若桜鉄道、4年ぶりにピンクSLを披露 10月21日に式典開く

2023年10月3日(火) 配信

鉄道好き有名人が集合

 鳥取県の第3セクター鉄道の若桜鉄道(上川元張社長、鳥取県・若桜町)は10月21日(土)~29日(日)までの9日間限定で、ピンクSLを披露する。21日には若桜駅で記念式典や走行も行い、4年ぶりのピンクSL登場を盛り上げる。

 ピンクSLは2016年5月1日「恋の日」に初披露されたもので、鉄道番組などでも活躍するホリプロマネージャーの南田裕介さんが「ピンク色に塗って走らせてみては」と発言したのが始まり。なぜピンクかというと、同じく鳥取県の3セク、智頭急行が沿線の「恋山形」駅の駅舎などを地域活性化のため、ピンクに塗装したことに由来する。今では恋愛のパワースポットとして、鳥取県を代表する観光地になっており、県内はピンク色のカレーや醤油など、ピンク色で盛り上がっている。

 2019年までは5月1日を中心に毎年ピンク色に塗装したSLを披露していたが、コロナ禍で中止されていた。今回は4年ぶりにピンクSLが帰ってくる。なお、毎年イベント後は元の黒色に復元される。

 式典には鉄道好きの有名人として、鉄道写真家の中井精也さんとお笑い芸人のダーリンハニー・吉川正洋さん、ななめ45°の岡安章介さん、南田さんが参加し、4人と一緒にSLを間近に見学できる。日没後にはライトアップも実施する。

【ANTA支部長から~届けメッセージ~】埼玉県旅行業協会 浅子和世会長  実情を踏まえ、現場指導の徹底を

2023年10月3日(火) 配信

浅子和世会長

 5月からコロナが5類に移行され、何の制約もなく旅行ができるということとなり、旅行業界もこれから活発になるのではと期待されておりました。

 約5カ月経過いたしましたが、未だ団体の動きが思わしくなく、旅行事業者は困惑いたしております。

 一方で、個人の旅行者の動きは、活発に推移されておりますが、私どもの会員のほとんどが、団体を主に行っている状況です。

 団体が発生しましても、コンパニオンを手配し、カラオケができる宴会場を持つ施設を見つけるのが困難な現況です。それには原因がありまして、施設の従業員不足やコンパニオンの不足などが挙げられます。

 物価高騰に伴い観光関連施設の値上がり、加えて10月から貸切バスの料金運賃が、関東圏では26%の値上げとなりますと、団体旅行の利用がますます減少傾向となるのは、必然的となるでしょう。

 バスの料金改定につきましては、国土交通省によると、燃料費の高騰や従業員不足解消のための給与の引き上げなどを理由としておりますが、従業員不足は給与問題だけではないのです。現代の風潮として、週末の休暇や就業時間が不明瞭であることなどが、観光バス従業員が集まらない原因の大きな要素となっております。

 また、高齢者の雇用問題が大きくクローズアップされております。個人タクシーでは大幅な上限年齢の改定が行われることとなり、一方で会社勤務の上限年齢は据え置きということで、多方面から見ますと、観光バス業界も人の命を預かるのは同じで、色々な面から施策を練っていただきたいものです。

 バス業界のあまりにも厳しい規制や書類の提出、事業者への適正調査についても、調査員のまちまちな考えのなか、困惑する状況です。

 このような実情を踏まえ、国交省に対しては、「現場指導を徹底的にする必要性がある」と言いたいところです。バスの手数料についても現在でも、まちまちな考えのなか、苦情を耳にいたします。いつでも被害を受けるのは底辺の旅行事業者です。

八ヶ岳で宇宙体験ができる「宇宙ホテル」を 27年開業目指しクラファン開始

2023年10月3日(火) 配信

宇宙ホテルイメージ

 八ヶ岳高原テラス(川上幸男社長、長野県・原村)と宇宙空間体験コンテンツ制作を手掛けるamulapo(アミュラポ、田中克明社長、東京都新宿区)はこのほど、「宇宙ホテル」の実現に向けクラウドファンディングを開始した。両者は2027年、地上で体験できる宇宙ホテル開業に向けたロードマップを公開。そのなかのフェーズ1として、11月30日(木)まで資金を募っている。

 宇宙ホテル「八ヶ岳高原テラスSpace Hotel the amulapo」は7月7日、長野県・原村にプレオープンしており、宇宙をテーマとした体験や食、建築、アクティビティを段階的に造成することを目指している。現在は旧来のペンションに宇宙モチーフの小物や照明を施している程度だが、今後は星空観測ツアーの実施や宇宙体験コンテンツの充実、設備の充実をはかる。

 クラウドファンディングのリターンはプロジェクト自体を応援する「応援プラン」やクラファン限定の宿泊体験を楽しめる「クラファン限定宿泊プラン」、宇宙ホテルの部屋を命名できる「命名プラン」などを用意する。支援は5000円から。クラファンのプラットフォームはキャンプファイヤーを使用している。

東武トップツアーズ、「イノベーションオアシス」開設

2023年10月3日(火)配信

エントランス

 東武トップツアーズ(百木田康二社長、東京都墨田区)は10月2日(月)、新たな事業を創造する拠点として、東京・品川周辺に「Innovation Oasis(イノベーションオアシス)」を開設した。

 同施設は、行政・自治体・観光団体・企業などが集まり意見を交わす場として、首都圏のみならず、地域の人にも立ち寄ってもらえるようなスペースをつくる。さまざまな知見やテクノロジーを活用しながら、ミックスカルチャーによる新規事業の共創・社会実装、サービス開発、社会課題の解決を目指す。それとともに、それぞれのステークホルダーが長期的なパートナーシップを築き、新たな価値を創造することを目的とする。

大会議・セミナースペース

 同社によると「品川は現在再開発が進み、大規模カンファレンス施設の設立など国際ビジネス交流拠点としての都市機能が整備されている。この品川で新たなイノベーション創出を目指す」としている。

 住所は、〒108-0075 東京都港区港南1-8-15Wビル19F。

カフェカウンター

JAL、20年ぶりの国際線新フラッグシップ機導入へ 年内中に羽田ーNY線就航

2023年10月3日(火) 配信

エアバスA350―1000型機

 日本航空(JAL)は年内中に、約20年ぶりの国際線新フラッグシップとして、エアバスA350―1000型機を導入する。当初は11月下旬就航予定と発表していたが、部品納入の遅れなどで就航が遅れている。導入は全13機を予定し、運航路線は羽田―ニューヨーク線。

 新機材の内装は日本の伝統美を取り入れたほか、JALブランドの一貫性を出すため国内線機材のデザインも意識した。

ファーストクラス座席イメージ

 座席は史上最大のくつろぎ空間を提供するため、ファーストクラスは1便6席とし、JALでは初めて扉を設置してプライバシー性を高めた。ビジネスクラスは座席数を現行から増やして54席としたが、前後間隔を十分に確保して快適性を高めているほか、こちらも扉を設置してプライバシーを確保した。ファーストクラスとビジネスクラスの機内エンターテインメントシステムは、世界で初めてヘッドレスト内臓スピーカーを導入。ヘッドフォン不要で寝ながらでも快適にエンターテインメントシステムが視聴できる。

 24席のプレミアムエコノミークラスは、大型のプライバシーパーテーションを設けてプライバシー性を大きく向上させた。プレミアムエコノミーでは世界初のリクライニング機能を電動化し、電動レッグレストは水平まで調整できる。画面は従来比1・3倍サイズの16インチで、4Kの大画面モニターを採用した。エコノミークラスは155席。現行コンセプトを継承し、広い足元空間と座り心地に磨きをかけた。画面は従来比1・3倍サイズの13インチ4Kモニター。

エコノミーの有料機内食イメージ(左)、RED×well-being(右)

 機内食はファースト、ビジネスで提供するヴィーガン・ベジタリアンメニューをリニューアル。イタリアンやヴィーガンシェフとして活躍する米澤文雄氏が監修したメニューをコーススタイルで提供する。プレミアム、エコノミーは事前予約制の有料機内食サービスを開始し、選択肢を拡充する。

 このほか、アメニティや機内食の食器類は脱プラスティック、再生可能な素材の採用など取り組みを深化させていく。

高峰秀子生誕100年プロジェクト 復刻上映や特別展示会など展開

2023年10月3日(火) 配信

高峰秀子生誕100年プロジェクトのキービジュアル

 

 映画『二十四の瞳』、『カルメン故郷に帰る』、『浮雲』などに出演した昭和を代表する女優・高峰秀子さんが、1924年に北海道函館市で生まれてから来年で生誕100年を迎えるのを機に、「高峰秀子生誕100年プロジェクト実行委員会」(会長=大江正彦・香川県小豆島町町長)は今秋から来年にかけて出演映画の復刻上映や特別展示会などさまざまなプロジェクトを行う。

 女優としての功績だけでなく、晩年は文筆家として活躍した高峰さんの女性としての生き方や美学も発信する。

 復刻上映会は東京都豊島区の新文芸坐を皮切りに全国各地で実施する。新文芸坐では10月15日(日)から31日(火)まで、『浮雲』『張込み』など計12本を上映する。15日午後には高峰さんの養女、斎藤明美さんのトーク&サイン会も開く。

 その後、香川県立ミュージアム(香川県高松市)や大阪九条・シネ・ヌーヴォ(大阪府大阪市)、ラピュタ阿佐ヶ谷(東京都杉並区)、高知県立県民文化ホール(高知県高知市)、鎌倉市川喜多映画記念館(神奈川県鎌倉市)などで順次上映する。上映館は今後増えるという。

 高峰さんの全生涯を貴重な愛蔵品などを通して発信する大特別展「逆境を乗り越えた大女優 高峰秀子の美学」は2024年3月28日(木)から5月6日(月・祝)まで、東京タワー(東京都港区)にあるRED°TOKYO TOWER特別会場で開く。

「STREAM HOTEL」1号店 24年1月16日札幌で開業 東急ホテルズ&リゾーツ

2023年10月3日(火) 配信

プレミアム スイート イメージ

 東急ホテルズ&リゾーツ(村井淳社長、東京都渋谷区)は、新たなライフスタイルホテルブランド「STREAM(ストリーム) HOTEL」の第1号店として2024年1月16日(火)、北海道札幌市に「SAPPRO STREAM HOTEL」を開業する。

 繁華街すすきのの中心で今年11月30日に開業する複合商業施設「COCONO SUSKINO(ココノ ススキノ)」の7~18階に入る。一部の客室と施設は12月22日に先行オープンする。

 客室は全436室で、プレミアム、スーペリアプラス、スーペリアの3カテゴリーに分かれる。室内はスタイリッシュなデザインのなかに、北海道の自然や文化、歴史などが感じられるインテリアや照明演出、空間デザインを取り入れるという。

 最上階18階にはプレミアムタイプ宿泊者が利用できるラウンジやサウナ付き温浴施設、ルーフトップテラスを設ける。

 フロント・ロビーがある7階には北海道の食材を取り入れたバー&グリル、地元作家の工芸品やアクセサリーなどを販売するセレクトショップを備える。8階には宿泊者専用のフィットネスと、レセプションや会議に利用できる小規模なファンクションルームを置く。

 そのほか、ホテル内外で楽しめるさまざまなアクティビティの提供、地元とのタイアップ、レストランやファンクションルームを生かしたイベントやワークショップの実施などを検討し、地域に根付くホテル展開を目指していく。

外観イメージ

ヘリ遊覧プラン販売開始 八重山の絶景を上空から ANA石垣リゾート

2023年10月3日(火) 配信

ホテル敷地内を離発着する

 ANAインターコンチネンタル石垣リゾート(秋間友総支配人、沖縄県石垣市)は10月22日(火)、八重山諸島でヘリコプター遊覧飛行を楽しむアクティビティ「YAEYAMAヘリクルージング」の販売を開始する。

 4月に同市内を拠点にヘリ事業を始めたスペースアビエーション(保田晃宏社長、京都府京都市)とのコラボ企画だ。

 ホテル敷地内の芝生エリアを発着する5コースを設定した。客室から徒歩数分でヘリに搭乗するという、高い利便性とプレミアム感を兼ね備える。

 世界自然遺産の西表島を含む八重山の7つの島を周遊する32分間の「八重山まるごと一周」(1人49,000円)や、陸路の場合往復2時間ほどかかる石垣島北部エリアを38分間周遊する「南ぬ島の絶景・石垣最北端」(同55,000円)などをそろえる。

 参加は同ホテル宿泊者限定で、2人から催行する。最大3人まで搭乗できる。運航時間は午前9時から日没まで。予約制。ホテル内リゾートセンターで受け付ける。

〈観光最前線〉小浜島でナイトゴルフ体験

2023年10月3日(火) 配信

ロマンティックなゴルフ体験ができる

 八重山諸島の小浜島(沖縄県・竹富町)にある「星野リゾート リゾナーレ小浜島」は12月1―25日まで、ホテルが有する日本最南西端のゴルフ場「小浜島カントリークラブ」の一部をイルミネーションで彩る「イルミナイトゴルフ」を実施する。

 煌びやかに彩られたグリーン周りから、短いショットを放つゴルフ体験ができる。ボールは周囲の光に反射して輝くもので、打てば打つほど会場のイルミネーションに新たな光を加えることができるという。ゴルフ場はホテルの客室エリアと隣接し、手ぶらで気軽に参加できる。午後7時から9時まで。参加無料。

 プレー後には会場のイベント専用休憩スペースでスパークリングワインや南国の果物のドライフルーツなどを楽しむことができる。

【土橋 孝秀】

吉野ヶ里歴史公園 有明海沿岸の遺跡紹介 「邪馬台国と有明のクニⅡ」11月12日まで

2023年10月3日(火) 配信

特別企画展のようす

 吉野ヶ里歴史公園(佐賀県吉野ヶ里町)では11月12日まで、特別企画展「よみがえる邪馬台国」を実施している。第15回目となる今回のテーマは「邪馬台国と有明のクニⅡ」。大陸文化流入の玄関口となった有明海沿岸の拠点集落や王墓などの主要遺跡を紹介するシリーズの第2弾となる。

 佐賀平野の南に位置する有明海は、弥生時代において、玄界灘と並び中国や朝鮮半島からの文化流入の玄関口として、重要な位置を占めていた。

今回は有明海沿岸の遺跡を紹介

 今回の展示では、朝鮮系青銅器である多鈕細文鏡や青銅製ヤリガンナが出土した本村籠遺跡(佐賀市)、弥生後期の大規模な拠点集落である惣座遺跡(佐賀市)、王墓と考えられる甕棺墓や箱式石棺墓から中国鏡をはじめとする青銅器・鉄刀・装身具が発見された三津永田遺跡(吉野ヶ里町)、椛島山遺跡(武雄市)、中細形銅矛や珍しい形態の銅剣が発見された景華園遺跡(長崎県島原市)など、有明海沿岸を代表する弥生時代遺跡の内容や最新の発掘調査成果を紹介する。

 あわせて、弥生文化の伝播や近畿と九州、本州と四国との交流において重要な航路であった瀬戸内海の中央部に面する讃岐(香川県)にも注目。

 讃岐を代表する弥生時代の拠点集落跡である旧練兵場遺跡(善通寺市)、高地性集落の軍事的性格から、弥生時代の戦争を認識させた紫雲出山遺跡(三豊市)、突線鈕式の銅鐸片が出土した天満・宮西遺跡(高松市)、全国的に出土例が少ない巴形銅器が出土した森広天神遺跡(さぬき市)といった遺跡を取り上げる。

 これら遺跡群と吉野ヶ里遺跡の内容を比較しながら、あらためて邪馬台国の所在地や各クニの内容について検証する。観覧無料(入園料別途)。

 吉野ヶ里歴史公園の入園料は大人(15歳以上)460円、65歳以上200円、中学生以下無料。20人以上は団体割引あり。開園時間は午前9時から午後5時まで。

 問い合わせ=吉野ヶ里公園管理センター ☎0952(55)9333。

吉野ヶ里歴史公園 公式ホームページ