ニッコー観光バス、特定技能制度下で初 外国人バス運転手が誕生

2025年12月11日(木) 配信

ニッコー観光バスのイユスさん

 両備グループのニッコー観光バス(松本修明代表取締役COO、東京都品川区)は12月8日、バス運転者の特定技能試験第1号合格者である外国人バス運転手の初乗務を行った。2024年に施行された自動車運送業の特定技能制度のもとで初めてとなる外国人乗務社員。当日は羽田空港ターミナルで全日本空輸(ANA)の客室乗務員の送迎を担う貸切バスを運転し、計5便を運行した。

 初乗務を行ったインドネシア出身のイユスさん(41歳)は、2013年に来日して日本語学校を卒業後、旅行会社に勤務。24年6月にバス運転手を目指して現在の会社に入社し、25年1月にバス分野の特定技能1号評価試験で全国初の合格者となった。8月には日本語能力試験「N3」を合格し、9月に日本バス協会から交付第1号となる新任運転者研修の修了証書が交付された。

 乗務開始に向けて、ニッコー観光バスがイユスさんの在留資格変更許可に向けた申請を行ない、11月に切り替えが完了。新任運転者研修を修了したあとも引き続き、車庫~羽田空港間の運転、無線操作、指導者が同乗しての実車教育などの社内技能研修を経て、今回の初乗務が決まった。

初乗務はANA客室乗務員の送迎バスを運転した

 イユスさんは、運転手を目指すきっかけとなったプロフェッショナルとして取り組む日本のバス運転手の姿勢に、研修であらためて感銘を受けたと伝えた。安心安全な運転を心掛け、いずれは観光バスを運転し、「インドネシアの観光客を乗せたい」と熱意を語った。

 ニッコー観光バスは「安全・快適なサービスを提供し、バス業界の乗務社員不足という社会課題解決に向けた新たな一歩」と期待している。

雲仙市「アシスト」〈旧商号:東園〉特別清算開始へ(帝国データバンク調べ)

2025年12月11日(木) 配信

 アシスト(旧商号:東園、長崎県雲仙市、登記面=東京都千代田区、代表清算人=石田総一氏)は11月13日(木)に東京地裁から特別清算開始命令を受けた。帝国データバンクによると、「負債は現在調査中」としている。

 同社は1956(昭和31)年6月に設立。その後休眠していたが、関連会社が運営する旅館の第二別館として営業していた「東園」の営業権を譲り受け、92年10月に商号を東園に変更し、営業を再開した。

 雲仙国立公園内で主に小グループ旅行者や個人を対象に運営し、宴会や慶事・法事、ブライダルなどにも対応。96年9月期には年間収入高約6億5600万円を計上していた。

 しかし、コロナ禍以降は集客力が低下したほか、宴会やブライダルなどの需要も大きく落ち込み、不採算で推移。「借り入れ負担が重く、収益改善の見通しも立たない」(帝国データバンク)ことから、2024年10月に会社分割を行い、新設された東園(長崎県雲仙市)にすべての事業を移管した。アシストは25年6月16日に開催した株主総会の決議により解散していた。

 なお、「東園」は新会社のもとで現在も営業を継続している。

Loco Partners、HANATOUR JAPANと在庫連携開始 多様な地域への流通拡大はかる

2025年12月11日(木) 配信

タイトルなし

 ホテル・旅館の宿泊予約サービス「Relux(リラックス)」の運営会社Loco Partners(鷲野宏治社長、東京都港区)はこのほど、HANATOUR JAPAN(金尚昱社長、東京都港区)が運営する旅行流通プラットフォーム「Gorilla」との在庫連携を始めた。

 HANATOUR JAPANは、ホールセラーとして多数の旅行会社やOTAへのネットワークを構築している。今回の連携によりReluxに掲載する宿泊施設は、これまでカバーしきれなかった多様な流通チャネルを通じて、より広範な国・地域の旅行者へ宿泊予約を訴求することができる。 

 訪日客数が最多となるなか、Loco Partnersはこれまで、海外OTAとの連携を通じてグローバル販売を展開。韓国市場などに強い販売ネットワークを築いているHANATOUR JAPANと連携することで、多様な地域へのさらなる流通拡大をはかる。

「enCamp」、熊出没で2倍返金キャンペーン 塩尻のグランピング施設が熊対策徹底

2025年12月11日(木) 配信

夜でも明るい施設

 スタイルプラス(村上博志代表)が運営する、長野県塩尻市のグランピング施設「GLAMPING BASE enCamp」はこのほど、熊が施設に出没したら宿泊費の2倍を返金するキャンペーンを開始した。今年は全国的に熊被害が多発し、同施設でも約600人分のキャンセルが発生。一方、代表が同地に居住して以来、13年間にわたり敷地内で熊が目撃されたことはないため、対策を徹底したうえでキャンペーンに踏み切った。

 同施設は専門家の知見や科学的根拠に基づき、外周全面に高電圧の電気柵の設置や、侵入経路となり得る箇所への光センサー・高周波音響の害獣回避システム導入、敷地内200カ所への狼尿の天然忌避剤「ウルフピー」設置、ヤギ2頭放牧による「下草ゼロ」の状態維持など、設備投資を行った。また、同敷地の四方を道路が囲む特異な立地や、24時間照明なども熊を遠ざける好材料になるという。万が一に備え、環境保護機関認可の熊スプレーは全13棟に完備している。

 村上代表は「この夏は熊のせいでキャンセルが続いたが、これからは“熊対策がすごい施設”として、困難を安全への投資機会に変えたい」と意気込む。返金キャンペーンは熊騒動が収束するまで実施予定だ。なお、冬を迎えたこの時期は北アルプスの雪化粧や満点の星空が楽しめるとアピールする。

日本温泉文化を守る会 12月17日(水)、「源泉湯の宿 千の谷」で定時社員総会

2025年12月11日(木) 配信

 日本温泉文化を守る会(佐藤好億名誉会長、佐藤和志会長)と、日本秘湯を守る会(星雅彦会長)は12月17日(水)、群馬県・猿ヶ京温泉の「源泉湯の宿 千の谷」で定時社員総会を開く。

【発表】水明館(岐阜県・下呂温泉)が初の総合1位に 2025年「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」 

2025年12月11日(木) 配信

旅館100選ロゴマーク

 旅行新聞新社(石井貞德社長、本社・東京都千代田区)は2025年12月11日(木)、第51回「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」(以下、旅館100選)の入選施設を発表し、総合100選では岐阜県・下呂温泉の水明館が初の1位に輝きました。

 旅館100選は年に1度、全国の旅行会社による投票を集計し、得票順に並べて入選施設を発表する事業で、観光業界で最も歴史のあるランキングです。投票は9月21日(日)~同10月31日(金)に、全国の旅行会社(旅行業登録1種、2種、3種)の本社、支店、営業所など1万4296カ所に、投票案内を掲載した「旅行新聞」と投票専用ハガキを直接送り実施したほか、Webサイトからも受け付けました。返信いただいた投票専用ハガキとWeb投票を集計し、「もてなし部門」「料理部門」「施設部門」「企画部門」それぞれの100選および、4部門の合計点からなる「総合100選」が決まりました。

 総合100選では水明館が、旅館100選半世紀の歴史のなかで初めて1位を獲得。2位は白玉の湯泉慶・華鳳(新潟県・月岡温泉)、3位は八幡屋(福島県・母畑温泉)がランクインしました。トップ10入選施設への支持は厚く、顔ぶれは昨年と同じになりましたが、8位の萬国屋(山形県・あつみ温泉)、9位の大谷山荘(山口県・長門湯本温泉)が、それぞれ昨年順位から1ポイント上がりました。

 部門別100選は、「総合」1位の水明館が「もてなし部門」「料理部門」で1位、同2位の白玉の湯泉慶・華鳳が「施設部門」「企画部門」で1位となり、2館で4部門のトップを二分しました。「企画部門」では10位の大谷山荘(山口県・長門湯本温泉)が初のトップ10入り。同館は「もてなし部門」でも9位にランクインし、12年ぶりにトップ10に返り咲きました。「施設部門」で9位の萬国屋が7年ぶり、10位のあかん遊久の里鶴雅(北海道・阿寒湖温泉)が2年ぶりに、それぞれトップ10入りを果たしました。

 同時に、第46回「プロが選ぶ日本の観光施設100選」(以下、観光施設100選)、第35回「プロが選ぶ優良観光バス30選」(同、バス30選)、第9回「プロが選ぶ水上観光船30選」(同、水上観光船30選)も発表しました。

 観光施設100選は、昨年度まで「プロが選ぶ観光・食事施設100選」「プロが選ぶ土産物施設100選」として発表していた事業を一本化したものです。新しいランキングになって初めての1位に、御菓子御殿(沖縄県 読谷)が選ばれました。優良観光バス30選では、名阪近鉄バス(愛知県・名古屋市)が、水上観光船30選では最上峡芭蕉ライン観光(山形県・戸沢村)がそれぞれ1位となりました。

【ご案内】プロが選ぶ100選・30選 2026年版ロゴマークについて

2025年12月11日(木)配信

旅館100選ロゴマーク

 旅行新聞新社は2025年12月11日(木)、「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」ならびに「プロが選ぶ日本の観光施設100選」(※)、「プロが選ぶ優良観光バス30選」「プロが選ぶ水上観光船30選」の新しいランキングを発表いたしました。これに伴い、年表記を新しくした事業ロゴマークの配布を始めます。引き続き、ご活用いただければと思います。

 ロゴ使用(無料)に際しては、初回利用時に下記のリンクから申請書を入手いただき申請をお願いします。旧ロゴマークの使用を申請いただいた各社・各館様も、お手数ですが再度申請手続きをお願いします。

 申請書はこちらからダウンロードください。 (クリックするとPDFファイルが開きます)

 ※今回から、「観光・食事施設100選」「土産物施設100選」を一本化し、「日本の観光施設100選」として発表しています。

【2024年JNTO国際会議統計】開催件数は前年比1・2倍の1702件に

2025年12月11日(木) 配信

 日本政府観光局(JNTO、蒲生篤実理事長)はこのほど、2024年JNTO国際会議統計を発表した。これによると、開催件数は前年比1・2倍の1702件と前年を大きく上回った。

 参加者総数は同1・2倍の124万1000人、このうち外国人参加者総数は15万9000人(同1・2倍)となった。

 規模別にみると、外国人参加者数50人以上、参加者総数300人以上の強権をクリアした「中・大型国際会議」の開催件数は276件で、全体の16・2%を占めた。

 分野別では、「科学・技術・自然」「医学」の2分野による開催件数は1240件と全体の約7割、参加者総数は101万4000人と全体の8割以上となった。

 JNTOは「世界の国際会議の動向把握に努めるとともに、日本各地の最新情報を積極的に発信し、引き続き国際会議の日本開催に向けた誘致活動を強化していく」とコメントしている。

12月22日の「スープの日」からスープの朝食フェア WHGホテルズ国内外の全33施設で展開

2025年12月10日(水) 配信

「Spice Up Your Morning~HOTなスープでほっと一息、冬ごはん~」

 藤田観光が運営するWHGホテルズの「ワシントンホテル」「ホテルグレイスリー」「ホテルタビノス」は、国内外全33施設で12月22日(月)から、朝食フェア「Spice Up Your Morning~HOTなスープでほっと一息、冬ごはん~」を開始する。「スープの日」である同日から2026年2月28日(土)までの期間限定で、ご当地食材などを生かしたオリジナルスープを全45種類用意する。各ホテルで提供されるのは1~6メニュー。

 WHGホテルズは「早起きしたくなる。朝ごはん。」をコンセプトに、季節や地域に合わせて手作りにこだわった朝食ビュッフェを提供しており、常時40メニュー以上が並ぶ。そのなかの一部メニューの企画として、昨年から、1日を“スパイスアップ(活気づける)”する朝食フェア「Spice Up Your Morning」を開始。定期的に全国共通のテーマを設け、多様なメニューを考案している。

高梨亜里さん(左)と二宮栄治料理担当部長

 今回は2019年に誕生したブランド「ホテルタビノス」も参加。また、海外のホテルグレイスリーソウルとホテルグレイスリー台北も初めて加わる。フェア開催に先立ち、12月10日(水)に新宿ワシントンホテルで開かれた取材会で、藤田観光WHG事業部マーケティング室の二宮栄治料理担当部長は「これまでで最大の33ホテル全館で展開する」と発表。フェアオリジナルデザインを施したスープ専用のテイクアウト容器も作り、部屋に持ち帰ることができるようにするほか、レストランがない「ホテルタビノス」では、容器とオリジナル粉末スープを用意する。

 ビュッフェでの提供メニューとしては、博多を代表する銘柄鶏「華味鶏(はなみどり)」の旨味を引き出した「華味鶏つくねのスープ」(キャナルシティ・福岡ワシントンホテル)や、韓国の食文化でとくに女性から美容や健康に良いといわれるカボチャを使った「カボチャ粥」(ホテルグレイスリーソウル)などを紹介した。

 会にはフードコーディネーターの高梨亜里さんもゲストスピーカーとして登壇。今回のフェアメニューの中での高梨さんの好みとしては、いわきワシントンホテルの「サンシャインスープ(トマトクリームスープ)」や広島ワシントンホテルの「アナゴと白菜のクラムチャウダー仕立て」などを挙げ、スープに合うスペアリングなども提案した。高梨さんは「旅先で湯気が立つスープを朝食に食べれば、1日の活力が湧くと思う。旬のエネルギーを含んだ地域の食材で、冬の冷えた体をあたためてほしい」とコメントした。

KKDAY JAPAN、秋田冬アソビ割CP開始 スキーや体験商品が最大半額

2025年12月10日(水) 配信

CPのイメージ

 アジアでオプショナルツアー予約サイトを運営するKKDAY JAPAN(⼤淵公晴支社長、東京都新宿区)は2026年2月28日(土)まで、秋田県が実施する「秋田冬アソビ割」キャンペーンに参画している。県内のスキー場や観光施設を対象としてお得に楽しめる割引プランを提供することで国内旅行者をはじめ、訪日観光客のさらなる誘客をはかる。

 同キャンペーンでは、スキーパック商品と体験コンテンツ商品について、平日に50%、休日に25%をそれぞれ割り引くクーポンを配布。最大割引額はスキーパック商品が5000円、体験コンテンツ商品は6000円。対象施設は県内の観光施設やスキー場など。

 具体的には、たざわ湖スキー場リフト1日パック券(6800円)や、阿仁スキー場リフト・ゴンドラ1日券(5500円)、秋田ふるさと村ワンダーキャッスルセット券(1400円)などが割り引きの対象商品となっている。