障害者の収入アップと観光消費拡大を 千葉・佐原に「おりづるガチャ」3台設置

2023年10月13日(金) 配信

「HOSTEL Co-EDO‐ホステル コエド」の設置画像

 障害者就労支援ネットワークP&P(奧岳洋子代表理事、千葉県柏市)は10月10日(火)、各設置店舗の割引クーポンなどが入った「おりづるガチャ」を佐原地区の宿泊施設などに3台設置した。障害者の収入アップと、観光消費額の増加による地域活性化を目指す。

 おりづるガチャは、コロナ禍で激減した障害者事業所の内職作業を補うため、事業所が地域と共に収益を生み出せるビジネスモデルとして立案したもの。

 今回は、京葉銀行と佐原信用金庫の支援を受けて10月13日(金)から開催の「佐原の大祭秋祭り」に合わせて設置。佐原を訪れた観光旅行者が各店舗で使用することで、域内の観光旅行者の周遊を促しながら消費額を増加させる狙いがある。カプセル封入作業は近隣の福祉事業所が請負う事で、観光と福祉を掛け合わせた新しいかたちのエシカルな連携事業という。

 ガチャマシーン本体の色はこれまでの視認性を意識した「赤」ではなく、設置エリアの一部が国選定の重要伝統的建造物群保存地区と重なっている点を考慮し、景観との調和を意識した「黒」にした。

 設置したのは、酒蔵見学も行っている「東薫酒造」と醸造したクラフトビールを併設レストランで提供する「伊能忠次郎商店」、旅行新聞新社主催の「日本の小宿2019」に選出された宿泊施設「HOSTEL Co-EDO‐ホステル コエド」の3カ所。これらの協賛を受け、各施設で利用できるクーポンをカプセルに同封した。

 今後は、観光の活性化が「おりづるガチャ」を通して障がい者の収入が増えることにつながるため、協賛企業と連携して観光客にとって魅力的なガチャのプロデユースを行っていくという。

八重山のバス・船乗り放題チケット販売 24年1月31日までの期間限定 ジョルダン

2023年10月13日(金) 配信

デジタルチケットで快適に観光

 ジョルダン(佐藤俊和社長、東京都新宿区)は10月12日(木)、沖縄県・八重山地域のバスと船が乗り放題になる「石垣・西表周遊フリーパス」の販売を始めた。2024年1月31日(水)までの期間限定商品だ。

 「令和5年度地域新MaaS創出推進事業:八重山観光MaaS推進事業(経済産業省・沖縄総合事務局)」の一環として実証的にサービスを提供する。昨年度も同様のパスを販売し好評を得たことから、今回は利用できる交通機関の拡充や観光アクティビティのオプション設定などを行った。

 パス(デジタルチケット)は同社のアプリ「乗換案内」で販売する。2、3、4日券の3種類あり、それぞれに繁忙期と閑散期の料金を設定した。最も安い2日券閑散期は大人7000円、子供3500円。最も高い4日券繁忙期は大人1万1000円、子供5500円。

 乗り放題となる交通機関は、石垣島内の全路線バス(運行:東運輸、カリー観光)▽石垣島・西表島・竹富島・小浜島・黒島・鳩間島間の全定期船(運航:安栄観光、八重山観光フェリー)▽西表島内の全路線バス(運行:西表島交通)▽西表島内の白浜―船浮間の定期船(運航:船浮海運)。

 別料金のオプションとして、竹富島交通乗り放題や黒島レンタサイクル、西表島・仲間川マングローブクルーズなどを設定する。

 また、黒島と石垣島北部を周遊できる特典付きの「黒島・石垣北部周遊トクトクパス」(3日券のみ)も販売する。大人6000円、子供3000円。石垣島―黒島間の定期航路と石垣島内の路線バスが乗り放題となる。黒島でのレンタサイクルや黒島研究所の入館料、石垣島・川平湾でのグラスボード遊覧など約4000円相当の特典が付く。

北海道と熊本県が観光交流ウィーク 双方でPRイベント開催

2023年10月13日(金) 配信

 北海道と熊本県は観光交流の拡大をはかるため、10月14日(土)から21日(土)を「北海道―熊本県観光交流ウィーク」に設定し、双方でPRイベントを行う。

 道と県は今年8月、「北海道と熊本県の半導体関連国家プロジェクト推進等に関する連携協定」を締結し、両地域の経済交流と人的交流を進めている。

 14日(土)に、北海道札幌市のさっぽろファクトリーで、「笑いとグルメのくまもとフェアin北海道」を開く。熊本ラーメンや馬刺し、辛子レンコン、球磨焼酎など県産品を販売するほか、お笑い芸人「平成ノブシコブシ」の徳井健太さんの司会で、道の鈴木直道知事と県の蒲島郁夫知事によるトークショーを行う。

 21日(土)は熊本県・益城町の阿蘇くまもと空港で、「北海道PRイベントin熊本県」を開催する。道観光PRキャラクター「キュンちゃん」と、県営業部長兼しあわせ部長の「くまモン」によるステージショーなどを行う。

渡邉やゑさん(海栄RYOKANS 渡邉幸一会長の母) 11月14日(火)に「お別れの会」開催

2023年10月13日(金) 配信

 渡邉やゑさん(わたなべ・やゑ=渡邉幸一海栄RYOKANS代表取締役会長の母)10月5日(木)、病気治療中のところ死去。94歳。

 葬儀は10月7日に近親者のみで行った。

 なお、「お別れの会」(発起人=渡邉玲緒・海栄館代表取締役社長、喪主=渡邉幸一・海栄RYOKANS代表取締役会長)を11月14日(火)午後1~3時に、花乃丸(愛知県知多郡南知多町大字豊浜字廻間17―18)で開く。

 問い合わせ=海栄館(源氏香) ☎0569(62)3737。担当=伊豫田(いよだ)、三鬼(みき)、森下まで。

浦安の大江戸温泉が来年6月2日に閉館へ 借地契約満了で

2023年10月13日(金) 配信

「スパニワ」(左)などが人気

 大江戸温泉物語ホテルズ&リゾーツ(橋本啓太社長、東京都中央区)はこのほど、千葉県浦安市の温泉施設「大江戸温泉物語 浦安万華郷」を2024年6月2日(日)に閉館すると発表した。借地契約の満了によるもの。

 同施設は2009年4月に開業。敷地内から湧く天然温泉の大浴場や、水着で男女一緒に楽しめる露天風呂「スパニワ」、多様なレストラン・フードコートなどを取りそろえ、幅広い世代の需要を取り込んできた。

 同社は「残り8カ月弱の営業期間となりますが、最後の1日までスタッフ一同笑顔でお客様をお迎えいたします。都心からのアクセスも良好で、思い立ったらすぐに行ける『浦安万華郷』にどうぞ足をお運びください」とアピールしている。

 

ジョブドラフトFes2023、高校生就活を支援 浜松町館で企業が熱心にPR

2023年10月12日(木)配信

企業担当者が直接話を聞き、仕事の内容を説明した(ニュートンの企業ブース)

 高校生を対象にした合同企業説明会「ジョブドラフトFes2023」が10月6日(金)、東京都港区の浜松町館で行われ、企業の担当者が仕事の内容や勤務体系などを説明して熱心にアピールした。

 主催は、高校生向けの就職採用支援サービスを提供するジンジブ(佐々木満秀社長、大阪府大阪市)。2019年から開催する「ジョブドラフトFes」は今年で5年目を迎え、今年7月には全国12会場で開催し、668社の企業と2734人の高校生が参加した。

 今回の東京会場では、飲食やサービス、建設業などの44社が企業ブースを出展した。ホテル業からは、ホテルやレストラン、カラオケ事業などを展開するNSグループの子会社であるニュートン(荻野勝朗社長、東京都新宿区)が出展。自社が展開・運営する「カラオケパセラ」をはじめとしたエンターテインメント事業のほか、NSグループの荻野佳奈子社長自らが子会社の展開・運営するリゾートホテル「アンダリゾート」、豪華カプセルホテル「安心お宿」などの事業を紹介した。

豪華カプセルホテル「安心お宿」イメージ

 このほか、航空関連から羽田空港サービスグループ(物流〈運送〉)、サンコー・エア・セルテック(サービス)、セノン(警備)などが出展。高校生らは直接話を聞き、企業や業界を知るきっかけとして就活に役立てているようすが伺えた。

羽田空港サービスグループ(左)、サンコー・エア・セルテックの企業ブース

西村経産大臣も視察 東商「ふくしま応援!特産品物産展」開く

2023年10月12日(木)配信

小林会頭と会場を周る西村大臣

 東京商工会議所(小林健会頭)10月11日(水)~12日(木)、同会議所本部ビル1階多目的スペースで「ふくしま応援!特産品物産展」を実施した。

 ALPS処理水の海洋放出の影響が懸念されるなか、海産物の消費拡大をはかることで県を応援するのが目的。福島の港で水揚げされる魚介類「常磐もの」のメヒカリのから揚げやしらす、揚げかまぼこなどの海産物を、地酒や旬の果物とともに販売した。また12日には、西村康稔経済産業大臣が視察に訪れた。

 福島を応援したいと多くの人が訪れ、12日の売上と来場者数が、これまでに比べ1・5倍、過去最高となった今回の物産展。

 会場では福島県観光物産館の櫻田武館長が、「冬は身が引き締まっていて、脂ものっている魚介がおいしい季節。福島の魚介に関心を持っていただき、いわき市や相馬市で、温泉とともに楽しんで」と常磐ものをPRした。

 大臣の視察後にインタビューに応えた東京商工会議所オフィス環境部の貫井晴宣部長は、「福島を応援したいと、多くの方にお越しいただきました。また官民が一体となって安心・安全を発信することが大切なので、西村大臣にお越しいただけ、大変心強かった」とコメント。

 また、東日本大震災以降福島の支援を続けているなか、さらなる支援として毎年7月に東京都内で実施している夏期セミナーの会場を、来年は福島県郡山市とし、提供する食事では県産食材を多用、内容も福島の話題を中心にするべく計画を進めていることを明らかにした。

「沿線まるごとモビリティツーリズム」 東京の秘境を電動トゥクトゥクや電動自転車で巡る

2023年10月12日(木) 配信

沿線まるごとはこのほど、「沿線まるごとモビリティツーリズム」の実証実験を行う

 「沿線まるごとホテル」を運営する沿線まるごと(嶋田俊平代表、東京都・奥多摩町)はこのほど、JR東日本八王子支社と、JR東日本スタートアップ、各モビリティ会社と共創し、環境に優しい新技術モビリティを活用する「沿線まるごとモビリティツーリズム」の実証を行う。

 モビリティレンタル実証事業は、10月18日(水)~12月2日(土)に行われる。JR青梅線鳩ノ巣駅発着での実証事業では、電動トゥクトゥク「Emobi(エモビ)」と、スポーツタイプの電動アシスト自転車「KROAD(クロード)」を用意し、モビリティレンタルやガイド付きツアーを提供する。

 Emobiは最大3人乗り。料金は1時間で税込み2000円。

 HELLO CYCLING KUROADは、利用開始後30分まで300円。延長15分ごとに150円追加し、12時間まで2000円。すべて税込み。

 また同社のイノベーション拠点である「沿線まるごとラボ」(鳩ノ巣駅内)を起点に、電動トゥクトゥクと電動アシスト自転車を活用して、地域のガイドと共に奥多摩の地域資源を巡るガイド付きモビリティツアーを4コース用意した。

 ツアー料金は税込み8800~1万3000円。事前予約制で、2人から予約可能。

 また、JR五日市線武蔵五日市駅から始まる電動キックボードや電動アシスト自転車で巡るモビリティツアーも実施する。

 レンタル電動キックボードは1時間で税込み900円。

 ガイドツアーは、11月11(土)、14(火)、17(金)、19(日)、23(木・祝)、25日(土)、12月2日(土)の7日間。

 午前ツアーは約3時間で税込み8700円。特製キューバサンドのランチボックス付き。午後ツアーは約2時間半で税込み7600円。

生菓子メーカー「水月堂」が特別清算開始命令受ける(帝国データバンク調べ)

2023年10月12日(木) 配信

 水月堂〈旧商号:(有)福田屋製菓、代表清算人=大瀧友輔弁護士、静岡県沼津市〉は9月21日(木)、静岡地裁沼津支部から特別清算開始命令を受けた。帝国データバンクによると、負債は約4億円。

 同社は1902(明治35)年11月創業、70(昭和45)年8月に法人改組された生菓子メーカー。観光土産用のミニバウムクーヘンやクッキーを製造し、食品商社や菓子の卸売業者を通じて国内の観光施設や土産店に販売。2013年9月期には年間売上高約4億2800万円を計上していた。

 しかし、20年以降は新型コロナの影響を受け、観光施設や土産店の集客力が低下したため、同社の受注も減少。21年9月期の年間売上高は約1億8800万円に落ち込み、利益面も悪化していた。

 翌22年9月期の年間売上高は約2億7300万円に回復したものの、菓子原料や包装資材の値上がりで低採算を脱することができず、従前からの設備投資に伴う借り入れ負担もあり厳しい資金繰りを余儀なくされていた。

 このため、22年10月に新設した㈱福田屋製菓に今年2月、事業を移管し同社は事業活動を停止。同時に現商号へ変更し、今年5月31日に開催した株主総会の決議により解散していた。

 なお、生菓子製造は新会社の㈱福田屋製菓により継続されている。

全国共通のデジタル観光統計オープンデータ 日観振、お試し版の提供開始

2023年10月12日(木) 配信

 

 日本観光振興協会(山西健一郎会長)は10月12日(木)から、デジタル技術を用いて観光来訪者数を集計する「デジタル観光統計オープンデータ」のお試し版の提供を開始した。基準を全国共通化し、誰でも無償で利用できるデータを提供することで、持続可能な観光地経営を支援するのが狙い。

 このデータは、ブログウォッチャー(酒田理人社長、東京都中央区)が保有する、事前に利用承諾を得た携帯端末から得た月間3000万アクティブユーザーの位置情報を活用し、全国の都道府県・市町村の観光来訪者数を月別に集計したもの。今後は毎月、前月のデータを公開するという。

 お試し版は、日観振のデジタル観光統計整備検討委員会が作成したガイドラインをもとに、ブログウォッチャーが設定した全国10万カ所の観光地点を訪れた人を集計。これに都道府県がこれまで実施してきた統計に合わせて観光地点の変更・追加をすることで実態に即したものとなることから、これを受けて「確定版」とする想定。今後、各地域に作業を呼び掛けていき、確定版の公開については来年1月以降を予定する。