WILLER EXPRESS、「学生限定!無限バス」100人抽選販売

2022年9月13日(火)配信

学生100人限定で高速バスが乗り放題に

 WILLER EXPRESS(平山幸司社長、東京都江東区)は10月3日(月)~11月30日(水)の約2カ月間、同社高速バスの全国16路線が乗り放題となる定額サービス「学生限定!無限バス」を、抽選で限定100人に売り出す。それに伴い、9月13日(火)から予約サイト「WILLER TRAVEL」で、抽選受付の申し込みが開始された。料金は定額1万円(税込)。

 「学生限定!無限バス」は、10月3日(月)~11月30日(水)の月~木曜日(祝日含む)であれば、期間中に1日最大2便まで乗車できる。コロナ禍以降、行動制限が続いた学生にさまざまな体験や人との出会いを通じて、今しかない学生生活を思いきり楽しんでほしいという想いから実現したという。

 抽選に当選した限定100人のみ購入可能で、9月19日(月)終日までに予約サイトで抽選受付を行い、同月21日に当選者発表。同日から9月30日(金)まで購入可能となる。

 対象者の条件は、①WILLER会員を「学生」で登録し、バス乗車時に学生証が提示可能②利用後にWebアンケートや座談会を実施する際に協力してもらえる人――の2つを満たす人。対象シートタイプは4列シートの「スタンダード」または「リラックス」となる。

 抽選申し込み方法は、「学生限定!無限バス」専用サイトから。

アウトドアシーンでのヨックモックの魅力発信へ 9月22~24日、アウトドアイベント「グランモックスタンド in WILD MAGIC」開く 

2022年9月13日(火) 配信

グランモックスタンド in WILD MAGIC(イメージ)

 菓子の製造販売などを行うヨックモック(藤縄武士社長、東京都千代田区)は9月22日(木)~24日(土)、都市型アウトドアパーク「WILD MAGIC」(東京都江東区)で初のアウトドアイベントを開く。

 オフィスやお家の中で楽しんでいるヨックモックの菓子を、従来とは異なる場所で喫食してもらう、ヨックモックの全く新しい楽しみ方を提案したいと考える同社は、「グランピング」と「ヨックモック」を掛け合わせた造語「グランモック」を考案。アウトドアイベント「グランモックスタンド in WILD MAGIC」を通じ、アウトドアシーンでのヨックモックの魅力を発信する

「シガール・ストロー」付きドリンク(イメージ)

 会場はサブレやドリンクを提供するトレーラーサイトと、写真撮影が可能なフォトブースで構成。トレーラーサイトでは、今年のエイプリルフールにSNS(交流サイト)でも話題となった「シガール・ストロー」を実現。提供するドリンクは、「シガール」とも相性が良い、アイスティー、アイスレモンティー、アイスティーソーダ、アイスレモンティーソーダの4種類を用意した。

 また同社は、手軽に「グランモック」が楽しめるよう、さまざまな媒体で活躍する女子キャンパーの森風美氏とコラボレーションし、ヨックモックのお菓子を使ったアウトドアスイーツレシピも作成。イベント会場では「サブレ マロン」と「サブレ パタト ドゥ―ス」を使ったスモアのデモンストレーションを行う。

「水辺に咲くレトロモダン」コンセプトに旧九段会館を一部保存しながら建て替え 10月1日「九段会館テラス」を開業へ 

2022年9月13日(火) 配信

「ゲストルーム 雅・葵」

  東急不動産と鹿島建設は10月1日(土)、「九段会館テラス」を開業する。「水辺に咲くレトロモダン」をコンセプトに、登録有形文化財建造物である旧九段会館を一部保存しながら建て替え。

 歴史的建造物を創建当時の貴重な技術・素材を生かし保存・復原を行った保存部分と、IoTを活用した地上17階建ての最新鋭のオフィスの新築部分が融合したレトロモダンな施設として活用する。

バンケットルーム「鳳凰」

 東急不動産が展開する会員制シェアオフィス「ビジネスエアポート九段下」や「九段会館テラスコンファレンス&バンケット」などさまざまな付帯施設を備える同施設。保存部分は、現代では入手や再現が困難な90年前の職人技と素材からなる旧九段会館を建物北側と東側部分のL字状に保存し、保存部分と新築部分を一体化する。

 保存部分にあるバンケットルーム(真珠・鳳凰)は戦前の絵はがきや写真などの創建当時の資料をもとに、壁紙を特注織物のクロスへ張り替えるなど創建時の姿を復原。応接室・役員室として使われていた部屋は、パントリーなど後年に設置された箇所を撤去した上で補修・復原し、「ゲストルーム 雅・葵」として使用する。

 旧九段会館は「軍人會舘」として1934年に竣工した建物で、1936年に起こった2・26事件の際に戒厳司令部が設置されたり、1937年に愛新覚羅溥傑の結婚式が行われたりするなどした場所としても知られる。その後同会館は終戦によるGHQの接収を経て、日本遺族会に無償で払い下げられ、「九段会館」と名称を改めたうえで結婚式場、レストランとして再開業。2011年に発生した東日本大震災による被害により廃業となったが、今回新たに、国内オフィスビル初となるスマートガラスやIoTソリューションなど最新テクノロジー融合オフィスとして生まれ変わった。

 9月8日(木)には内覧会が行われ、東急不動産取締役、常務執行役員の榎戸明子都市事業ユニット長が、「歴史的価値の高いデザインを踏襲し、建物全体をレトロモダンなデザインに仕上げた」とあいさつした。

モデルナ就航30周年 シーライン東京がバースデークルーズ実施

2022年9月13日(火)配信

バースデークルーズ用の旗を掲げた

 シーライン東京(斉藤博章社長)は8月11日(木)、8月1日(月)に就航30周年を迎えたシンフォニーモデルナのバースデークルーズを昼と夜の2部制で行った。

出港セレモニー

 船内では、同クルーズのために考案されたフランス料理のコースを提供。食後は別会場で、昼クルーズではサックスの生演奏、夜のクルーズはフラダンスショーと、豪華な景品が当たる抽選会を実施したほか、昼便の出港時には出港セレモニーの紙テープ投げも行われた。また、船内にはモデルナの過去から現在に至る写真などを展示した。

スペシャルメニューの1皿
サックスの生演奏

 シンフォニーモデルナは、紳士淑女の社交場として1992年、東京湾に華々しくデビューした。就航当時は船内にダンスフロアなども備えていたが、利用者のニーズと時代の流れに合わせ船内設備を年々進化。クルーズコースの追加やさまざまな企画を通じ、クルーズの魅力を発信し続けてきた。

 節目を迎え、斉藤社長は「モデルナ就航30周年を迎えることができたのは、支えてくださるお客様のおかげ」と謝意を述べ、「コロナ禍で非常に厳しい状況が続いているが、スタッフ一同力を合わせ、これに負けることなく、今後も最高のサービスと感動、思い出をお客様にご提供していく」と力を込めた。

 広報担当者は、「今後も船という非日常空間の中で、大切な方と特別な時間を過ごすことができるレストランシップとしての魅力を演出し続ける。そして、お客様のアニバーサリーや、思い出づくりに寄り添える船であり続けられれば」と想いを語った。

 5月1日(日)に実施した「東京湾パノラマ 30マイルクルーズ」を皮切りに、来年3月までさまざまな就航30周年記念クルーズを展開する同社。9月には、横須賀沖まで6時間の船旅が楽しめる人気企画「東京湾大航海クルーズ」を実施する。

JTB、23年版カレンダー 新たに4種加えた全16点が発売

2022年9月13日(火)配信

「ハワイ 2023」カレンダー表紙

 JTBグループで旅行・ライフスタイル情報を提供するJTBパブリッシング(盛崎宏行社長、東京都新宿区)は9月13日(火)、JTBのカレンダー全16点を売り出した。今回は例年の人気タイトルに加えて、新タイトル4点を発売した。

 新タイトルは、①ハワイの美しい海・風景をメインに展開する「ハワイ」②ふわふわなウサギたちを集めた「ふわふわうさぎ」③おもに国鉄時代の車両をピックアップした「懐かしの列車」④ふりがなが付きで子供が自分で読める「4~6歳さん はじめてのカレンダー」――の4点。

 好評の定番人気タイトルである「一生に一度は見たい 美しき世界の絶景」や「世界遺産 野町和嘉」、「世界でいちばん美しい町」をはじめ、日本の絶景や動物、花、新幹線などを撮影した写真のカレンダー12点を今回も用意した。

 カレンダーは月めくり・壁掛けタイプ、中綴じの28ページ。通常サイズは縦25.5センチ×横34センチ、大サイズは縦30センチ×横38センチを提供する。

 価格は1320~1650円(税込)。全国の書店やネット書店、Amazonなどで販売している。

第100回記念全旅連全国大会へ―歴代会長がメッセージ(祝辞) 北原 茂樹 氏(在任 2015~2017年)「若者が主役の世の中に」

2022年9月13日(火) 配信

北原茂樹氏

 私が全旅連会長を拝命し、先輩諸氏の築き上げてこられた輝かしい業績を汚さぬように心に誓ったのが、つい昨日のことのように蘇ります。
 
 私の1期2年間は、規制緩和の名のもとに、民泊という新たな業態を設けるという国策に反対する闘いの時代でした。
 
 その背景には、インバウンドの急速な伸びという今思えば、我われ業界にとっては追い風の時期でありました。同じ法律の中で、ある者には宿泊客の安全を重視し、ある者にはないがしろにするというのは法の平等という大義に反するものです。結果的にこの制度はさまざまな条件を付け、各自治体の判断に委ねるという結果に終わりました。私の力不足の責任を今でも感じております。
 
 そして今、コロナ禍のなかで、訪日客6000万人の達成は大きく遠退きました。
 
 しかし、今後の業界の再構築のためには、インバウンドの復活は欠かせないものであることに変わりはありません。人口減少化のなかで、国内需要の掘り起こしと共にさまざまな取り組みが模索されています。
 
 どんな政策であれ、未来を託す若い世代の知恵と勇気にかかっていると私は思います。人材を育てる、そして若い人が主役の世の中にしなければなりません。
 
 ひたひたと迫る地球規模での大変動、いつまで経ってもなくならない戦争や暴力、情報の氾濫、SNS(交流サイト)によって垂れ流されるフェイクニュース、何が正しいのか分からない世の中で生きていくためには、最低限、これだけは守りましょうという覚悟を持たなければなりません。
 
 旅をする宿泊をするという行為のなかに、どれだけ人間がまっとうに生きるヒントが隠されているかを我われ業界の人間は探し出す努力をしなければならないと私は思っております。

 100年の節目に当たって、この困難な時代に全旅連が希望の灯を組合の皆様にかざされんことを祈っております。

【PR】オンライン支店を今すぐ開設 旅行相談から見積書発行まで「Hakken!」でDX化へ

2022年9月13日(火) 配信

Hakken!トップページ

 旅行業界へDX(デジタルトランスフォーメーション)コンサルティングを展開するキャブステーション(楠木崇延社長、東京都品川区)は10月1日(土)、オンライン旅行相談見積予約システム「Hakken!」をリリース予定だ。コロナ禍で旅行業界にも広がったオンライン需要に、設備投資不要で対応可能。「各地に旅をしたい消費者」から直接Web上で相談を受けることで、地元外からの新規顧客が見込めるほか、「旅行マイスター」登録により、所属スタッフへのファン・リピーター獲得にもつながる。

 オンライン旅行相談見積予約システム「Hakken!」は、コロナ禍により各業界で広まったオンライン相談を旅行業界でも広く導入してもらう狙いで立ち上げた。

 テレビ会議システム・通話・メッセージチャット機能などを用いた窓口業務のオンライン化のほかにも、顧客情報管理や予約相談状況の確認、仕入れ・利益率確認など旅行業務基幹システムも備えている。

 

「地元」の強みを生かす着地型ツアーの提案へ

 大きなメリットの1つに、「全国の旅行者と、行先の旅行会社がオンラインで結ばれる」マッチング機能が挙げられる。

 これまで旅行会社の強みは「駅近であり、地元のリピーターがいる」ことだったが、コロナ禍での行動制限や自粛などの関係で他人との接触を避ける人が多く、店舗を引き払った会社が少なくなかった。

 来店せず旅行相談をしたい旅行者と、店舗の賃料などのコストを削減して商談を行いたい旅行会社がマッチングすることで、「地元という得意分野を生かした着地型ツアーの提案」ができるようになる。

 

旅行マイスター登録でファン・リピーターも

 旅行マイスターは、Hakken!を導入した旅行会社のスタッフを登録できる機能。行先や日時、興味関心を回答していくと、着地の旅行マイスターや、マイスターが提案するプランが検索画面に表示される。

 旅行先である「地元」に精通し、従来のパンフレット商品の販売ではなく、旅行者が知らなかったものまでおすすめに組み込んで提案してくれる旅のスペシャリストに出会える仕組みだ。イメージとしては、「カリスマ添乗員」だという。

 マッチングした旅行者は、旅行後にマイスターを評価・口コミ投稿をすることもできる。マイスターの相談件数や評価を表示することで、スタッフ個人へのファン・リピーター創出にもつながる。

 

手厚いフォローアップ 費用は月額1万円

導入メリット

 同サービスでは、DX化につながる仕組みが組み込まれている。オンライン商談機能に加えて、顧客情報管理や、予約相談状況の確認、仕入れ・利益率確認などができる。このほか、行程表・見積書作成、経理管理、会社・担当者紹介ページも備える。シンプルなつくりのため、業務効率の改善に一役買う。

 PCの操作に不慣れであっても、導入時の初期設定から販売開始後の運用中もコールセンターを設けてフォローアップを行う。また、担当営業が適時訪問してくれるので安心だ。

 Hakken!の初期登録から販売までの参考として、最短で数時間、長くても2週間ほどで「オンライン支店」の開設が可能。現在は約100社の参画を見込む。

 22年12月末日までの無料試用期間に申し込むと、23年1月以降も月額1万円(税別)とお得な金額で利用可(試用期後は別途料金体系)。

 契約は1年ごとに更新。旅行マイスターの登録数に上限はない。

 

コロナで失った数字をHakken!で取り戻す

キャブステーション ビジネスプロモーションDiv.セールスマネージャー 竹森一俊氏

 

 コロナ禍で実店舗の旅行会社は非常に厳しい状況に追い込まれました。失われた数字を、Hakken!を用いて取り込んでもらいたいという狙いがあります。

 一番のメリットは、オンライン店舗の開設を低コストで実現できること。遠くにいるお客様とオンライン上で商談が行えます。深く地元を知っているスタッフだからこそ、より魅力的な提案ができるでしょう。

 DXが謳われる時代で、旅行業のDX化推進の一助となれれば幸いです。

 

 

会社情報

キャブステーション
〒141-0031
東京都品川区五反田 7-22-17
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塚島英太氏(長崎県)が次期(第26代)全旅連青年部長に 「『温故知新』~今こそ示せ! 青年部の矜持を~IMPOSSIBLE IS NOTHING」掲げる

2022年9月12日(月) 配信

塚島英太氏

 全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会青年部(星永重部長、1103会員)は9月12日、東京都内で2022年度臨時総会を開き、次期青年部長(23~24年度)選任について、立候補を表明していた財務・政策担当副部長の塚島英太氏(長崎スカイホテル)を全会一致で承認した。

 来年4月に第26代青年部長に就任する塚島氏が掲げるテーマは、「『温故知新』~今こそ示せ! 青年部の矜持を~IMPOSSIBLE IS NOTHING」。

 次期青年部長選挙の選挙管理委員会(川野耕太委員長)は、7月20~29日正午まで立候補者を受け付けた。立候補者が塚島氏のみだったため、同委員会が審査し候補者を適正と認めた。8月1日に当選人として確定。臨時総会では、塚島氏が青年部長立候補に伴う所信表明演説を行った。

 塚島氏は青年部を「宿泊4団体の政策実現部隊」として位置づけ、「業界の未来を背負う責任を持って山積する課題の解決に取り組む」と力説した。さらに、地域や協定商社などとの連携を重視しSDGsを積極的に推進していく構えだ。

 このほか、全旅連青年部のブランド化や会員拡大、観光DXなどにも取り組む考えを示した。 

 「全旅連青年部への熱い想いは誰にも負けない」と公言し続けた塚島氏。「全身全霊で宿泊業界がより良くなるように努めていきたい」と約28分間の演説を締めくくった。

星永重部長(左)と塚島英太次期青年部長予定者

 総会に先立ち、星部長は「コロナ禍で厳しい状況のなか、青年部長に立候補した塚島副部長の勇気に畏敬の念を表したい」と語り、任期満了後にバトンタッチする塚島氏にエールを送った。

     ◇

 塚島 英太(つかしま・えいた)氏。1982年生まれ。39歳。01年に長崎麦酒入社、05年高崎屋入社。08年5月に長崎スカイホテル役員就任。

 青年部での活動は、井上善博体制(09~10年度)で宿の地位向上委員会委員、横山公大体制(11~12年度)で夢未来創造委員会副委員長、山口敦史体制(13~14年度)で夢未来プロジェクト委員会委員長、桑田雅之体制(15~16年度)で事業担当副部長、西村総一郎体制(17~18年度)で財務・組織担当副部長、鈴木治彦体制(19~20年度)で事業担当副部長を務め、星永重体制(21~22年度)では財務・政策担当副部長。

NAAなど、空港ビールを地元産品セットで販売 地域と一体での発展狙う

2022年9月12日(金) 配信

成田空港スタッフ目利きフランクフルトセットのイメージ

 成田国際空港(NAA、田村明比古社長)とグループ会社のグリーンポート・エージェンシー(濱田達也社長)はこのほど、成田空港オリジナルクラフトビール「成田空港エール」と周辺地域の産品の詰め合わせを売り出した。地域と空港の一体となった発展につなげる狙い。

 販売数は各50組。ECサイト“NARITA AIRPORT to TABLE” で発売する。セットのうち、成田空港スタッフ目利き フランクフルトセットは、ソーセージ発祥の地という千葉県・横芝光町のフランクフルトをメインに、地元フレンチシェフが手掛けるスモークハニーナッツを楽しめるように組み合わせた。価格は3800円(税込)。

 「成田市人気レストラン監修” オリジナルプチコースセット」は空港にあるイタリアンレストラン「オリベート」が監修。千葉県産鯖と有機ポテトのテリーヌに加え、錦爽鶏もも肉オリーブオイル煮などが付く。5500円(税込)で販売する。

 成田空港エール満喫セットは、醸造する過程で発生する「モルト粕」を利用し、栄養豊富というグラノーラバーと合わせた。価格は1200円(税込)。

第100回記念全旅連全国大会へ―歴代会長がメッセージ(祝辞) 佐藤 信幸 氏(在任 2007~2015年)「国との災害協定を望む」

2022年9月12日(月) 配信

佐藤信幸氏

 「全旅連100回全国大会」の開催誠におめでとうございます。
 
 私は、1995~96年全旅連青年部部長を、2007~15年までの8年間、全旅連の会長を務めました。
 
 青年部時代は、「旅館総研」をテーマに、多くの皆様の協力を得て、全国各地で勉強会を開催し、バブル崩壊後のリセッションのなかで、どのように経営するか、業界の先行きに不安と夢を持ち、共に語らい、共に学び、多くの友を得ることができました。
 
 07年に全旅連の会長に就任し、NHK受信料問題や東日本大震災の被災者受け入れ・東京電力損害賠償、そして、耐震改修促進法の改正など、就任中には多くの課題がありましたが、皆様のご協力で一定の成果を上げることができました。ご協力に心から感謝します。
 
 そのなかで、とくに思うことは、大災害時の「被災者の受け入れ」についてです。
 
 東日本大震災のとき、報道では30万人以上の方々が避難し、1次避難所が不足していることを知りました。
 
 全旅連として何ができるかと思い、新潟県の野澤幸司理事長に相談すると、04年に発生した新潟県中越地震の際に、高齢者や障害者の2次避難所として旅館が使用されたことを知りました。
 
 震災の2日後には、報道でこれまでに無い人命の危機を感じ、“危急存亡の秋(とき)”と思い、全旅連会長として、被災者の受け入れを決意しました。
 
 そこで直ぐに、国土交通大臣と連絡を取り、全旅連として被災者を受け入れることを表明しました。
 
 その後、担当から連絡があり、具体的に内容を詰めることになりましたが、結果的には3週間以上掛かってしまいました。
 
 災害時は、初期対応が最も大切と言われています。そこで、現在、各県各市町村と各地の旅館・ホテルで災害協定を結んでいますが、市町村ごとに違いがあります。
 
 県を跨ぐ大災害の場合は、全国一律でないと調整が必要になると思いますので、国と全旅連が災害協定を締結し、一刻も早く被災者を受け入れる体制が重要だと思っています。
 
 幸い旅館・ホテルは、災害時にすぐにでも対応できる設備があります。迅速な対応ができるように、国と全旅連の災害協定を望みます。