福岡天神で大プロジェクト始動 リッツ・カールトン九州初進出 22年度末にホテル開業

2019年8月20日(火) 配信

完成イメージ(リッツ福岡とオフィス棟)

 福岡市の中心市街地・天神地区の再開発プロジェクト「天神ビッグバン」の中核事業の一つ、「旧大名小学校跡地活用事業」が大きく動き出した。

 積水ハウス、西日本鉄道、西部瓦斯など5社が「大名プロジェクト特定目的会社」を設立して、2022年12月完成を目指して、ホテル・オフィスを含む複合施設の工事に着手。7月8日に同跡地で、福岡市の高島宗一郎市長ら関係者が出席して安全祈願祭が行われた。

 市内中心を東西に貫く明治通りに面した敷地は面積が1万1900平方㍍。ここに地上25階建て高さ111㍍のオフィス・ホテル棟、11階建てのコミュニティ棟、イベントホール、3千平方㍍の広場などが展開する。

 とくに目玉となるのが、世界的なホテルチェーン・マリオットグループの最上級ホテル「ザ・リッツ・カールトンホテル」の九州初進出。

 日本で7番目となるホテルは、オフィス・ホテル棟の17―24階を占める162室の客室すべてが広さ50平方㍍以上という贅沢な空間で、最上階のルーフトップバーをはじめ、レストランやチャペル、屋内プール、フィットネスセンター、スパなどを設ける。

会見には福岡市の高島市長(左から4人目)ら関係者が出席

 記者会見でマリオット・インターナショナルアジア太平洋社長のクレイグ・スミス氏は「福岡は歴史的にも日本の重要な港町として栄え、インバウンド旅行客も年々増加している」と話し、「アジアを含めた重要な拠点になる」と期待を込めた。

 また、高島市長は「国家戦略特区による規制緩和で、福岡市の都市ブランドを高めてくれるプロジェクトになる」と評価。「九州最大のワンフロア専有面積を取れるオフィスと最高級のホテルが誕生する。リッツができることで、世界的な会議を誘致できる。開業を楽しみにしている」と満面の笑顔で語った。

 なお、ホテル開業は22年度末を予定する。

〈観光最前線〉嬉野の歴史を網羅した1冊

2019年8月20日(火) 配信

嬉野市歴史観光ガイド

 「日本三大美肌の湯」として有名な嬉野温泉がある佐賀県嬉野市に今夏、新たに地元の歴史を詳しく紹介したガイド本「嬉野市歴史観光ガイド」が登場した。

 1300年以上前から、その存在が知られた嬉野温泉にはじまり、かつての長崎街道の宿場町としての繁栄ぶりを伝える史跡群、近年、改めて注目を集める嬉野茶、吉田焼・志田焼といった窯業、伝統的建造物群保存地区に指定されている塩田津、市内の不動山地区に伝わるキリシタン伝説と、大きく6つの項目に分け、それぞれの歴史や魅力についてQ&A方式で詳しく紹介。嬉野市の総合年表や、項目別のガイドマップも付いた、約100㌻におよぶ読み応えたっぷりの1冊だ。

 料金は1冊600円(税込)。嬉野温泉観光協会などで取り扱う。

【塩野 俊誉】

露付き客室、宴会棟など 耐震リニューアルオープン(有馬グランドホテル)

2019年8月20日(火) 配信

「金泉露天付き和洋室」(2階クラブフロア)

 兵庫県・有馬温泉の有馬グランドホテル(梶木実社長)は、昨年5月から実施していた宿泊棟・宴会棟の耐震改装工事を完了し、7月26日にリニューアルオープンした。

 宿泊棟は東館をリニューアルし、「別墅結楽(べっしょゆら)」と新たに命名。「宿の中の、もうひとつの宿」をコンセプトに、有馬温泉名物の金泉・銀泉の露天風呂付き客室をはじめ、全75室のラグジュアリー客室をそろえた。

 そのなかでも、銀泉露天風呂付き客室10室からなる最上階7階と、金泉露天風呂付き客室8室の2階をクラブフロアに設定。専用ラウンジ、チェックインカウンター、エレベーターを用意するなど、特別な滞在を提供する。

 7階にある貴賓室(1室)は同ホテル最上級のスイートルームの位置付け。184・7平方㍍の空間に銀泉露天風呂、温水プール、2ベッドルームのほか、料理人の出張料理に対応するキッチンも備える。宿泊料金は2人1室で1人10万円(平日、1泊2食付き)。

 クラブフロアは専用厨房から料理を提供する部屋食となる。別墅結楽のそれ以外の客室の食事場所となるダイニング「時分時(じぶんじ)」も同日オープンした。

グランバンケット「森羅」

 宴会棟リニューアルでは、建て替え工事を行い、新宴会棟を誕生させた。県内の温泉旅館として屈指の規模となる最大800人収容のグランバンケット「森羅」(637平方㍍)をはじめ、カンファレンスルーム(157平方㍍、分割可)や分科会・2次会利用を想定した7つのフレキシブルルームも備える充実の施設で、企業の会議・研修など「温泉MICE」の取り込みを強化する。

 7月23日に内覧会が行われ、同社の梶木社長が今回の大規模リニューアルについて説明。そのなかで、かつての阪神淡路大震災での被災経験などを踏まえ、「お客様の安心・安全にこだわった」と強調。今回のリニューアル完了で、全館が新耐震基準に適合したことを報告した。

 さらに、「自主点検で早期復旧可能なエレベーターにすべて入れ替えたほか、大型の自家発電も整備した。食の安全ではHACCP(ハサップ)の考え方を導入した」と話した。

【熊本発着】ビアガーデンならぬ「ビアバス」出発!

2019年8月19日(月)配信

乾杯シーン(イメージ)

 九州産交ツーリズムとキリンビール熊本支店は、日本に5台しかない、2階建てオープントップ仕様のレストランバスを利用してビアガーデンならぬ「ビアバス」を8-9月の期間限定で運行する。

 キンキンに冷えたキリン一番搾りなど、90分の飲み放題付き。おつまみは熊本産あそび豚のポン酢和えや熊本県産の肥後茄子の田楽焼きなど、熊本の食材も加えたおつまみ弁当を用意する。2階建ての車窓から移り行く夏の風景を楽しみながら、熊本の夜を楽しめる。屋根もあるので、雨が降っても安心。冷房も完備している。各設定日25人限定で、満席になり次第受付を終了する。

ビアバス概要

【実施日】
8/26(月) 8/31(土) 9/5(木) 9/7(土) 9/9(月)
9/11(水) 9/14(土) 9/15(日) 9/21(土)

【運行スケジュール】
熊本駅新幹線口(18:30発)=熊本市内車窓観光=熊本駅新幹線口(20:30着)
※途中トイレ休憩に立ち寄る。

【飲み放題メニュー】
・キリン一番搾り ・キリン氷結ストロング ・キリン氷結 ・ハイボール
・ワイン(赤、白) ・キリン零ICHI(ノンアルコール) ・ソフトドリンク

【おつまみ弁当 お品書き】

おつまみ弁当

・熊本産あそび豚のポン酢和え ・鶏肉の香味焼き ・帆立の旨煮 ・鮭の塩焼き
・熊本名物馬肉の時雨煮 ・熊本県産肥後茄子の田楽焼き ・肉団子の甘酢和え
・筍と椎茸の煮物 ・焼売とオクラのお浸し ・金平ごぼう ・卵焼き
・枝豆 ・わかめ御飯 ・五目御飯 ・御飯 ・和菓子 わらびもち

【旅行条件】
食事       :1回
添乗員      :同行
最少催行人員   :16人
貸切バス運行事業者:九州産交バス株式会社

【申込み】
九州産交ツーリズム株式会社 旅行センター
TEL :096-300-5535

「トラベルスクエア」「立国」の裏側にはリスク

2019年8月19日(月) 配信
商売はなるべく商圏を狭く
 1980年代半ば、月刊ホテル旅館の編集長を務めていたが、企画の中に全旅連青年部長をホストとする対談シリーズを設けていた。時の部長さんに会ってみたい人を挙げてもらって、編集部が斡旋してシリーズ化したものだ。その1人にNECの関本忠弘社長がいた。PC―8800シリーズを発表し、「電子立国」の立役者ともてはやされていた絶頂期だったと思う。
 
 対談の過程で「電子立国は追い風ですね」という質問をしたのだが、関本社長の眼差しがぐっと厳しくなったのを今でも鮮明に覚えている。関本社長は「立国なんてものに頼っちゃダメなんだ。もしも、それが倒れてしまったら、何も残らないじゃないか! 経営者はそういう甘い言葉を警戒しなきゃ」と語ってくれた。1つの業務部門に偏れば、成長の速度は早まるかもしれないが、それだけリスクも背負う、という教えだ。
 
 そんなことがあったから、僕には観光立国という言葉に終始違和感を抱き続けていた。調べてもらって構わないが、僕自身は観光立国でインバウンド客を無批判に無限抱擁的に受け入れることには一貫して慎重な論陣を張ってきたつもりだ。インバウンド集客が生命線になったら、かえって相手国の経済社会状況の変化に身を任せてしまうカントリーリスクが怖い。
 
 今、日韓の問題で、韓国からの集客に翳りが出始めていると聞く。官房長官の菅さんが、記者の韓国からのインバウンド客減少についての質問に、鼻しらんだように「もともと、そういう風に集客の源を一本化していく方が悪い。経営とはもっと多様な客を相手にしなきゃ。例えば、他の国々からの集客を強化するとか」と答弁していたのが印象的だった。
 
 ぶっきら棒な言い方に、反発を覚えた旅館経営者の方々も多いと思われるが、ここは菅さんの言い分の妥当性をとりたい。
 
 僕の取材領域はコンビニからナイトクラブまでさまざま領域にわたっていたが、その経験から割り出された経営の「真実」の1つは、「商売はなるべく商圏を狭くして、そこから反復来店してくださる。そういう姿が美しい」というものだ。
 
 さすがに観光は隣近所数キロ圏内を相手に、というのではビジネスにならないが、少なくとも自分の県と両隣の県あたりが発地の常連さんが多いと経営は安定する。顔を知っているお客こそが、例えば震災などの難局でも一番頼りになるものだろう。国外客はもちろん大事だが、なにかあったときの支えにならない。いつだって、「遠い」のは旅をやめる動機の最大のものだからだ。
 
 「立国」という言葉の勢いに負けず、なるべく狭い商圏で商売が成立するように考える。それを経営の原点としたい。
 

コラムニスト紹介

松坂健氏

オフィス アト・ランダム 代表 松坂 健 氏
1949年東京・浅草生まれ。1971年、74年にそれぞれ慶應義塾大学の法学部・文学部を卒業。柴田書店入社、月刊食堂副編集長を経て、84年から93年まで月刊ホテル旅館編集長。01年~03年長崎国際大学、03年~15年西武文理大学教授。16年~19年3月まで跡見学園女子大学教授。著書に『ホスピタリティ進化論』など。ミステリ評論も継続中。

 

「観光立国推進」へ懇談会 全旅連と旅行業5社トップ

2019年8月19日(月) 配信 

懇談会のようす

 全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(多田計介会長)は7月17日、旅行業大手5社のトップらを招いて、「観光立国の推進に向けた懇談会」を開いた。昨年6月の定款変更により、全旅連は観光に関するビジネスも可能となった。1万軒を超える、中・小規模旅館への誘客拡大も大きな課題となるなか、“共存共栄”の関係を築いてきた旅行会社と、訪日・国内旅行の活性化へ意見や情報を共有した。多田会長は「今後も継続して対話できる場を設けたい」考えだ。

 懇談会には、全旅連から多田会長をはじめ、正副会長ら幹部14人がそろった。旅行会社からは、JTBの髙橋広行社長、日本旅行の堀坂明弘社長、東武トップツアーズの坂巻伸昭社長、KNT―CTホールディングスの田ヶ原聡常務、農協観光の大野哲也常務の5氏が出席し、豪華な顔ぶれとなった。

 多田会長は冒頭、送客側の旅行会社トップと一堂に会し、さまざまな諸問題を話し合えることに謝意を述べた。

 全旅連側から旅行会社各社には、観光立国推進基本法に基づく訪日外国人旅行と国内旅行の誘客、とりわけ中・小規模旅館への誘客拡大について事前に質問項目を投げ掛けており、5社のトップが順に回答するかたちで進めた。

JTB「訪日客の地方分散を」     
 JTBの髙橋社長は「訪日旅行者がゴールデンルートに集中し、飽和状態にある」点を課題に挙げた。訪日客の消費拡大には「地方分散」が不可欠との考えを示し、「地方の魅力発信と、新しい需要創出が求められている」と語った。

 国内旅行の課題として、観光コンテンツのマンネリ化を指摘。長野県・阿智村の星空観光や朝市見学など、宿泊を伴う仕掛けの必要性を強調した。

 中小の宿泊施設について、パンフレットに載せるには客室数が少ないため、「ウェブでの商品展開で対応したい」としたほか、“個性の打ち出し”を促した。同社では「大人の隠れ家」や「秘湯」などテーマ性の高い商品を展開していることを伝えた。

日本旅行「都市部集中は全旅連が結集して解決」
 日本旅行の堀坂社長も訪日、国内旅行ともに「地方分散が必要」と述べた。

 都市部集中による客室不足問題の解決方法としては、「全旅連の力を結集すれば地方での受け入れも可能」と語った。2次交通の確保が難しいエリアでは、宿泊施設が共同で送迎する仕組みを作るよう提案した。

 インバウンドの動向として、中国でスキーブームが到来すると予見した。背景にあるのは22年に開かれる北京冬季五輪で、中国政府がスキーを推奨しているためだ。「この需要に対しては、外国語を話せるインストラクターが必要」と話した。

 一方、国内で多く見られる無料の観光スポットについては、「受け入れ側もお金が落ちる仕組み作りを構築するべき」と提言した。

 東武トップツアーズ「誘客施策の見直し促す」
 東武トップツアーズの坂巻社長は「いかに旅行者にお金を落としてもらうか」を前提に、「滞在時間を増加させ、人を呼び込む施策を自治体などと共同で見直す」ように提案した。「地域の身近な食べ物などで観光客を呼び込める」考えを示し、「自治体などが消極的であれば、我われ旅行会社を使ってほしい」と呼び掛けた。

KNT―CT「宿と魅力的なコンテンツを共有」
 KNT―CTホールディングスの田ヶ原常務は国内旅行について「魅力あるコンテンツ作りを宿泊施設と共有することで、地域への誘客をはかりたい」と述べた。

 このほか、中小の宿泊施設は、「貸切」可能な宿とは個別の契約を結び、ニーズの改革を推進する方向性などを紹介した。

農協観光「こだわりの宿で中小規模旅館へ送客」
 農協観光の大野常務は中・小規模旅館への誘客について、同社プランの「こだわりの宿」を強化する方針を示した。参画する宿泊施設には、積極的に送客する姿勢だ。とくに、旅館の貸切プランには力を入れており、「イベントを開いたり、芸能人を呼ぶなどしてアピールしたい」としている。
                            □
 旅行各社の意見に対し、多田会長は「観光立国推進に向けて、年1回はこのような懇談会を設けたい」と意気込んだ。次回は全旅連側も発言する意見交換会の形式で行い、より多くの時間を設けたい構えだ。

 

岡山県井原市 星空観光推進を掲げ、新観光イメージ動画公開

2019年8月19日(月)配信

星空公園の夕暮れ

 岡山県井原市は2019年8月9日(金)、新たな観光体験型イメージ動画「はじめまして、いばら」を公開した。これまで「デニムの聖地」「ブドウの産地」「平櫛田中生誕の地」など、さまざまなコンテンツで観光推進をはかってきた同市が、今回はさまざまあるコンテンツの中から、これからの観光促進の核と位置付ける「星空観光」をメインコンテンツに据える。

動画をはじめ、SNS情報発信強化を推進

はじめまして、いばら(岡山県井原市観光イメージ動画)

  ユニークなのは動画に出演する2人の女性が数万人のフォロワーを持つインスタグラマーであり、独自の情報発信も連動して行っていること。実際に初めて訪れた井原観光を楽しむようすは撮影風景と合わせて同時投稿されていた。

 市でもSNSでの情報発信を強化するため、新たにインスタグラムアカウント(アカウント名はイバラグラム)を開設し、観光協会のFacebookもリニューアル。観光情報の受け皿として観光特設サイトも新設し、さまざまな情報発信の連動、強化をはかっている。

 なお、今回のキャンペーンコピーである「はじめまして、いばら」は、全国区での知名度の低さを逆手に取り、新たな情報発信に関して市を挙げて行う覚悟と気持ちを表したもの。

観光イメージ動画内の観光情報(一部)

井原デニムのデニム着物

<美星天文台>

 口径101㌢の望遠鏡を備えた国内屈指の公開天文台。大型望遠鏡を使って、誰でも気軽にスターウォッチングを楽しむことができる。天文ファンだけでなく、一般の家族連れなど多くの観光客が訪れる人気スポット。

 4次元で大宇宙を体験できる4D2U映像の上映もあり、天候にかかわらず星空の魅力を体感できる。

<井原鉄道>

 岡山県総社市から広島県福山市を、単線1車両電車で結ぶローカル鉄道で、井原駅は井原鉄道の最大の拠点駅。観光車両「夢やすらぎ号」はレトロで可愛い茜色の車両で、旅の気分を盛り上げてくれる。

<井原デニム>

 古くから織物が盛んだった井原は、その伝統に裏打ちされた確かな技術を生かし、デニム生地や縫製、加工工場などが集まる一大産地で、「デニムの聖地」といわれている。色の風合いや肌触りなども抜群な井原デニムは、海外でも高い評価を受けている。

<星尾神社>

 美星町に伝わる流れ星伝説。はるかむかし、流れ星は空中で3つに分かれ、この地に落ち人々はこれを神の使いと信じ、神社を建て、大切に祀ってきた。そのひとつが、星尾神社。

井原市│観光サイト・SNS

美しい星空を守る井原市の公式観光サイト:

井原市観光協会YouTube:

「イバラグラマー」ことインスタグラマー

中村江莉香:

芳美リン:

柳葉敏郎さんが「7,800円からの通える温泉宿」伊東園ホテルズを満喫! 新CMが放映開始!

2019年8月19日(月)配信

  伊東園ホテルズは、俳優の柳葉敏郎さんが出演する新しいCM『伊東園ホテルズ 通える温泉宿「家族」篇』を作成し、2019年8月18日(日)から放送を開始した。「7,800円(税別)からの通える温泉宿」をコンセプトとした伊東園ホテルズの魅力を、情感たっぷりに伝えている。

 伊東園ホテルズは「温泉という日本の文化をもっと多くの方に知ってほしい、そして何度も足を運んでほしい」という思いから、リーズナブルな料金で東日本を中心に、リゾートホテルを48館運営している。 基本となる「1泊2食付バイキングプラン」では、和洋中の豊富なメニューに加え、生ビールを含むアルコール飲料も飲み放題で、すべて宿泊費に含まれている。 カラオケ、卓球、麻雀などの充実の無料施設も魅力だ。

□新CM紹介 通える温泉宿「家族」篇(30秒)

 「伊豆大仁温泉 大仁ホテル」の露天風呂を楽しむ柳葉敏郎さん。 視線の先には城山と富士山がそびえる絶景が広がっている。 「何年に一度の贅沢な旅よりも、 ちょっといい温泉旅を・・・何度も、 何度も」と、 噛みしめるようにつぶやく柳葉さん。「人生まだまだ長いもんね!」と男の子に話しかけられると、 柳葉さんも「ねえ~」と嬉しそうに応じる。 温泉の後は、アルコール飲料・ソフトドリンク飲み放題の夕食バイキング、卓球、カラオケをたっぷりとたん能。「7,800円(税別)からの通える温泉宿、 伊東園ホテルズ」というコピーと共に、 柳葉さんが伊東園ホテルズを満喫するようすを描いた。

放送スケジュール

《TBS》あさチャン!
 放映日:2019年8月20日(火)~9月24日(火)/OA時間帯:火曜日午前7時台

《TBS》Nスタ
 放映日:2019年8月に3回、 9月に2回/OA時間帯:午後6時台

《スポットCM》
[東京] TBSテレビ/テレビ朝日/テレビ東京
 放映期間:2019年8月18日(日)~8月31日(土)
[福島] 福島中央テレビ/テレビユー福島/福島テレビ/福島放送
 放映期間:2019年8月18日(日)~8月31日(土)
[長野] テレビ信州/信越放送/長野放送/長野朝日放送
 放映期間:2019年8月18日(日)~8月31日(土)

会社概要

会社名 :株式会社 伊東園ホテルズ
所在地 :〒171-0022 東京都豊島区南池袋1-10-13 荒井ビル5階
設立   :平成3年(2001年)10月
代表  :代表取締役社長 木下泰一
事業内容:温泉旅館・リゾートホテルの経営

 

〈旬刊旅行新聞8月11・21日合併号コラム〉日本人の国内旅行活性化は進まない 「観光地は外国人旅行者ばかりだった」

2019年8月18日(日) 配信

中国本土からの個人旅行の停止にも関わらずにぎわう台湾・九份


  8月上旬は台湾に滞在していた。8月1日に、中国本土47都市から台湾への個人旅行が停止された直後であり、現地・台湾の交通部観光局も、その対応に追われている時期だった。

 
 台湾のホテルや観光関係者の何人かに「影響はどうか?」と聞いてみたが、「それほど大きな影響はない」と口をそろえて答えていた。来年1月に実施される総統選挙までの期間限定の措置ではないか、と動揺も小さく冷めた口ぶりである。このあたりに台湾の強かさを感じる。

 
 香港も「逃亡犯条例」の改正に抗議するデモが大規模化している。香港国際空港の一部が占拠され、運航がストップするなど、夏休みの旅行客にも大きな影響を与えている。激動の国際情勢を、日本からの視点だけで眺めていては、正しい判断は難しい。観光に携わる者として現地の空気を感じることは、とても大事なことだと思っている。

 

 
 日本と韓国の関係性も、悪化の一途を辿っている。両国を結ぶ航空路線が相次いで運休するなど、観光へ影響も大きく報じられるようになった。

 
 とくにLCC(格安航空会社)が乗り入れ、韓国から多くの旅行者が訪れていた地域は、旅館やホテルの稼働率が低下するなどの動きも見られる。

 
 LCCの地方空港乗り入れは、地域活性化に大きく貢献している。近隣諸国に気軽に訪れることが可能になり、日本人がほとんど訪れない場所に外国人旅行者が押し寄せる光景も増えてきた。双方向の交流拡大や、経済効果も期待できる。

 
 しかし、世の中はそう単純にできていない。「これまで日本人が訪れなかったところに、外国人旅行者が急激に増える」現象を素直に受け入れるのは、あまりに無邪気過ぎやしないだろうかと危惧してしまう。

 

 人口減少時代を迎え、とりわけ地方部では過疎化が深刻化してきている。「定住人口が減少している分を、交流人口の拡大によって補うことが可能」との考え方を基に、国は観光立国の推進を政策の柱としてきた。

 
 まずは観光で訪れる旅行者を増やし、それをきっかけに移住・定住につなげたいと、「住んでよし、訪れてよし」のまちづくりに取り組む自治体も増えてきた。

 
 だが、実際は効果がてきめんに表れている地域は限られている。もちろん、すぐに結果が出るものではない。数十年、百年単位で考えなければならない問題だからだ。

 
 幸か不幸か、この数年、訪日外国人旅行者数は飛躍的に伸び続けている。LCCやクルーズ船が到着し、昨日まで誰もいなかった場所に、外国人旅行者が続々と訪れるようになれば、「万事順調」と錯覚してしまいがちだ。今はまさにインバウンド「バブル」状態である。交流人口の拡大という、最も難しい問題が、訪日外国人の飛躍的な増加によって、〝一夜にして〟実現したように感じるのも無理はない。

 

 
 観光に関する話題はインバウンドに関することが大部分を占める時代となった。国も外国人旅行者にはさまざまな優遇をしながら、日本人の国内旅行活性化に対しては、あまりに腰が重いのがずっと気になっている。

 
 「観光地に行ったら、日本人はほとんどいなくて、外国人旅行者ばかりだった」という声を聞き始めて久しい。これは正常な観光立国の姿だろうかと感じている。

 

(編集長・増田 剛)

【特集No.531】ピンクリボンのお宿ネットワーク 第8回総会 発足時の3倍140会員に

2019年8月17日(土) 配信

  ピンクリボンのお宿ネットワーク(会長=畠ひで子・匠のこころ吉川屋女将、事務局=旅行新聞新社)は7月24日、東京都港区の浜松町東京會舘で2019年度通常総会を開いた。8年目を迎えた同会の会員数は140会員と、発足時から約3倍に拡大した。新年度は会員企業や病院などと連携し、セミナー事業やWeb発信などで活動の周知をはかっていく。総会後には、観光ビジネスコンサルタンツ社長の西川丈次氏が「気づきから生まれるおもてなし考動」をテーマに講演した。

【入江 千恵子】

快適な環境づくりへ “おもてなし向上”目指し努力

 畠ひで子会長は冒頭のあいさつで、「日本人女性の乳がん罹患率が年々高くなっている。いまは11人に1人が罹患する状況」と憂慮。そのうえで「胸の切除や温存手術を受けることで、8割以上の人が回復すると聞いている」と強調した。

 さらに「会設立当初は手探り状態だった活動も、医療関係者や乳がん体験者の皆様のアドバイスを受けながら、入浴施設の環境作りや食事の対応など、整備を進めることができた」と振り返り、「今後も会員宿泊施設の温泉入浴などの快適な環境づくりと、さらなる〝おもてなし向上〟を目指して努力していきたい」と力強く結んだ。

 来賓には、日本温泉協会の笹本森雄会長、日本政府観光局(JNTO)の総務・広報グループの氷室志穂マネージャー、全国旅行業協会の若井茂事務局長、同協会の中山忍経営調査部次長が出席した。

 笹本氏は「会の活動が全国展開し、温泉地を訪れる皆さんにより多くの感動を与える運動だと思っている。心から敬意を表する」と述べた。

 新入会員から、あぶらや燈千(長野県・湯田中温泉)の湯本純子女将は「会の活動は以前から耳にしていた。私どもも賛同し、協力していきたい」と抱負を述べた。

 同じく新入会員で、ピンクリボンのお宿ネットワークの商品化をしているJTBガイアレックの森真也シニアマネージャーは、「同会の良いところをお客様にアピールして送客につなげていきたい」と力強く語った。

 また、役員補充では湯本旅館(長野県・渋温泉)の湯本英里女将が選出された。

 新年度事業では、ピンクリボン月間の10月に、会員宿の温泉情報やクーポンを掲載した「ピンクリボンのお宿」冊子10万部を発行。会員企業や47都道府県の行政機関などを通して配布するほか、約800カ所の病院などにも設置・配布する。来年5月には「ピンクリボンのお宿シンポジウム」も開催する。

【全文は、本紙1764号または8月21日(水)以降日経テレコン21でお読みいただけます。】