアドベンチャーをテーマとしたツーリズム事業の開発なども手掛けている。

 地域の持続性や継承は、これを担う優れた人材の存在に尽きる。地域の担い手を見出し大切に育てていくことこそが、観光まちづくりの基本である。

(観光未来プランナー 丁野 朗)